・治療法が確立されていないコロナワクチン後遺症 路頭に迷って「高額な自由診療」に走る患者も(NEWSポストセブン 2023年4月3日)
※大手メディアが報じることが少ないのが、新型コロナウイルスワクチンの後遺症だ。今年3月の時点で41人の接種後死亡救済が認定され、ワクチンによる被害は国も認めている。『薬害「コロナワクチン後遺症」』の著者でジャーナリストの鳥集徹さんが言う。
【一覧表】全国「本当に頼れる名医がいる」病院・クリニックのリスト
「ワクチン接種後に体調不良が生じて日常生活がままならなくなる人は少なくなく、私が取材した20名ほどのワクチン後遺症患者は呼吸苦や強い倦怠感、筋力の低下や頭痛、ブレインフォグなどの症状で苦しんでいました。それでも国や大学病院、総合病院の多くは『薬害』であるワクチン後遺症を認めず、一通り検査をして異常が見つからなければ、患者がどんなに体調不良を訴えても、その先の治療になかなか進めません」
患者が不利益を被るケースも目立つという。
「いくつかの病院に診察を拒まれて路頭に迷い、高額な自由診療に走る患者もいるようです。合計で100万円単位になる特殊な後遺症の治療を行うクリニックもある。診察時に“あなたの症状は心因性”と心療内科を紹介され、依存性のある抗不安薬や抗うつ剤を処方される事例も多いです」(鳥集さん)
ワクチンがトリガーとなって引き起こされた病気を治療しなければならないケースもある。ワクチン後遺症患者を多数診療する、ほんべつ循環器内科クリニック理事長で医師の藤沢明徳さんが続ける。
「ワクチンを接種すると、血液のがんである悪性リンパ腫が増えるとの報告があります。それが本当にワクチンの後遺症であると確定診断するには基幹病院で検査し、リンパ節の組織の中にワクチンに由来する『スパイクたんぱく』が含まれることを証明する必要がありますが、保険適用でないためほとんどの病院が検査を引き受けません。その結果、ワクチンとの因果関係が不明なまま悪性リンパ腫の治療が始まり、患者には一般的ながん治療の医療費が発生してしまうのです」
こうした後遺症について治療法は確立されていないが、「薬」「栄養」「セルフケア」がカギになると藤沢さんは話す。
「免疫機能を高めるイベルメクチンの服用やグルタチオン点滴は一定の効果が期待できます。ワクチン後遺症は抗酸化作用のあるビタミンCや日本人に不足しがちなビタミンD、亜鉛不足の人に症状が出やすく、これらのサプリメントを処方するケースも多い。
腸内環境を改善する食物繊維や発酵食品、解毒効果のあるナッツ類や緑黄色野菜を中心とした食生活を送り、充分な睡眠と運動を心がけることも大切。16時間だけ食事をしない“プチ断食”など免疫を高めるセルフケアにも励んでほしい」(藤沢さん・以下同)
気がかりなのは、これまでの治療で改善しにくいタイプのワクチン後遺症が登場していることだ。
「薬や栄養は接種直後から続く後遺症には有効ですが、最近は接種から1年以上経って急に全身の倦怠感やブレインフォグといった症状を訴える患者やしばらく治療を受けられなかったかたが増えています。現時点でそうした遅発性や長期間未治療の患者は薬や栄養が効きにくく、比較的効果がみられるのは漢方です」
藤沢さんが代表の「全国有志医師の会」はコロナ・コロナワクチン後遺症を治療する医療機関をホームページに掲載している。それをリスト化したので、後遺症に悩んでいる人は参照してほしい。
「個人差はありますがワクチン後遺症は早く治療を始めるほどに予後がよく、病院をたらい回しにされるなどで対応が遅れると回復が難しくなる傾向が強いようです。症状が重い人はリストにある医療機関の受診をすすめます。必ず自前に連絡をとり、保険診療か自由診療、自由診療ならその金額を確認してください。症状が軽い人はまずセルフケアで様子をみて、状態が改善しなかったら受診してみてください」
後遺症がなくなるまで、コロナ禍は終わらない。
※女性セブン2023年4月13日号
※大手メディアが報じることが少ないのが、新型コロナウイルスワクチンの後遺症だ。今年3月の時点で41人の接種後死亡救済が認定され、ワクチンによる被害は国も認めている。『薬害「コロナワクチン後遺症」』の著者でジャーナリストの鳥集徹さんが言う。
【一覧表】全国「本当に頼れる名医がいる」病院・クリニックのリスト
「ワクチン接種後に体調不良が生じて日常生活がままならなくなる人は少なくなく、私が取材した20名ほどのワクチン後遺症患者は呼吸苦や強い倦怠感、筋力の低下や頭痛、ブレインフォグなどの症状で苦しんでいました。それでも国や大学病院、総合病院の多くは『薬害』であるワクチン後遺症を認めず、一通り検査をして異常が見つからなければ、患者がどんなに体調不良を訴えても、その先の治療になかなか進めません」
患者が不利益を被るケースも目立つという。
「いくつかの病院に診察を拒まれて路頭に迷い、高額な自由診療に走る患者もいるようです。合計で100万円単位になる特殊な後遺症の治療を行うクリニックもある。診察時に“あなたの症状は心因性”と心療内科を紹介され、依存性のある抗不安薬や抗うつ剤を処方される事例も多いです」(鳥集さん)
ワクチンがトリガーとなって引き起こされた病気を治療しなければならないケースもある。ワクチン後遺症患者を多数診療する、ほんべつ循環器内科クリニック理事長で医師の藤沢明徳さんが続ける。
「ワクチンを接種すると、血液のがんである悪性リンパ腫が増えるとの報告があります。それが本当にワクチンの後遺症であると確定診断するには基幹病院で検査し、リンパ節の組織の中にワクチンに由来する『スパイクたんぱく』が含まれることを証明する必要がありますが、保険適用でないためほとんどの病院が検査を引き受けません。その結果、ワクチンとの因果関係が不明なまま悪性リンパ腫の治療が始まり、患者には一般的ながん治療の医療費が発生してしまうのです」
こうした後遺症について治療法は確立されていないが、「薬」「栄養」「セルフケア」がカギになると藤沢さんは話す。
「免疫機能を高めるイベルメクチンの服用やグルタチオン点滴は一定の効果が期待できます。ワクチン後遺症は抗酸化作用のあるビタミンCや日本人に不足しがちなビタミンD、亜鉛不足の人に症状が出やすく、これらのサプリメントを処方するケースも多い。
腸内環境を改善する食物繊維や発酵食品、解毒効果のあるナッツ類や緑黄色野菜を中心とした食生活を送り、充分な睡眠と運動を心がけることも大切。16時間だけ食事をしない“プチ断食”など免疫を高めるセルフケアにも励んでほしい」(藤沢さん・以下同)
気がかりなのは、これまでの治療で改善しにくいタイプのワクチン後遺症が登場していることだ。
「薬や栄養は接種直後から続く後遺症には有効ですが、最近は接種から1年以上経って急に全身の倦怠感やブレインフォグといった症状を訴える患者やしばらく治療を受けられなかったかたが増えています。現時点でそうした遅発性や長期間未治療の患者は薬や栄養が効きにくく、比較的効果がみられるのは漢方です」
藤沢さんが代表の「全国有志医師の会」はコロナ・コロナワクチン後遺症を治療する医療機関をホームページに掲載している。それをリスト化したので、後遺症に悩んでいる人は参照してほしい。
「個人差はありますがワクチン後遺症は早く治療を始めるほどに予後がよく、病院をたらい回しにされるなどで対応が遅れると回復が難しくなる傾向が強いようです。症状が重い人はリストにある医療機関の受診をすすめます。必ず自前に連絡をとり、保険診療か自由診療、自由診療ならその金額を確認してください。症状が軽い人はまずセルフケアで様子をみて、状態が改善しなかったら受診してみてください」
後遺症がなくなるまで、コロナ禍は終わらない。
※女性セブン2023年4月13日号