・布マスクの「漏れ率」100% すきまからウイルス侵入(朝日新聞DIGITAL 2020年7月6日)
※布マスクは空気中のウイルスをどこまで防げるのか。聖路加国際大学の大西一成准教授(環境疫学)が布マスクと顔面のすきまなどから出入りする空気中の粒子の「漏れ率」を調べたところ、100%だったことがわかった。フィルターの性能試験を通った不織布マスクも、着け方が悪いと100%だったが、正しく着けると約50%まで下がった。「マスクは選び方と着け方が大事」という。
マスクの密着性を調べるための専用装置を使い、空気中に漂う約0・3マイクロメートル以上の粒子数とマスクと顔の間のすきまにある粒子数を、それぞれ測定して比べた。布マスクや不織布マスク、N95などの規格を満たした防じんマスクのほか、政府が全戸に配った「アベノマスク」(ガーゼマスク)については、素材が異なる3種類を調べた。着け方の工夫で漏れ率に差が出る不織布マスクと防じんマスクについては、普通に着けた場合と、正しく鼻にフィットさせるなどすきまを最大限減らす着け方をした場合を比べた。
その結果、布マスクとガーゼマスクは、漏れ率が100%だった。漏れ率が最も低かったのは防じんマスクを正しく着けた場合で、1%。普通の着け方では6%だった。不織布マスクは、正しく着けた場合はフィルター部分の濾過(ろか)性能の試験を通ったタイプだと52%、通っていないタイプだと81%だった。ただ、普通の着け方だと2種類とも100%だった。
You@You3_JP
新しい研究
ドイツの研究チームは、マスクの悪影響に関するシステマティック レビューを発表し、「マスクによる悪い症状がコロナ後遺症と誤解されている可能性がある」と警告している。
結果:
・マスクが血中酸素濃度と呼吸量の低下、心拍数、血圧、皮膚温、湿度の上昇を引き起こし、マスクの着用が疲労感、不快感、呼吸困難、蒸し暑さをもたらしたことは明確だった。
・マスクによる頭痛、にきび、肌荒れ、呼吸困難、熱感、かゆみ、発声障害、めまいなどの症状の有病率が有意であった。
考察:
・マスクは酸素の取り込みと二酸化炭素の放出を阻害し、呼吸機能の代謝を低下させる。
・短時間のマスクの着用でも、マスク誘発性疲労症候群(MIES)とその影響による生理・代謝障害が確認された。MIESは、特に脆弱な集団にとって、長期的な臨床的影響を及ぼす可能性がある。これまで、マスクに起因する症状の一部がコロナ後遺症の症状として誤って認識されてきた可能性がある。
結論:
・マスクの有害性は、ウイルス感染に対する有効性の利用可能なエビデンスに基づいてリスクとベネフィットを評価されなければならない。有効性に関する信頼性の高い実証的エビデンスがないため、マスク着用は法律で強制されることはもちろん、義務化されるべきではない。
内科医の端くれ@naika_hashikure
2023年3月29日
ちょっと衝撃的だったので書きます。
先日、コロナ前は「ユニバーサルマスクに意味はない」と言ってインフルエンザ流行期もマスクをしていなかったのに、今ではすっかりユニバーサルマスク派になった感染症専門医と話しました。公衆衛生学修士(MPH)の資格も持っていて、普段から論文の読み方やエビデンスには一際うるさい医者です。
結論から言うと、そんな彼ですら「何も知らないし何も考えていない」状態でした。それなのに感染制御チームの一員として、マスクの重要性をさんざん強調してきました。
「なぜ考えが変わったのか?マスクがこれほど絶対的になるきっかけになった研究/論文はあるか?」
→はっきりとした回答なし。
「コロナ後のRCTはデンマークとバングラデシュくらいだし、バングラデシュのものは批判が多くないか?」
→バングラデシュのRCT自体を知らない。
「先日のコクランレビューについてはどうか?編集長が謝罪したが、レビュー責任者は怒っているが」
→レビューが出たことを知らない。質の高いエビデンスは無いから、効果があるかどうかは分からないというのは以前からどうせ変わらないでしょ、とのこと。
「自らの感染は防がないが、他人への感染は防ぐというのは尤もらしく聞こえるが、どういう原理なのか?2021年LancetにCOVID感染経路はエアロゾルがメインと出ていて、エアロゾルがメインなら不織布マスクでは他人への感染も防げないのでは?」
→自分への感染を防げないのは、目からも感染するから(?)。大飛沫を防げば、エアロゾルも防げる(?)。エアロゾルメインという話は知らない。
「ユニバーサルマスクの弊害は?」
→はっきりとした回答なし。
MPHを持っててエビデンスにうるさい感染症専門医なので、もう少しいろいろ知ってて考えていて、それでもマスクを推奨しているのだと思いました。
でも全くそんなことは無かった。何も知らない、調べない、考えない。WHOやCDCや厚労省が言うから、まわりの感染症専門医が言うから、みんなマスクをしてるから、何となくマスクをしている。マスクの弊害、子供たちへの影響なんて考えもしない。
すごく衝撃的でした。彼ですらこうなのですから、大半の医者だって何も考えていません。つい先日、研修医時代の仲間と会食しましたが、マスク外してさんざん盛り上がったあと、さあ帰るぞとなったらみんなそそくさとマスクをし始めました。帰り道もずっとしてました。本当に何も考えていないんです。
そんな医者たちが社会の空気を作り、そんな医者たちの言うことをみんなが聞いて、私たちのようにさんざん調べて考えて国の未来のためにマスクを外している人たちが「反マスク」「非科学」「公衆衛生の的」と罵られレッテルを貼られるのが、本当に解せない。
でも全体主義の社会はそういうもので、一度こうして狂ってしまうと、なかなか元には戻らない。だけどそこで諦めたり厭世的になってはいけない。みんなで何とか声をあげ続けましょう。

・マスクと手洗いの効果
https://www.lireclinic.com/column/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%A8%E6%89%8B%E6%B4%97%E3%81%84%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C/
※日本ではコロナ以降、すっかり健康な人のマスクの着用や手指消毒が定着しています。
マスクや手洗いは実際に効果があったのかコクランレビューが2023年1月末に出ています。
コクランレビューはビデンスに基づく医療において国際的に最高水準であると認められています。
早速、マスクと手洗いの効果をみてみましょう。
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses.
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD006207.pub6/full
インフルエンザやコロナといった呼吸器感染症に対する物理的介入の効果について検証したコクランレビューです。
物理的介入:入港時のスクリーニング、隔離、検疫、物理的距離、個人保護、手指衛生、フェイスマスク、眼鏡、うがい
注目の高いマスクと手洗いについて書き出します。
医療用/サージカルマスクとマスクなしの比較
試験9件(27万6,917例)のリスク比は0.95(95%信頼区間[CI]:0.84~1.09)
試験6件(1万3,919例)のリスク比は1.01(95%CI:0.72〜1.42)
どちらも有意差はないのですが、マスクをしたほうがリスクが低いという結果と高いという結果が出ていますので、本当に意味が無さそうです。
手指衛生に関する比較
試験19件(うち9件の5万2,105例)によるとリスク比は0.86(95%CI:0.81~0.90)
こちらは有意差があり、呼吸器感染症のリスクを14%少なくしてくれるという見込みです。
コロナは接触感染が少ないから手洗いや消毒の効果少ないと言われていましたけど、マスクよりは効果的ですね。
試験結果のばらつきが大きく、介入のアドヒアランスも悪くあまり信頼できないとまとめられています。
・コクランレビューが導き出したマスク着用効果(ケアネット 2023年2月15日)
※2020年の新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)流行以前にも新型インフルエンザ(H1N1)や重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大が問題視され、その度にコクランレビューがなされてきた。今回、新型コロナ流行に関する研究を盛り込み更新されたシステマティックレビューがThe Cochrane Database of Systematic Reviews誌2023年1月30日号に掲載された。
オックスフォード大学のTom Jefferson氏らは急性呼吸器感染症に影響するウイルスの拡散阻止または軽減のための身体的介入の有効性を評価することを目的に論文データベース(CENTRAL、PubMed、Embaseほか)および2022年10月に登録された2試験から、後方引用と前方引用によるシステマティックレビューを行った。
論文の選択基準として、呼吸器系のウイルス感染を防ぐための物理的介入(入国時スクリーニング、隔離/検疫、物理的距離、個人保護具、手指衛生、マスク、眼鏡、うがい)を調査したランダム化比較試験(RCT)およびクラスターに関するRCTを検討した。
主な結果は以下のとおり。
・今回の調査には、既存の67件に最新のRCTとクラスターに関するRCT(登録者61万872例)11件を加え、78件を検討した。新たな試験のうち、6件は新型コロナ流行時に実施されたものだった。
・多くの研究は、インフルエンザが流行していない時期に実施され、いくつかの研究は2009年の新型インフルエンザ流行時に実施されていた。また、そのほかの研究は2016年までのインフルエンザの流行期に実施されていたため、多くの研究は新型コロナ流行時と比較して、下気道のウイルス感染が拡大している時期に実施されていた。
・分析した研究の置かれた環境はさまざま(郊外の学校、高所得国の病棟、低所得国の都心部など)で、多くの研究では介入群のアドヒアランスが低く、RCTとクラスターに関するRCTのバイアスのリスクは非常に高いか不明確であった。
・医療用/サージカルマスクとマスクなしを比較した12件(うち10件はクラスターRCT、医療従事者による2件と地域での10件)によると、マスクを着用していない場合と比較し、地域社会でのマスク着用はインフルエンザ様疾患(ILI)/新型コロナ様疾患の転帰にほとんどあるいはまったく差がなく、試験9件(27万6,917例)のリスク比[RR]は0.95(95%信頼区間[CI]:0.84~1.09、証拠の確実性:中程度)だった。また、試験6件(1万3,919例)のRRは1.01(95%CI:0.72〜1.42、証拠の確実性:中程度)だった。
・手指衛生に関する試験19件(うち9件の5万2,105例)によると、手指衛生の介入はコントロール(介入なし)と比較し、急性呼吸器感染症の患者数が相対的に14%減少した(RR:0.86、95%CI:0.81~0.90、証拠の確実性:中程度)。
・ガウンと手袋、フェイスシールド、入国時スクリーニングに関するRCTは見つからなかった。
ただし、研究者らは「試験における偏りのリスクが高く、結果の測定値にばらつきがあり、研究時の介入群でのアドヒアランスが比較的低いため、確固たる結論を導き出すことはできなかった。そのため、マスクの効果については不確実性が残っている。エビデンスの確実性が低~中程度であることは、効果の推定値に対する信頼性が限られていること、および実際の効果が観察された効果の推定値と異なる可能性があるため、複数の設定や集団におけるこれらの介入の多くの有効性、それに対するアドヒアランスの影響に対処する、適切に設計された大規模なRCTが必要」と記している。
・マスクに感染予防効果はない? 世界的機関「コクラン」が論文公開(日刊ゲンダイDIGITAL 2023年3月26日)
※【役に立つオモシロ医学論文】
厚労省は、マスクの着用に関して屋外では原則不要、屋内では原則着用を推奨してきました。しかし、令和5年3月13日から、マスクの着用は個人の判断を基本とする方針に変更されました。行政が一律にルールを策定するのではなく、個人の主体的な選択を尊重するというのが方針変更の大きな理由です。
一方で、感染リスクに対するマスクの有効性を疑問視する声も多く、加えてマスクの感染予防効果を検証した研究データも限られているのが現状でした。そんな中、質の高い医療情報の発信で世界的に定評のあるコクランという非営利団体が、ウイルス感染症に対するマスクの有効性を検討した研究論文を2023年1月30日付で公開しました。
この研究では、これまでに報告されているマスクの感染予防効果を検討した研究9件分のデータが統合解析されています。新型コロナウイルス感染症のみならず、インフルエンザ感染症など呼吸器(喉や鼻、気管支など)に感染するウイルスが検討対象となりました。
解析の結果、ウイルス感染症の症状は、マスクを着用していた場合で1000人あたり152人、マスクを着用していない場合で1000人あたり160人と、マスクを着用していた場合で5%の低下傾向を認めましたが、統計学的に有意な差は示されませんでした。
・コロナ5類「マスク要否」論争で知っておきたい事 専門家は有効性を主張するが否定的な研究もある(東洋経済ONLINE 2023年2月22日)
上 昌広 : 医療ガバナンス研究所理事長
※5月8日、コロナの感染症法上の位置付けが現在の「2類相当」から「5類」に変更される。入院などを強制できる危険性の高い感染症に当てはまらなくなることに伴い、政府は室内でのマスクの着用の推奨を取りやめる。これまでマスク着用をめぐっては各方面でさまざまな騒動があったが、今回の政府方針変更についても議論が巻き起こっている。
専門家は慎重
マスク着用について、専門家は慎重だ。1月24日に、厚生労働省の感染症部会の議論を紹介した朝日新聞の記事は、以下のように記している。
<マスク着用の緩和については8人が言及し、慎重な意見が目立った。政府は屋内でも原則着用を求めない方向で検討中だが、「着用にはエビデンス(科学的根拠)があるが、外すことに関する情報は乏しい。着けたい人への配慮も必要」「感染対策として必要で、類型移行とは別に検討すべきだ」「緩和は時期尚早」などの声があった。>
朝日新聞は2月12日の社説で「マスク見直し 拙速な転換は混乱招く」と論じており、早期の規制緩和に反対している。朝日新聞ほどでないにせよ、マスク外しには慎重に対処すべきだというのは、マスコミのコンセンサスのように見える。彼らが、このように主張する背景にあるのは、前述したように、専門家の「着用にはエビデンス(科学的根拠)がある」という話からだ。
では、そのエビデンスとはなんだろう。2月8日、西浦博・京都大学教授や尾身茂・コロナ対策分科会会長ら25人の専門家が「マスク着用の有効性に関する科学的知見」という文章を発表した。
この内容には疑問がある。それは、「マスクをつけるべきだ」という自らの主張に適合する研究を取り上げていても、この議論で外すことのできない重要な研究が引用されていないからだ。
このレポートで、専門家たちは2つのメタ解析の結果を紹介している。メタ解析とは、それまでに発表されている医学論文をまとめて分析したもので、医学的エビデンスレベルが最も高いとされている。
1つ目は、今年2月に北京大学の研究者たちが『トランスレーショナル精神医学誌』に発表したものだ。この研究では、マスク着用により、感染リスクは16%低下し、その差は統計的に有意だった。臨床医学では、統計的に有意であることは、有効性が証明されたと同義である。
もう1つは、昨年8月に世界保健機関(WHO)などの研究者が『E臨床医学誌』で発表したものだ。「すべての研究で、マスク着用政策に関連した発生率の急速かつ大幅な減少が報告されている」と記している。
マスクの効用に否定的な研究も複数存在
このような研究結果を知ると、マスクの有効性は明らかで、医学的に公知であると考える読者が多いだろうが、必ずしもそうとは言い切れない。マスクの効用について、否定的な研究も存在するからだ。
昨年2月、韓国のサムスンメディカルセンターの医師たちが、マスクの効果を検証したメタ解析を『医療ウイルス学』誌に発表したが、この研究では、一般人がマスクを着用した場合、予防効果は約20%で、その差は統計的に有意ではなかった。つまり、効果は証明されていないことになる。
さらに、今年1月30日に公開されたマスクに関するコクランレビューの結果は、もっと否定的だった。マスクの感染予防効果はまったくなかった。11の大規模臨床試験をまとめたメタ解析では、マスク着用群で感染が5%減っていたが、これは統計的に有意ではなかった。
コクランレビューは、国際団体コクランが作成する医学論文の総括で、信頼度は極めて高い。
では、どうして「マスク着用の有効性に関する科学的知見」で引用されている研究と、コクランレビューの分析結果が、こんなに違うのだろうか。それは選択する論文の基準が違うからだ。「マスク着用の有効性に関する科学的知見」に引用された北京大学の研究は76の論文、WHOの研究は21の論文を分析している。前者はコロナ以外の呼吸器感染、後者はコロナ感染に限定している。
一方、コクラン研究は、コロナ以外の呼吸器ウイルスも含め、11の臨床研究を解析している。すべて、ランダム化比較試験だ。ランダム化比較試験では、臨床試験参加者のマスクの装着を、個人ごとや地域ごとにくじ引きで決めるため、バイアスが関与する可能性は低い。
一方、北京大学やWHOの研究には、多くの観察研究が含まれている。コロナ感染の減少が、マスクの効果なのか、あるいはワクチン接種や換気対策、さらに季節性要因などの他の要因によるものか区別できない。
メタ解析では、分析の対象とする研究の数を増やすことが、必ずしも研究の質を上げることにならない。
どこまでマスクの効用に期待するかは個人次第
なぜ、専門家25人は、「マスク着用の有効性に関する科学的知見」に、最も権威があるコクランレビューを引用しなかったのだろうか。もし、コクランレビューをフォローしていなければ、研究者としての情報収集能力に問題があるし、知っていて引用していないならば不思議な話だ。
コロナが流行する以前の2010年にフランス、2011年にタイの研究者が、それぞれ家庭内でのインフルエンザの感染を減らすため、マスク着用を推奨したが、効果はなかったと報告している。
だからこそ、海外では流行期の公共施設などを除き、マスクの装着を個人の判断に任せている。どこまで感染リスクを負い、どこまでマスクの効用に期待するかは個人次第だ。マスクの装着は、個人の価値観に基づくものであり、中央政府が一律に決定できるものではない。厚労省や専門家は、自らの価値観を国民に無理強いするのではなく、国民が自ら判断できるように、正確な情報を伝えねばならない。
・マスクの着用について
医療法人 一燈会 えとう眼科
http://www.eto-eyeclinic.com/news/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AE%E7%9D%80%E7%94%A8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
※2023年3月13日からマスクを外せるようになりましたね。最初は4月と報道され、次は5月、結局3月…。科学的な理由ではなく政治的に決められたって分かりますよね。
そもそも、マスクには何の効果もないんですよ。
1月末に発表されたコクランレビューを見れば明らかです。
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory virusesという論文です。
コクランとは、治療と予防に関する医療情報を定期的に吟味し、人々に伝えるために世界展開している組織で、コクランレビューとは、ランダム化比較試験(RCT)を中心に臨床試験をくまなく収集し、評価し、分析した系統的レビューのこと。
現在に至るまで、世界50カ国と地域に支部をもち、130カ国以上の科学者が参加し、8000以上のメタアナリシスが行われコクランレビューが作成されている。国際的なNPOの形態をとり、企業からの資金提供やその他の利害関係のない、信頼性の高い情報を生み出すことを大切にする(Wikipedia)。ということで世界最高レベルのエビデンスです。
このコクランレビューにより、マスクの着用はインフルエンザ/コロナの転帰にほとんど、あるいは全く意味がないことが示されました。
まあ、2020年にデンマークで行われた研究などですでに分かっていたことではあるのですが(Effectiveness of adding a mask recommendation to other public health measures to prevent SARS-CoV-2 infection in Danish mask wearersという論文)、改めてはっきりとマスクの着用には意味がないことが示されたのです。
にも関わらず医療機関ではマスクの着用継続が望ましいだの、西浦博、尾身茂や忽那賢志らが2月8日に提出した「マスク着用の有効性に関する科学的知見」という資料では、未だにマスクに有効性があるかのような論文を挙げています。
最もエビデンスレベルの高いコクランレビューをスルーしている時点で全く信用できない資料だと思いませんか。
そもそも西浦博は令和2年4月に42万人が死亡すると試算した人物です。令和5年2月現在、3年以上の累計で死者は約7万人(しかもコロナ陽性であれば他の死因でもカウントされていますので、ものすごくかさ増しされた数字なんですよ)。行動制限なしならという条件付きとはいえ、全く外れですよね。
その後北海道大学教授から京都大学教授に栄転。
エッ、責任取るどころか、栄転ってどうゆうこと?何か大きな、おかしな力が働いていると思いませんか。
尾身茂は300億円以上のコロナ補助金でボロ儲けしたにも関わらず、コロナ病床の多くは空床だったJCHOの理事長ですよ。
この人も責任とって辞めてないとおかしいでしょ。
忽那賢志はマスクについて「症状がない方については感染症の予防に繋がるという証拠はない。ずっとつけっぱなしだと効果はない。」と言っていたくせに国民にさせたことは真逆でしたね。ネットで調べればすぐ動画が見つかりますので見てください。
もう御用学者を信用したらダメですよ。マスクは大変なパンデミックが起きているというふうに演出するためのツールだったんですよ。
論文とか言うと難しそうに感じるかもしれませんが、単純なデータを見るだけでも分かるはずですよ。
日本は世界で最も高いマスク着用率で、ワクチン接種率も最高レベル、ブースター接種率はダントツトップなのに、コロナの感染者数は世界一ですよ。
マスクもワクチンも効果がない(どころか悪影響がある)のは明らかじゃないですか。
データを見ていなかったとしても、気づくタイミングはたくさんあったはずです。大谷翔平がホームランを打ったとき、メジャーの観衆はマスクをしていましたか?サッカーワールドカップの観衆はどうでしたか?ほとんどの人はマスクとかしてなかったでしょ。
海外の人たちはウソに気づいて猛烈な抗議をしたんですよ。誇張でもなく何万人、何十万人もの人たちが集まって何度もデモをしたんです。日本の大手マスコミはほとんど報道しませんでしたけど。
マスクは自己責任で着けたい人は着ける、外したい人は外せばいい、という意見を言う人もいます。このようなことを言う人はマスクがいかに有害かを理解していないのではないでしょうか。
マスクをすると呼気を再吸入し、酸素不足、高二酸化炭素になります。細胞のミトコンドリア活性を下げるので免疫が低下します。
急性期には頭痛、眠気、めまいが起きて、集中力・反応時間・認知システムが低下します。慢性期にはこれらの症状は消えますが脳内の酸素不足は進行します。
神経変性疾患の発症リスクがあります。子どもの言語能力、運動能力、認知能力が著しく低下します。
不織布マスクには発癌物質が含まれており、発癌物質や微細なマイクロプラスチックを肺の奥深くに吸入してしまいます。
口呼吸が優位になってしまいますので、鼻呼吸のメリット(フィルター効果・加温加湿効果・一酸化窒素による殺菌効果)が低下します。口腔内が乾燥して嫌気性菌が増え、口臭がひどくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
マスクは20分もすれば複数の微生物で汚染されています。細菌性肺炎が増加しています。
マスクの着用は加害者に匿名感を与え、被害者の人間性を奪う可能性があります。
心が奴隷のようになるような気もしませんか。
特に子どもへの被害が甚大なのがお分かりでしょうか。
これらの有害性を理解できればマスクは自己責任で着けたい人は着ける、外したい人は外せばいい、なんて言っている場合ではないと思うんですよ。
子どもは大人が外さないと外せません。店の人は客が外さないと外しにくいです。まずは大人が、客の方から外さないと。
外国では外しているから、政府が外していいと言ったから、ではなく、マスクには感染を防ぐ効果がないだけではなく有害だから外す!こうであって欲しいと思います。
そうでないと同じような騒ぎになったときにまた騙されますよ。
新聞やテレビのような受け身の情報ではダメですよ。情報は自分から取りに行かないと。
ネットの情報は玉石混淆ではありますが、大手メディアを介していない方が貴重な情報が得られるように感じます。
本、ツイッター、ブログなどを見て、自分の頭で考えた方がいいですよ。
・マスクをやめるのは無効・有害だからです~コクランレビューの解説
https://note.com/jinniishii/n/nfc2583e73528
※1月30日、とても重要な論文が発表されました。
コクランライブラリーが、マスクを含む感染対策の効果についてレビュー論文を発表したのです。
呼吸器系ウイルスの拡散を断ち切るあるいは減少させるための物理的介入
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD006207.pub6/full/ja
「マスクの着用はマスクを着用しなかった場合と比較して、インフルエンザ様疾患/新型コロナウイルス感染症様疾患にかかる人の数にはほとんど差がない可能性がある。
医療用マスクや手術用マスクを着用した場合と比較して、N95/P2呼吸器を着用した場合、インフルエンザと診断される人の数には、ほとんど差がないだろう。また、インフルエンザ様疾患や呼吸器疾患にかかる人の数にもほとんど差がない可能性がある。」
サージカルマスク・不織布マスクはもちろん、N95マスクでさえも、感染を防ぐ効果は見出せなかったのです。
私はこれを読んだ時、もう科学的なマスク論争は終わったと思いました。
なぜなら、コクランライブラリーは世界のエビデンス界の最高権威であり、そのレビューはこれまで世界の医学界のコンセンサスに近いもの(教科書)とされてきたからです。

またコクランが万能でもありません。この論文の著者であるジェファーソン博士自身、非営利を謳うはずのコクランへの失望を語っています。(それにしてもこのレビューはどうしてこんなに遅かったのでしょう?)
それでもやっと出すことができたこのマスクレビューはコクランにとって重要なものでした。
コクランレビューの著者ジェファーソン博士はインタビューに答えてこう言っています。
「政府は正しいことをすることに完全に失敗した。パンデミックの始めに『マスクは役に立たない』という人もいたのに突然話が変わった」
これは日本では忽那氏や岩田氏のように、はじめマスクは感染予防にならないと言っていたのに、突然有効といい出した専門家の変節が、世界中で見られたことを指しています。
専門家の意見はコロコロ変わりますが、事実は変わりません。
マスクを外した国の感染者数・死者数より、マスクを続けている国の感染者数の方が圧倒的に多くなったのです。
マスクが感染を防がないことはもう明らかでしょう。
そしてその害も明らかです。
・「マスク意味無し論文」を潰した“エビデンス界の最高権威”の重罪(MAG2NEWS 2023年3月24日)
小林よしのり
※私たちがこの3年、常に着用し続けてきたマスク。そんなマスクを巡って今、世界的大論争が起きていることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、その騒動を詳細に紹介。もはや地に落ちた「エビデンス界の世界最高権威」の実態を伝えています。
※この3年間はなんだった?「マスクに感染予防効果なし」は本当か
医療情報の評価を世界的に展開しているコクランから、今年1月末、「マスクをつけた場合とつけない場合を比較して、インフルエンザやコロナにかかる人の数にはほとんど差がない」とする論文が発表された。
コクランは、イギリスに本部を置く国際組織で、「根拠に基づく医療(EBM=Evidence Based Medicine)」を掲げ、急速に発展する治療や予防に対して、その内容を査定する活動を行っている。
活動をまとめた論文が収録される『コクラン・レビュー』は、“エビデンス界の世界最高権威”とされ、これまで世界の医学界の教科書として専門家たちから重要視されてきた。
そこに、さんざん珍重されていたはずのマスクに意味がなかったという内容が掲載されたことで、今、世界的に大きな物議を醸している。
61万人以上が参加した調査で判った「マスクに意味無し」
コクラン・レビューは、2011年、2020年にもマスクに関する論文を発表しており、いずれも「マスクをつけてもつけなくても差がない」という結論だった。
今回の論文では、世界各国でこれまで行われた78件の研究──2009年、2016年のインフルエンザ流行期/非流行期、2020年以降のコロナ禍において、病院、学校、家庭、職場、地域社会などで61万人以上が参加したマスクに関する調査を評価。
複数のデータを吟味したうえで、「マスクに感染予防効果がある」と結論づけられた論文は「信頼性が低い」と指摘し、「マスクをつけた場合とつけない場合を比較して、インフルエンザやコロナにかかる人の数にはほとんど差がない」「N95マスクと医療用・手術用マスクを比較して、おそらくほとんど差がない」と判断した。
ただし、「手指衛生(手洗い)」については、呼吸器系ウイルスの感染拡大を抑制するのに有効かもしれない、としている。
コクラン・レビューを全力で無視した日本の専門家
ところが、コクラン・レビューが1月30日に発表された直後、これをまるっと無視したのが日本の「専門家」だ。2月8日、厚労省アドバイザリーボードに、西浦博からマスクに関する資料が提出されているのだが、そのタイトルは…
「マスク着用の有効性に関する科学的知見」!
そのスンバラスィ~知見→ マスク着用の有効性に関する科学的知見
内容は、世界各国のマスク着用政策に関連した研究を引用したもので、さも「マスクの有効性は明らかである」かのような書きぶり。しかも、インフルエンザや従来の風邪の感染経路は勝手にさておいて、コロナについてのみ「無症状の感染者から2次感染が起こり、また、多くの感染者が発病前に感染性を有するとき、自宅以外での屋内空間で他者を感染させる性質があるため」、マスクは有効だと展開していた。
10日前に発表されたばかりの“エビデンス界の世界最高権威”であるコクラン・レビューには、どういうわけだか一切触れず、真逆の見解で押し通したひどい内容である。
ジェファーソン博士がコクランから受けていた圧力
西浦博がコクランを丸無視している間も、「マスク意味なかった論文」はSNSを中心に世界中で広まり、議論が再燃していた。
2月5日には、オーストラリア放送協会の調査医療記者マリアンヌ・デマシ氏が、コクラン・レビューの主執筆者であるオックスフォード大学トム・ジェファーソン博士にインタビューを行っている。
ジェファーソン博士は、今回の論文について、
「2020年11月に発表したものを更新したレビューですが、2020年から2023年まで、エビデンスは本当に変わりませんでした。パンデミック時にマスクが有効であるというエビデンスはまだありません」
と強調。にもかかわらず、世界中の政府がマスクの義務化を実施したことについて、
「各国政府は正しいことをせず、より良いエビデンスを要求することを完全に放棄しました。パンデミックの初期には、マスクは効果がないとする声もありましたが、突然、シナリオが変わったのです」
と述べている。
日本では、免疫学の権威であったはずの宮坂昌之氏が、「マスクに感染防止効果はない」という自身の発言を突如転換。アメリカでも、コロナ対策を主導したアンソニー・ファウチ博士が、当初「マスクは必要ない」と発言していたのに、数週間後に態度を一変させた。
その原因について、ジェファーソン博士は、政府には欠陥のある研究によって納得し、自分たちが何かをしているかのように見せるだけの「悪いアドバイザー」がいたと述べ、「手洗いなどの衛生管理は目に見えないが、マスクは『目に見える政策』だ」と指摘。
悪いアドバイザーとなった専門家たちを「人道主義」と表現し、「一夜漬けの専門家は何も知らない」と皮肉たっぷりに批判した。
このインタビューの中で驚いたのは、2020年4月にジェファーソン博士らが「マスクに効果はない」という内容で出版しようとした際、コクラン側から7ヶ月間も理由もなく出版を保留されていたという話だ。
コクラン側は、ジェファーソン博士らの論文に対して、理由もなく「特別な査読が必要」と主張した上に、「このレビューには新型コロナに関する試験は含まれていません」という事実でないフレーズを挿入するよう強要したという。すでにコロナ禍に入った時期の研究が含まれているにも関わらずだ。
「あの7ヶ月は非常に重要でした。その間、マスクに関する政策が形成されていた時期だったからです。私たちのレビューは重要であり、世に出るべきでした」
ジェファーソン博士は、学者や政治家がマスクについて騒ぎ始めた時期と重なっていると振り返ったほか、次のようにも証言している。
「その7ヶ月の間に、コクランの他の研究者が、受け入れがたい研究を用いて、『正しい答え』を与えるような、『受け入れがたい作品』を作っていました」
コクランは、マスク推進政策に追随するかのように、「マスク推進のための正しい答え」を世界に与えるため、科学的根拠に基づく論文とは程遠い「作品」を、研究者に作らせていたというのだ。
コクランが「謝罪コメント」発表でジェファーソン潰しに
ジェファーソン博士のインタビューは、衝撃的な内容だった。エビデンス界の世界最高権威とされてきたコクランが、エビデンスを放棄して「政府に都合の良い作文を書く組織」と化していたのだから。
コクランは大炎上するが、3月10日になって鎮火に乗り出した。編集長がコクランを代表して、該当の論文について「誤解を招きやすいものであったため、お詫び申し上げます」と謝罪コメントを発表したのだ。
● Statement on ‘Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses’ review
編集長いわく、論文は、マスクの有効性について「結論が出なかったというのが正確なところ」だという。また、多くのコメンテーターが、論文について「マスクは効果がないことを示している」と主張しているが、「不正確で誤解を招く解釈」とのこと。
苦し紛れに「お前たちの解釈がおかしいが、誤解させたうちのジェファーソンが悪いので、謝っておく」というジェファーソン潰しをやってのけたのだ。
半狂乱のNYタイムズも日本を利用しジェファーソン潰し
このジェファーソン潰しに便乗したのが、かつて、半狂乱でスウェーデンのノーマスク・ノーロックダウンをぶっ叩いた『ニューヨークタイムズ』だ。
同紙コラムニストで、コロンビア大学教授の社会学者ゼイネップ・トゥフェクシーが、コクランの謝罪当日に『マスクが効くという科学的根拠はここにある』というコラムを執筆。
● Here’s Why the Science Is Clear That Masks Work
コクランの編集長の談として、「このレビューの誤った解釈が、将来の感染症発生に対する備えを損なうことを懸念している」と紹介し、ジェファーソン博士については、「マスクに関する知見をさらに深刻に誤解」などと批判していることを伝えた。
ジェファーソン博士は、以前からコロナ騒ぎが「本当にパンデミックであったかどうか」を疑問視する立場なのだが、コラムでは、「その時点で、ニューヨークの学校は1カ月間休校となり、コロナによって数千人のニューヨーカーが死亡していた。ニューヨークがセントラルパークに移動式病院を準備していたとき、感染の広がりを遅らせるための緩和策には意味がないと彼は言った」と恨みつらみをぶつけている。
どうやら、スウェーデンを叩いたのと同じ怨念が、いまだ温存されているらしい。さらに、
「重要なのは、マスクが着用者の感染リスクを下げるかどうかという問題と、マスクを着用することでコミュニティにおける呼吸器系ウイルスの拡散が遅くなるかどうかという問題は別であるということです」
という謎の問答を展開。
バングラデシュのある村での研究を取り上げ、「マスクを無料で配布した村では、2カ月間でマスクの使用率が40%に増加し、感染者が11%減少、60歳以上では35%減少することがわかりました」と研究結果を引用。
なぜ年齢によって減少率が違うのか不明だし、免疫、気候要因、手洗いなどほかにも数々の理由が重なるわけで、「マスクだけが効果があると結論するのは信頼性が低いですよ」というのがジェファーソン博士の指摘なのだが……どうでもいいらしい。
また、「実験室ではN95マスクがウイルス粒子をブロックできることを示している」「適切な素材を使い、フィット感のある布製マスクでも効果があると話す研究者もいる」など、「ニューヨークのみんなが今までやってきたことを肯定する」かのようなフレーズが散りばめられていた。
なかでも仰天したのは、次の文章だ。
「マスクを着用し、空気感染を軽減することを重視した日本は、ロックダウンを行わず、クラスター以外で広く検査や追跡を行うことはほとんどなかったにもかかわらず、2020年の死亡率は際立って低かったのです」
おおーーーい!ニューヨークタイムズさーーーん!
世界中がとっくにマスクを捨てたあとも、2023年3月までびっちりマスキングの日本、世界トップの感染者数でーす!
NYタイムズの記事に狂喜乱舞の日本のコロナチンピラ連中
『ニューヨークタイムズ』の節穴っぷりもすごいが、一連の流れに便乗して、それまでコクランを丸無視していたはずの日本の「専門家」たちの見せたドヤ顔もすごいので、記録しておきたい。
コクランからお詫び。よく読むように。https://t.co/7zuHOVPfbt
— Hiroshi Nishiura (@nishiurah) March 11, 2023
コクランレビューの声明です。
『コクランレビューがマスクが意味ないと言っている!』
と誤った情報を拡散している人達に対して、
『んなこと言ってねえぞ! ふざけんな!(意訳)』
と激怒しております。
読みましょう。https://t.co/RepimdJRVa https://t.co/DEdf5C0pgn
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) March 16, 2023
コロナになってなぜこんなにみんながマスクをつけているのかというと、症状がない人が周りに感染を広げてしまうことがあるということ。これはインフルエンザとの大きな違いですね。(忽那賢志)
えええ!インフルエンザも無症状で広がってるんですけどーー!
マスクって、つけることによって自分が感染しなくなるというよりはですね、自分の飛沫を周りに飛ばさないようにする意味合いが大きいですね。(忽那)
えええ!それ、「マスクに感染予防効果はない」という意味なんですけどーー!
ユニバーサルマスキングの有効性については多くの論文が出ていますので、今回のコクランレビューの結果にあまり引っ張られずに、必要な場面ではマスクをつけていただくことで、感染が広がりにくくなることは、科学的にもある程度裏付けがあることだと思います。(忽那)
えええ!ユニバーサルマスキングなんて、どこの国が実現したのーー!
さも科学的裏付けがあるかのように作られてきた研究は信用性が低いですよ、と指摘しているのがコクランレビューだったんですけどーー!
子宮頸がんワクチン批判の教授をカネ絡みで追放した過去も
さらに、仰天につぐ仰天の事実も判明した。
ジェファーソン博士のインタビューをとったマリアンヌ・デマシ氏が、3月15日に『速報:コクランは批判者をなだめるために研究者を犠牲にしたのか?』という記事を発表。
● BREAKING: Did Cochrane sacrifice its researchers to appease critics?
『ニューヨークタイムズ』のコラムを書いたゼイネップ・トゥフェクシー氏を名指しし、「質の高いデータがないにもかかわらず、乏しい証拠に基づいて、マスクは効果があると結論づけることができると主張」と批判したほか、「トゥフェクシーは、コクランにもコメントを求め、おそらくはコクランに圧力をかけて、ウェブサイトに声明を発表させた」と伝えたのだ。
また、ジェファーソン博士は、コクランが動揺した状態で、論文の著者たちに一切の報告なく突然謝罪したことを証言し、今回の謝罪についてこう述べた。
「コクランの編集長は、とんでもない間違いを犯したと思います。コクランは記者たちから圧力を受けてレビューを変更することができる、というメッセージを送っている。コクランのレビューが自分の教義と矛盾しているとして気に入らない場合、コクランのレビューを変更するよう強制できると人々は考えるかもしれません。危険な前例になってしまった」
だが記事によれば、コクランには、過去にも圧力に屈した歴史があるらしい。
2018年には、デンマークのピーター・ゲッチェ教授が、子宮頸がんワクチンに対する率直な批判を発表。この批判によって、子宮頸がんワクチンの接種率が低下したことが物議を醸し、コクランから追放されたというのだ。
関係者によると、当時コクランは、子宮頸がんワクチンを世界的に広く推進していた財団から115万ドルの助成を受けており、資金提供者をなだめるために動いたという。
本来、論文を正式掲載した科学誌は、その内容について議論が巻き起これば、さらに科学的知見を集めて、議論を深め、真実にたどり着くよう努力する義務があるだろう。著者に連絡もなく、勝手に解釈を変更したり、ましてや内容について謝罪などしてはならないはずだ。
「根拠に基づく医療」を掲げ、世界最高権威と言われる組織も、マスク一枚であっさり終了、である。
2018年子宮頸がんワクチン、2023年コロナマスク。そう遠くない未来に、またあり得ない過ちを起こしそうだ。経験をしっかり記憶して、まやかしに流されないよう鍛えておくしかない。
(『小林よしのりライジング』2023年3月21日号より一部抜粋・文中敬称略)
・コクラン『編集長の』謝罪とマスクレビュー筆頭著者の怒り
日々予め幸せ
2023年4月3日
https://note.com/jinniishii/n/na79f3f6afd78
※先日マスクに有効性が認められないと結論したコクランレビューを紹介しました。
これまで行われたマスクに関するRCTを総合して、サージカルマスク・不織布マスクはもちろん、N95マスクでさえも、感染を防ぐ効果は見出せなかったのです。
すると案の定「有効性が見出せなかったからと言って無効とは言えない」という批判が噴出したのでした。
そして何と3月10日、コクラン編集長のKarla Soares-Weiser氏が異例の謝罪声明を出しました。
「このレビューの元の言語の元々のサマリーでは『私たちが検討した一連の研究においては、マスクもしくはN95/P2着用が呼吸器系ウイルスの広がりを遅らせることを助けるかどうかわからなかった』としていた。この言い回しは誤解を招く可能性があったので、我々は謝罪する」
重要なことはこれはレビュー著者ではなく、あくまでコクラン編集長の謝罪だということです。そして謝罪は言い回しについてであり、この研究のプロセスや結果に何か間違いがあったわけではないということです。
編集長はこの声明で「例えば、最も重視された研究では、マスク群の人でも42.3%しかマスクしてなかった、コントロール群でも13.3%の人がマスクしてた」から著者たちには制限があった(だから確かなことは言えない)と言います。
制限はあらゆる研究にあります。今後さらなる研究の結果が出なければわからないことがあるのは当たり前のことです。
それでも現在までのエビデンスでマスクに有意な効果があるとは認められない事実に何の変更もありません。
この編集長の謝罪に対し、レビューの筆頭著者であるジェファーソン氏は怒りを表明しました。鈴木利仁さんがわかりやすく訳してくださっています。
掲載されたマスク論文に関し、誤った見解が広まったとしてコクランが謝罪して物議を醸しているが、論文著者は怒っているよという投稿。
「コクランは批判者をなだめるために研究者を犠牲にしたのか。批判者からの圧力にコクランが屈したことに著者が怒りを表明」 https://t.co/Li7BSQYjQQ
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
コクランの編集長はステートメントで、「多くの解説者が不正確で誤解を招く主張をした、レビューのサマリーの文言が誤解を招いたようだ」と謝罪した。https://t.co/aqq4vXShJV
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
これに対してレビュー著者のジェファーソンは、「気分を害した、コクランは再び研究者をバスの下に投げ込んだ、謝罪は編集長によるもので、著者によるものではない」https://t.co/KocU6HxPjF
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
「編集長は通常の手段を取らず、著者と相談もせずに決定した。受け入れがたいことだ」とジェファーソンは述べた。https://t.co/BvDebjUD34
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
コクラン幹部の圧力に屈することはないと著者は言っている。
「我々はレビューの著作権所有者であり、我々が何を書き、何を書かないかを決める。メディアが欲していることをベースとしてレビューを修正することはしない」https://t.co/aQPWKc97oM
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
「編集長は大きな過ちを犯したと考えている。プレッシャーをかければレビューを修正できるというメッセージを記者達に伝えたことになる。危険な先例を作ってしまった」とジェファーソンは付け加えた。https://t.co/3saLW3y486
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
「私を攻撃したコラムを掲載したNYタイムズにはコンタクトを取るつもりだ。複数の著者がいるにもかかわらず私の名前のみを6回も言及した。コラムの執筆者には急性呼吸器疾患に関する研究を発表した実績はない」https://t.co/lzM45jskcp
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
つまりコクラン編集長はレビューの著者に連絡もせずに、勝手に謝罪してしまったのです。その背景にはマスクの効果を否定するレビューに対して何らかの強い圧力があったことが窺われます。
この編集長の謝罪を受けて、マスクに有効性が認められないとしたレビューそのものが否定されたと解釈する記事や言説が多く見られます。
「マスク」の効果に結論を出すのは「早計」:コクランの編集長が謝罪コメントを(石田雅彦) - 個人 - Yahoo!ニュース
☝️の記事では
「マスク着用と感染予防の関係について、はっきりした結論を出すのは早計ということだ」
と言っておきながら、そのすぐ後で
「やはり、不織布マスクを着用し、入念な手洗いやうがいを励行し、屋内では小まめに換気をすることが、基本的な感染対策として重要なのは間違いない。」
と矛盾することを言っています。(「はっきり結論出すのは早計」なのに「重要なのは間違いない」って結論出してる)
「やはり」「間違いない」という言葉が結論ありきであることを示しています。根拠として引用された論文でマスク有効を支持するのは、数理モデルや観察研究などの低レベルエビデンスに限られます。つまりこれまでのマスク支持者の主張と同じです。
エビデンスにはレベルがあります。低レベルエビデンスでどんなに支持されようと、より高いレベルのエビデンスであるRCTで有意差が出なかった結果を覆すことはできません。

エビデンスピラミッドの頂点に位置するのはRCTのシステマチックレビュー&メタアナリシスです。ただのシステマチックレビュー&メタアナリシスではありません。『RCTの』システマチックレビュー&メタアナリシスです。
コクランレビューがそれです。
低レベルのエビデンスが高レベルのエビデンスの結果を覆す下克上メチャアナリシスは科学的に反則です。
そもそも『有意差無し』という結果のRCTでさえマスク群が有利に設定され、マスクの効果を出すためにデザインされた研究だったのです。
デンマークのRCTではマスク群には1ヶ月間にサージカルマスク50枚が配られていました。
一般社会では布マスクやウレタンマスクの人も多く、また1枚のマスクを1日以上使う人が多いことがわかっています。

バングラデシュの研究ではマスク群にお金が支払われ、またランダム化に不正がありました。それでもごくわずかな差しか出せませんでした。
どんなにマスク推進者が屁理屈をこねようと、マスクが有効だと言える高いレベルのエビデンスは存在しない、それが事実です。
有効だというエビエンスが無いから無効だとは言えない?それなら無効なエビデンスがないお札でもお守りでも感染対策に無効だとは言えないということになってしまいます。
そう個人的に信じる人がいるのは勝手ですが、そんなことを公的機関が推奨したりましてや他人に強制なんてしていいはずがありません。
実社会において、マスクは無効かつ有害だとわかったから世界中ほとんどの国でマスクを外したのです。
そして感染者はマスクを外した国々よりマスクを続ける国々でこそ爆発的に増え、マスクを外した国々では何の問題も起こらなかったのです。

コクラン編集長の「言い回し」についての謝罪によって、エビデンスもこの現実も覆ることなどないのです。
あまりにこの「編集長の謝罪」を使ってレビュー自体を否定する人が多いようなので、そこははっきり申し上げておきます。
・独占インタビュー:コクラン新レビューの主執筆者が語る トム・ジェファーソン氏への独占インタビュー
マリアンヌ・デマシ博士
2023年2月5日

※オックスフォード大学のシニアアソシエイトチューターであるトム・ジェファーソン氏は、最近のコクランレビューの主執筆者で、ソーシャルメディア上で「大流行」し、パンデミックの際に最も対立した議論の一つであるマスクに再び火をつけました。
「急性呼吸器ウイルスの伝播を阻止または低減するための物理的介入」と題する最新のレビューでは、地域社会でのマスク着用は、インフルエンザや新型コロナの伝播に、ほとんどあるいは全く関係ないであろうことが明らかにされています。
これは、3年前から政府が地域社会、学校、病院でのマスクの使用を義務付けていることを受けてのことです。先月、WHOは「混雑した場所、閉鎖された場所、換気の悪い場所にいる人は誰でも」マスクを着用するよう勧告するガイドラインを改定したばかりです。
ジェファーソン氏らは、社会的距離、手洗い、表面の消毒・殺菌に関するエビデンスも調査し、合計78の無作為化試験を61万人以上の参加者を対象に行いました。
ジェファーソン氏は、あまりジャーナリストとのインタビューに応じません–メディアを信用していないのです。しかし、数年前にコクランで一緒に仕事をして以来、彼は私に対して警戒心を解いてくれるようになりました。
パンデミックの「一夜漬け専門家」を非難し、科学的根拠のない多くの医療政策を批判し、さらにはコクランのレビューへの対応に失望していることを打ち明けました。
インタビュー
デマシ:このコクラン・レビューは、ソーシャルメディアに大きな波紋を投げかけ、マスク論争に火をつけました。あなたはどのようにお考えですか?
ジェファーソン:そうですね、2020年11月のレビューからのアップデートで、2020年から2023年まで、本当にエビデンスは変わりませんでした。パンデミック時にマスクが有効であるという証拠はまだないのです。
デマシ:それなのに、世界中のほとんどの政府がパンデミック時にマスクの義務付けを実施した…。
ジェファーソン:そうですね、各国政府は正しいことを行うこと、より良い証拠を求めることに完全に失敗しました。パンデミックの当初は、マスクは効果がないとする声もありましたが、突然シナリオが変わりました。
ファウチが60ミニッツで「マスクは必要ない」と発言し、その数週間後には態度を一変させたのはそのとおりです。
ニュージーランドの主任医務官も同じです。 マスクは効果がないと言ったかと思えば、次の瞬間には手のひらを返した。
デマシ:なぜそのようなことが起こったとお考えですか?
ジェファーソン:政府には最初から悪いアドバイザーがいたのです…。彼らは、無作為化されていない研究、欠陥のある観察研究に納得していたのです。 その多くは、自分たちが「何かをしている」かのように見せることと関係していました。
パンデミックが激化した2020年初頭、私たちはコクランレビューを更新し、出版する準備をしていました…しかし、コクランは2020年11月にようやく出版されるまで7ヶ月間、それを留保しました。
この7カ月は非常に重要でした。その間、マスクに関する政策が形成されていた時です。 私たちのレビューは重要であり、世に出るべきものだったのです。
デマシ:遅れた理由は何だったのでしょうか?
ジェファーソン:理由は不明ですが、コクランは「余分な」査読が必要だと判断したのです。 そして、「このレビューにはコヴィッド19の臨床試験は含まれていません」というような不要な文言をレビューに挿入することを強要したのですが、そのカットオフ日が2020年1月であることは、この研究を読む者にとって明らかだったのです。
デマシ:コクランは意図的にその2020年のレビューを遅らせたとお考えですか?
ジェファーソン:その7ヶ月の間に、コクランの他の研究者が、受け入れがたい研究を用いて、「正しい答え」を示すような、受け入れがたい作品を作っていたのです。
デマシ:「正しい答え」とはどういう意味でしょうか? コクランがマスク推進派で、あなたのレビューがそのシナリオと矛盾していると言いたいのでしょうか。それはあなたの直感ですか?
ジェファーソン:はい、そのようなことだと思います。7ヶ月の遅延の後、コクランは私たちのレビューに付随して論説を発表しました。 その論説の主なメッセージは、手をこまねいているわけにはいかない、何かしなければならない、良い証拠を待っているわけにはいかない、というものでした…これは、利益が害を上回るという妥当な証拠がない限り何もすべきでない、という「予防原則」を完全に覆すものです。
デマシ:なぜコクランはそのようなことをするのでしょうか?
ジェファーソン:社説の目的は、私たちの仕事を貶めることにあったと思います。
デマシ:コクランが政治的な駆け引きをしていたとお考えなのでしょうか?
ジェファーソン:それは言えません。しかし、ちょうどこの7ヶ月は、学者や政治家がマスクについて騒ぎ始めた時期と重なります。私たちは彼らを「耳障りな運動家」と呼んでいます。 彼らは活動家であり、科学者ではありません。
デマシ:それは興味深いですね。
ジェファーソン: いや、そうでもないです。気が滅入りますね。
デンマークでのマスク研究、バングラデシュでの研究です。 実は、バングラデシュのマスク試験については、何らかの有益性を示すと主張する議論が多くありました……。
ジェファーソン:あれはあまりいい研究ではなかったですね。マスクが効くかどうかという研究ではなく、マスク着用のコンプライアンスを高めるための研究だったのですから。
バングラデシュの研究では、重大なバイアスがあることを示す再分析が行われましたね…あなたはこの分野で何十年も働いている、専門家です…
ジェファーソン:私を専門家と呼ばないでください。私はこの分野でしばらく働いてきた男です。それがメッセージであるべきです。私はモデルで仕事をするわけでもなく、予測をするわけでもない。人を困らせたり、SNSで追いかけたりしません。私は科学者です。私は科学者であり、データを扱う仕事をしています。
EBM(Evidence Based Medicine)の創始者であるDavid Sackett氏は、かつてBMJ誌に非常に有名な記事を書き、「専門家」が問題の一部であると述べました。政府に助言を与えてきたいわゆる「専門家」を見ればわかると思います。
デマシ:愚かなマスク政策がたくさんありました。2歳児にマスクを着用させるとか、レストランに入るときはマスクを着用しなければならないが、席についたらすぐに外せばいいとか。
ジェファーソン:はい、2mルールもです。根拠は何ですか?ないです。
デマシ:あなたはマスクをしていましたか?
ジェファーソン:私は法律に従います。もし法律が私にマスクの着用を要求するならば 私は着用を要求されたので着用しています 私は法律を破ってはいません。私はこの国の法律に従います。
デマシ:ええ、同じです。それでもマスクをつけたいという人たちに、どのような言葉をかけますか?
ジェファーソン:マスクをつけたいのであれば、その選択をするべきだというのは、フェアな意見だと思います。しかし、証拠がない以上、誰かにそれを強制するべきではないでしょう。
デマシ:しかし、人々は、私のためにマスクをつけているのではない、あなたのためにつけているのだ、と言います。
ジェファーソン: 私はその違いを理解したことがありません。あなたはどうですか?
デマシ:彼らは、自分を守るためではなく、他人を守るため、利他的な行為だと言うのです。
ジェファーソン:ああ、そうです。素晴らしいですね。彼らは人道主義のためのアルバート・シュバイツァー賞を受賞しています。 私の考えはこうです。「あなた方、一夜漬け専門家は何もわかってない」
デマシ:(笑)
ジェファーソン:彼らが何かを変えるという証拠はないのです。完全に停止しています。 私の仕事は… レビューチームとしての仕事は証拠を調べることです。私たちはそれをやりました。マスクだけではありません。手洗い、殺菌、ゴーグルなどなど…。
デマシ:感染を避けるための最良のエビデンスは何でしょう?
ジェファーソン:私は、防腐剤を使った衛生管理・殺菌が最も有効だと考えています。私たちは40~50年前から、トイレの中や取っ手、便座などには非常に高い濃度の複製能力を持ったウイルスが存在することを知っています。このことから、接触感染やファムライトによる感染が疑われます。
また、手洗いは、特に小さな子供には効果があることが分かっています。問題は、国民を完全に精神病にしてしまわない限り、彼らは従わないということです。
デマシ:マスクについてもう少し詳しくお聞きしたいのですが、マスクが効かないということではなく、効くという証拠がないということですよね。
ジェファーソン:効果があるという証拠はない、その通りです。ある環境では効果がある可能性がありますが、試験をすればわかることです。WHOのテドロスがパンデミックだと宣言すれば、イギリスの半分、あるいはイタリアの半分をマスク着用、残りの半分をマスクなしにするよう無作為化することができたはずです。しかし、彼らはそうしませんでした。それどころか、頭のない鶏のように走り回ったのです。
デマシ:私は政治顧問として働いていたので、政府が「不確実」であることを好まず、あたかも自分たちが状況をコントロールしているかのように振る舞いたがることを知っています……。
ジェファーソン:そうですね、不確実性は常にあります。マスキングは「見える」政治的ジェスチャーとなり、それは私たちが今何度も繰り返し主張していることです。 手洗いや衛生管理、ワクチン接種はあからさまに目に見えるものではありませんが、マスクの着用は目に見えるものなのです。
デマシ:あなたのレビューでは、医療従事者用のn95マスクはあまり効果がないことも示されていますね。
ジェファーソン:そのとおり、何の違いもありません。
デマシ:直感的に理解できるのですが……自分と相手の間にバリアを張ることで、リスクを軽減することができるのですね?
ジェファーソン:ああ、スイスチーズの議論ですね……。

デマシ:そう、「スイスチーズ」モデルは、人々が保護を重ねるべき理由を説明する上で、最も影響力のある説明の一つでした。別の障壁、別の保護層?あなたはスイスチーズ・モデルがお嫌いですか?
ジェファーソン:私は食べるスイスチーズは好きですが、このモデルはそうではありません。このモデルは、呼吸器系ウイルスがどのように感染するかを私たちが正確に知っていることが前提となっていますが、私たちはそれを知らないのです。 感染様式は1つではなく、おそらく混在しているのでしょう。
新型コロナウイルスがエアロゾルを介して感染するという考えは、あたかも「真実」のように何度も繰り返されてきましたが、その証拠は空気のように薄い。それは複雑なため、ジャーナリスト達は 40 年の経験を 2 つの文章に集約することを望んでいます。 スイスチーズのモデルを引用することはできますが、これらの多くのことが違いを生むという証拠はありません。
デマシ:なぜ、そうなるのでしょうか?
ジェファーソン:おそらく、人々の行動様式が関係しているのでしょう。ウイルスの感染経路や入国地、マスクを正しく装着していないなど、誰も確かなことはわかりません。 何度も言いますが、大規模な無作為化試験で検証する必要があるのです。マスクはちゃんとした試験が行われていません。その代わりに、一夜漬けの専門家が「恐怖の風土病」を蔓延させているのです。
デマシ:研究を行って、グループの半分にマスクをつけ、残りの半分にはマスクをつけないというランダム化を行うのは非倫理的だという意見を聞いたことがありますが…あなたは賛成しますか?
ジェファーソン:いいえ。マスクがどのような効果をもたらすかわからないからです。 マスクがどのような影響を与えるかわからないのに、どうして非倫理的だと言えるのでしょうか。狂信的な人々は、この議論全体を毒して、白か黒かにしようとし、ひどく欠陥のある研究に頼っているのです。
デマシ:今日はありがとうございました。
ジェファーソン:どういたしまして、マリアンヌ。
元記事
EXCLUSIVE: Lead author of new Cochrane review speaks out
https://maryannedemasi.substack.com/p/exclusive-lead-author-of-new-cochrane
元論文
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD006207.pub6/full
※布マスクは空気中のウイルスをどこまで防げるのか。聖路加国際大学の大西一成准教授(環境疫学)が布マスクと顔面のすきまなどから出入りする空気中の粒子の「漏れ率」を調べたところ、100%だったことがわかった。フィルターの性能試験を通った不織布マスクも、着け方が悪いと100%だったが、正しく着けると約50%まで下がった。「マスクは選び方と着け方が大事」という。
マスクの密着性を調べるための専用装置を使い、空気中に漂う約0・3マイクロメートル以上の粒子数とマスクと顔の間のすきまにある粒子数を、それぞれ測定して比べた。布マスクや不織布マスク、N95などの規格を満たした防じんマスクのほか、政府が全戸に配った「アベノマスク」(ガーゼマスク)については、素材が異なる3種類を調べた。着け方の工夫で漏れ率に差が出る不織布マスクと防じんマスクについては、普通に着けた場合と、正しく鼻にフィットさせるなどすきまを最大限減らす着け方をした場合を比べた。
その結果、布マスクとガーゼマスクは、漏れ率が100%だった。漏れ率が最も低かったのは防じんマスクを正しく着けた場合で、1%。普通の着け方では6%だった。不織布マスクは、正しく着けた場合はフィルター部分の濾過(ろか)性能の試験を通ったタイプだと52%、通っていないタイプだと81%だった。ただ、普通の着け方だと2種類とも100%だった。
マスクも全く同じ。一度としてRCTで効果がないばかりか、逆効果に有意差が出たRCTもあれば2倍逆効果というRCTすら存在する。もし、結果が逆であれば有効だと大騒ぎするくせに不都合な真実は無視。結果を捏造した挙句、本当にマスクする。それが医者であり、医学カルトの真の恐ろしさなのだ。 https://t.co/Ygnoqul55T pic.twitter.com/ajDzifqigR
— 自粛マスク蛋白マン (@1A48wvlkQc6mVdR) March 31, 2023
悪い説明
— You (@You3_JP) March 29, 2023
「マスクのおかげで感染しませんでした。なぜか分からないけどオミクロンで軽くなりました」
正しい説明
「今まで殺人ウィルスだと嘘をついてごめんなさい。マスクをしても知らないうちにほとんどの子が感染しててみんな無事でした。感染すればさらに軽くなります」
教師が認めないとだめだ https://t.co/HmjTtzGtdm
ちょっと衝撃的だったので書きます。…
— 内科医の端くれ (@naika_hashikure) March 29, 2023
新しい研究
— You (@You3_JP) April 9, 2023
ドイツの研究チームは、マスクの悪影響に関するシステマティック レビューを発表し、「マスクによる悪い症状がコロナ後遺症と誤解されている可能性がある」と警告している。
結果:… https://t.co/Iz402ECndb pic.twitter.com/2BphXf51RW
You@You3_JP
新しい研究
ドイツの研究チームは、マスクの悪影響に関するシステマティック レビューを発表し、「マスクによる悪い症状がコロナ後遺症と誤解されている可能性がある」と警告している。
結果:
・マスクが血中酸素濃度と呼吸量の低下、心拍数、血圧、皮膚温、湿度の上昇を引き起こし、マスクの着用が疲労感、不快感、呼吸困難、蒸し暑さをもたらしたことは明確だった。
・マスクによる頭痛、にきび、肌荒れ、呼吸困難、熱感、かゆみ、発声障害、めまいなどの症状の有病率が有意であった。
考察:
・マスクは酸素の取り込みと二酸化炭素の放出を阻害し、呼吸機能の代謝を低下させる。
・短時間のマスクの着用でも、マスク誘発性疲労症候群(MIES)とその影響による生理・代謝障害が確認された。MIESは、特に脆弱な集団にとって、長期的な臨床的影響を及ぼす可能性がある。これまで、マスクに起因する症状の一部がコロナ後遺症の症状として誤って認識されてきた可能性がある。
結論:
・マスクの有害性は、ウイルス感染に対する有効性の利用可能なエビデンスに基づいてリスクとベネフィットを評価されなければならない。有効性に関する信頼性の高い実証的エビデンスがないため、マスク着用は法律で強制されることはもちろん、義務化されるべきではない。
内科医の端くれ@naika_hashikure
2023年3月29日
ちょっと衝撃的だったので書きます。
先日、コロナ前は「ユニバーサルマスクに意味はない」と言ってインフルエンザ流行期もマスクをしていなかったのに、今ではすっかりユニバーサルマスク派になった感染症専門医と話しました。公衆衛生学修士(MPH)の資格も持っていて、普段から論文の読み方やエビデンスには一際うるさい医者です。
結論から言うと、そんな彼ですら「何も知らないし何も考えていない」状態でした。それなのに感染制御チームの一員として、マスクの重要性をさんざん強調してきました。
「なぜ考えが変わったのか?マスクがこれほど絶対的になるきっかけになった研究/論文はあるか?」
→はっきりとした回答なし。
「コロナ後のRCTはデンマークとバングラデシュくらいだし、バングラデシュのものは批判が多くないか?」
→バングラデシュのRCT自体を知らない。
「先日のコクランレビューについてはどうか?編集長が謝罪したが、レビュー責任者は怒っているが」
→レビューが出たことを知らない。質の高いエビデンスは無いから、効果があるかどうかは分からないというのは以前からどうせ変わらないでしょ、とのこと。
「自らの感染は防がないが、他人への感染は防ぐというのは尤もらしく聞こえるが、どういう原理なのか?2021年LancetにCOVID感染経路はエアロゾルがメインと出ていて、エアロゾルがメインなら不織布マスクでは他人への感染も防げないのでは?」
→自分への感染を防げないのは、目からも感染するから(?)。大飛沫を防げば、エアロゾルも防げる(?)。エアロゾルメインという話は知らない。
「ユニバーサルマスクの弊害は?」
→はっきりとした回答なし。
MPHを持っててエビデンスにうるさい感染症専門医なので、もう少しいろいろ知ってて考えていて、それでもマスクを推奨しているのだと思いました。
でも全くそんなことは無かった。何も知らない、調べない、考えない。WHOやCDCや厚労省が言うから、まわりの感染症専門医が言うから、みんなマスクをしてるから、何となくマスクをしている。マスクの弊害、子供たちへの影響なんて考えもしない。
すごく衝撃的でした。彼ですらこうなのですから、大半の医者だって何も考えていません。つい先日、研修医時代の仲間と会食しましたが、マスク外してさんざん盛り上がったあと、さあ帰るぞとなったらみんなそそくさとマスクをし始めました。帰り道もずっとしてました。本当に何も考えていないんです。
そんな医者たちが社会の空気を作り、そんな医者たちの言うことをみんなが聞いて、私たちのようにさんざん調べて考えて国の未来のためにマスクを外している人たちが「反マスク」「非科学」「公衆衛生の的」と罵られレッテルを貼られるのが、本当に解せない。
でも全体主義の社会はそういうもので、一度こうして狂ってしまうと、なかなか元には戻らない。だけどそこで諦めたり厭世的になってはいけない。みんなで何とか声をあげ続けましょう。

・マスクと手洗いの効果
https://www.lireclinic.com/column/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%A8%E6%89%8B%E6%B4%97%E3%81%84%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C/
※日本ではコロナ以降、すっかり健康な人のマスクの着用や手指消毒が定着しています。
マスクや手洗いは実際に効果があったのかコクランレビューが2023年1月末に出ています。
コクランレビューはビデンスに基づく医療において国際的に最高水準であると認められています。
早速、マスクと手洗いの効果をみてみましょう。
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses.
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD006207.pub6/full
インフルエンザやコロナといった呼吸器感染症に対する物理的介入の効果について検証したコクランレビューです。
物理的介入:入港時のスクリーニング、隔離、検疫、物理的距離、個人保護、手指衛生、フェイスマスク、眼鏡、うがい
注目の高いマスクと手洗いについて書き出します。
医療用/サージカルマスクとマスクなしの比較
試験9件(27万6,917例)のリスク比は0.95(95%信頼区間[CI]:0.84~1.09)
試験6件(1万3,919例)のリスク比は1.01(95%CI:0.72〜1.42)
どちらも有意差はないのですが、マスクをしたほうがリスクが低いという結果と高いという結果が出ていますので、本当に意味が無さそうです。
手指衛生に関する比較
試験19件(うち9件の5万2,105例)によるとリスク比は0.86(95%CI:0.81~0.90)
こちらは有意差があり、呼吸器感染症のリスクを14%少なくしてくれるという見込みです。
コロナは接触感染が少ないから手洗いや消毒の効果少ないと言われていましたけど、マスクよりは効果的ですね。
試験結果のばらつきが大きく、介入のアドヒアランスも悪くあまり信頼できないとまとめられています。
・コクランレビューが導き出したマスク着用効果(ケアネット 2023年2月15日)
※2020年の新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)流行以前にも新型インフルエンザ(H1N1)や重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大が問題視され、その度にコクランレビューがなされてきた。今回、新型コロナ流行に関する研究を盛り込み更新されたシステマティックレビューがThe Cochrane Database of Systematic Reviews誌2023年1月30日号に掲載された。
オックスフォード大学のTom Jefferson氏らは急性呼吸器感染症に影響するウイルスの拡散阻止または軽減のための身体的介入の有効性を評価することを目的に論文データベース(CENTRAL、PubMed、Embaseほか)および2022年10月に登録された2試験から、後方引用と前方引用によるシステマティックレビューを行った。
論文の選択基準として、呼吸器系のウイルス感染を防ぐための物理的介入(入国時スクリーニング、隔離/検疫、物理的距離、個人保護具、手指衛生、マスク、眼鏡、うがい)を調査したランダム化比較試験(RCT)およびクラスターに関するRCTを検討した。
主な結果は以下のとおり。
・今回の調査には、既存の67件に最新のRCTとクラスターに関するRCT(登録者61万872例)11件を加え、78件を検討した。新たな試験のうち、6件は新型コロナ流行時に実施されたものだった。
・多くの研究は、インフルエンザが流行していない時期に実施され、いくつかの研究は2009年の新型インフルエンザ流行時に実施されていた。また、そのほかの研究は2016年までのインフルエンザの流行期に実施されていたため、多くの研究は新型コロナ流行時と比較して、下気道のウイルス感染が拡大している時期に実施されていた。
・分析した研究の置かれた環境はさまざま(郊外の学校、高所得国の病棟、低所得国の都心部など)で、多くの研究では介入群のアドヒアランスが低く、RCTとクラスターに関するRCTのバイアスのリスクは非常に高いか不明確であった。
・医療用/サージカルマスクとマスクなしを比較した12件(うち10件はクラスターRCT、医療従事者による2件と地域での10件)によると、マスクを着用していない場合と比較し、地域社会でのマスク着用はインフルエンザ様疾患(ILI)/新型コロナ様疾患の転帰にほとんどあるいはまったく差がなく、試験9件(27万6,917例)のリスク比[RR]は0.95(95%信頼区間[CI]:0.84~1.09、証拠の確実性:中程度)だった。また、試験6件(1万3,919例)のRRは1.01(95%CI:0.72〜1.42、証拠の確実性:中程度)だった。
・手指衛生に関する試験19件(うち9件の5万2,105例)によると、手指衛生の介入はコントロール(介入なし)と比較し、急性呼吸器感染症の患者数が相対的に14%減少した(RR:0.86、95%CI:0.81~0.90、証拠の確実性:中程度)。
・ガウンと手袋、フェイスシールド、入国時スクリーニングに関するRCTは見つからなかった。
ただし、研究者らは「試験における偏りのリスクが高く、結果の測定値にばらつきがあり、研究時の介入群でのアドヒアランスが比較的低いため、確固たる結論を導き出すことはできなかった。そのため、マスクの効果については不確実性が残っている。エビデンスの確実性が低~中程度であることは、効果の推定値に対する信頼性が限られていること、および実際の効果が観察された効果の推定値と異なる可能性があるため、複数の設定や集団におけるこれらの介入の多くの有効性、それに対するアドヒアランスの影響に対処する、適切に設計された大規模なRCTが必要」と記している。
・マスクに感染予防効果はない? 世界的機関「コクラン」が論文公開(日刊ゲンダイDIGITAL 2023年3月26日)
※【役に立つオモシロ医学論文】
厚労省は、マスクの着用に関して屋外では原則不要、屋内では原則着用を推奨してきました。しかし、令和5年3月13日から、マスクの着用は個人の判断を基本とする方針に変更されました。行政が一律にルールを策定するのではなく、個人の主体的な選択を尊重するというのが方針変更の大きな理由です。
一方で、感染リスクに対するマスクの有効性を疑問視する声も多く、加えてマスクの感染予防効果を検証した研究データも限られているのが現状でした。そんな中、質の高い医療情報の発信で世界的に定評のあるコクランという非営利団体が、ウイルス感染症に対するマスクの有効性を検討した研究論文を2023年1月30日付で公開しました。
この研究では、これまでに報告されているマスクの感染予防効果を検討した研究9件分のデータが統合解析されています。新型コロナウイルス感染症のみならず、インフルエンザ感染症など呼吸器(喉や鼻、気管支など)に感染するウイルスが検討対象となりました。
解析の結果、ウイルス感染症の症状は、マスクを着用していた場合で1000人あたり152人、マスクを着用していない場合で1000人あたり160人と、マスクを着用していた場合で5%の低下傾向を認めましたが、統計学的に有意な差は示されませんでした。
・コロナ5類「マスク要否」論争で知っておきたい事 専門家は有効性を主張するが否定的な研究もある(東洋経済ONLINE 2023年2月22日)
上 昌広 : 医療ガバナンス研究所理事長
※5月8日、コロナの感染症法上の位置付けが現在の「2類相当」から「5類」に変更される。入院などを強制できる危険性の高い感染症に当てはまらなくなることに伴い、政府は室内でのマスクの着用の推奨を取りやめる。これまでマスク着用をめぐっては各方面でさまざまな騒動があったが、今回の政府方針変更についても議論が巻き起こっている。
専門家は慎重
マスク着用について、専門家は慎重だ。1月24日に、厚生労働省の感染症部会の議論を紹介した朝日新聞の記事は、以下のように記している。
<マスク着用の緩和については8人が言及し、慎重な意見が目立った。政府は屋内でも原則着用を求めない方向で検討中だが、「着用にはエビデンス(科学的根拠)があるが、外すことに関する情報は乏しい。着けたい人への配慮も必要」「感染対策として必要で、類型移行とは別に検討すべきだ」「緩和は時期尚早」などの声があった。>
朝日新聞は2月12日の社説で「マスク見直し 拙速な転換は混乱招く」と論じており、早期の規制緩和に反対している。朝日新聞ほどでないにせよ、マスク外しには慎重に対処すべきだというのは、マスコミのコンセンサスのように見える。彼らが、このように主張する背景にあるのは、前述したように、専門家の「着用にはエビデンス(科学的根拠)がある」という話からだ。
では、そのエビデンスとはなんだろう。2月8日、西浦博・京都大学教授や尾身茂・コロナ対策分科会会長ら25人の専門家が「マスク着用の有効性に関する科学的知見」という文章を発表した。
この内容には疑問がある。それは、「マスクをつけるべきだ」という自らの主張に適合する研究を取り上げていても、この議論で外すことのできない重要な研究が引用されていないからだ。
このレポートで、専門家たちは2つのメタ解析の結果を紹介している。メタ解析とは、それまでに発表されている医学論文をまとめて分析したもので、医学的エビデンスレベルが最も高いとされている。
1つ目は、今年2月に北京大学の研究者たちが『トランスレーショナル精神医学誌』に発表したものだ。この研究では、マスク着用により、感染リスクは16%低下し、その差は統計的に有意だった。臨床医学では、統計的に有意であることは、有効性が証明されたと同義である。
もう1つは、昨年8月に世界保健機関(WHO)などの研究者が『E臨床医学誌』で発表したものだ。「すべての研究で、マスク着用政策に関連した発生率の急速かつ大幅な減少が報告されている」と記している。
マスクの効用に否定的な研究も複数存在
このような研究結果を知ると、マスクの有効性は明らかで、医学的に公知であると考える読者が多いだろうが、必ずしもそうとは言い切れない。マスクの効用について、否定的な研究も存在するからだ。
昨年2月、韓国のサムスンメディカルセンターの医師たちが、マスクの効果を検証したメタ解析を『医療ウイルス学』誌に発表したが、この研究では、一般人がマスクを着用した場合、予防効果は約20%で、その差は統計的に有意ではなかった。つまり、効果は証明されていないことになる。
さらに、今年1月30日に公開されたマスクに関するコクランレビューの結果は、もっと否定的だった。マスクの感染予防効果はまったくなかった。11の大規模臨床試験をまとめたメタ解析では、マスク着用群で感染が5%減っていたが、これは統計的に有意ではなかった。
コクランレビューは、国際団体コクランが作成する医学論文の総括で、信頼度は極めて高い。
では、どうして「マスク着用の有効性に関する科学的知見」で引用されている研究と、コクランレビューの分析結果が、こんなに違うのだろうか。それは選択する論文の基準が違うからだ。「マスク着用の有効性に関する科学的知見」に引用された北京大学の研究は76の論文、WHOの研究は21の論文を分析している。前者はコロナ以外の呼吸器感染、後者はコロナ感染に限定している。
一方、コクラン研究は、コロナ以外の呼吸器ウイルスも含め、11の臨床研究を解析している。すべて、ランダム化比較試験だ。ランダム化比較試験では、臨床試験参加者のマスクの装着を、個人ごとや地域ごとにくじ引きで決めるため、バイアスが関与する可能性は低い。
一方、北京大学やWHOの研究には、多くの観察研究が含まれている。コロナ感染の減少が、マスクの効果なのか、あるいはワクチン接種や換気対策、さらに季節性要因などの他の要因によるものか区別できない。
メタ解析では、分析の対象とする研究の数を増やすことが、必ずしも研究の質を上げることにならない。
どこまでマスクの効用に期待するかは個人次第
なぜ、専門家25人は、「マスク着用の有効性に関する科学的知見」に、最も権威があるコクランレビューを引用しなかったのだろうか。もし、コクランレビューをフォローしていなければ、研究者としての情報収集能力に問題があるし、知っていて引用していないならば不思議な話だ。
コロナが流行する以前の2010年にフランス、2011年にタイの研究者が、それぞれ家庭内でのインフルエンザの感染を減らすため、マスク着用を推奨したが、効果はなかったと報告している。
だからこそ、海外では流行期の公共施設などを除き、マスクの装着を個人の判断に任せている。どこまで感染リスクを負い、どこまでマスクの効用に期待するかは個人次第だ。マスクの装着は、個人の価値観に基づくものであり、中央政府が一律に決定できるものではない。厚労省や専門家は、自らの価値観を国民に無理強いするのではなく、国民が自ら判断できるように、正確な情報を伝えねばならない。
・マスクの着用について
医療法人 一燈会 えとう眼科
http://www.eto-eyeclinic.com/news/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AE%E7%9D%80%E7%94%A8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
※2023年3月13日からマスクを外せるようになりましたね。最初は4月と報道され、次は5月、結局3月…。科学的な理由ではなく政治的に決められたって分かりますよね。
そもそも、マスクには何の効果もないんですよ。
1月末に発表されたコクランレビューを見れば明らかです。
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory virusesという論文です。
コクランとは、治療と予防に関する医療情報を定期的に吟味し、人々に伝えるために世界展開している組織で、コクランレビューとは、ランダム化比較試験(RCT)を中心に臨床試験をくまなく収集し、評価し、分析した系統的レビューのこと。
現在に至るまで、世界50カ国と地域に支部をもち、130カ国以上の科学者が参加し、8000以上のメタアナリシスが行われコクランレビューが作成されている。国際的なNPOの形態をとり、企業からの資金提供やその他の利害関係のない、信頼性の高い情報を生み出すことを大切にする(Wikipedia)。ということで世界最高レベルのエビデンスです。
このコクランレビューにより、マスクの着用はインフルエンザ/コロナの転帰にほとんど、あるいは全く意味がないことが示されました。
まあ、2020年にデンマークで行われた研究などですでに分かっていたことではあるのですが(Effectiveness of adding a mask recommendation to other public health measures to prevent SARS-CoV-2 infection in Danish mask wearersという論文)、改めてはっきりとマスクの着用には意味がないことが示されたのです。
にも関わらず医療機関ではマスクの着用継続が望ましいだの、西浦博、尾身茂や忽那賢志らが2月8日に提出した「マスク着用の有効性に関する科学的知見」という資料では、未だにマスクに有効性があるかのような論文を挙げています。
最もエビデンスレベルの高いコクランレビューをスルーしている時点で全く信用できない資料だと思いませんか。
そもそも西浦博は令和2年4月に42万人が死亡すると試算した人物です。令和5年2月現在、3年以上の累計で死者は約7万人(しかもコロナ陽性であれば他の死因でもカウントされていますので、ものすごくかさ増しされた数字なんですよ)。行動制限なしならという条件付きとはいえ、全く外れですよね。
その後北海道大学教授から京都大学教授に栄転。
エッ、責任取るどころか、栄転ってどうゆうこと?何か大きな、おかしな力が働いていると思いませんか。
尾身茂は300億円以上のコロナ補助金でボロ儲けしたにも関わらず、コロナ病床の多くは空床だったJCHOの理事長ですよ。
この人も責任とって辞めてないとおかしいでしょ。
忽那賢志はマスクについて「症状がない方については感染症の予防に繋がるという証拠はない。ずっとつけっぱなしだと効果はない。」と言っていたくせに国民にさせたことは真逆でしたね。ネットで調べればすぐ動画が見つかりますので見てください。
もう御用学者を信用したらダメですよ。マスクは大変なパンデミックが起きているというふうに演出するためのツールだったんですよ。
論文とか言うと難しそうに感じるかもしれませんが、単純なデータを見るだけでも分かるはずですよ。
日本は世界で最も高いマスク着用率で、ワクチン接種率も最高レベル、ブースター接種率はダントツトップなのに、コロナの感染者数は世界一ですよ。
マスクもワクチンも効果がない(どころか悪影響がある)のは明らかじゃないですか。
データを見ていなかったとしても、気づくタイミングはたくさんあったはずです。大谷翔平がホームランを打ったとき、メジャーの観衆はマスクをしていましたか?サッカーワールドカップの観衆はどうでしたか?ほとんどの人はマスクとかしてなかったでしょ。
海外の人たちはウソに気づいて猛烈な抗議をしたんですよ。誇張でもなく何万人、何十万人もの人たちが集まって何度もデモをしたんです。日本の大手マスコミはほとんど報道しませんでしたけど。
マスクは自己責任で着けたい人は着ける、外したい人は外せばいい、という意見を言う人もいます。このようなことを言う人はマスクがいかに有害かを理解していないのではないでしょうか。
マスクをすると呼気を再吸入し、酸素不足、高二酸化炭素になります。細胞のミトコンドリア活性を下げるので免疫が低下します。
急性期には頭痛、眠気、めまいが起きて、集中力・反応時間・認知システムが低下します。慢性期にはこれらの症状は消えますが脳内の酸素不足は進行します。
神経変性疾患の発症リスクがあります。子どもの言語能力、運動能力、認知能力が著しく低下します。
不織布マスクには発癌物質が含まれており、発癌物質や微細なマイクロプラスチックを肺の奥深くに吸入してしまいます。
口呼吸が優位になってしまいますので、鼻呼吸のメリット(フィルター効果・加温加湿効果・一酸化窒素による殺菌効果)が低下します。口腔内が乾燥して嫌気性菌が増え、口臭がひどくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
マスクは20分もすれば複数の微生物で汚染されています。細菌性肺炎が増加しています。
マスクの着用は加害者に匿名感を与え、被害者の人間性を奪う可能性があります。
心が奴隷のようになるような気もしませんか。
特に子どもへの被害が甚大なのがお分かりでしょうか。
これらの有害性を理解できればマスクは自己責任で着けたい人は着ける、外したい人は外せばいい、なんて言っている場合ではないと思うんですよ。
子どもは大人が外さないと外せません。店の人は客が外さないと外しにくいです。まずは大人が、客の方から外さないと。
外国では外しているから、政府が外していいと言ったから、ではなく、マスクには感染を防ぐ効果がないだけではなく有害だから外す!こうであって欲しいと思います。
そうでないと同じような騒ぎになったときにまた騙されますよ。
新聞やテレビのような受け身の情報ではダメですよ。情報は自分から取りに行かないと。
ネットの情報は玉石混淆ではありますが、大手メディアを介していない方が貴重な情報が得られるように感じます。
本、ツイッター、ブログなどを見て、自分の頭で考えた方がいいですよ。
・マスクをやめるのは無効・有害だからです~コクランレビューの解説
https://note.com/jinniishii/n/nfc2583e73528
※1月30日、とても重要な論文が発表されました。
コクランライブラリーが、マスクを含む感染対策の効果についてレビュー論文を発表したのです。
呼吸器系ウイルスの拡散を断ち切るあるいは減少させるための物理的介入
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD006207.pub6/full/ja
「マスクの着用はマスクを着用しなかった場合と比較して、インフルエンザ様疾患/新型コロナウイルス感染症様疾患にかかる人の数にはほとんど差がない可能性がある。
医療用マスクや手術用マスクを着用した場合と比較して、N95/P2呼吸器を着用した場合、インフルエンザと診断される人の数には、ほとんど差がないだろう。また、インフルエンザ様疾患や呼吸器疾患にかかる人の数にもほとんど差がない可能性がある。」
サージカルマスク・不織布マスクはもちろん、N95マスクでさえも、感染を防ぐ効果は見出せなかったのです。
私はこれを読んだ時、もう科学的なマスク論争は終わったと思いました。
なぜなら、コクランライブラリーは世界のエビデンス界の最高権威であり、そのレビューはこれまで世界の医学界のコンセンサスに近いもの(教科書)とされてきたからです。

またコクランが万能でもありません。この論文の著者であるジェファーソン博士自身、非営利を謳うはずのコクランへの失望を語っています。(それにしてもこのレビューはどうしてこんなに遅かったのでしょう?)
それでもやっと出すことができたこのマスクレビューはコクランにとって重要なものでした。
コクランレビューの著者ジェファーソン博士はインタビューに答えてこう言っています。
「政府は正しいことをすることに完全に失敗した。パンデミックの始めに『マスクは役に立たない』という人もいたのに突然話が変わった」
これは日本では忽那氏や岩田氏のように、はじめマスクは感染予防にならないと言っていたのに、突然有効といい出した専門家の変節が、世界中で見られたことを指しています。
専門家の意見はコロコロ変わりますが、事実は変わりません。
マスクを外した国の感染者数・死者数より、マスクを続けている国の感染者数の方が圧倒的に多くなったのです。
マスクが感染を防がないことはもう明らかでしょう。
そしてその害も明らかです。
・「マスク意味無し論文」を潰した“エビデンス界の最高権威”の重罪(MAG2NEWS 2023年3月24日)
小林よしのり
※私たちがこの3年、常に着用し続けてきたマスク。そんなマスクを巡って今、世界的大論争が起きていることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、その騒動を詳細に紹介。もはや地に落ちた「エビデンス界の世界最高権威」の実態を伝えています。
※この3年間はなんだった?「マスクに感染予防効果なし」は本当か
医療情報の評価を世界的に展開しているコクランから、今年1月末、「マスクをつけた場合とつけない場合を比較して、インフルエンザやコロナにかかる人の数にはほとんど差がない」とする論文が発表された。
コクランは、イギリスに本部を置く国際組織で、「根拠に基づく医療(EBM=Evidence Based Medicine)」を掲げ、急速に発展する治療や予防に対して、その内容を査定する活動を行っている。
活動をまとめた論文が収録される『コクラン・レビュー』は、“エビデンス界の世界最高権威”とされ、これまで世界の医学界の教科書として専門家たちから重要視されてきた。
そこに、さんざん珍重されていたはずのマスクに意味がなかったという内容が掲載されたことで、今、世界的に大きな物議を醸している。
61万人以上が参加した調査で判った「マスクに意味無し」
コクラン・レビューは、2011年、2020年にもマスクに関する論文を発表しており、いずれも「マスクをつけてもつけなくても差がない」という結論だった。
今回の論文では、世界各国でこれまで行われた78件の研究──2009年、2016年のインフルエンザ流行期/非流行期、2020年以降のコロナ禍において、病院、学校、家庭、職場、地域社会などで61万人以上が参加したマスクに関する調査を評価。
複数のデータを吟味したうえで、「マスクに感染予防効果がある」と結論づけられた論文は「信頼性が低い」と指摘し、「マスクをつけた場合とつけない場合を比較して、インフルエンザやコロナにかかる人の数にはほとんど差がない」「N95マスクと医療用・手術用マスクを比較して、おそらくほとんど差がない」と判断した。
ただし、「手指衛生(手洗い)」については、呼吸器系ウイルスの感染拡大を抑制するのに有効かもしれない、としている。
コクラン・レビューを全力で無視した日本の専門家
ところが、コクラン・レビューが1月30日に発表された直後、これをまるっと無視したのが日本の「専門家」だ。2月8日、厚労省アドバイザリーボードに、西浦博からマスクに関する資料が提出されているのだが、そのタイトルは…
「マスク着用の有効性に関する科学的知見」!
そのスンバラスィ~知見→ マスク着用の有効性に関する科学的知見
内容は、世界各国のマスク着用政策に関連した研究を引用したもので、さも「マスクの有効性は明らかである」かのような書きぶり。しかも、インフルエンザや従来の風邪の感染経路は勝手にさておいて、コロナについてのみ「無症状の感染者から2次感染が起こり、また、多くの感染者が発病前に感染性を有するとき、自宅以外での屋内空間で他者を感染させる性質があるため」、マスクは有効だと展開していた。
10日前に発表されたばかりの“エビデンス界の世界最高権威”であるコクラン・レビューには、どういうわけだか一切触れず、真逆の見解で押し通したひどい内容である。
ジェファーソン博士がコクランから受けていた圧力
西浦博がコクランを丸無視している間も、「マスク意味なかった論文」はSNSを中心に世界中で広まり、議論が再燃していた。
2月5日には、オーストラリア放送協会の調査医療記者マリアンヌ・デマシ氏が、コクラン・レビューの主執筆者であるオックスフォード大学トム・ジェファーソン博士にインタビューを行っている。
ジェファーソン博士は、今回の論文について、
「2020年11月に発表したものを更新したレビューですが、2020年から2023年まで、エビデンスは本当に変わりませんでした。パンデミック時にマスクが有効であるというエビデンスはまだありません」
と強調。にもかかわらず、世界中の政府がマスクの義務化を実施したことについて、
「各国政府は正しいことをせず、より良いエビデンスを要求することを完全に放棄しました。パンデミックの初期には、マスクは効果がないとする声もありましたが、突然、シナリオが変わったのです」
と述べている。
日本では、免疫学の権威であったはずの宮坂昌之氏が、「マスクに感染防止効果はない」という自身の発言を突如転換。アメリカでも、コロナ対策を主導したアンソニー・ファウチ博士が、当初「マスクは必要ない」と発言していたのに、数週間後に態度を一変させた。
その原因について、ジェファーソン博士は、政府には欠陥のある研究によって納得し、自分たちが何かをしているかのように見せるだけの「悪いアドバイザー」がいたと述べ、「手洗いなどの衛生管理は目に見えないが、マスクは『目に見える政策』だ」と指摘。
悪いアドバイザーとなった専門家たちを「人道主義」と表現し、「一夜漬けの専門家は何も知らない」と皮肉たっぷりに批判した。
このインタビューの中で驚いたのは、2020年4月にジェファーソン博士らが「マスクに効果はない」という内容で出版しようとした際、コクラン側から7ヶ月間も理由もなく出版を保留されていたという話だ。
コクラン側は、ジェファーソン博士らの論文に対して、理由もなく「特別な査読が必要」と主張した上に、「このレビューには新型コロナに関する試験は含まれていません」という事実でないフレーズを挿入するよう強要したという。すでにコロナ禍に入った時期の研究が含まれているにも関わらずだ。
「あの7ヶ月は非常に重要でした。その間、マスクに関する政策が形成されていた時期だったからです。私たちのレビューは重要であり、世に出るべきでした」
ジェファーソン博士は、学者や政治家がマスクについて騒ぎ始めた時期と重なっていると振り返ったほか、次のようにも証言している。
「その7ヶ月の間に、コクランの他の研究者が、受け入れがたい研究を用いて、『正しい答え』を与えるような、『受け入れがたい作品』を作っていました」
コクランは、マスク推進政策に追随するかのように、「マスク推進のための正しい答え」を世界に与えるため、科学的根拠に基づく論文とは程遠い「作品」を、研究者に作らせていたというのだ。
コクランが「謝罪コメント」発表でジェファーソン潰しに
ジェファーソン博士のインタビューは、衝撃的な内容だった。エビデンス界の世界最高権威とされてきたコクランが、エビデンスを放棄して「政府に都合の良い作文を書く組織」と化していたのだから。
コクランは大炎上するが、3月10日になって鎮火に乗り出した。編集長がコクランを代表して、該当の論文について「誤解を招きやすいものであったため、お詫び申し上げます」と謝罪コメントを発表したのだ。
● Statement on ‘Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses’ review
編集長いわく、論文は、マスクの有効性について「結論が出なかったというのが正確なところ」だという。また、多くのコメンテーターが、論文について「マスクは効果がないことを示している」と主張しているが、「不正確で誤解を招く解釈」とのこと。
苦し紛れに「お前たちの解釈がおかしいが、誤解させたうちのジェファーソンが悪いので、謝っておく」というジェファーソン潰しをやってのけたのだ。
半狂乱のNYタイムズも日本を利用しジェファーソン潰し
このジェファーソン潰しに便乗したのが、かつて、半狂乱でスウェーデンのノーマスク・ノーロックダウンをぶっ叩いた『ニューヨークタイムズ』だ。
同紙コラムニストで、コロンビア大学教授の社会学者ゼイネップ・トゥフェクシーが、コクランの謝罪当日に『マスクが効くという科学的根拠はここにある』というコラムを執筆。
● Here’s Why the Science Is Clear That Masks Work
コクランの編集長の談として、「このレビューの誤った解釈が、将来の感染症発生に対する備えを損なうことを懸念している」と紹介し、ジェファーソン博士については、「マスクに関する知見をさらに深刻に誤解」などと批判していることを伝えた。
ジェファーソン博士は、以前からコロナ騒ぎが「本当にパンデミックであったかどうか」を疑問視する立場なのだが、コラムでは、「その時点で、ニューヨークの学校は1カ月間休校となり、コロナによって数千人のニューヨーカーが死亡していた。ニューヨークがセントラルパークに移動式病院を準備していたとき、感染の広がりを遅らせるための緩和策には意味がないと彼は言った」と恨みつらみをぶつけている。
どうやら、スウェーデンを叩いたのと同じ怨念が、いまだ温存されているらしい。さらに、
「重要なのは、マスクが着用者の感染リスクを下げるかどうかという問題と、マスクを着用することでコミュニティにおける呼吸器系ウイルスの拡散が遅くなるかどうかという問題は別であるということです」
という謎の問答を展開。
バングラデシュのある村での研究を取り上げ、「マスクを無料で配布した村では、2カ月間でマスクの使用率が40%に増加し、感染者が11%減少、60歳以上では35%減少することがわかりました」と研究結果を引用。
なぜ年齢によって減少率が違うのか不明だし、免疫、気候要因、手洗いなどほかにも数々の理由が重なるわけで、「マスクだけが効果があると結論するのは信頼性が低いですよ」というのがジェファーソン博士の指摘なのだが……どうでもいいらしい。
また、「実験室ではN95マスクがウイルス粒子をブロックできることを示している」「適切な素材を使い、フィット感のある布製マスクでも効果があると話す研究者もいる」など、「ニューヨークのみんなが今までやってきたことを肯定する」かのようなフレーズが散りばめられていた。
なかでも仰天したのは、次の文章だ。
「マスクを着用し、空気感染を軽減することを重視した日本は、ロックダウンを行わず、クラスター以外で広く検査や追跡を行うことはほとんどなかったにもかかわらず、2020年の死亡率は際立って低かったのです」
おおーーーい!ニューヨークタイムズさーーーん!
世界中がとっくにマスクを捨てたあとも、2023年3月までびっちりマスキングの日本、世界トップの感染者数でーす!
NYタイムズの記事に狂喜乱舞の日本のコロナチンピラ連中
『ニューヨークタイムズ』の節穴っぷりもすごいが、一連の流れに便乗して、それまでコクランを丸無視していたはずの日本の「専門家」たちの見せたドヤ顔もすごいので、記録しておきたい。
コクランからお詫び。よく読むように。https://t.co/7zuHOVPfbt
— Hiroshi Nishiura (@nishiurah) March 11, 2023
コクランレビューの声明です。
『コクランレビューがマスクが意味ないと言っている!』
と誤った情報を拡散している人達に対して、
『んなこと言ってねえぞ! ふざけんな!(意訳)』
と激怒しております。
読みましょう。https://t.co/RepimdJRVa https://t.co/DEdf5C0pgn
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) March 16, 2023
コロナになってなぜこんなにみんながマスクをつけているのかというと、症状がない人が周りに感染を広げてしまうことがあるということ。これはインフルエンザとの大きな違いですね。(忽那賢志)
えええ!インフルエンザも無症状で広がってるんですけどーー!
マスクって、つけることによって自分が感染しなくなるというよりはですね、自分の飛沫を周りに飛ばさないようにする意味合いが大きいですね。(忽那)
えええ!それ、「マスクに感染予防効果はない」という意味なんですけどーー!
ユニバーサルマスキングの有効性については多くの論文が出ていますので、今回のコクランレビューの結果にあまり引っ張られずに、必要な場面ではマスクをつけていただくことで、感染が広がりにくくなることは、科学的にもある程度裏付けがあることだと思います。(忽那)
えええ!ユニバーサルマスキングなんて、どこの国が実現したのーー!
さも科学的裏付けがあるかのように作られてきた研究は信用性が低いですよ、と指摘しているのがコクランレビューだったんですけどーー!
子宮頸がんワクチン批判の教授をカネ絡みで追放した過去も
さらに、仰天につぐ仰天の事実も判明した。
ジェファーソン博士のインタビューをとったマリアンヌ・デマシ氏が、3月15日に『速報:コクランは批判者をなだめるために研究者を犠牲にしたのか?』という記事を発表。
● BREAKING: Did Cochrane sacrifice its researchers to appease critics?
『ニューヨークタイムズ』のコラムを書いたゼイネップ・トゥフェクシー氏を名指しし、「質の高いデータがないにもかかわらず、乏しい証拠に基づいて、マスクは効果があると結論づけることができると主張」と批判したほか、「トゥフェクシーは、コクランにもコメントを求め、おそらくはコクランに圧力をかけて、ウェブサイトに声明を発表させた」と伝えたのだ。
また、ジェファーソン博士は、コクランが動揺した状態で、論文の著者たちに一切の報告なく突然謝罪したことを証言し、今回の謝罪についてこう述べた。
「コクランの編集長は、とんでもない間違いを犯したと思います。コクランは記者たちから圧力を受けてレビューを変更することができる、というメッセージを送っている。コクランのレビューが自分の教義と矛盾しているとして気に入らない場合、コクランのレビューを変更するよう強制できると人々は考えるかもしれません。危険な前例になってしまった」
だが記事によれば、コクランには、過去にも圧力に屈した歴史があるらしい。
2018年には、デンマークのピーター・ゲッチェ教授が、子宮頸がんワクチンに対する率直な批判を発表。この批判によって、子宮頸がんワクチンの接種率が低下したことが物議を醸し、コクランから追放されたというのだ。
関係者によると、当時コクランは、子宮頸がんワクチンを世界的に広く推進していた財団から115万ドルの助成を受けており、資金提供者をなだめるために動いたという。
本来、論文を正式掲載した科学誌は、その内容について議論が巻き起これば、さらに科学的知見を集めて、議論を深め、真実にたどり着くよう努力する義務があるだろう。著者に連絡もなく、勝手に解釈を変更したり、ましてや内容について謝罪などしてはならないはずだ。
「根拠に基づく医療」を掲げ、世界最高権威と言われる組織も、マスク一枚であっさり終了、である。
2018年子宮頸がんワクチン、2023年コロナマスク。そう遠くない未来に、またあり得ない過ちを起こしそうだ。経験をしっかり記憶して、まやかしに流されないよう鍛えておくしかない。
(『小林よしのりライジング』2023年3月21日号より一部抜粋・文中敬称略)
・コクラン『編集長の』謝罪とマスクレビュー筆頭著者の怒り
日々予め幸せ
2023年4月3日
https://note.com/jinniishii/n/na79f3f6afd78
※先日マスクに有効性が認められないと結論したコクランレビューを紹介しました。
これまで行われたマスクに関するRCTを総合して、サージカルマスク・不織布マスクはもちろん、N95マスクでさえも、感染を防ぐ効果は見出せなかったのです。
すると案の定「有効性が見出せなかったからと言って無効とは言えない」という批判が噴出したのでした。
そして何と3月10日、コクラン編集長のKarla Soares-Weiser氏が異例の謝罪声明を出しました。
「このレビューの元の言語の元々のサマリーでは『私たちが検討した一連の研究においては、マスクもしくはN95/P2着用が呼吸器系ウイルスの広がりを遅らせることを助けるかどうかわからなかった』としていた。この言い回しは誤解を招く可能性があったので、我々は謝罪する」
重要なことはこれはレビュー著者ではなく、あくまでコクラン編集長の謝罪だということです。そして謝罪は言い回しについてであり、この研究のプロセスや結果に何か間違いがあったわけではないということです。
編集長はこの声明で「例えば、最も重視された研究では、マスク群の人でも42.3%しかマスクしてなかった、コントロール群でも13.3%の人がマスクしてた」から著者たちには制限があった(だから確かなことは言えない)と言います。
制限はあらゆる研究にあります。今後さらなる研究の結果が出なければわからないことがあるのは当たり前のことです。
それでも現在までのエビデンスでマスクに有意な効果があるとは認められない事実に何の変更もありません。
この編集長の謝罪に対し、レビューの筆頭著者であるジェファーソン氏は怒りを表明しました。鈴木利仁さんがわかりやすく訳してくださっています。
掲載されたマスク論文に関し、誤った見解が広まったとしてコクランが謝罪して物議を醸しているが、論文著者は怒っているよという投稿。
「コクランは批判者をなだめるために研究者を犠牲にしたのか。批判者からの圧力にコクランが屈したことに著者が怒りを表明」 https://t.co/Li7BSQYjQQ
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
コクランの編集長はステートメントで、「多くの解説者が不正確で誤解を招く主張をした、レビューのサマリーの文言が誤解を招いたようだ」と謝罪した。https://t.co/aqq4vXShJV
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
これに対してレビュー著者のジェファーソンは、「気分を害した、コクランは再び研究者をバスの下に投げ込んだ、謝罪は編集長によるもので、著者によるものではない」https://t.co/KocU6HxPjF
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
「編集長は通常の手段を取らず、著者と相談もせずに決定した。受け入れがたいことだ」とジェファーソンは述べた。https://t.co/BvDebjUD34
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
コクラン幹部の圧力に屈することはないと著者は言っている。
「我々はレビューの著作権所有者であり、我々が何を書き、何を書かないかを決める。メディアが欲していることをベースとしてレビューを修正することはしない」https://t.co/aQPWKc97oM
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
「編集長は大きな過ちを犯したと考えている。プレッシャーをかければレビューを修正できるというメッセージを記者達に伝えたことになる。危険な先例を作ってしまった」とジェファーソンは付け加えた。https://t.co/3saLW3y486
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
「私を攻撃したコラムを掲載したNYタイムズにはコンタクトを取るつもりだ。複数の著者がいるにもかかわらず私の名前のみを6回も言及した。コラムの執筆者には急性呼吸器疾患に関する研究を発表した実績はない」https://t.co/lzM45jskcp
— 鈴木敏仁 (@bingsuzuki) March 16, 2023
つまりコクラン編集長はレビューの著者に連絡もせずに、勝手に謝罪してしまったのです。その背景にはマスクの効果を否定するレビューに対して何らかの強い圧力があったことが窺われます。
この編集長の謝罪を受けて、マスクに有効性が認められないとしたレビューそのものが否定されたと解釈する記事や言説が多く見られます。
「マスク」の効果に結論を出すのは「早計」:コクランの編集長が謝罪コメントを(石田雅彦) - 個人 - Yahoo!ニュース
☝️の記事では
「マスク着用と感染予防の関係について、はっきりした結論を出すのは早計ということだ」
と言っておきながら、そのすぐ後で
「やはり、不織布マスクを着用し、入念な手洗いやうがいを励行し、屋内では小まめに換気をすることが、基本的な感染対策として重要なのは間違いない。」
と矛盾することを言っています。(「はっきり結論出すのは早計」なのに「重要なのは間違いない」って結論出してる)
「やはり」「間違いない」という言葉が結論ありきであることを示しています。根拠として引用された論文でマスク有効を支持するのは、数理モデルや観察研究などの低レベルエビデンスに限られます。つまりこれまでのマスク支持者の主張と同じです。
エビデンスにはレベルがあります。低レベルエビデンスでどんなに支持されようと、より高いレベルのエビデンスであるRCTで有意差が出なかった結果を覆すことはできません。

エビデンスピラミッドの頂点に位置するのはRCTのシステマチックレビュー&メタアナリシスです。ただのシステマチックレビュー&メタアナリシスではありません。『RCTの』システマチックレビュー&メタアナリシスです。
コクランレビューがそれです。
低レベルのエビデンスが高レベルのエビデンスの結果を覆す下克上メチャアナリシスは科学的に反則です。
そもそも『有意差無し』という結果のRCTでさえマスク群が有利に設定され、マスクの効果を出すためにデザインされた研究だったのです。
デンマークのRCTではマスク群には1ヶ月間にサージカルマスク50枚が配られていました。
一般社会では布マスクやウレタンマスクの人も多く、また1枚のマスクを1日以上使う人が多いことがわかっています。

バングラデシュの研究ではマスク群にお金が支払われ、またランダム化に不正がありました。それでもごくわずかな差しか出せませんでした。
どんなにマスク推進者が屁理屈をこねようと、マスクが有効だと言える高いレベルのエビデンスは存在しない、それが事実です。
有効だというエビエンスが無いから無効だとは言えない?それなら無効なエビデンスがないお札でもお守りでも感染対策に無効だとは言えないということになってしまいます。
そう個人的に信じる人がいるのは勝手ですが、そんなことを公的機関が推奨したりましてや他人に強制なんてしていいはずがありません。
実社会において、マスクは無効かつ有害だとわかったから世界中ほとんどの国でマスクを外したのです。
そして感染者はマスクを外した国々よりマスクを続ける国々でこそ爆発的に増え、マスクを外した国々では何の問題も起こらなかったのです。

コクラン編集長の「言い回し」についての謝罪によって、エビデンスもこの現実も覆ることなどないのです。
あまりにこの「編集長の謝罪」を使ってレビュー自体を否定する人が多いようなので、そこははっきり申し上げておきます。
・独占インタビュー:コクラン新レビューの主執筆者が語る トム・ジェファーソン氏への独占インタビュー
マリアンヌ・デマシ博士
2023年2月5日

※オックスフォード大学のシニアアソシエイトチューターであるトム・ジェファーソン氏は、最近のコクランレビューの主執筆者で、ソーシャルメディア上で「大流行」し、パンデミックの際に最も対立した議論の一つであるマスクに再び火をつけました。
「急性呼吸器ウイルスの伝播を阻止または低減するための物理的介入」と題する最新のレビューでは、地域社会でのマスク着用は、インフルエンザや新型コロナの伝播に、ほとんどあるいは全く関係ないであろうことが明らかにされています。
これは、3年前から政府が地域社会、学校、病院でのマスクの使用を義務付けていることを受けてのことです。先月、WHOは「混雑した場所、閉鎖された場所、換気の悪い場所にいる人は誰でも」マスクを着用するよう勧告するガイドラインを改定したばかりです。
ジェファーソン氏らは、社会的距離、手洗い、表面の消毒・殺菌に関するエビデンスも調査し、合計78の無作為化試験を61万人以上の参加者を対象に行いました。
ジェファーソン氏は、あまりジャーナリストとのインタビューに応じません–メディアを信用していないのです。しかし、数年前にコクランで一緒に仕事をして以来、彼は私に対して警戒心を解いてくれるようになりました。
パンデミックの「一夜漬け専門家」を非難し、科学的根拠のない多くの医療政策を批判し、さらにはコクランのレビューへの対応に失望していることを打ち明けました。
インタビュー
デマシ:このコクラン・レビューは、ソーシャルメディアに大きな波紋を投げかけ、マスク論争に火をつけました。あなたはどのようにお考えですか?
ジェファーソン:そうですね、2020年11月のレビューからのアップデートで、2020年から2023年まで、本当にエビデンスは変わりませんでした。パンデミック時にマスクが有効であるという証拠はまだないのです。
デマシ:それなのに、世界中のほとんどの政府がパンデミック時にマスクの義務付けを実施した…。
ジェファーソン:そうですね、各国政府は正しいことを行うこと、より良い証拠を求めることに完全に失敗しました。パンデミックの当初は、マスクは効果がないとする声もありましたが、突然シナリオが変わりました。
ファウチが60ミニッツで「マスクは必要ない」と発言し、その数週間後には態度を一変させたのはそのとおりです。
ニュージーランドの主任医務官も同じです。 マスクは効果がないと言ったかと思えば、次の瞬間には手のひらを返した。
デマシ:なぜそのようなことが起こったとお考えですか?
ジェファーソン:政府には最初から悪いアドバイザーがいたのです…。彼らは、無作為化されていない研究、欠陥のある観察研究に納得していたのです。 その多くは、自分たちが「何かをしている」かのように見せることと関係していました。
パンデミックが激化した2020年初頭、私たちはコクランレビューを更新し、出版する準備をしていました…しかし、コクランは2020年11月にようやく出版されるまで7ヶ月間、それを留保しました。
この7カ月は非常に重要でした。その間、マスクに関する政策が形成されていた時です。 私たちのレビューは重要であり、世に出るべきものだったのです。
デマシ:遅れた理由は何だったのでしょうか?
ジェファーソン:理由は不明ですが、コクランは「余分な」査読が必要だと判断したのです。 そして、「このレビューにはコヴィッド19の臨床試験は含まれていません」というような不要な文言をレビューに挿入することを強要したのですが、そのカットオフ日が2020年1月であることは、この研究を読む者にとって明らかだったのです。
デマシ:コクランは意図的にその2020年のレビューを遅らせたとお考えですか?
ジェファーソン:その7ヶ月の間に、コクランの他の研究者が、受け入れがたい研究を用いて、「正しい答え」を示すような、受け入れがたい作品を作っていたのです。
デマシ:「正しい答え」とはどういう意味でしょうか? コクランがマスク推進派で、あなたのレビューがそのシナリオと矛盾していると言いたいのでしょうか。それはあなたの直感ですか?
ジェファーソン:はい、そのようなことだと思います。7ヶ月の遅延の後、コクランは私たちのレビューに付随して論説を発表しました。 その論説の主なメッセージは、手をこまねいているわけにはいかない、何かしなければならない、良い証拠を待っているわけにはいかない、というものでした…これは、利益が害を上回るという妥当な証拠がない限り何もすべきでない、という「予防原則」を完全に覆すものです。
デマシ:なぜコクランはそのようなことをするのでしょうか?
ジェファーソン:社説の目的は、私たちの仕事を貶めることにあったと思います。
デマシ:コクランが政治的な駆け引きをしていたとお考えなのでしょうか?
ジェファーソン:それは言えません。しかし、ちょうどこの7ヶ月は、学者や政治家がマスクについて騒ぎ始めた時期と重なります。私たちは彼らを「耳障りな運動家」と呼んでいます。 彼らは活動家であり、科学者ではありません。
デマシ:それは興味深いですね。
ジェファーソン: いや、そうでもないです。気が滅入りますね。
デンマークでのマスク研究、バングラデシュでの研究です。 実は、バングラデシュのマスク試験については、何らかの有益性を示すと主張する議論が多くありました……。
ジェファーソン:あれはあまりいい研究ではなかったですね。マスクが効くかどうかという研究ではなく、マスク着用のコンプライアンスを高めるための研究だったのですから。
バングラデシュの研究では、重大なバイアスがあることを示す再分析が行われましたね…あなたはこの分野で何十年も働いている、専門家です…
ジェファーソン:私を専門家と呼ばないでください。私はこの分野でしばらく働いてきた男です。それがメッセージであるべきです。私はモデルで仕事をするわけでもなく、予測をするわけでもない。人を困らせたり、SNSで追いかけたりしません。私は科学者です。私は科学者であり、データを扱う仕事をしています。
EBM(Evidence Based Medicine)の創始者であるDavid Sackett氏は、かつてBMJ誌に非常に有名な記事を書き、「専門家」が問題の一部であると述べました。政府に助言を与えてきたいわゆる「専門家」を見ればわかると思います。
デマシ:愚かなマスク政策がたくさんありました。2歳児にマスクを着用させるとか、レストランに入るときはマスクを着用しなければならないが、席についたらすぐに外せばいいとか。
ジェファーソン:はい、2mルールもです。根拠は何ですか?ないです。
デマシ:あなたはマスクをしていましたか?
ジェファーソン:私は法律に従います。もし法律が私にマスクの着用を要求するならば 私は着用を要求されたので着用しています 私は法律を破ってはいません。私はこの国の法律に従います。
デマシ:ええ、同じです。それでもマスクをつけたいという人たちに、どのような言葉をかけますか?
ジェファーソン:マスクをつけたいのであれば、その選択をするべきだというのは、フェアな意見だと思います。しかし、証拠がない以上、誰かにそれを強制するべきではないでしょう。
デマシ:しかし、人々は、私のためにマスクをつけているのではない、あなたのためにつけているのだ、と言います。
ジェファーソン: 私はその違いを理解したことがありません。あなたはどうですか?
デマシ:彼らは、自分を守るためではなく、他人を守るため、利他的な行為だと言うのです。
ジェファーソン:ああ、そうです。素晴らしいですね。彼らは人道主義のためのアルバート・シュバイツァー賞を受賞しています。 私の考えはこうです。「あなた方、一夜漬け専門家は何もわかってない」
デマシ:(笑)
ジェファーソン:彼らが何かを変えるという証拠はないのです。完全に停止しています。 私の仕事は… レビューチームとしての仕事は証拠を調べることです。私たちはそれをやりました。マスクだけではありません。手洗い、殺菌、ゴーグルなどなど…。
デマシ:感染を避けるための最良のエビデンスは何でしょう?
ジェファーソン:私は、防腐剤を使った衛生管理・殺菌が最も有効だと考えています。私たちは40~50年前から、トイレの中や取っ手、便座などには非常に高い濃度の複製能力を持ったウイルスが存在することを知っています。このことから、接触感染やファムライトによる感染が疑われます。
また、手洗いは、特に小さな子供には効果があることが分かっています。問題は、国民を完全に精神病にしてしまわない限り、彼らは従わないということです。
デマシ:マスクについてもう少し詳しくお聞きしたいのですが、マスクが効かないということではなく、効くという証拠がないということですよね。
ジェファーソン:効果があるという証拠はない、その通りです。ある環境では効果がある可能性がありますが、試験をすればわかることです。WHOのテドロスがパンデミックだと宣言すれば、イギリスの半分、あるいはイタリアの半分をマスク着用、残りの半分をマスクなしにするよう無作為化することができたはずです。しかし、彼らはそうしませんでした。それどころか、頭のない鶏のように走り回ったのです。
デマシ:私は政治顧問として働いていたので、政府が「不確実」であることを好まず、あたかも自分たちが状況をコントロールしているかのように振る舞いたがることを知っています……。
ジェファーソン:そうですね、不確実性は常にあります。マスキングは「見える」政治的ジェスチャーとなり、それは私たちが今何度も繰り返し主張していることです。 手洗いや衛生管理、ワクチン接種はあからさまに目に見えるものではありませんが、マスクの着用は目に見えるものなのです。
デマシ:あなたのレビューでは、医療従事者用のn95マスクはあまり効果がないことも示されていますね。
ジェファーソン:そのとおり、何の違いもありません。
デマシ:直感的に理解できるのですが……自分と相手の間にバリアを張ることで、リスクを軽減することができるのですね?
ジェファーソン:ああ、スイスチーズの議論ですね……。

デマシ:そう、「スイスチーズ」モデルは、人々が保護を重ねるべき理由を説明する上で、最も影響力のある説明の一つでした。別の障壁、別の保護層?あなたはスイスチーズ・モデルがお嫌いですか?
ジェファーソン:私は食べるスイスチーズは好きですが、このモデルはそうではありません。このモデルは、呼吸器系ウイルスがどのように感染するかを私たちが正確に知っていることが前提となっていますが、私たちはそれを知らないのです。 感染様式は1つではなく、おそらく混在しているのでしょう。
新型コロナウイルスがエアロゾルを介して感染するという考えは、あたかも「真実」のように何度も繰り返されてきましたが、その証拠は空気のように薄い。それは複雑なため、ジャーナリスト達は 40 年の経験を 2 つの文章に集約することを望んでいます。 スイスチーズのモデルを引用することはできますが、これらの多くのことが違いを生むという証拠はありません。
デマシ:なぜ、そうなるのでしょうか?
ジェファーソン:おそらく、人々の行動様式が関係しているのでしょう。ウイルスの感染経路や入国地、マスクを正しく装着していないなど、誰も確かなことはわかりません。 何度も言いますが、大規模な無作為化試験で検証する必要があるのです。マスクはちゃんとした試験が行われていません。その代わりに、一夜漬けの専門家が「恐怖の風土病」を蔓延させているのです。
デマシ:研究を行って、グループの半分にマスクをつけ、残りの半分にはマスクをつけないというランダム化を行うのは非倫理的だという意見を聞いたことがありますが…あなたは賛成しますか?
ジェファーソン:いいえ。マスクがどのような効果をもたらすかわからないからです。 マスクがどのような影響を与えるかわからないのに、どうして非倫理的だと言えるのでしょうか。狂信的な人々は、この議論全体を毒して、白か黒かにしようとし、ひどく欠陥のある研究に頼っているのです。
デマシ:今日はありがとうございました。
ジェファーソン:どういたしまして、マリアンヌ。
元記事
EXCLUSIVE: Lead author of new Cochrane review speaks out
https://maryannedemasi.substack.com/p/exclusive-lead-author-of-new-cochrane
元論文
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD006207.pub6/full