https://note.com/nakamuraclinic/n/n62fc3912256a

・顔認証とマイナンバー

中村 篤史/ナカムラクリニック

2022年12月27日

※先週水曜日、奥野卓志さんが神戸に講演に来られた。僕は仕事で参加できなかったけれども、講演会の後の懇親会にだけは参加させていただいた。

そこに神戸の小林クリニックの小林有希先生も来ておられて、話す機会があった。小林先生は全国有志医師の会にも所属しているから、PCの画面越しでは認識していたけれども、直接お話するのは初めてのことだった。

「ここに来るとき、タクシーを呼んだんですが、なかなかつかまらなくて。年末で忙しいのかと思ったら、そうじゃなかった。来た運転手さんに聞いたら、『人員不足のせいですよ』と。コロナが流行ってるのかと聞くと、『いえ、そうじゃありません。ワクチン打ってダウンですよ』と。

タクシーの車内って密だから、真面目な運転手さんはみんな会社から言われるがままに3回、4回、5回と打っちゃうんですね。『感染対策』として。それでバタバタと倒れてる。事故も多いんですって。新聞に載るような大事故も最近増えてるけど、うっかり当ててしまうようなマイナーな事故はもっと多い。高齢の運転手なんかは『もうすっかり運転の腕がにぶってしまった。大事故を起こす前に引退しよう』って感じでやめちゃう。本人はワクチンのせいだと思ってなかったりする。そういうふうに運転手がどんどん減って、タクシー業界は今大変なんだって。

中村先生はコロナ騒動の最初から気付いていらしたんですね。私は2020年の2月頃から怪しいと思い始めました。最初はすっかり騙されていました。武漢の映像が流れてきて、恐ろしかった。これから大変なことになる。治療法もないしうちのクリニックに患者が殺到したらどうしよう。戦々恐々となりました。

私のような町医者は、臨床の肌感覚で病気の流行を感じます。『今インフルエンザB型が来てるんだな』とか『ノロが流行中だな』とか。そういうのはテレビに言われなくても、いち早く現場感覚で分かるんです。

ところがコロナは、テレビの中で大騒ぎしていのに、患者は待てど暮らせど来なかった。全国に医者の同級生がいるから電話した。『あなたのところ、コロナ患者はどう?』。みんな『一人もいない』っていう。

近所の中規模病院に電話した。忘れもしない、3月です。ロックダウンになる直前です。『開業医は誰もコロナ患者を見ていません。そちらはどうですか?』すると、『ご安心ください。今のところうちも一人も来ていませんよ』

もうひとつ、別の中規模病院に電話しました。そこの副院長は私の30年来の友達です。『けんちゃん、こっちはガラガラだけど、どう?』すると、『PCR陽性で来る人はいるね。でもみんな軽症だし、何でもないよ』と。

もう、絶対おかしいと思いました。どの病院も閑散としている。ただ、テレビだけが騒いでいる。兵庫県にはコロナ患者はほぼ皆無。それなのに、兵庫県はロックダウンするという。一体何なんだと思いました。

パンデミックはどこで起こっているのか?
答えは簡単です。テレビの中だけ、なんです。
海外情報を見ても、フェイク報道ばかり。海外でも同じように、病院はガラガラなのにテレビは大騒ぎしていました。世界中で同じことが起こっていると分かりました。
こんな具合に、2020年3月。私は世界のおかしさに気づきました。

しかし、すると今度は、私が『世間から頭のおかしい医者』だと後ろ指さされるようになりました。

私はつくづく思いました。マスコミが空気を作り、人々がそれに発狂し、政治がその狂気を既成事実化していく。そこには科学的事実はありません。事実は多数決で決まるものなのだと。

ところで先生、これからすべての病院にフェイスIDが導入されることについて、どのように対応します?」

何ですかそれ?

「2024年4月から紙の保険証がなくなって、マイナンバーカードが導入されます。それで、病院受診時には顔認証でマイナンバーを確認します。そこにはもちろん、ワクチン接種歴も含め個人情報が紐づけられています。

多分、政府事業の下請け業者なんでしょうけど、先日そこから電話があって、『今なら顔認証付きカードリーダーの購入が割引です。申し込みますか』と。要らないと言下に断ると、また電話がかかってきて、『これ、最終的には拒否できませんよ。拒否すれば医療機関の登録取り消しになります』と。先生のところ、こういう連絡ないですか?」

いや、まだないですけど。

「そうですか。そのうちあると思います。かなり高圧的な2択を迫ってきます。『この機械を入れるか、医者をやめるか、どちらかです』と」

こわ!

「そう、怖い話なんです。スタッフが断ったんですけど、『じゃ、保険医の資格はもう要らないんですね』って。これ、問題ですよ。私にとってだけじゃなくてすべての開業医にとって大問題です。

患者側に立って考えれば、顔認証がないと医療機関を受診できなくなります。そしてその顔認証には、マイナンバーとか接種歴が紐づいている。

そのうち、中国と同じ社会になります。ワクチンを打ってない人は2級国民で、医療機関を受診できない。場合によっては、買い物もできない。

いい加減、『お上の言うことを聞いていれば何とかなるだろう』って考えを捨てないと、大変なことになりますよ。

この件について、医療機関はさすがに反発しています。コロナワクチンを推進した保険医協会も、『この顔認証の導入については開業医の8割が反対してる』と会報誌にありました。たとえばこれまで紙ベースでレセプト請求していたおじいちゃん医者は、フェイスIDに適応できないから、これを機に医者をやめる。そういう医者もけっこういます。ただ、保険医協会の論調としては、『8割が反対。でも実質強制だから仕方ない』っていう雰囲気です。

先生、これ、超重要ですよ。なんで知らないんですか?」

後で調べてみると、小林先生の言う通りだった。
厚労省のHPにちゃんと書いてあるし、



https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08280.html

ご丁寧に、YouTube動画まで作っている。
https://www.youtube.com/watch?v=IMmVrsrhNdg&t=1060s

これ、見てもらったら分かるけど、厚労省は完全にやる気です。「患者情報を入力する事務員の労働が省ける」とか「今なら補助金を出す」とか、明らかに誘導している。



当院は、自費診療を希望する患者には自費診療を、「薬だけ出してくれ」みたいな保険診療を希望する人には保険診療を、という感じなんだけど、この分だと、保険診療はそのうちやめることになりそうです。

というか、これはもはや当院だけの問題ではなくて、国民全体の問題です。

もうみなさん、さすがに気付いたのではないでしょうか?
みなさんこれまで、きちんと言いつけを守ってきました。

みんながマスクしろって言うから、マスクをした。
みんながワクチン打てっていうから、ワクチンを打った。
そして今、みんながマイナンバーカードを作れ、って言ってる。
さて、今度はあなた、どうするの、って話です。
ここらへんでそろそろ踏みとどまらないと、大変なことになるよ。
どこまで流されて行くんですか?


https://note.com/nakamuraclinic/n/n471186ef5343

・自由の制限

中村 篤史/ナカムラクリニック

2022年12月28日



https://news.yahoo.co.jp/articles/732352017711d3c4c45ebf7f935484938b589e52

※マイナンバーカードは、要するに、クレジットカード、Suica、運転免許証、保険証が一枚になった”マスターカード”ということだ。

やたらと利便性がアピールされているけれども、個人情報が国に筒抜けになっていて、情報漏洩のリスクがある。リスクというか、記事本文にある通り、「過去5年間で少なくとも約3万5000人分のマイナンバー情報が紛失・漏洩」という見事な前科がある。情報の一極集中は危険だ。

クレジットカードの情報は、何を買ったかの購買履歴、経済状況が記録されている。今後リアルの紙幣や硬貨は廃止されて、デジタル通過に移行するから、金のやりとりはすべてオンライン上で記録されることになる。

しかし、僕は想像するのだけれど、誰しも「知られたくない秘密の買い物」があるものだろうに、そういうのは今後どうなっていくのかな?たとえば売春とか援助交際とか、倫理的にはダメだけど本能的には撲滅不可能な行為は、現金という足のつきにくい交換手段なしに、一体どのように行われるようになるのか?社会学的に興味のあるところです。

Suicaには移動歴が記録されている。いつどこにいたのか、過去のアリバイ、また、毎日の行動パターン。公共交通機関を使う移動はすべて国に把握されることになる。犯罪捜査に使う分にはけっこうだが、悪用も当然可能だろう。

保険証には、個人の健康にまつわる情報(ワクチン接種歴、通院歴、服薬歴など)がすべてデータとして入っている。プライバシーのかたまりだ。

さらに今後マイナンバーカードに、顔のデータも紐づけることは確実で、顔認証AIの進歩とあいまって、これから急速に国民管理社会が進んでいくだろう。

前回の記事でも触れたように、今後医療機関はマイナンバーカードと顔認証なしでは受診できなくなる。原則義務化は2024年4月から。決して遠い未来の話ではない。

これはつまり、個人情報と引き換えにして初めて医療を受ける権利が得られるということだ。国は医療をエサにして、何とかして個人情報を釣りあげようとしているわけです。

恐ろしいことだけど、僕はいっそ、こんな医療なら受けなくていいと思っている。保険医療に見切りをつけるいいタイミングじゃないかなと。

これ、僕の昔の記事だけど、

https://clnakamura.com/blog/1920/

病院がストライキを起こすと患者の死亡率が低下する。
これ、衝撃的なんだけど、複数の研究が同様の結論を示している。一見病院は患者のためになることをしているようだけれども、実際には患者の寿命を縮めるろくでもないことをしているだけ。これが研究の示すところなんですね。

であれば、そんな病院、もうおさらばすればいい。自分で日頃から健康管理をして、何か困ったことがあれば、野山に生えた薬草とか庭に育てたハーブを使ったりするとか。そっちのほうがはるかに健全だよ。

今回のコロナ騒動がもたらした恩恵のひとつは、西洋医学のデタラメをこの上ない明白さで暴き出したことだと思う。

「病院受診したかったら個人情報を差し出せ?そんな病院お断りです!」

いいタイミングじゃないですか。病院と縁を切るチャンスですよ。


https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/billTextClient.xhtml?bill_id=202120220AB2098

怖いというのであれば、こっちのほうが怖い。

カリフォルニア州で、AB2098という法案が通過、承認されて、2023年1月1日から施行されることになった。

この法律は、簡単に言うと、「コロナワクチンに関する誤情報を流した医者は医師免許を停止する」というもの。

もうちょっと詳しく言うと、「新型コロナウイルスの世界的流行により600万人以上が死亡した。また、ワクチン未接種者がコロナで死亡するリスクは、完全接種者(fully vaccinated)の11倍である。またワクチンの安全性と有効性はFDAにより評価されている。しかし、コロナワクチンに関する誤情報は国民の生命を深刻な危機にさらしている。従って、当州医療委員会は、コロナワクチンに関する誤情報を流布する医師は医師免許を失う可能性があるものと警告する」

この法律が日本で施行されれば、僕は真っ先に医師免許剥奪になると思う(笑)「あのワクチンはコロナによる死亡率低下に有効だ」なんて、僕は口が裂けても言えない。その逆なら、ガンガン言う。つまり、僕は「誤情報を流布する医者」に該当するから、処罰はまぬかれない。

恐ろしい。

これ、対岸の火事ではないよ。日本でこういう言論封殺が起こっても全然不思議じゃないと思う。

しかし最近見たニュースのなかで、個人的に一番怖いと思ったのは、これです。

『当局のコロナについての見解に疑義を呈する論文の出版は、検閲のためほぼ不可能』



https://www.naturalnews.com/2022-12-23-papers-questioning-covid-censored-science-preprint.html#

いわゆる当局の主張っていうのがあるでしょ。たとえば上記の「コロナワクチン接種者は未接種者に比べてコロナ感染死亡率が11倍低い。従ってこのワクチンの有効性は証明されている」みたいな。

こういう当局の主張に対して異なる結論を主張する論文は、今後、世に出なくなります(あるいは、世に出るのが極めて困難になります)。

これまで、科学者は、自分の書いた論文をプレプリントサーバーに公開することができた。それを読んだ他の研究者からのフィードバックを受けることができたし、僕のような科学者ではない一般人もその論文を読むことができた。

しかし、そのプレプリントサーバーが検閲されるようになった。理由としては「公衆衛生上人々を危険にさらす可能性があるもの」を検閲するためだと。たとえば、「コロナワクチンが無意味だ」と主張する論文は、ワクチン忌避(vaccine hesitancy)を助長するから当然アウト。

こんな検閲が認められたら、学問の自由なんて完全終了だよね。

科学の本質は、疑うことでしょうが。ある仮説があって、それに対して疑問を持ち、検証して、その結果を論文にする。たえざる疑問にさらされて、それでもなお残っていくものが科学的事実でしょ。それに対して異を唱えるのがダメとなったら、もう科学は終わりだよ。「コロナワクチンは安全である。以上。終わり。異論は認めない」。なんだそれ?

個人情報が厳密に管理され、言論の自由がなくなり、学問の自由もなくなる。

いよいよ恐ろしい時代がやってまいりました。はてさてどうなることやら。


中村 篤史/ナカムラクリニック

神戸市元町で内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー栄養療法「ナカムラクリニック」を開業。ブログで健康情報を発信中。



マイナンバーカードについて「乳幼児は顔写真不要で検討中」という報道がメインにみえるが、重要なのは「出生届の提出と同時にマイナンバーカードの手続きを完了させる方向で検討中」のほう。つまり生まれたと同時にカード取得の手続きが「実質義務化」され、6歳以降は顔写真が必要になる。 pic.twitter.com/lxgSXuwgcD

— あいひん (@BABYLONBU5TER) November 2, 2022


あいひん@BABYLONBU5TER
小学校に入学したら顔写真付きのマイナンバーカードの取得が「実質義務化」される。そして政府は、小・中学生の学習履歴やテストの成績をマイナンバーにひも付けてオンライン管理する仕組みをつくり、2023年度にも試行する方針を固めた。

⬇️日本経済新聞記事
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG0967S0Z01C20A2000000/




あのパソナが。マイナンバーの管理運用サービスを実施。
https://twitter.com/ranranran_ran/status/1589278183542915072


・マイナ保険証、受診時に「毎回提示」 厚労省見解 初診時や月1回の確認だけでよかったのに…(東京新聞web 2022年12月13日)

※マイナンバーカード普及のため政府が掲げる「健康保険証廃止」方針。厚生労働省は同カードを保険証として使用する際、受診時に毎回提示を求め、オンラインでの資格確認が必要だとする見解を示している。従来の保険証の場合、初診時や再診時の月1回の確認だけで済んでいたが、患者側、医療機関側双方の手間が増えることになる。いったい何が狙いの「毎回提示」なのか。 

「月1回の確認で十分ではないか。再診でも毎回、確認していたら現場は混乱する」。千葉市緑区の「ドクターケンクリニック」では今年8月に顔認証付きのカードリーダー(読み込み機)を導入し、マイナンバーカードと一元化した保険証を利用できるようにした。マイナ保険証のオンライン資格確認について、中村健一院長が苦言を呈する。


◆「スムーズにいくとは思えない」
 
「機械の不具合も多く、まずシステムとして完成されていない。現在の保険証を廃止し、マイナンバーカードに一本化しても、持ってこない患者も多いと予想される。スムーズにいくとは思えない」
 
12月1日、全国保険医団体連合会(保団連)は、厚労省に対し、来年4月のオンライン資格確認義務化の撤回を要請。その中で、資格確認システムの運用マニュアル変更の問題点を指摘した。マニュアルは、オンライン資格確認についての医療機関の窓口となっている社会保険診療報酬支払基金などが11月25日に変更した。
 
変更箇所は、よくある質問に対する回答の部分だ。再診患者の資格確認がその都度必須かと質問に対し、従来は「原則、提示を求め、資格確認を行う」とした上で「月初での実施など各病院・診療所で異なる運用を実施している場合は、そちらを優先することも可能」とのただし書きがあったが、改定後にただし書きが削除された。
 
保団連などによると、医療機関は、患者が受診する際、就職や転職などによって保険証の資格変更がないかを確認する。同月内での再診の場合は、確認しない運用をしている医療機関も多いという。では、来年4月に義務化されるオンライン資格確認では、同様の運用は認められないのか。
 
「こちら特報部」の取材に対し、厚労省医療介護連携政策課は「これまでも法律上はその都度、資格確認が必要としている。医療機関が過誤請求がないとの自身の判断で、再診時に確認していないのが実情だ」と説明する。マニュアル改定は同基金を所管する厚労省の見解を反映したものという。その上で「オンラインの場合、その場で最新の資格情報を確認できる」として毎回、資格確認を求めるとし、「趣旨にそぐわない記述だった」とマニュアル改定の経緯を説明した。
 
再診の際にマイナ保険証を忘れたり、機器の不具合で資格確認ができなかったりした場合はどうなるのか。厚労省担当者は「具体的な対応は検討中」という。これに対し、保団連の担当者は「各医療機関はマニュアルに沿って対応する必要があるのに、一方的な変更で振り回されている」と訴える。


◆「患者側、医療機関側にメリットなく」
 
「患者側、医療機関側にメリットはなく、医療へのアクセスを悪化させるだけだ」と指摘するのはNPO法人「医療制度研究会」の本田宏副理事長。毎回の資格確認を求める政府の狙いを分析する。「将来的に個人の医療情報をリアルタイムで把握し、一元化するのが目的なのだろう」。その上で、政府の方針をこういぶかしむ。「保険証廃止でカード取得を実質義務化させ、医療機関にオンライン資格確認のための環境整備に突き進むのは、IT業界への利益誘導でしかない」