日本人はプロパガンダが広まりやすい国民性 メディアとジャーナリズムが衰退している(日刊ゲンダイDIGITAL 2022年12月10日)

松島修/投資助言会社社長

※プロパガンダとは特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する行為や情報操作です。

報道や一般広告も含まれます。言論統制すると誘導効果は増大します。

日本人は、プロパガンダを信じやすい国民だといえます。日本は性善説なので疑うことをせず、プロパガンダについても教育されていません。さらに、日本人は無意識で他人と同じだと安心と思う国民性なのでプロパガンダが広がりやすいといえます。

性善説は良いことですが悪用されてしまうのです。ハトのように素直に蛇のように賢くある必要があります。

日本人は戦争で悪いことをしたと自虐的な歴史観を植え付けられ、愛国心は悪いことだというプロパガンダの影響を現在も引きずっています。

人は教育と情報で考え方が形成されるわけですが、25歳以降は、それまでに学んだ知識や情報と異なることは間違いと判断するそうです。そして、日本の教育は先生や権威の言うことを受け入れて、自分の頭で考えないという奴隷教育です。

メディア(media)はミディアム(medium)の複数形からきており、その意味は「中立」「媒体」だけではなく「霊媒」という意味もあります。日本のテレビは放送法で中立が義務付けられているのに中立ではなく人を操る要素が強いので違法性が高いです。

メディアの「正しいことを伝える使命」と、ジャーナリズムの「悪を暴き日本を良くする使命」を放棄してプロパガンダツールになっているので衰退しているのです。正しい情報に価値があり、間違った情報の価値はマイナスで有害なので存在価値がありません。

プロパガンダに有効なのは恐怖です。円高になっても円安になっても日本が破滅すると恐怖をあおります。パンデミックの時も毎日恐怖を与え続けました。恐怖をあおると視聴率が上がるからです。拝金主義です。人は恐怖という悪い感情で理性が失われ間違った行動をとります。

近年、気候変動問題、米大統領選挙、ロシアのウクライナ侵攻、パンデミックなどは世界レベルの露骨なプロパガンダだったことが暴露されてきています。報道や国の発表などをうのみにせずに、調べてみればプロパガンダはすぐに分かります。

例えば、パンデミックについては、次のような基本を確認するだけです。

・有効率95%は本当か元データを調べる

・過去のワクチン後遺症事件や薬害エイズ事件などの歴史を確認する

・治験が終わっていないものを安心安全というロジックを確認する

・説明に論理破綻がないか確認する

リテラシーが極めて大切です。