・預金引き出し停止に抗議 健康コード悪用し連行対象を選別か(テレ朝NEWS 2022年6月14日)

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000257962.html

※預金の引き出し停止状態が続く銀行で、抗議する市民らが連行される事態となっています。

多くの預金者が怒るのも無理はありません。

銀行から自分のお金を引き出せず、抗議をすれば逆に連行されるという前代未聞の出来事…。

出金停止が続く中国の金融機関の一つが河南省などで中小企業支援をうたっていた銀行です。

 預金者:「なんで外に出られないんだ」

 関係者とみられる男性:「私に聞いても無駄だ」

 預金者:「政府がこんなことをするのか」

 関係者とみられる男性:「そうだ」

抗議した預金者たちは何者かに連れ去られ、ホテルなどに閉じ込められたと訴えます。

政府の関与までもうわさされるこの問題。実は、中国で新型コロナ感染対策として導入されている「健康コード」が連行などに乱用されているのではとの指摘があります。

健康コードは緑、黄、赤の3段階があり、緑は感染リスクが低い登録者とされ、普段とほぼ変わらない生活ができますが、赤が示されると自宅待機など行動が制限されてしまいます。

河南省に抗議に来たあるグループは、同じ車で到着したところ、預金者だけがすべて健康コードが赤くなり預金していない人は緑のままだったそうです。

抗議に来たグループ:「預金者は皆赤いコードで、預金者じゃない彼だけ緑なんです」

アプリの音声:「赤の方は隔離措置に協力して下さい」

抗議に来た夫婦:「妻が預金者で私は違います。妻がスキャンしたら赤になった。私はなんともない。私たちは1分たりとも離れていません。ずっと一緒でした」

つまり、抗議できないよう預金者を連行する目的で市民の行動を把握するための健康コードが悪用された疑いがあるのです。

連行されていった預金者に取材することができました。

連行された預金者:「外には出られません」「(Q.何か説明はありましたか)何もない。こんな対応にとても失望しています」

この銀行をはじめ、複数の金融機関で合わせて8000億円規模の預金が引き出せなくなっていて、銀行や警察などからの説明もいまだないそうです。