・ウクライナのゼレンスキー大統領について知っておくべき7つのこと(BUSINESS INSIDER 2022年3月3日)

Talia Lakritz

※ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアによる侵攻の中、リーダーとして国を導いている。

2019年に政界入りし大統領になる前、彼はコメディアンであり、テレビのスターだった。

ウクライナ版『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』で優勝し、映画『パディントン』ではパディントンの声優を務めた。


1.ウォロディミル・ゼレンスキーは大学で法律を学んでいたが、演劇やコメディに親しんだことでキャリアを軌道修正した

ブリタニカ百科事典によると、ゼレンスキーは2000年にキエフ国立経済大学で法律の学位を取得したが、在学中は演劇やコメディで活躍していたという。1997年に彼の率いるコメディ劇団、クバルタル95(Kvartal 95)が、即興コメディコンテスト「KVN」に出演した様子がテレビ放映され、ゼレンスキーはその後、レギュラー出演者になった。


2.共同設立したプロダクション、スタジオ・クバルタル95が製作した数本の映画で、脚本と主演を担当した

2005年、ゼレンスキーは、『三銃士』のミュージカル・コメディ版でダルタニアン役を演じ、俳優と脚本家としてデビューした。その後、『ノー・ラブ・イン・ザ・シティ(No Love in the City)』『伍長VSナポレオン(Corporal vs. Napoleon)』『8つのファースト・デイト(8 First Dates)』『ラブ・イン・ベガス(Love in Vegas)』などの作品で脚本と主演を担当した。


3.彼は2006年、ウクライナ版『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』で優勝した

Twitterで@abughazalehkatは、2006年にウクライナ版のダンスリアリティ番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ(Dancing With the Stars)』を編集した動画を再びシェアし、ゼレンスキーがさまざまなスタイルのダンスを、衣装を身にまとい踊る様子を紹介した。彼はパートナーのオレナ・ショプテンコ(Olena Shoptenko)とともに、コンテストで1位を獲得した。


4.ゼレンスキーは、映画『パディントン』のウクライナ語版で、主役のパディントンの声を担当している

『パディントン』を制作した映画製作・配給会社のスタジオカナル(StudioCanal)は、ハリウッド・リポーター(The Hollywood Reporter)に対し、ゼレンスキーが映画『パディントン』『パディントン2』の両作品で、この愛らしいクマの声を担当したことを認めた。


5.ゼレンスキーは、ウクライナの人気テレビドラマ『国民のしもべ』で、教師から大統領になった主役を演じた

2015年から2019年にかけて放送されたドラマ『国民のしもべ』で、ゼレンスキーが演じたのは理想主義者の学校教師。政治腐敗について熱弁をふるう動画が拡散され、最終的には大統領になってしまうというストーリーだった。

現実では、彼は2019年4月に70%を超える票を得て大統領選に圧勝した。


6.ゼレンスキーはユダヤ人だ

ゼレンスキーは、2020年1月にイスラエルで開催されたアウシュビッツ解放75周年の式典で、家族が受け継いできたユダヤ人としての遺産と、ホロコーストで失ったものについて語った。彼の祖父はホロコーストを生き延びたが、祖父の3人の兄弟は生き延びられなかったという。

Insiderは、ロシアのプーチン大統領が、ユダヤ人の大統領が率いる民主国家の「脱ナチス化」を要求し、ロシアのウクライナ侵攻を正当化したことは、論理に反すると報じている。

(※ブログ主注:ウクライナの大統領であるゼレンスキーはユダヤ人だから、ユダヤ人とナチスは敵同士だから、ウクライナがナチスであるわけがない、というロジック。中間が崩れれば成り立たない)


7.妻で脚本家のオレナ・ゼレンスカ(Olena Zelenska)との間に2人の子どもがいる
President Volodymyr Zelensky and his wife, Olena Zelenska

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とオレナ・ゼレンスカ夫人。

イギリスの雑誌タトラー(Tatler)によると、ゼレンスキーは大学で建築の勉強からライティングに転向したゼレンスカに大学で出会い、彼女は彼のプロダクションの脚本家となった。

二人には、17歳の長女アレクサンドラ(Aleksandra)と9歳の長男キリル(Kiril)がいる。



・ゼレンスキー大統領が胡散臭いと言われる5つの理由!

https://soy-mii.com/president-zelensky-suspicious/

➀大統領になったサクセスストーリーが怪しい!



(上)ドラマに出演した俳優時代のゼレンスキーさん

ゼレンスキー大統領は元コメディアンから大統領に転身しています。

そもそも、どうしてコメディアンが大統領になれたのか、疑問視している人も多くいるのではないでしょうか?

これには、実に興味深いエピソードがあります。

2015年:高校教師が大統領に選任される内容のテレビドラマ『国民のしもべ』で主演を務める。
2019年:本当に大統領選挙に出馬して、当選する。

なんど、コメディアンだったゼレンスキーさんは、2015年に出演したドラマで大統領になる高校教師を演じていたのです!


ロシアがウクライナのクリミア半島を一方的に併合した翌年の15年にTVドラマ番組『サーバント・オブ・ピープル(筆者仮訳:国民への奉仕者)』を制作、自ら高校教師役を演じる。この教師が政府の腐敗撲滅を叫ぶ様子を生徒がこっそり撮影しネットに投稿したところ爆発的に拡散し、予期せずウクライナ大統領に就任するという政治風刺劇だ。

ゼレンスキーは英雄か、世界を大戦に巻き込むポピュリストか|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)


そして、2019年にノンフィクションが現実となりました。

在ロンドン国際ジャーナリストの木村正人さんによると、ゼレンスキーさんが大統領に当選したのは、このドラマの影響が強いとされています。


ドラマではウクライナが実際に直面する問題が取り上げられた。視聴者の90%がゼレンスキー氏の演じる大統領に共感を持った。有権者はゼレンスキー氏が祖国の救世主になるという幻想に酔い、現実と仮想の境をなくしてしまう。2019年のウクライナ大統領選に出馬し、決選投票で現職のペトロ・ポロシェンコ大統領をトリプルスコアで退けた。


また、このドラマを放送したテレビ局の株式の70%を保有するオリガルヒで億万長者のユダヤ人、イーホル・コロモイスキー氏と繋がりがあったとも言われています。

何か、裏で仕組まれていたのでしょうか?


➁パンドラ文書に名前が載っていた!

ゼレンスキー大統領の名前がパンドラ文書に載っていたことが判明しています。

パンドラ文書とは?

パンドラ文書とは、「金と権力をもつ世界の大物たちが資産を隠し、税を回避し、資金洗浄をしていたことを示すリーク書類」と言われる。
書類約640万点、画像約300万点、メール100万点以上、スプレッドシート50万点近くからなる。
国際ジャーナリスト調査連合(ICIJ)が117か国のジャーナリスト600人以上を動員して、14箇所の情報源から流出した書類を調べた。
要するに、タックスヘイブン(租税回避地)を利用した金融取引を記した文書です。

この文書に、ゼレンスキー大統領の名前が載っていたというのです!



(上)パンドラ文書に登場した人物

この文書から、ゼレンスキー大統領が資産を隠していたことが発覚しました。

2019年に大統領に当選する直前、資産を秘密の国外企業に移していた!

とある記事では、バージン諸島、キプロス、ベリーズにまたがる企業ということも分かっています。


パンドラ文書では、彼と彼の親しいアドバイザー2人がイギリス領バージン諸島、キプロス、ベリーズにまたがるオフショア企業のネットワークを持っていることが明らかになった。

ゼレンスキー大統領とは何者か。コメディー俳優から祖国を守る指導者になるまで | ハフポスト WORLD (huffingtonpost.jp)


ネット上では、当時ただのコメディアンだったゼレンスキーさんが、なぜ隠さなければならないほどの資産を持っていたのか疑問視されています。


ゼレンスキーという男、ネオナチ排除や腐敗撲滅を主張していたのだが、「パンドラ文書」で、多額の賄賂をもらっていたのがバレたのよ

— 日本の心yk (@YkYukio) March 16, 2022


ゼレンスキー大統領は賄賂を貰って大統領になったのでしょうか?
だとしたら、正義のヒーロー像が一気に崩れてしまいますね…


➂マイダン革命の支持者だった!



(上)マイダン革命の様子

ゼレンスキー大統領は、新欧米市民運動「マイダン革命」の支持者でした。

マイダン革命とは?

2013年~2014年に起こった革命。
EUとの連合協定の調印を拒否した親露派のヤヌコーヴィチ大統領VS親EU派の国民。
親EU派の国民がマイダン広場で93日間抗議デモを行った。
結果的に、ヤヌコーヴィチ大統領がロシアに亡命することになった。

ゼレンスキー大統領は、マイダン革命の親EU派の国民の味方でした。


ゼレンスキー氏は13~14年の親欧米市民運動「マイダン革命」の支持者で、親露派分離主義者による東部紛争では前線で戦うウクライナ軍に寄付している。14年のクリミア併合をきっかけに同国ではナショナリズムが高まり、ゼレンスキー氏はSNSを通じて、そうした国民感情を味方につけてきた。

ゼレンスキーは英雄か、世界を大戦に巻き込むポピュリストか(ニューズウィーク日本版) – Yahoo!ニュース


ただ、マイダン革命での死者の数は1万3000人にも達し、ロシアのウクライナへの介入が一層増す結果となりました。

ネット上では、マイダン革命は裏で仕組まれていたのではないかと言われています。

裏でアメリカが革命を起こさせ、親露派大統領だったヤヌコーヴィチの排除を図っていたという疑惑がある。

革命前にアメリカヌーランド国務次官補とパイエト駐ウクライナ・アメリカ特命全権大使が、革命前夜にヤヌコーヴィチ政権崩壊後の新政権人事の協議をしていた。

このような疑惑のある革命の支持者だったゼレンスキー大統領も怪しい!という意見があります。

とある記事では、ロシアのウクライナ侵攻は、ゼレンスキー大統領の欧米寄りの政策が原因となった可能性について書かれていました。


そして2022年、ゼレンスキー政権の欧米寄りの政策が明らかになったことで、ロシアは分離独立を主張する2州を一方的に国家として承認し、2月24日にウクライナに対して軍事侵攻を開始したのである。

ロシア・ウクライナ侵攻は何が引き金になったのか㊤ ウクライナ国内で繰り広げられた「親英米派」「親露派」の対立=中岡望 | 週刊エコノミスト Online (mainichi.jp)


まさか、ロシアのウクライナ侵攻を仕組んでいたはずはないと思うのですが…


➃バイデン親子と親密な関係があった!



(上)バイデン親子とウクライナの関係

実は、バイデン大統領の息子がウクライナのガス会社「ブリスマ」の取締役だったことが判明しています。

バイデン大統領の息子は、2014年~2019年まで、ウクライナの天然ガス会社「ブリスマ・ホールディングス」の取締役だった。

この期間、月額5万ドル(約536万円)の報酬を受けていた。

一体なぜバイデン大統領の息子がウクライナの会社の取締役になっているのか謎ですね。