https://tratratra.hatenablog.com/entry/2021/10/09/223022

2021-10-09

・コロナ禍での厳格なリトアニア専制政治:ワクチンパス未所持のあるワクチン未接種家族の話

by JD Rucker

2021年10月8日

※アメリカの未接種者は旅行、買い物、医療など生活に関わる様々な事を受けることができない実害が出ています。

リトアニアの未接種者は、それより状況が悪化しているようです。ある未接種者の家族(夫:Gluboco Lietuvaさん)は、ワクチンパスポートを持っておらず社会から追放されています。

収入もなく、買い物もほぼできず、生きるのがやっとです。しかし、彼ら家族はこの権威主義を受け入れない決意をしています。



◇◇◇

私たち夫婦は、4週間の無給の停職処分を受け、仕事に戻ることはできません。雇用主が復帰させてくれるかどうかはわかりません。たとえ復帰できたとしても、同僚たちは私たちを軽蔑し、SNSで私たちの死を願っているというのです。私たちは新しい仕事も見つけられず、ワクチンパスがなければ仕事はできません。

近所のスーパーで食べ物を買うことも許されません。主に食品、医薬品、メガネ・コンタクト、農業・ペット用品を扱う、通りに面した入り口のある小さな店でしか買い物ができず、この地域では事実上、小さくて高価なコンビニエンスストア1軒に制限されています。

ワクチンパスは自由市場に大混乱をもたらしました。ワクチンパスを必要とするスーパーマーケットでは、パスが課せられてから1カ月間で買い物客が25%減少したと報告されています。しかし、パスを必要としない小さな店では、0.7%しか増えていません。では、買い物客はどこへ行ってしまったのでしょうか?

屋外、駐車場、路上、小さなテーブル、車の後ろから売られている商品など、旧ソ連式の市場で食べ物を買うようになりました。農産物、卵、チーズ、肉、魚。現金のみ。パスも必要ない。スーパーマーケットのような便利さはない。しかし、今のところは大丈夫。人生には道があります。

家の修理をする必要があります。しかし、パスを持っていないと、金物屋に入って用品を買うことができません。パスを持っていない人は修理が禁止されているので、修理工を呼ぶこともできません。それに、今の私には外部の人に頼むだけの収入もありません。だから、我が家は修理されないままです。

長年通っている歯医者に子どもの予約をしに行きましたが、パスを持っていないので帰らなければなりませんでした。この地域の他の歯医者では診てもらえません。パスを持っていない人を診てくれる歯医者があると聞いたことがありますが、遠いのです。だから歯の治療はできません。

手芸店で子どもの画材を買おうとしましたが、パスがないと買えません。おもちゃ屋さんで知育玩具を買おうとしても入店を禁止されました。キッチン用品も買えません。ありきたりですが、悔しいですね。子どもと一緒に本を読むために図書館に入ることができません。以前はそれが家族の最大の楽しみの一つでした。でもパスを持っていないので、もう入れません。

二人の子どもの服を買おうとしましたがパスがないため、多くの店で断られてしまいました。妊娠中の妻が涙を流しながら懇願したところ、中古品店の店長が許してくれました。「今回だけだよ」と言ってくれました。

このような圧力はどこにでもあります。そして、それは圧倒的なものです。私たち家族の生きていく力は破壊されてしまいました。しかし、どんな苦しみを課せられても、どんな苦労をしてもワクチンパスが象徴するような権威主義への転落は絶対に受け入れられません。


<リトアニアにいる Gluboco Lietuvaさんの ツィートの翻訳>

EU初の、全社会を対象とした厳格なCOVIDパス制度のもとでの生活。リトアニア。

COVIDパスがなければ、買い物、仕事、外食などが禁止される。

これが、COVIDパスを導入した国が直面する未来である。

EU、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ...…。

これがあなたの望む世界ですか?


QRコードでお店に入れる? 仕事をするのにパスが必要? 食べ物やおもちゃ、服を買うのに政府の承認が必要? いやいや、政府による隔離と管理、つまり望ましくない行動を罰して社会から追放するというワクチンパスの体制は権威主義への道です。

ワクチン接種が行われたとき、当初の方針は教育、信頼、インフォームドコンセントで対象グループに接種することでした。しかし、2021年に政策が変更されました。選択と信頼が強制と罰に置き換えられたのです。

社会に存在するために、政府が承認するというのです。恣意的なルールに基づく追放、すべての人の動きを記録すること。それは健康ではなく支配と権力です。この新しい権威主義的な管理社会では、官僚が権力を拡大しようとすれば、これまで以上に多くの行動を規制するようになるでしょう。

歴史上の多くのケースと同様に、2021年にヨーロッパや世界中で起きた権威主義的な統制への移行は、政府が奨励し、メディアが煽る憎悪や他者への差別を助長し、それが原因となっています。そして、それが私たちの社会を引き裂いているのです。

隔離すること。病気への責任転嫁。戦時中の裏切り行為への非難。扇動。迫害。これは歴史の教科書ではありません。2021年の私の家族の生活の現実なのです。私たちの人間性が消されています。これは間違っています。深く、深く間違っています。

私たちの冬は長く、寒く、暗い。妻も私も、春までの貯金はありません。しかし苦難にもかかわらず、私たちは抵抗することが私たちの道徳的な道であると決めました。いつの日か、子どもたちに嫌悪感ではなく、誇りを感じてもらいたいからです。

自由は壊れやすく、私たちはそれを守らなければなりません。

私たちは多くの苦しみを与えられており、この冬もさらに苦しめられようとしています。しかし、これだけは知っておいてください。私たちはワクチンパスの制度を決して受け入れません。支配、隔離、そして憎しみを決して受け入れません。権威主義への転落を決して受け入れません。

私たちは、あなた(=ワクチン接種済みの国の同胞たちのこと)のことを止めはしません。あなたを憎みません。あなたを追放しません。あなたが私たちの死を願っても、私たちはあなたの死を願ってはいません。

そして,新しい権威主義の増え続ける恣意的な規則によって、あなた方も追放される時が来たなら、私たちは私たちの権利のために今戦っているように、あなた方の権利のために戦います。なぜなら、私たちは皆、平等だからです。そして、私たちは皆、社会に存在する権利を平等に持っているのですから。

残酷なことです。このようなことがリトアニアのような場所でしか起こらないと思っている人は注意を払っていません。このことは、アメリカでも起こりうるし、多くの国や地域ですでに起こっています。

私の個人的な考えでは、これはすべて前兆であり、近い将来に世界的で普遍的なパス(マーク)が展開されるための調整であると考えています。それを実現するために用意されるロジスティックスや嘘については、ここでは説明しませんが、幅広い考えを持っています。

(By: Gluboco Lietuvaさん)




以下「In Deep」様より転載

https://indeep.jp/for-mandatory-vaccination-in-europe/

・欧州委員会がヨーロッパ全体でのワクチン接種強制化に言及する中、「パスなしで店に入った場合、最高で6年の懲役刑」が与えられるリトアニアの例から見る未来

2021年12月7日

※警察国家と化したリトアニアのような事例が拡大する?

気づけば、ヨーロッパは大変なことになりつつあるようで、というか、大変になっている国も多く、「ワクチン未接種者への罰金刑」を実施することになったギリシャ、あるいはオーストリアのことをご紹介しまして、厳しくなってきているなあとは思っていました。ギリシャは「接種するまで毎月罰金」です。

そうしましたらですね。

最近知ったことで、ヨーロッパのバルト三国にリトアニアという国があるのですが、ここはものすごいワクチンパスポート政策をとっていることを知りました。

リトアニアは、

「パスなしで店舗に入った場合、最大 5000ユーロ(約 64万円)の罰金か、最大 6年の懲役刑」

なのだと、リトアニアの人だと思われる方が、記事を書かれていました。

そして、現在、リトアニアのメディアでは「不当に店舗に入ろうとして逮捕された人たちのリスト」が、日々公表されているということで、その方は、リトアニア語を英語に訳して、その報道を紹介していました。

たとえば、以下のように「事件として」連日報じられているのだそうです。

リトアニアのメディア報道からとされているもの

10月22日:19歳の女性と17歳の少年が、他人のパスを持ち、ショッピングモール内を不法に歩いているのが発見された。

10月22日:29歳の男性が自分の名前ではないパスを持ってスーパーマーケットに入ろうとしたところを捕まる。

10月23日:17歳の少女が他人のパスで不法にショッピングセンターに入ろうとしたところを警備員に発見される。

10月25日:21歳と22歳の男性が他人名義のパスを持ってショッピングセンターにいるところを発見。

10月27日:19歳男性が女性名義のパスを持ってショッピングセンターに入ろうとしたところを捕まる。

まだ続くのですけれど、こんな感じで日々報じられているようです。

この人たちにも、おそらく高額の罰金刑が課されるのだと思いますが、「 17歳の少女」とか、何とも切ない話ではあります。

ワクチンパスポートの名称は、国によっていろいろで、ヘルスパス(フランス等)、グリーンパス(イタリア等)などがありますが、リトアニアのワクチンパスポートの名称が、

「オポチュニティパス (Opportunity Pass)」

となっているのも切ないです。

オポチュニティの意味は、辞書的には「機会、好機、チャンス」などで、チャンスパスということになるのでしょうか。持っていなければ、いかなる機会も与えられないと。

その記事の作者は接種していないようなのですが、記事は以下のような文言で始まっていました。


> リトアニアがヨーロッパで最も厳しいワクチンパス体制を実施して 8週目になる。そして、今はそれがますます厳しくなっている。終わりはない。

> パスがない場合、食品、薬局、または農産物/ペット用品を販売する規模の小さな店にしか入ることができない。そのため、妻と私は他のどこにも入ることができない。

> 法律により、パスがないと、いかなる衣料品店に入ることもできない。ファッション服、スポーツ服、子ども服、ウェディングドレス、すべての衣料品店が私たちの入場を禁止している。


これだけでも大変な感じですが、リトアニアでは、10月中旬以降、

「小規模な食料品店でもパスが必要になった」

とあり、以下のように書かれています。


> その結果、多くの地域で、パスなしで食べ物を購入する場所がなくなった。

> スーパーマーケットは 9月以来すでに私たちの入場を禁止した。今では小さな店も私たちの利用を禁止している。

> どうやって食べ物を買えばいいのか?


そして、ドイツでは、メジャー新聞 WELT の報道によれば、

「コロナ隔離を拒否した人たちが、強制的に検疫所に送致されている」

ことが公式に行われていると報じています。

報道の冒頭は、以下のようなものです。


ミュンヘン市当局は隔離することを拒否する人々に対して最も厳しい行動を取る

ドイツの隔離要件を無視して行動すると、劇的な結果を招く可能性がある。

コロナ検疫法を破ったドイツ人たちは、最大 25,000ユーロ (約 320万円)の罰金刑の脅威にさらされているが、当局は、感染しているにもかかわらず、スーパーマーケットやスポーツに行くような人たちを厳しく制裁できるようにしたいと考えており、方法はさらに劇的になった。

今年の初め以来、ドイツの 10大都市で、少なくとも 15人が、国内の隔離要件を無視していたため、診療所や刑務所の検疫所に強制的に送致された。

ミュンヘン市当局が、この最後の手段に特に頻繁に訴えた。今年の初め以来、11人の隔離反対者が強制的に隔離された。 (WeLT 2021/11/27)


「罰金 300万円以上なのかよ」とかも思いますが、いろいろな国がムチャクチャな強行策に出ているようなのです。

ここにきて、急激に強圧的な政策がヨーロッパ各地で見られるわけですが、先週、欧州委員会の委員長が、ヨーロッパの加盟国各国に対して、

「ヨーロッパ全域で強制的なワクチン接種の導入を考えてほしい」

と述べたことをカトリック系のサイトが伝えていました。

その記事をご紹介します。


・欧州委員会の委員長が、ヨーロッパ大陸全域で強制的なCOVIDワクチン接種を提案する(Life Site News 2021年12月1日)

※欧州委員会(EC)のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が、欧州連合(EU)加盟国に対し、ヨーロッパ全体に強制的な COVID 予防接種対策を導入することを「考える」ように各国に促した。

12月1日の記者会見で、ライエン委員長は、EU 市民の約 33%が、いまだに COVIDワクチンを接種していないことを嘆き 、EUの一部である 27カ国の間で「共通のアプローチ」を提案した。

「ヨーロッパの人口の 3分の1がワクチン接種を受けていません。人口としては 1億5000万人にものぼる大変な数です」とライエン委員長は述べ、接種されていない人の「大多数」が接種を受けるように強制される可能性があることを示唆した。

委員長は以下のように述べた。

「欧州連合内での強制ワクチン接種をどのように奨励し、どのように考えることができるかについて、この議論を今、主導することは適切だと思います」

「これには議論が必要です。そして共通のアプローチが必要です。これを進めることは純粋な加盟国の能力の範疇であり、したがって私からはいかなる種類の勧告もすることは適切ではなく、各国そのものにかかっています」

「私たちは救命ワクチンを持っていますが、それらはどこでも適切に使用されておらず、このため莫大な医療費がかかっています」

ライエン委員長は、「完全な予防接種と追加のブースターショットが、コロナに対しての現在利用可能な最も強力な保護を提供するものです」と意見を表明し、オミクロン変異株にふれ、接種の緊急性を訴えた。

「科学者たちは、オミクロンの伝染性と重症度の特徴について確信が持てるまで、私たちが持っている時間を最大限に活用するために可能な限りのことをしなければならないと私たちに言います。最悪の事態に備え、最善を期待してください」

プレスリリースで、委員長は、新たに特定されたウイルスのオミクロン変異体はヨーロッパ大陸を破壊する可能性があると引用した。

その結果、EU が COVID ワクチン接種プログラムを「強化」し「治療への投資…監視と予防を改善し、世界的な連帯を強化している」と委員長は述べた。

「それまでの間、私はあなた方全員に緊急の呼びかけを繰り返します。ワクチン接種を受け、そしてもブースターショットを受け、そしてあなた自身を守るための規則に従ってください」

プレスリリースは、「 EU加盟国は、ワクチンに対処するための対象を絞った国家戦略とともに、すべての適格な年齢層のワクチン未接種の人々を対象とする新たなキャンペーンを含む、必要なすべての規制を課す準備ができている」必要があることを強調している。

2021年10月の G20サミットで合意された 2022年の世界的なワクチン接種目標 70%を達成するためのワクチン共有を確保すると記されている。

欧州委員会はまた、27のEU加盟国が、オミクロン変異体を含むウイルスに対する強力なレベルの保護を維持するためにブースターショットを迅速に展開するべきであると助言した。

また、「コロナに対して最も脆弱なグループから始めて、オミクロン変異体を含むウイルスに対する強力な保護を維持するためにブースターショットを迅速に展開する」べきであると助言した。

委員長は、オーストリアとドイツに続いて、 市民に COVID ワクチン接種の義務を強制する計画の発表を加盟国に要求している。ここには、接種の受け入れを要求し、従わない人たちには多額の罰則を課すことが含まれる。

西ヨーロッパで最も低いワクチン接種率のオーストリア当局は、接種命令に 2回反対した人たちに最高 7,200ユーロ(約 92万円)の罰金、または 4週間の懲役刑に処せられる法律を草案している。


ここまでです。

非常に強圧的な動きですが、ただ、このようなことは、「欧州委員会で予定されていた流れ」でもあります。

欧州委員会は、コロナ前の 2018年に、ワクチンバスポートによる事実上の義務化についての実行年を「2022年」としていることを、文書と共にご紹介したことがあります。

ここから見ますと、今のヨーロッパの流れは予定通りであり、その点からは不思議ではないのですが、しかしですね。

現在のヨーロッパでは、2021年1月に欧州評議会により可決された「決議 2361」により、こういう「接種の義務化を禁ずる」とした決議が現在も有効なはずなんです。

決議 2361とは、以下のようなものです。スウェーデンの報道です。


欧州評議会は「予防接種は義務的であってはならず、予防接種を受けていない人が差別されてはならない」と決議した

2021年1月27日、欧州評議会は「決議 2361」に署名した。これは、加盟国では予防接種を義務化すべきではないと述べている。さらに、予防接種を受けていない人たちが、いかなる方法でも差別されることは許されないことを示す。 (nyatider.nu 2021/02/07)


今のヨーロッパのいくつかの国と、先ほどの欧州委員会の委員長の発言は、この欧州評議会の決議に明らかに違反しているものだと思うのですけれど、決議が失効しているとかなのですかね。

法が通じないのだと、もう「無法」ということになるわけで、その方向で進んでいくのでしょうか。

この無法状態のまま来年 2022年に移行していくとなると、来年は今年より厳しくなってしまうのですかね。