ピンクドルフィン
@pink_iruka_c
元反ワクチンです。 コロナは茶番ではなかったです。反省しています。信じていた情報源は知らん外国人が話す字幕つきの動画(だいたいデマ)と知らん人が作ったグラフ、特定の人物のTwitter、YouTube、ブログ、反ワクビジネスで謎の石とかを売ってるお医者さんの本などです。責任の取れないデマがなくなる事を祈ってます。
2021年7月からTwitterを利用しています


ピンクドルフィン
@pink_iruka_c

2021年10月20日

なぜ私が反ワクチンにハマり、そしてそこから抜け出せたのか、興味を持ってくれる人たちが多かったので長くなりますが一連の流れをツイートしてみます。

私はコロナ禍のずっと前から自然派でした。
自然派というのは大雑把に言うと添加物を嫌い、医療のお世話にならずに自己免疫を信じる人です。

なぜ自然派になったのかというと父がある持病を持っていて出来たばかりの薬を希望したところ体調が悪化。セカンドオピニオンで副作用だと分かり、その後重い障害を持ってしまいました。入院した時には看護師のインシデントで一時呼吸が止まったこともあり、その時に医療への不信感が高まりました。

特に母が医療を信じてなくて、占いや神様を信じる人でした。小さな頃から真っ白な母子手帳を誇らしげに見せて「あなたはナチュラル。だからお父さんと違って健康」と言ってました。確かにクラスではんこ注射の跡がないのは私だけでした。でも風邪もよく引くし入院も経験してて健康だったかは不明。

成人しパートナーができ、赤ちゃんが欲しいと思いましたがなかなか出来ませんでした。でもまだ若いし不妊治療まではなぁ…と思っていたところ、ある食事療法の先生と出会いました。この先生との出会いがきっかけで世界が大きく変わりました。

何時間もかけて私が妊娠できない体だということと、そして世界の真実を教えてくれました。

日本は農薬と添加物が世界一。リンキーガット症候群。製薬会社や医療は利権絡み。自閉症の原因にもなるワクチンや薬は不要だということ。
内○先生とかの本も借りました。その時に彼の事を知りました。

その時の私は目からウロコでした。
そして世界から騙されてたことにショックを受け、このままではヤバい。解毒をしなくては。とその先生からたくさんのサプリと水素吸引器、いいお水など合計50万円ほど購入しました。何箱も段ボールを抱えた私を見て家族はギョッとしたのを覚えてます。

値段を聞かれたので正直に話すとかなり驚かれました。
でも不妊治療するよりは安いんだよ!と先生から言われた言葉をそのまま言って後日パートナーも連れて一緒に説得してもらいました。

その日から私達のナチュラル妊活ライフが始まりました。この時ほど母を誇りに思った日はありませんでした。

風邪を治す薬が出来たらノーベル賞ものなので風邪をひいても風邪薬は飲みません。高熱はガンも治してくれる神様からのプレゼント。困ったら重曹とクエン酸。フッ素は毒なので歯磨き粉もやめました。そして先生のとこから無添加の調味料を買い、無農薬の野菜を食べました。

Twitterをはじめてみるともっと色んな真実(?)を知ることができました。
医療は嘘だらけで患者をドル箱として見てると思ってました。
もしかしたら父もわざと副作用にしたのかとかも考えました。
病は病院に行くことで生まれると。

そして2019年。
私が過激な反ワクチンになった事件が

新型コロナウィルスの流行。

もうその時の私はインフルエンザウイルスなどは人工的なものだと思っていました。
ひこうき雲のケムトレイルやワクチンの中身に本当は入っていてまき散らしていると信じていたから。

今回も世界が大規模な詐欺をはじめようとしてる!としょっぱなに思い、

Twitterで正義感の強い自然派の仲間たちと真実(?)を伝えようと立ち上がりました。

情報源は動画サイトやナカ○○クリニックのブログなどが多かったです。

海外のマネキンに人工呼吸器をつけてる怪しい動画などを「こんな茶番をしています!」とRTしたりしてました。

コロナに感染したというTwitterアカウントを見つけたら「バイトだ!」と思い、工作員と言い叩きました。

私は元々、真実が知りたい。という性格だったので、なぜこんな茶番をするのか特に興味がありました。

ある仲間から映画マトリックスを観るように勧められました。

映画を見て目覚め?ました。

青の薬を飲み真実を知る事は辛く苦しい。

周りにコロナはいないのに人々は何を恐れているのか。
そうか、変人と思われたくないから赤の薬を飲み思考を停止させてる。

これはメディアウイルス。
TVを消せばコロナは終わる。

闇の組織はこの茶番をする目的がある。

ジョージアガイドストーンに記された世界人口5億人、そしてビル・ゲイツのTEDでのこの発言。

「もしかしたら地球環境が限界なのかも。人口が増えすぎて闇の組織は困ってる。資源や食料が足りなくて危ないから人口を削減しようとしている。

そうか、コロナワクチンで人口削減が目的か!!!」

今はビル・ゲイツもそんなつもりで発言した訳じゃない事は分かってるのですが、あの時はもうここで確信に変わりました。

よくも自分たちの都合で私を不妊にしたな!
よくもお父さんをわざとドル箱にして殺したな!

と医療への憎悪が膨らみました。

リアルでも真実?を伝えだしました。

しかしみんなは頭おかしいんじゃないか?という反応。
ほとんどは喧嘩して縁が切れました。

mRNAワクチンはヒト型のマウスの実験で2ヶ月で全滅したので人間に当てはめると2年。

なんでわかってくれないの!?みんな2年後に死ぬから!最後は私が正しいんだから!

と思ってました。

辛いけど反ワクチンの仲間がTwitterにいたから心強かったです。

絶対に闇の組織の思い通りにはさせないと思いました。

今思うと変ですが、アメリカの大統領トランプがすべての真実を緊急放送で告げて人々を目覚めさせて助けてくれると本気で信じていました。

あと実際に増えた肺炎はどう説明するのかというと、5Gが武漢からスタートして、その後も5Gがスタートした国からコロナが増えていってるので5Gが原因ということになってました。

日本で初めて5Gをテスト的にスタートしたのはダイヤモンドプリンセス号だという情報を真偽不明ですが聞きました。

そしてついにワクチンが完成し、高齢者と医療関係者に接種が開始されました。

陰謀論を信じる反ワクチン仲間には実は結構な数の医療関係者もいたので打たないと断ってくれて更に心強かったです。

1人でも多くの人が目覚めるようにTwitterで真実?を拡散し続けました。

そんなこんなしてる内に妊娠しました。妊婦健診で風疹抗体が(+)になってるのを見て、生まれてから1本も打ってないはずなのに自然に抗体ができたんだ!やっぱワクチンってバカみたい!と思ってました。

そして出産し子どもが生後2ヶ月になる前にあまりのワクチンの数に恐怖を覚えました。

反ワクチン仲間の中には子供たちに定期接種を1本も受けさせていない人達がたくさんいました。

一応私は全ての定期、任意接種ワクチンを調べどんな病気を防ぐのかなども調べました。

そしてこのワクチンは本当は必要なんじゃないか?とか反ワクチンの人達に話すとほとんどが「?」という反応。

「その不活化だか生ワクチンだか分からないけど、とりあえずワクチンは全部悪だから」とあまり話を聞いてくれませんでした。

あれ?もしかして頭が…と一瞬よからぬ事を思いました。

偏見になってしまうかもしれませんが私含めて陰謀論を信じる反ワクチンたちの最終学歴は中~高卒でした。

この人達を信じて定期接種を受けなくていいのかな…と不安になり、小児科に行って直接相談をしました。

そして定期接種のおかげで髄膜炎で死ぬ子供が今は0になったと言うことをやロタはこの前まで任意で高級リシャールより高いのが今年は無料だよーなど色々楽しく教えてくれました。

その日はまだ医療を信じきれてないのでそのまま帰ってよく考えることにしました。
それに打つと反ワクチンの仲間たちから嫌な顔されないかなーとか不安にもなりました。

でもやっぱり仲間たちと話すとなんだか不安ばかり煽るわりには知識が薄いなぁ…とモヤモヤし出しました。

それから段々と仲間たちの非科学的な発言に知性が感じられずに気になるようになりました。

例えば地球は平らだとか、そもそもここは仮想現実で悪の組織を倒すのが目的ではない、真実に気付けた人達でアセンションをしよう。だとか、

私→和多志
などを使い日本人の霊力を上げていこうだとか。

なんかやばい宗教みたいになってきてるかも…

と気づき、子供に定期接種を打つことを決めました。

子どもはワクチンを打ったあとに発熱したときも心配になり小児科に連れていきました。先生はのどを見て「のどが赤くないから副反応だよ。24時間で下がるからね」と教えてくれました。

反ワクチン界隈は「mRNAは副反応で発熱する!これが悪の組織の目的!他のワクチンにはないのだ!」という発言を結構していたのを見て、あれ?と思いました。

あと千何人死亡って画像も高齢者ばかりワクチン打ってるから普通に打った後にも死者出るよなぁ。とか急に冷静に見えるように。

そしてついに身近に居ないと思っていたコロナが出ました。

数ヶ月経っても味覚と嗅覚がないとか女性でもハゲてきる人とか、え?TVの言った通りなの?と。
他にも同じ人が出てきました。

そしてついに反ワクチンやノーマスク活動をしてた人がコロナ死

もしかしたらコロナってあるかも…。
しかも重症化は少ないとバカにしてたけど後遺症がやばいと気付きました。

コロナあるよ!と反ワクチン仲間たちに話したらブロックされました。
あんなにリアルでも仲良くしてたのに。とすごくショックでした。

でも今思うと妊娠中に遊んだ時も、相手が発熱してて咳があったのにノーマスクを貫いててモヤモヤしてたことも思い出しました。

コロナ以前からそれは常識なんじゃないの?と。

他にも父が死んだ時もLINEで伝えたら
「そうなんだ。」
と一言のあとに陰謀論の動画サイトのリンクが来たこともあって

冷静に見た時に、ワクチン肯定派の人達とTwitterでぶつかってる時も最後何も言えなくなった反ワクチンは相手の外見の悪口や暴言を吐いてブロックで去ってった事も何度も見てきて、

もしかして私たちって真実?を伝えるために道徳とかそういうの何も見えなくなってるんじゃないか。

と思い

ほとんどの高齢者や医療関係者達がワクチンを接種して半年くらいたったけどピンピンしてる事。

そして冷静に考えたらこの人達がほとんど死んだ世界を支配層は本当に望んでるのか?陰謀論者だけが生き残った世界で本当にいいのか?と思い始めました。

そして間違いなくお医者さんたちは私よりも頭がいい事に気付きました。

こんな私でも気付けた世界の真実をお医者さんたちは黙って見てるわけが無い。気付かないわけが無いと。

真実?を発信している医者は高額のサプリや謎の石を売ってるし、
研修医になる時にワクチンは必ず打ってるし。

色んなことの辻褄が合わなくなってきて混乱してきた時にこの間のツイートをしました。

まだ不安に思ってることをどちらからと聞いてみようと思いました。

そしたら肯定派の方たちからはデマだと分かる正確な情報を教えてもらえました。

一方反ワクチンの方たちからは

真偽不明な海外の字幕付き動画サイトの一部分(デマ確定されてるもの)や誰が書いたか分からないブログなどがきました。

この時に今までの洗脳が溶けた気がします。

私はコロナワクチンも打とうと思い、母に電話をしました。

そしたら衝撃の事実を聞きました。

今までワクチンを打ってなかったと思ってたけど、お父さんが母に黙ってこっそり私にMRと子宮頸がんワクチンを打っていたということが発覚しました。

当時は高校生でしっかりと覚えていませんが、父となんとなく病院に行ったような気はします。

はっかりと言うと母にバレてしまうから曖昧に。

妊婦健診で風疹抗体(+)になってたのは実は父が私に打ってくれたからなんだと気付いたら涙が溢れました。

その時に、ちょっと残っていたコロナワクチンを打つ恐怖が全部なくなりました。

ワクチンがちゃんと守っててくれてたんだと思ってお医者さんを恨んでた気持ちもなくなりました。

間違いを認めて、あの時はあんなに攻撃していた医師たちからもTwitterでみんな暖かくむかえてくれて本当に嬉しかったです。

長くなりましたが私が反ワクチンにハマり、そこから抜け出したお話でした。

すみません、勢いで書いてしまったのでそこら辺の時系列はちょっとズレちゃいました。
妊娠したのは去年の夏頃なので接種がはじまる前には出産してました。


佐藤(差等補助)亜美
@qmFvxJEhEZ6IoHg

ちょっとどころのズレではないですよ。
去年の夏に妊娠って。
全く状況が違うのに、それも忘れてしまいます?
ツイートの信憑性はないほどの時系列の狂いですよ。


Deep Forest
@EpisodeNeo

何とか派等と、さも人々を自然に対立する方向へ持って行く印象づけ、良く出来たテンプレ作文から、この方は分断が目的だと思いますね。


ⓜⓐⓡⓤⓒⓞ
@maruc_o

プロの文章だよ…詐欺に引っ掛りハマるような人が、妊活から子宮頸がんワクチンまで順序立て、さらに、ハマる人は頭だけでなく人間性も悪いと結論付けるまでを簡潔に書けませんよ。まともな反ワクチンは、50万も騙される理由がないので、この連ツイに引っかかりようがないですけどね。

改めて、mRNAワクチンと子宮頸がんワクチンは指示系統が同一なんだとよくわかった。


やすあき
@yosi_yosiyasu

最初から結論あってのストーリーだと感じました。あちら側はここまでやるんだ、すごいなと。


女性自身【公式】
@jisinjp

突然のご連絡失礼致します。光文社「女性自身WEB」編集部です。ピンクドルフィンさんの貴重なご経験について、ぜひお話を伺いたくご連絡いたしました。よろしければ、相互フォローのうえ、DMで連絡をとらせていただけないでしょうか。ご検討いただけますと幸いです。



※ブログ主コメント:ヒャッハー!本当に記事になってやがるぜw

そういえば「SPARS PANDEMIC 2025-2028」の中に、「反ワクチン派の女性がワクチン派に転向する(ことで反ワクチン派にダメージを与える)」というシミュレーションシナリオが書いてあったな。それの日本版かな?www


・「友人全員失った」元“反ワクチン”派の女性が語る陰謀論の代償と後悔(女性自身 2021年11月14日)

※「元々私は“コロナは存在しない”、“ワクチンは人口を減らすためのもので必要ない”と信じていました。身の回りにコロナに感染したという人がいたら、雇われた“工作員”だと考え『新型コロナのワクチンを打ったら、死んでしまうからワクチンは打たないほうがいい』と周囲の人を説得。その結果、学生時代の友達をみんな失って———。わかった気になり偉そうに語っていた自分が、今では本当に恥ずかしいと思っています」

ZOOM越しでこう語る一人の女性。一見すると普通の女性だが、実はネットではちょっとした“有名人”。ピンクドルフィンというアカウント名で、反ワクチンを唱える“陰謀論”からの目覚めの経緯を語ったツイートが4万回以上リツイートされ、話題を呼んだのだ。

なぜピンクドルフィンさんが陰謀論にのめりこんでしまったのか。そのきっかけは、彼女の幼少期にまで遡る。

「私の祖母が、医療ミスで亡くなったのが原因で、母が医療を信じていなかったんです。だから、母は私にワクチンを1本も打たず、真っ白な母子手帳を自慢げに私に見せ“あなたはナチュラル”と褒めてくれました」

さらに、難病を患う父親が、新薬の副反応で苦しみ、ある臓器の機能を失ってしまう。そんな様子をそばで目撃したことも、ピンクドルフィンさんの医療に対する不信感を募らせた。その後、大人になって結婚したピンクドルフィンさんは、自身の妊活をきっかけに、自ら非科学的な民間療法にのめり込むようになる。

「赤ちゃんがほしかったけれど、まだ若いし不妊治療には抵抗がありました。それで、食事療法で不妊を解消できるという先生を訪ねたんです」

彼女が頼った食事療法の先生は、医師免許はないものの、整体師の資格や健康に関する民間の資格はたくさんもっていたという。

「その先生は、不妊に悩む私に、1時間以上、なんで不妊になるのかと、医療の“本当のこと”を丁寧に教えてくれました。

日本の食事は農薬と添加物の含有量が世界一。そのせいで体に毒がたまって不妊になる。製薬会社や医療には利権が絡んでいて、風邪を治す薬は絶対にできないし、ワクチンや薬は不妊や自閉症の子供が生まれる原因になる——。今はデマだとわかるけれど、当時の私は、父のことを思い出して“やっぱりそうなんだ!”って信じ込んでいました」

大きな衝撃を受けたピンクドルフィンさんは、その日から“解毒”に取りつかれる。まずはいい水やサプリをその先生から50万円分ほど購入。“普通の不妊治療よりは安い”そんな言葉も、背中を押した。

「フッ素は毒なので歯磨き粉はやめて、シャンプーも使わず石鹸に。無農薬の野菜を食べて、調味料も先生のところから無添加のものを購入しました」

■飛行機雲からは毒が出ている

そんな暮らしをするうちに、異常だった甲状腺の数値が正常値に戻り、偏頭痛からも解放されるように。先生の言っていることが正しいんだ、という確信に変わった瞬間だった。さらに、念願の赤ちゃんも授かることができたのだ。

“信じてよかった。正しかった”胸が安堵と喜びでいっぱいになった。しかし、幸せもつかの間。授かった小さな命は、妊娠初期の流産の原因として最も多いとされる染色体異常によって流産してしまう。

しかし、その時彼女がいたった考えは“自分は解毒しきれてないから流産してしまったんだ”というものだった。ピンクドルフィンさんは、より強力な解毒をするための情報を手に入れようと、ツイッターを始めたと語る。

「ツイッターには、“インフルエンザは医療機関のマッチポンプ”“予防接種を打った人の口から病原菌がばらまかれ、感染する”などの情報が、たくさん散らばっていてーー。

飛行機雲からは毒が出ているという情報を信じていたので、飛行機雲を見つけたら、写真を撮って“出ている!”ってTwitterに投稿し、重曹でうがいをしていました」

そんな折に、新型コロナウイルスの流行が始まった。世界的パンデミックを前に、彼女が至った考えは“コロナは世界の資本家が人口削減のために考えた策略”というもの。

「地球環境が限界を迎えていて資源や食料が足りないから、人口を減らすためにコロナが使われている。コロナワクチンを打ったら死んでしまうって本気で思っていたんです。

この事実を広めなければいけないという正義感にかられて、人工呼吸器をつけたマネキンの怪しい動画をリツイートしたり、コロナに感染した、という人をツイッターで見つけては引用リツイートで『ここの論理が破綻している』と投稿。コロナは恐れるものではない、ということを主張しつづけました」

現実世界の知り合いのことも説得しようとしたが、全く相手にされなかった。

「悔しかった。ワクチン打ったら2年後に死ぬんだから! 最後には私が正しいってわかるんだから! そう思っていました。それで、特に激しく衝突した学生時代の友達とは縁を切ってしまったんです」

現実世界に友達はいなくなったけれど、ツイッターでは友達ができた。ダイレクトメールやラインで情報交換をしたり、時には実際に会ってお茶をする。日常の孤独感はそうやって埋めていった。

■陰謀論から救ってくれたのは、産まれてきた我が子だった

さらにそのさなか、再び命を授かった。反ワクチンの友人らは“助産所があなたにはあってるよ”とアドバイスをしてくれたが、近所になかったため、産婦人科を受診することに。

「そこで妊婦検診を受けたら、ワクチンを打つか感染しないと付かないはずの風疹の抗体があったんです。やっぱり、ワクチンは不要なんだって思いました」

栄養状態が非常に悪いとの診断を受けた。彼女が行っていた食事療法では、妊婦が必要とする栄養が摂取できなかったのだ。“なんで正しいことをしているのに、赤ちゃんが危ないって言われるの?”そんな不安が頭をよぎったという。栄養剤の点滴を勧められたが、点滴には発がん性物質があると思い拒んでしまった。けれど、最後の最後で医師に“未熟児が生まれてもいいの?”といわれたときには、しぶしぶ点滴を受けることを承諾。そのかいもあり、赤ちゃんは無事に生まれた。

しかし、すぐに大量の新生児用のワクチン接種が待っていた。恐怖を感じたピンクドルフィンさんは、まずはこれらの予防接種について調べたという。このことが、彼女が陰謀論から脱する大きな転機となる。

「森戸やすみさんという方が書かれている『やさしい予防接種BOOK』という本を読んでみたら、新生児が打つ予防接種の中のいくつかは必要に感じられるものがありました。その話を、反ワクチンの仲間に相談すると、そのワクチンがどういう病気を防いでるかも知らないのに『ワクチンは全部悪だから』と片付けられてしまったんです。その時に『この人たちを信じて、ワクチン接種をしなくて本当にいいんだろうか?』という疑念を抱き始めたんです」

不安に駆られたピンクドルフィンさんは、小児科の医師に直接疑問をぶつけた。するとその医師は丁寧にワクチンの効果や使われてきた歴史を説明してくれたという。不安をあおることしか言わない、反ワクチンの仲間たちとは真逆だった。

さらに、感染の拡大とともに彼女の周囲にもコロナ患者が出始める。信用していた自然療法の先生や、反ワクチンの有名人がコロナで亡くなり、職場の知人もコロナに感染し後遺症で苦しんでいると知った。しかし、その事実を反ワクチンの仲間に話すと“ブロック”されてしまう。

「やっぱりおかしい——。そこでやっと目が覚めて、コロナのワクチンも打とうと思ったんです」

■妊娠検診で風疹抗体が陽性だった理由

ピンクドルフィンさんは、すでにコロナワクチンを打っていた母に、自分も接種を決めたことを報告した。すると、母の口から衝撃の事実が明かされたという。

「母が『ワクチン怖がってるけど、実はお父さんがあなたに打ってたみたいよ』とさらっというんです。それまで私はワクチンを1本も打ったことがないと思っていました。けれど、父は母に黙ってこっそり私にMR(麻しん風しん混合ワクチン)と子宮頸がんワクチンを打っていたんです」

お父さんは母子手帳を最後の最後まで隠していたが、亡くなった後に母が見つけたようだった。確かに高校生の頃、父と病院に言った記憶がある。

実は、妊婦検診で風疹の抗体が陽性だったピンクドルフィンさん。妊婦にとって、非常に重要な風疹抗体の有無。妊娠中に初めて風疹に感染すると、赤ちゃんが心臓などに障害を持つ可能性があるといわれている。女性の場合は、幼児期に風疹ワクチンを打つことで、感染経験が無くても抗体を持っていることが多いと言われている。

「検診を受けたときは『やっぱりワクチンはいらないんだ』と思ってました。でも、その抗体があったのは、父が私に打ってくれたからなんだ——。そう気付いたときには、涙がぼろぼろ出てきました」

陰謀論を客観的にみられるようになった今、当時のことをピンクドルフィンさんはこう振り返る。

「不安が強い人や医療を信じていない人は周りを守るという大義名分のために、頑張ってしまうのだと思います。でも、そんなことは現実の世界では誰も相手にしてくれません。だから、ネット上の仲間の存在に依存してしまうんです。過激なことを言えばより仲間意識も強まるから、思想もどんどん極端になっていきました」

陰謀論を信じていたことで失ったことも多い。

「今も“あんなにコロナ信じてなかったのに”と、馬鹿にされることがあります。学生時代のかけがえのない友人に嫌な思いをさせて、自ら縁を切ってしまったことは、悔やんでも悔やみきれません。でもそれはやってしまったことですから、しょうがない」

しかし、陰謀論から抜け出してからは、現実の世界で新たな友人関係にも恵まれたという。コロナの話をしないでつき合えば、普通に遊びにも誘われる。その事実が、とても嬉しかった。

「陰謀論を信じている人は、自分の論理と違うことは全て“工作員”だと思ってしまうので、洗脳を解くのは本当に難しい。でも、だからこそ私の一連のツイートを読んだ陰謀論者から、“敵ながらあっぱれ”と、リプライがきたときには“届いてはいるんだ”と前向きになれました」

現在は、アカウントを削除したピンクドルフィンさん。彼女の最後のツイートには、ワクチンの2回目接種を無事終えたことや、彼女の一連のツイートを読んだことで陰謀論から目を覚ますことができた人が、少なからずいたことが報告されている。

陰謀論にはまってしまった人が、そこから抜け出して自分や周囲の人を守るきっかけに少しでもなれば——。反ワクチンを広めていた時よりも強い思いが、彼女の投稿にはこめられていた。



kur***** | 1日前
>けれど、父は母に黙ってこっそり私にMR(麻しん風しん混合ワクチン)と子宮頸がんワクチンを打っていたんです

創作っぽいなあ。高校生のとにに子宮頚がんワクチンを打ったらしいけど、事前に問診票も書くし、説明をされるから、「本人に気づかれずにこっそり接種」なんて無理。それに本人は自分が健康なのに、理由もなく注射されるのに疑問を抱かないわけがないでしょ。母親に黙ってやることはできても、本人は騙せない。