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・「もしマスクに効果がないなら、なんで外科医はマスクするの?」という間違った古典的議論への回答 ジム・ミーハン医学博士

日々予め幸せ

2020年9月15日

この記事は👇の翻訳です。

A classic fallacious argument: "If masks don't work, then why do surgeons wear them?" -- Sott.net
A response to people who use the classic fallacious argument,
www.sott.net
 
※私は1万回以上の外科手術をマスクを着けて行ってきた。しかし、その事実だけではこの問題について語るにふさわしい専門家だとは言えない。

より重要なことに、私はかつて医学誌の編集者であった。私は医学論文を読み、科学的なこととそうでないこと、事実とフィクションを区別する方法を知っている。
 
信じられないかもしれないが、医学論文は科学的だと見せかけただけのひどいフィクションに満ちている。ニセの科学に騙されることはとてもたやすい。

パンデミックのはじめから、私は医療用マスクについての何百もの論文を読んできた。広範囲な評論と分析に基づき、私ははっきりと何の疑問もなく言える、

健康な一般の人々は医療用マスクあるいは布マスクを着けるべきではない。

全ての人がマスクを推奨されるべきでもない。そうした推奨は高いレベルの科学的根拠に支持されていない。

第一に、はっきりさせておこう。外科医がマスクを着けていることを「マスクはウイルスを防ぐために絶対に有効にちがいない」という主張の前提にすることは論理的に間違っている。「リンゴがそうだからオレンジもそう」と呼ばれる詭弁に分類される。

確かに外科医は術野と患者の剥き出しになった内臓を飛沫で汚染しないためにマスクを着ける。言うまでもなく、外科医は患者から「ソーシャルディスタンス」をとることはできない(ロボット手術でないかぎり。ちなみにロボット手術なら私は絶対マスクをつけない)。
 
COVID-19パンデミックはウイルス感染である。サージカルマスクや布マスクはウイルス感染を防ぐ効果は全く無い。マスクがウイルス感染に対して予防や感染防御の効果を示したことはないと言う事実に私たちは皆気づくべきだ。それこそが私たちがこれまで季節性インフルエンザのアウトブレイク、エピデミック、かつてのパンデミックでマスクが推奨されてこなかった理由なのだ。

医療用マスクがインフルエンザその他のウイルスに対して有効であると示すことにこれまでの医学研究は失敗してきた。その事実がアメリカ合衆国外科学会長のファウチ、CDC(アメリカ疾病管理センター)、WHO、その他多くの感染症専門家がマスクはSARS-CoV-2の感染を防ぐことはないという理由だ。
 
公衆衛生の「権威者」たちは推奨をコロコロ変えているが、科学は変わらず、新しい科学的知見も公共の場でのマスクを支持していない。事実、最新の系統的分析もマスクはCOVID-19のウイルス感染を防ぐために効果がないことを再確認した。

Figure 2 - Nonpharmaceutical Measures for Pandemic Influenza in Nonhealthcare Settings—Personal Protective and Environmental Measures - Volume 26, Number 5—May 2020 - Emerging Infectious Diseases journal - CDC
There were 3 influenza pandemics in the 20th century, and the
wwwnc.cdc.gov


もし外科医が感染症とくにウイルス感染症にかかったら、手術をしないだろう。なぜなら彼らはマスクがウイルスを防がないことを知っているからだ。

「外科医がしているからマスクは有効」という主張はもう一つ見逃している、マスクが着用される環境だ。外科医がマスクを着ける環境はマスクが着けている人に及ぼす有害な影響が最小化されている。

一般社会でのマスク着用と違って、外科医は室内の空気が高度にフィルターされ、陽圧に維持され、酸素濃度が高く維持された高度な換気システムのついた手術室で仕事をする。この環境は外科医や手術室スタッフへのマスクの負の影響を最小限にする。
 
だがこれほど極度に温度湿度が管理された環境でさえ、臨床研究は動脈酸素濃度の低下や二酸化炭素上昇といったマスクの負の影響が外科医の生理とパフォーマンスに認められることを示している。

外科医や手術室スタッフはよく訓練され、経験があり、清潔を保つために最新の注意を払っている。私たちは新しい滅菌マスクしか使用しない。私たちは滅菌した術衣を着てマスクを着ける。私たちはマスクを短時間だけ着け、マスクが過剰に湿って効果が落ち有害性が増大する最初の兆候が現れたら交換する。
 
外科医がマスクを再利用することは絶対にないし、布マスクを使うことも決してない。

大衆はマスクを付けるように言われても適切な付け方を教わったこともない。結果として、彼らは取り扱いを誤り、頻繁に触り、常にマスクを再利用することで汚染を増やし、感染症を減らすよりむしろかえって増やすことにつながっている。

ウォルマートやスーパーマーケットへ行って人々が効果的なマスクの使い方をしているか観察してみよう。

もしかするとあなたはエビデンスレベルの弱い後ろ向き観察研究や、公衆衛生の「権威者」があなたに吹き込んだマスクの危険性を完全に無視したマスクのメリットの嘘を信じ込まざるを得ないかもしれない。

仮にそうだとしても、少なくともあなたはマスクがウイルスの入り口3つのうち2つしか塞がないことで非論理的で非科学的なマスク推奨を拒否できるだろう。

マスクは口と鼻しか塞がない。マスクは目を守らないのだ。

 
著者紹介

ジム・ミーハン医学博士は内科医で、熟練の指導者で、開放性、正直さ、透明性、そして妥協なき患者中心の原則を堅持する革新的な科学と解決法を提案する起業家でもある。彼は科学研究の生データを健康改善のための教育、情報、動機付けに役立つよう理解しやすい情報に翻訳している。
 
ミーハン博士は患者を自分の健康の専門家に教育することを信条としている。