以下「In Deep」様より転載

https://indeep.jp/catastrophic-message-from-france-under-health-pass/

・フランスの惨状 : ワクチンパスポートの厳格な実施で歴史あるこの国は壊れた。西側諸国の多くがそれに続く可能性

2021年8月16日

※フランス人からのメッセージ

ヨーロッパでは、フランスやイタリアなどを筆頭にして、「厳格なワクチンパスポート」(フランスでは、ヘルスパスと呼ばれます)制度がこの 8月から施行されています。

その施行は厳格であり、現在、フランスでは、レストラン、バー、スポーツイベント、劇場、映画館、美術館などを含む施設に入るためには、ワクチン接種証明か陰性の証明が必要ですが、今後、さらにその対象は拡大していくようです。

そして、フランスでは、そのようなレストラン、バー、劇場などの従業員たち、そして医療従事者たちにも「ワクチン接種の義務化」がなされました。

その結果、どのようになったか……ということが書かれてあるフランスに住む方の記事を読みました。

簡単にいえば、

「多くが仕事を辞めた」

ようです。

ワクチンを接種するくらいなら、仕事を辞めたほうがマシだと。

そのために、フランス社会がやや麻痺してきているということが書かれています。

最初にその記事をご紹介します。

書いている方は、ワクチンを接種していない方のようです。


・フランスからのメッセージ

2021/08/15

※ここフランスは「ヘルスパス」で極端な状態になってしまった。

フランスでは、先週、すべてのレストラン、バー、コーヒーショップ、およびスポーツイベント、劇場、映画館、美術館などのレジャーアクティビティは、「ヘルスパス」を持たない人たちには閉鎖され、これらの場所で働くすべてのスタッフたちはワクチン接種を維持するように義務付けられた。

もし、ヘルスパスを所持せず、これらの場所のいずれかで捕らえられた場合、それは現在 6ヶ月の懲役刑となる(フランス大統領を平手打ちした男性の懲役刑は、わずか 3ヶ月だった)。

事業主たちは、仮に「ヘルスパス」の使用に従わず、すべての従業員たちにワクチン接種を強制しなかった場合、45,000 ユーロ(約 580万円)の罰金と 1年の懲役刑を科せられる。

このような対策の結果は?

低賃金の従業員たちは全員仕事を辞めてしまった。

今のところは、国からの援助のほうが多くの額を得られるからだ。

現在のところ、(ワクチン未接種者はレストランに入ることはできないが)技術的にはまだ「食事のテイクアウト」はできる。しかし、昨夜試してみたところ、どの店も従業員不足で、私の住む町内のすべてのテイクアウトで食事を得られるレストランは閉店していた。

先週の時点で、すべての医師たち、看護師たち、および医療業界の労働者たちは、ワクチンを接種するか、免許、診療、仕事を失うか、どちらかを選択することを義務付けられた(これは国家によるポジションで、民間の医療医師または病院は含まれない)。

しかし、ヘルスケアシステムは国営で資金提供されているため、それは地に落ちた。

すべての優秀な医師たちは、すでに 5年前にフランスを去っており、医療施設を修理するお金がなく、設備の半分が機能せず、すべての病院に日常生活に必要な物資が揃っているわけではないため、すべての病院は第三世界の病院のように見える。

ヘルスケアシステムがほぼ破産しているため、この 5年間、看護師たちは人員不足により、それまでの 2倍の仕事をしていた。そこに、今回のワクチン接種義務が加わったのだ。

それで結果は?

何百万人もの看護師たちがいなくなった。そして今、すべての病院はスタッフ能力のさらに 50%を失った。

私の担当医は早期退職した(要するに仕事を辞めた)。私はまだ代わりの医師を見つけられていない。

8月1日の時点で、すべての大型モール、小売店、食料品店の所有者とそのスタッフはワクチン接種をする必要があり、従業員も顧客も、ヘルスパスに入力する必要がある。

これは、すべてのウォルマート、コストコ、ホームデポ、およびすべての主要な食料品店を閉鎖することと同じだ。

その結果? 8月15日、フランス全国で運送業者たちによるストライキが行われた。パリを出入りするすべてのアクセス道路はブロックされた。

8月14日には、スタッフの大多数が辞任したため、フランス北部の空港全体が閉鎖された。

9月15日からは、すべての公共エリアとアクセスは立ち入り禁止になる。

ファーマーズマーケット、公園、国立公園、湖、川、ビーチ、レクリエーションエリア、キャンプ場はすべて立ち入り禁止となる。100人を超える人々の集会も、教会へ行くことも、結婚式もできない。

10月1日からは、食事の宅配、ピザの宅配、サンドイッチショップ、肉屋、パン屋、野菜スタンドなどのすべての小さなベンダーにもヘルスパスが適用される。

そのため、10月1日からは、私はインターネットで食べ物を購入して受け取ることしかできなくなる(インターネットで食べ物を購入することが許可されている間ではあるが)。

食糧不足、運送業者のストライキ、病院や空港が閉鎖している。

この状態を「極端」だと思っているのは、私だけだろうか。それとも正確に機能していない「ヘルスパス」にとってこれは少し極端な現象だろうか。

アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドたち。

あなたがたは目を覚ます方がいい。


ここまでです。

フランスを含めて、欧米のワクチン接種率は、ある程度まで上がって以来ほとんど動いていません。同じように強力な行動制限を伴うワクチンパスポート(グリーンパス)を導入しているイスラエルでも、この数カ月はワクチン接種率はさほど上がってはいません。

以下は、最も早くにワクチン展開をした国であるイギリスとイスラエル、そして、今回の記事のフランスの過去三ヶ月のワクチン接種率の推移です。

60%台からほぼ動いていません。



(上)イギリス、イスラエル、フランスのワクチン接種率の推移

イスラエルなどは、3月くらいからずっと 60%台のままで、「打たないと決めた人たちは何が何でも打たない」ということがグラフとしてあらわれていますが、イギリスもフランスも、60%台で止まっています。

このように停滞するワクチン接種率を上げるために、ヨーロッパ各国で展開されている「厳格なワクチンパス」システムですが、先ほどのフランス人の方の記事にありますように、

「ワクチン接種が進むのではなく、単にみんな仕事を辞めた」

ということになったようで、その結果、従業員やスタッフの人手不足に陥り、

「医療も小規模ビジネスも崩壊しつつある」

ということを書いていました。


アメリカでも、フランスなどと同じ動きは各地で見られまして、カリフォルニアのロサンゼルス市は、レストラン、ジム、店舗を含む屋内スペースでは、ワクチン接種証明を要求するという決議を市議会でなされたことが報じられています。


> コロナウイルスの症例と入院が新たに急増する中、ロサンゼルス市は 8月11日、レストラン、ジム、店舗、その他の屋内スペースで COVID-19 ワクチン接種の証明を要求する方向に動いた。

> ロサンゼルス市議会は、屋内の公共スペースに入ることができるように、常連客に少なくとも 1回のワクチン接種を義務付ける条例を起草するよう市の弁護士に指示することを決議した。 (ktla.com 2021/08/11)


こういうようなことが広がっていくと、どうなるかと予測されるかといいますと、

「フランスと同じようなことになる」

ということのように思います

機能不全に陥る。

医療、小規模ビジネス、飲食業のスタッフたちがどんどん辞めていき、あるいは「軍」さえも機能不全になる可能性もあります。

それがこれから起きていくということでしょうか。

従順な国民ばかりの国なら、そういうことは起きないのかもしれないですが、すべての国が、従順な人たちだけで占められているわけではないはずです。


以下「In Deep」様の姉妹ブログ「地球の記録」から転載

https://earthreview.net/le-pass-sanitaire-en-france/

・フランスは突き進む : ついに「ショッピングセンター」の利用にもワクチンパスポートが必要となり、持たない人は次第に生活そのものができなくなっていく様相に

2021年8月22日

※数カ月くらい前までは「陰謀論」として片付けられていたことが次々と現実化している世界ですが、特に過激化しているのはフランスを筆頭としたヨーロッパと、監獄社会じみてきたオーストラリアですが、今回は、フランスの最近の状況です。

フランスでは、7月から、劇場、イベント会場、あるいは各種公共施設への入場に、ヘルスパスと呼ばれる(フランス語では le pass sanitaire)、いわゆるワクチンパスポートの提示が必要となりましたが、8月16日からは、バー、レストラン、病院、電車、大型ショッピングセンターを含む、人の集まる場所のほとんどが、ヘルスパスを提示しないと利用できないことになりました。

地域や企業によって実施の厳格ぶりは異なるでしょうけれど、法律そのものでは、「ヘルスパスを提示しない客を入場させた施設側にも罰則」があることが明記されています。

最近、フランスの人々が最も困惑しているのは、

「ショッピングセンターに入る際にもヘルスパスの提示が必要」

となったことでした。

法律では 表面積が 20,000平方メートルを超えるショッピングセンターということで、大規模なショッピングセンターのみとなっていますが、それでも、フランスの各地で、もめ事が起きているようなことが SNS などで伝えられています。



(上)ヘルスパスを持たない人のスーパーへの入場を制止する警察と人々が睨み合う場面

対象は大型店舗のみと書きましたけれど、考えてみれば、日本でも都市部にはコンビニを含めた小さな店舗がたくさんありますけれど、地方に行きますと「車で買い物に行くタイプの超大型ショッピングモールでの買い物が中心か、あるいはそれのみ」となることが多く、そういう大型店でしか主要な食品や生活必需品を購入できない人々は世界にたくさんいると思われます。

おそらくですが、フランスもそういう地方は多いような気はします。

フランスのショッピング情報サイトによりますと、8月16日から適用されたこの法律による「ヘルスパスがないと入場できないショッピングセンター」の数は、フランス全体で 126店舗になるそうです(他の報道では 144店舗)。

フランス政府のウェブサイトによれば、8月22日現在、フランスで「入場の際にヘルスパス提示が義務づけられている」のは、以下の業種です。

8月16日以降、利用にヘルスパスが必要な場所

> バー
> カフェ
> レストラン
> 電車
> 病院
> ショッピングセンター
> キャンプ場
> ホテル
> 博物館
> 遊園地
> コンサート会場
> スポーツホール
> 映画館
> 劇場
> ジム
> 見本市
> カジノ
> 礼拝所
> 結婚式
> クルーズ
> ナイトクラブ



また、同じフランス政府のウェブサイトには、

> 2021年8月30日より、これらの場所、施設、サービス、イベントで働く人々や従業員に「ヘルスパス」が義務付けられます。

とあり、つまり上にあるような場所で働くには、ヘルスパスが必要ということになります。ヘルスパスがなければ、働くことができない。

さらには、以下のような記述もありました。

> 2021年9月30日より、12歳から17歳の未成年者にも「ヘルスパス」が義務付けられます。

12歳の少年少女でも、ヘルスパスがなければ、上にあるような施設を一切利用できなくなるようです。遊園地やコンサート会場にも入ることができない。

このフランスの「ヘルスパス」を取得する条件は以下の2つとなっています。

フランスでヘルスパスを取得する方法

・COVID-19 ワクチンの二回の接種を受けてから 1週間後に有効になる「完全ワクチン接種パッケージ」の証拠を提示する
(ファイザー社、モデルナ社、あるいはアストラゼネカ社のいずれかのワクチン)

・過去 72時間以内に得られた PCR または抗原検査の結果が陰性であることの証明

ワクチン接種をしていない場合、先ほどのような場所を利用するたびに、検査での陰性証明を提出しなければいけないのですが、これまでフランスでは、社会保険で受けられていた PCR 検査は、10月から自己負担となると報じられています。

現実には、これらの政策は、フランスの経済の縮小を進めるだけだとは思いますが、しかし、少なくともしばらくの間は続くようです。

数年前なら映画か小説の中にしかなかったような世界が現実となってきています。