以下「In Deep」様より転載
https://indeep.jp/another-factor-that-vaccines-bring-about-infertility-and-miscarriage-hcg/
・ワクチンが不妊と流産をもたらすもうひとつの要素「ヒト絨毛性ゴナドトロピンへの影響」。そしてなぜ副作用として女性の不正出血が多いのかもこのあたりに
2021年7月3日
※増え続ける妊娠と出産の問題の中で
今日、CDC のワクチン有害事象報告数の最新の更新データが出ていまして、以下で記事にさせていただいています。
このワクチン有害事象には、妊娠に関するカテゴリーがいくつかありますが、「妊娠への影響、あるいは胎児への影響」と、「流産、早産」に関しての最新の数値は以下のようになっています。
・妊娠 / 胎児への影響 2,513件(CDCデータ)
・流産・早産・死産 791件 (CDCデータ)
この流産など、妊娠と出産に関しての有害事象報告は増加し続けていますが、CDC のこれらのデータには、個別の事例が ID と数字の管理により、それぞれ個別ページで記載されているのですが、それを見ていて、ふと気づいたことがありました。
それが何かの答えを導き出すものではないにしても、「なぜ mRNA ワクチンは生殖機能や、あるいは妊娠と出産そのものにこんなにも影響を与えるのか」ということのヒントのような感じには思えましたので、ご紹介します。
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の異常の多発
流産や早産の個別の事例には、年齢や性別の他、症状など示されているのですが、それをいくつかご覧いただきたいと思います。リストの 100件前後から、「ある共通した項目」が症状に示されているものです。
報告の「記載項目」には、本人からの場合もあれば、担当医などからのものもありますが、ここでは、本人からのものは敬語体としています。
VAERS (ワクチン有害事象報告)から、流産と早産、死産に関する個別事例ページより
ID 922289
女性 34歳 カリフォルニア州
症状: 腹痛、 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピンの減少、 超音波出生前スクリーニング異常、 子宮出血
「 2020年12月31日に流産しました。私は妊娠 5週でした。これが私の最初の妊娠でした。私は 2020年12月31日に子宮出血と腹部けいれんを患い、産科医による評価を受け、超音波検査後に流産と診断されました」
ID 923743
女性 32歳 テキサス州
症状: 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性、 臨床検査、 プロゲステロン正常
「2021年1月1日に流産しました。出産予定日は 2021年9月7日でした」
ID 936919
女性 32歳 サウスダコタ州
症状: 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン、 プロゲステロン、 膣からの出血
「胎児の推定在胎週数= 4週間。ワクチン接種後 4日目(1/11/21)に大量出血が始まり、病室で流産が確認された」
ID 943837
女性 32歳 マサチューセッツ州
症状:自然流産、妊娠中の曝露、出血、ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性、超音波スキャン膣異常
「妊娠 6週。ワクチン投与後約 5日で出血し始めた。翌日(投与6日後)の流産を超音波で確認した」
ID 950562
女性 36歳 ジョージア州
症状: 自然流産、 妊娠中の曝露、 出血、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性
「ワクチン接種の 9日後、流産しました。その時私は妊娠 5週でした。妊娠 2週間前に確認検査を行い、流産を確認するために出血時に検査を行いました」
ID 953737
女性 37歳 オハイオ州
症状: 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン
「 2020年12月21日の初回投与時に妊娠して 3週間。出産予定日は 2021年9月9日でした。2021年 1月14日に 6週間目で流産しました」
ID 975155
女性 25歳 カンザス州
症状: 自然流産、 妊娠中の曝露、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン、 妊娠検査、 プロゲステロン
「ワクチンは2020年12月22日に接種された。2021年1月16日に 3回の妊娠検査陽性。連続定量的 hCG検査により 2021年1月20日に流産が確認された」
ID 985993
女性 34歳 テキサス州
症状: 自然流産、 妊娠中の曝露、 ヒト絨毛性ゴナドトロピンの減少、 妊娠検査陽性、 プロゲステロンの減少、 膣出血
「最初のワクチン投与は 2020年12月22日です。膣からの出血が 2021年1月2日に始まり、2021年1月4日に徐々に減少しました。2021年1月12日に 2回目のワクチン接種をしました。2021年1月26日に、医師により早期妊娠喪失/流産と診断されました」
このように、妊娠されている女性のワクチン後の有害事象には、
「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」
に関する異常値の症状がかなり多いのです。
つまり、mRNAワクチンが、このヒト絨毛性ゴナドトロピンというものに影響を与えている可能性がかなり高いのです。
さて、この「ヒト絨毛性ゴナドトロピン( hCG )」とは何なのか。
妊娠するとどうして生理(月経)がなくなるの?
それには、ひとつのホルモンが重要な役割を担っています。
それは hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンです。
hCG? どこかで聞いたことのある名前ですよね。
そうです、妊娠判定のときに出てくる名前です。
このホルモンは妊娠すると胎盤の組織の一部である絨毛で作られて分泌されます。
妊娠していないひとでは全く検出されず、妊娠することにより初めて血中や尿中にでてくるのです。ですから、血中や尿中でこのホルモンが検出されれば妊娠していると診断することができるのです。
その役割は、排卵後に卵巣にできた黄体を刺激し、妊娠黄体へと変えその寿命を延長させるとともに、その機能、すなわちエストロゲンやプロゲステロンの産生と分泌を促すことです。
妊娠しない場合、黄体の寿命はほぼ2週間で、その寿命が尽きるとエストロゲンとプロゲステロンの産生は急激に減少し血中濃度の低下が起こります。
このため消退性子宮出血としての月経がおこるのでしたね。
ところが、妊娠すると hCG のおかげで黄体の寿命が延び、エストロゲンやプロゲステロンの血中濃度の低下が起こらず、逆に上昇していきます。
このため消退性出血としての月経が起こらないことになります。
これが、妊娠すると生理がなくなる理由だったんですね。
このようなことで、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンは、
・妊娠すると胎盤の組織の一部である絨毛で作られて分泌される
ということで、この hCG が血中や尿中から検出されれば「妊娠している」と診断できるということで、市販されている妊娠判定キットはこのメカニズムを利用したもののようです。
そして、さらに、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの役割は、
・排卵後に卵巣にできた黄体を刺激し、妊娠黄体へと変えその寿命を延長させる
・エストロゲンやプロゲステロンの産生と分泌を促す
と書かれています。さあ、またも明確にはよくわからない単語が出てきました。
エストロゲン、プロゲステロン、そして黄体です。
Wikipedia - 胎盤 を見ますと、「ヒト胎盤の内分泌」というのは以下の4つだとのことです。
ヒト胎盤の内分泌
・ヒト絨毛性ゴナドトロピン (hCG) - 黄体を維持する
・ヒト胎盤性ラクトゲン (hPL) - 乳腺を刺激する
・プロゲステロン - 妊娠を維持する(ステロイドホルモン)
・エストロゲン - 子宮や乳腺を刺激する(ステロイドホルモン)
このヒト胎盤の内分泌には、hCGもエストロゲンもプロゲステロンもありますが、先ほどのご説明に、「 hCG は、エストロゲンやプロゲステロンの産生と分泌を促す」とありましたので、hCG は相対的に特に重要なもののようです。
また、この Wikipedia 項目には、ヒト絨毛性ゴナドトロピンは「黄体を維持する」とあり、「黄体」というものが出てきます。
> 黄体(ラテン語:corpus luteum)は、哺乳類の卵巣内で、排卵により成熟した卵子が放出された後に発達する小さな一時的な内分泌構造である。 黄体は排卵後の卵胞が変化して形成され、ステロイドホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを放出して、子宮内膜の肥厚と発達及び保持をさせる。
ここにも、「エストロゲンとプロゲステロンを放出」とありますが、その後の記述で、「受精した時に、初めてヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する」ことが書かれてあります。
> 受精した場合、卵子はヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)またはそれに類似したホルモンを分泌する。このホルモンは黄体へプロゲステロン分泌を続けるよう信号を送り、それにより肥厚した子宮内膜が保持され、受精卵の発育できる血管に富んだ部分を供給する。 (黄体)
つまり、
「排卵により卵子が放出された後、黄体と呼ばれる一時的な構造ができて、そして受精した時に、絨毛性ゴナドトロピン等のホルモンが分泌され、妊娠のための子宮内膜が保持される」
と。
そして、その子宮構造のもととなる黄体は、絨毛性ゴナドトロピンなどによって維持されている。
ということは、
「妊娠中にこの絨毛性ゴナドトロピンのレベルが不規則に変異すると、胎盤などに異常が起きる可能性がある」
ということでしょうか。
先ほどの CDC ワクチン有害事象報告の流産の事例に並ぶ、
・絨毛性ゴナドトロピン減少
あるいは、
・絨毛性ゴナドトロピン陰性
というように「減少、あるいは陰性(検出されなくなっている)」というような状態だと、妊娠を維持することができなくなるという解釈でいいのでしょうかね。
おそらく、赤ちゃんが育っている胎盤構造そのものに問題が起きるということにつながるのではないかと、この一連の関係から漠然とは感じます。
そして、妊娠している、していないと関係なく、「女性のワクチンの副作用」あるいは「伝播と考えられる事例」について最も多いと感じられるもののひとつが、
「女性の不正出血、あるいは生理の大きな不順」
ですが、この絨毛性ゴナドトロピンが影響を受けているのだとすれば、先ほどのご説明の中に、
> 妊娠しない場合、黄体の寿命はほぼ2週間で、その寿命が尽きるとエストロゲンとプロゲステロンの産生は急激に減少し血中濃度の低下が起こります。
>
> このため消退性子宮出血としての月経がおこるのでしたね。
とありますように、子宮出血としての月経が、絨毛性ゴナドトロピンを含むこれらの生殖機能関係ホルモンと関係しているのなら、
「ワクチンの副作用としての流産の多さ」
「副作用としての不正出血と生理不順の多さ」
の両方の原因は一致するものと見られます。
おそらく流産の多発と、女性たちの不正出血の原因は「同じ」です。
ワクチンの中の「何か」が絨毛性ゴナドトロピンを含むホルモンに影響している。
では、mRNAワクチンの場合、
「何が絨毛性ゴナドトロピンのレベルに影響を与えているのか」
というと、それはわかりません。
ファイザー社ワクチンあるいはモデルナ社ワクチン成分のどれを見ても、そのようなものが含まれているという見当はつきません、
初めて知る「プロスタグランジン」というもの
なお、先ほどの「黄体 - Wikipedia」の最後の一文は以下のようなもので、気になっていました。
> この時点でプロスタグランジンを使うと黄体が退行し、胎児の中絶が引きおこされる。 (黄体)
「プロスタグランジン?」と調べてみますと、このプロスタグランジンというものは、もともとがそういうものということでもないですが、人工中絶を起こすために使われているものであり、このプロスタグランジンの「誘導体」が薬剤として存在するようです。そういうものがあると知りませんでした。
製品名としては、「ミフェプリストン」などという名称のようです。
以下は、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)の論文で、 1998年とありますので、今から 23年前のものです。
米国におけるミフェプリストンによる早期妊娠中絶
研究の背景
ミフェプリストンとプロスタグランジンは、ヨーロッパと中国で妊娠中絶に用いられて、好成績を収めている。われわれは,妊娠 9 週までの女性におけるミフェプリストンとミソプロストールの米国での大規模試験の結果を報告する。
17 の施設で,妊娠中絶を希望する女性 2,121 人に、ミフェプリストン 600 mg を投与してその 2 日後にミソプロストール 400 m g を投与した。
結果
女性 2,015 人が最終評価を終了した。その中で,妊娠 49 日以内の女性では 827人中 762 人(92%)に流産が起り、妊娠 50 ~ 56 日の女性では 678 人中 563 人(83%)、そして妊娠 57 ~ 63 日の女性では 510 人中 395 人(77%)に流産が起った。女性の 49%では、ミソプロストール投与後 4 時間以内に流産が起り、75%では 24 時間以内に起った。
この
> 妊娠 49 日以内の女性では 92%に流産が起り
> 女性の 49%では、ミソプロストール投与後 4時間以内に流産が起り
というのはすごいですね。
こんな薬があるとは知りませんでした。
これらは、作用としては、「子宮を収縮させる」というところにあるようで、そのため、プロスタグランジンは、通常の出産の場合の「陣痛促進剤」としても使われているようです。
しかし、このプロスタグランジンというのは、初めて知った言葉ですけれど、出産と関係するものということではなく、全身に大きな影響を与えているものなんですね。
これが知られたのは、「プロスタグランジンおよび関連する生物活性物質に関する発見」の功績により 1982年のノーベル生理学・医学賞を3人の科学者が受賞したことからだということで、そのうちのひとりであるベンクト・サミュエルソンという方は、
「体内でのプロスタグランジンの役割は、多くの生物学的機能に関与する細胞の制御システムです。医薬品開発においてこのシステムを操作する可能性は無限にあります」
と述べていたそう。
実際には今は、中絶と陣痛促進を中心とした薬剤となっているようですが、2016年の論文には、
「プロスタグランジンは、ヒト子宮内膜がん細胞の増殖と浸潤の可能性を高める」
というようなことも書かれていまして、なんかいろいろありそうですが、なんだかこのプロスタグランジンで話が逸れすぎました。
それにしても、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」にこんなにこだわってしまったのは、このヒト絨毛性ゴナドトロピンが、かつて WHO が推進していた「不妊キャンペーン」で使われた不妊剤に使われていたからです。
この「不妊ワクチン」は、最近ではあまり論文等では語られないようですが、少し古い論文を見ますと、1970年代から 21世紀までの「活発な研究対象」だったようです。
以下は、1989年の論文の概要です。アメリカ国立衛生研究所・国立医学図書館のライブラリーにあるものです。
ここにすでに「ヒト絨毛性ゴナドトロピンを用いる不妊ワクチン」について書かれています。
不妊ワクチン
Anti-fertility vaccines (1989年4月)
概要
男性と女性の出産を制御するためのワクチンが開発されている。このレビューでは、インドのニューデリーにある国立免疫学研究所での抗出産ワクチンの開発について説明する。
注射部位に応じた雄動物の不妊化または去勢のための単一注射手順は、フィールド試験を通過しており、近い将来に市場に出ることが期待されている。
ヒト絨毛性ゴナドトロピンに対する抗体を誘導するワクチンは、満足のいく結果で第I相試験を通過した。 (PubMed.gov)
そして、WHO が、「不妊ワクチン」を発表したのは、1993年でした。もちろんこれには正当な目的があり、WHOは「不安定な発展途上国の人口増加を減らす」という目的を掲げていました。
まあしかし、どんな名目があるにしても、薬剤で無理やり女性を不妊にすることが国際的な保健機関のすることかなとは思いますが。
その不妊ワクチンは以下のようなものでした。
2017年のブリティッシュコロンビア大学などの研究者による論文の冒頭です。
2017年の論文より
1993年、WHO は「家族計画」のための「避妊ワクチン」を発表した。発表された研究によると、1976年までに WHO の研究者たちは破傷風トキソイド(TT)をヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と結合させ、「避妊ワクチン」を製造した。
破傷風トキソイドをヒト絨毛性ゴナドトロピンを結合させると、妊娠ホルモンが免疫系によって攻撃される。そこから予測される結果は、すでに妊娠している女性の場合では流産、あるいは、まだ妊娠していない場合は不妊症を引き起こす。
このワクチンの繰り返しの接種は不妊症の長期化につながる。
現在、WHO の研究者は、組換え DNA を使用した、より強力な不妊ワクチンに取り組んでいる。
それにしても、mRNAワクチンには、「二重にも三重にも不妊と出産不全の機能が組み込まれている」という可能性(すでに可能性というより現実)があることに刮目します。
そのことだけをずっと研究し続けていた方々がいるのでしょうね。
あるいは、AI などで、それに関するあらゆる研究や論文を収集・分析・追求する。
「最大の効果を生み出す適切な方法」
を突き止めるまで研究を続けたのでしょう。
それをその後どう使うかは、最近、オーストラリア最大の新聞であるオーストラリアンが、「中国当局内部の文書」をスクープしていまして、そこに「その方法」が明確に記載されていました(中国がやったということではなく、方法論が書かれています)。
機会があれば、ご紹介させていただくかもしれないですが、あまりにも今の現実の通りで、やや唖然とする部分もありますので、何とも言えないです。
以下「In Deep」様より転載
https://indeep.jp/vaccine-based-infertility-quest-for-syncitin-and-hcg-continues/
・ワクチンによる不妊と流産をめぐるシンシチンとヒト絨毛性ゴナドトロピン探究の旅は続く
2021年7月5日
※妊娠のメカニズム
ヒト絨毛性ゴナドトロピンについてわかりやすくお伝え下さった読者様がいらっゃいまして、以下のように書かれていました。
「妊娠初期」と「その後」では、基本的に妊娠の維持/継続メカニズムが異なるようです。
妊娠(卵子が受精して子宮の内膜に着床した状態)で、妊娠を継続させるもの
はじめの 10週目までは、着床した部分にでき始めた胎盤(を構成する絨毛膜の細胞の一種、ジンチチウム細胞)から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)によって、妊娠が維持されます。
hCGが、卵巣にある黄体に、プロゲステロンを分泌させ、それで 10週目までの妊娠が維持されます。
黄体とは、卵胞から卵子が排卵されたあとの抜け殻のことで、排卵後2週間は黄体からプロゲステロン=黄体ホルモンが分泌されて、子宮内膜を増殖させます(卵のためのふかふかベッドを作る)。
受精した場合に着床できるために。黄体は2週間で寿命が尽きて、プロゲステロンが減少して、子宮内膜が剥がれ落ちます(月経)。
プロゲステロン=子宮内膜をふかふかベッドにしておく、と考えると分かりやすいです。
10週目以降は、胎盤から直接、妊娠維持に必要な女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が分泌されます。一方、妊娠黄体は 10週すると消退します。
つまり、
[10週目まで]
初期の胎盤 → hCG分泌 → 黄体からプロゲステロンとエストロゲンを分泌させる → 子宮内膜維持(妊娠の維持)
[10週目以降]
胎盤から充分量のプロゲステロンとエストロゲンが分泌される → 子宮内膜維持(妊娠の維持)
一方、hCGは妊娠 10週でピークとなり、その後、低値となって妊娠末期まで継続、分娩(出生)後消失します。
hCGは胎盤から産生されるホルモンなので、hCGが消失あるいは 10週前なのに低値、ということは、胎盤が形成されていない、または、機能していない、ということです。
流産例の多くは、妊娠 10週以前に起きています。
この部分に、胎盤を作るのに必須のシンシチン遺伝子(から作られた蛋白)に対する、免疫系の攻撃(ワクチンによる交差反応)が関係するのでは?
hCGを分泌するジンシチウム細胞は、シンシチンによって作られるのでは?
> プロゲステロン=子宮内膜をふかふかベッドにしておく
というのはわかりやすいですね。
つまり、赤ちゃんの素(素とか言うな)が「快適に育つように」子宮内膜を優しい環境にしてくれるというようなイメージでしょうか。
そして、プロゲステロンを含めて、
「妊娠 10週目までは」
ヒト絨毛性ゴナ…(そろそろ憶えろ)…ヒト絨毛性ゴナドトロピンにより維持されている黄体(卵胞から卵子が排卵されたあとの抜け殻)からプロゲステロン(ふかふかベッド作り)とエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌させる。
そのことによって、子宮内膜が維持される。つまり、
「妊娠が維持される」
ということになりますでしょうかね。
妊娠 10週目以降は、プロゲステロンとエストロゲンは、
「胎盤から分泌されることにより妊娠が維持される」
ために、妊娠 10週以降では、「ヒト絨毛性ゴナドトロピンは必要ない」ということになり、実際、上の説明にありますように、
> hCGは妊娠 10週でピークとなり、その後、低値となって…出産後に消失
と、妊娠 10週からは自分から少しずつ消えていくのですね。
ここから見ますと、ヒト絨毛性ゴナドトロピンの観点からは、「妊娠 10週目までが極めて大事」だといえそうで、数字は流動的だとはいえ、記事「流産率 82% …」での妊娠初期のかなり大きな割合の流産率は、ここと関係している可能性がありそうな気がさらにします。
つまり、受精したあと、
「初期の胎盤 → ヒト絨毛性ゴナドトロピン分泌、からすべてが始まる」
わけですから、受精が大事とはいえ、いくらそれがあっても、次の「ヒト絨毛性ゴナドトロピン分泌が阻害」された場合、妊娠の維持や継続はきわめて難しいことになる。
なるほど。
ヒト絨毛性ゴナドトロピンは重大なものなんですね。
さて、ファイザー社やモデルナ社のワクチンに、ヒト絨毛性ゴナドトロピンに干渉するような、あるいは阻害するような、そういう物質が含まれているのかというと、それは、
「見当たらない」
です。
しかし、その記事で抜粋もしていますが、アメリカ有害事象報告 の流産の事例では、かなり多くの方々の症例に、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性」という表記がされています。
もちろん、先ほどのメカニズムを見る限り、一般的な流産でもこのヒト絨毛性ゴナドトロピンの問題によって起きるものも多いとは見られますので、有害事象報告のデータにあるものが、ワクチンによって誘発されたものかどうかはわからないです。
話を戻します。
先ほどのさいごのほうに、
> hCGを分泌するジンチチウム細胞は、シンシチンによって作られるのでは?
とありました。
これもまた、ジンチチウム細胞とかわからない言葉だらけですが、ここにある「シンシチン」というものは、以前から、ファイザー社ワクチンのスパイクタンパク質において、「不妊と関係するのでは」ということで、言われていたものです。
ところで、上の
「ジンチチウム細胞」がわからない。
英語の Syncytio-trophoblast で調べてみますと、「合胞体性栄養膜」という日本語が出てきました。
これにはまず栄養膜というものを理解しなければならないようです。英語版 Wikipedia からです。
栄養膜
胚盤胞の外層を形成する細胞。それらは人間の受精の 4日後に存在する。それらは胚に栄養素を提供し、胎盤の大部分へと発達する。
その栄養膜のうちの合胞体性栄養膜とは、以下のようなもののようです。
合胞体性栄養膜
胎児の栄養膜のうち、母体血と接触する外側の細胞層で胎盤の絨毛を子宮内膜につなぎとめているものである。
そして、この後の記述には、
> この細胞層の役割としては、ホルモン分泌などが挙げられる。たとえば、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG / ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を分泌することで妊娠黄体を維持しエストロゲンやプロゲステロンの分泌を調節する。
とあり、この合胞体性栄養膜は、
「母体の血の外側の細胞層で、胎盤の絨毛を子宮内膜につなぎとめている」
「ヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する」
というもののようです。
妊娠 10週目までは、このヒト絨毛性ゴナドトロピンによって、妊娠が維持されることを先ほど勉強したのですが、胎盤 / 妊娠の形成と維持に必要なヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌しているのは、
「初期の胎盤の中の、この合胞体性栄養膜」
という理解でいいのですかね。
そして、以下のように、英語上では、
合胞体性栄養膜 Syncytio-trophoblast
シンシチン Syncitin
と、合胞体性栄養膜は、「シンシチン関係栄養膜」と読めるものです。
ということは、仮に、
「妊娠 10週までの妊娠維持に不可欠であるヒト絨毛性ゴナドトロピン」
を分泌するのが、この「合胞体性栄養膜(シンシチン関係栄養膜)」だけだとするならば、そして、
「合胞体性栄養膜を作り出しているのが、その名の通り、シンシチン」
だとするならば、
「シンシチンに影響を与えれば、初期の妊娠において持続を停止する可能性がある」
ことになるということなのかなと。
そして、「シンシチンが初期の妊娠を支配している」のだとすれば、かつて記事に書いた科学者たちの懸念がよくわかります。
というより、その懸念が初めてわかりました。
これを最初に述べたのは、ファイザー社の元副社長のマイケル・イェードン博士で、昨年 12月に、欧州医薬品庁に提出した「新型コロナワクチンのすべての研究の即時停止を求める緊急申請」でふれられていたことで知りました。
イェードン博士の緊急申請には以下のように書かれていました。
ファイザー社元副社長の緊急申請書より
ワクチン接種は、SARS-CoV-2 (新型コロナウイルス)のスパイクタンパク質に対する抗体を産生すると予想される。
しかし、スパイクタンパク質にはシンシチンという相同タンパク質が含まれており、これはヒトなどの哺乳類の胎盤の形成に不可欠なものだ。SARS-CoVの-2に対するワクチンは、絶対にそうなるというわけではないにしても、このシンシチンに対する免疫反応を引き起こす可能性を除外できない。
これは、ワクチン接種をした女性の「恒久的な不妊」につながる可能性がある。
また、アメリカの分子生物学者で毒物学者でもあるジャンシー・チュン・リンゼイ博士は、米CDCに対して、同じことでの懸念の声明を出しています。
リンゼイ博士は、以下のように述べています。
ジャンシー・チュン・リンゼイ博士の CDC への声明
これらのワクチンは、シンシチンに対する交差反応性抗体を誘発し、出産に関する問題が生じるだけでなく、不妊を誘発する可能性があります。 Covidワクチンが、精子、卵子、胎盤のシンシチンおよび生殖タンパク質と交差反応し、出産性の低下と生殖および妊娠の結果の低下につながると信じる確かな理由があるのです。
著名なウイルス学者のビル・ガラハー博士は、なぜ交差反応性が起きるのかについて、スパイクタンパク質とシンシチン-1 およびシンシチン-2 の間のベータシートコンフォメーションの類似性のためとしています。この説に反証する免疫学的研究を私は今までにひとつも見たことがありません。
自然感染とワクチン接種は同様の胎盤病理を有しており、およびシンシチンが攻撃される動物モデルの両方から、精子形成障害および胎盤の問題の所見の報告があり、これらの結果におけるシンシチン媒介の役割を示唆しています。
この頃は、「なぜ、シンシチンが攻撃されると、不妊になるんだ?」ということ理解しないで書いていました。
しかし、今回の勉強により、
・シンシチンは合胞体性栄養膜(シンシチン関係栄養膜)を作る
・このシンシチン関係栄養膜がヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する
・ヒト絨毛性ゴナドトロピンが、妊娠初期の妊娠維持の支配的な役割を持つ
・したがって、シンシチンが影響を受けると、この関係性が崩壊する
・つまり、「妊娠を維持することも、妊娠することも共にできなくなる」
ということを知り(一部は「可能性」ですけど)、なので、イェードン博士などは、あれほど強く mRNA ワクチンを糾弾していたのかと。
https://indeep.jp/another-factor-that-vaccines-bring-about-infertility-and-miscarriage-hcg/
・ワクチンが不妊と流産をもたらすもうひとつの要素「ヒト絨毛性ゴナドトロピンへの影響」。そしてなぜ副作用として女性の不正出血が多いのかもこのあたりに
2021年7月3日
※増え続ける妊娠と出産の問題の中で
今日、CDC のワクチン有害事象報告数の最新の更新データが出ていまして、以下で記事にさせていただいています。
このワクチン有害事象には、妊娠に関するカテゴリーがいくつかありますが、「妊娠への影響、あるいは胎児への影響」と、「流産、早産」に関しての最新の数値は以下のようになっています。
・妊娠 / 胎児への影響 2,513件(CDCデータ)
・流産・早産・死産 791件 (CDCデータ)
この流産など、妊娠と出産に関しての有害事象報告は増加し続けていますが、CDC のこれらのデータには、個別の事例が ID と数字の管理により、それぞれ個別ページで記載されているのですが、それを見ていて、ふと気づいたことがありました。
それが何かの答えを導き出すものではないにしても、「なぜ mRNA ワクチンは生殖機能や、あるいは妊娠と出産そのものにこんなにも影響を与えるのか」ということのヒントのような感じには思えましたので、ご紹介します。
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の異常の多発
流産や早産の個別の事例には、年齢や性別の他、症状など示されているのですが、それをいくつかご覧いただきたいと思います。リストの 100件前後から、「ある共通した項目」が症状に示されているものです。
報告の「記載項目」には、本人からの場合もあれば、担当医などからのものもありますが、ここでは、本人からのものは敬語体としています。
VAERS (ワクチン有害事象報告)から、流産と早産、死産に関する個別事例ページより
ID 922289
女性 34歳 カリフォルニア州
症状: 腹痛、 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピンの減少、 超音波出生前スクリーニング異常、 子宮出血
「 2020年12月31日に流産しました。私は妊娠 5週でした。これが私の最初の妊娠でした。私は 2020年12月31日に子宮出血と腹部けいれんを患い、産科医による評価を受け、超音波検査後に流産と診断されました」
ID 923743
女性 32歳 テキサス州
症状: 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性、 臨床検査、 プロゲステロン正常
「2021年1月1日に流産しました。出産予定日は 2021年9月7日でした」
ID 936919
女性 32歳 サウスダコタ州
症状: 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン、 プロゲステロン、 膣からの出血
「胎児の推定在胎週数= 4週間。ワクチン接種後 4日目(1/11/21)に大量出血が始まり、病室で流産が確認された」
ID 943837
女性 32歳 マサチューセッツ州
症状:自然流産、妊娠中の曝露、出血、ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性、超音波スキャン膣異常
「妊娠 6週。ワクチン投与後約 5日で出血し始めた。翌日(投与6日後)の流産を超音波で確認した」
ID 950562
女性 36歳 ジョージア州
症状: 自然流産、 妊娠中の曝露、 出血、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性
「ワクチン接種の 9日後、流産しました。その時私は妊娠 5週でした。妊娠 2週間前に確認検査を行い、流産を確認するために出血時に検査を行いました」
ID 953737
女性 37歳 オハイオ州
症状: 自然流産、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン
「 2020年12月21日の初回投与時に妊娠して 3週間。出産予定日は 2021年9月9日でした。2021年 1月14日に 6週間目で流産しました」
ID 975155
女性 25歳 カンザス州
症状: 自然流産、 妊娠中の曝露、 ヒト絨毛性ゴナドトロピン、 妊娠検査、 プロゲステロン
「ワクチンは2020年12月22日に接種された。2021年1月16日に 3回の妊娠検査陽性。連続定量的 hCG検査により 2021年1月20日に流産が確認された」
ID 985993
女性 34歳 テキサス州
症状: 自然流産、 妊娠中の曝露、 ヒト絨毛性ゴナドトロピンの減少、 妊娠検査陽性、 プロゲステロンの減少、 膣出血
「最初のワクチン投与は 2020年12月22日です。膣からの出血が 2021年1月2日に始まり、2021年1月4日に徐々に減少しました。2021年1月12日に 2回目のワクチン接種をしました。2021年1月26日に、医師により早期妊娠喪失/流産と診断されました」
このように、妊娠されている女性のワクチン後の有害事象には、
「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」
に関する異常値の症状がかなり多いのです。
つまり、mRNAワクチンが、このヒト絨毛性ゴナドトロピンというものに影響を与えている可能性がかなり高いのです。
さて、この「ヒト絨毛性ゴナドトロピン( hCG )」とは何なのか。
妊娠するとどうして生理(月経)がなくなるの?
それには、ひとつのホルモンが重要な役割を担っています。
それは hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンです。
hCG? どこかで聞いたことのある名前ですよね。
そうです、妊娠判定のときに出てくる名前です。
このホルモンは妊娠すると胎盤の組織の一部である絨毛で作られて分泌されます。
妊娠していないひとでは全く検出されず、妊娠することにより初めて血中や尿中にでてくるのです。ですから、血中や尿中でこのホルモンが検出されれば妊娠していると診断することができるのです。
その役割は、排卵後に卵巣にできた黄体を刺激し、妊娠黄体へと変えその寿命を延長させるとともに、その機能、すなわちエストロゲンやプロゲステロンの産生と分泌を促すことです。
妊娠しない場合、黄体の寿命はほぼ2週間で、その寿命が尽きるとエストロゲンとプロゲステロンの産生は急激に減少し血中濃度の低下が起こります。
このため消退性子宮出血としての月経がおこるのでしたね。
ところが、妊娠すると hCG のおかげで黄体の寿命が延び、エストロゲンやプロゲステロンの血中濃度の低下が起こらず、逆に上昇していきます。
このため消退性出血としての月経が起こらないことになります。
これが、妊娠すると生理がなくなる理由だったんですね。
このようなことで、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンは、
・妊娠すると胎盤の組織の一部である絨毛で作られて分泌される
ということで、この hCG が血中や尿中から検出されれば「妊娠している」と診断できるということで、市販されている妊娠判定キットはこのメカニズムを利用したもののようです。
そして、さらに、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの役割は、
・排卵後に卵巣にできた黄体を刺激し、妊娠黄体へと変えその寿命を延長させる
・エストロゲンやプロゲステロンの産生と分泌を促す
と書かれています。さあ、またも明確にはよくわからない単語が出てきました。
エストロゲン、プロゲステロン、そして黄体です。
Wikipedia - 胎盤 を見ますと、「ヒト胎盤の内分泌」というのは以下の4つだとのことです。
ヒト胎盤の内分泌
・ヒト絨毛性ゴナドトロピン (hCG) - 黄体を維持する
・ヒト胎盤性ラクトゲン (hPL) - 乳腺を刺激する
・プロゲステロン - 妊娠を維持する(ステロイドホルモン)
・エストロゲン - 子宮や乳腺を刺激する(ステロイドホルモン)
このヒト胎盤の内分泌には、hCGもエストロゲンもプロゲステロンもありますが、先ほどのご説明に、「 hCG は、エストロゲンやプロゲステロンの産生と分泌を促す」とありましたので、hCG は相対的に特に重要なもののようです。
また、この Wikipedia 項目には、ヒト絨毛性ゴナドトロピンは「黄体を維持する」とあり、「黄体」というものが出てきます。
> 黄体(ラテン語:corpus luteum)は、哺乳類の卵巣内で、排卵により成熟した卵子が放出された後に発達する小さな一時的な内分泌構造である。 黄体は排卵後の卵胞が変化して形成され、ステロイドホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを放出して、子宮内膜の肥厚と発達及び保持をさせる。
ここにも、「エストロゲンとプロゲステロンを放出」とありますが、その後の記述で、「受精した時に、初めてヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する」ことが書かれてあります。
> 受精した場合、卵子はヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)またはそれに類似したホルモンを分泌する。このホルモンは黄体へプロゲステロン分泌を続けるよう信号を送り、それにより肥厚した子宮内膜が保持され、受精卵の発育できる血管に富んだ部分を供給する。 (黄体)
つまり、
「排卵により卵子が放出された後、黄体と呼ばれる一時的な構造ができて、そして受精した時に、絨毛性ゴナドトロピン等のホルモンが分泌され、妊娠のための子宮内膜が保持される」
と。
そして、その子宮構造のもととなる黄体は、絨毛性ゴナドトロピンなどによって維持されている。
ということは、
「妊娠中にこの絨毛性ゴナドトロピンのレベルが不規則に変異すると、胎盤などに異常が起きる可能性がある」
ということでしょうか。
先ほどの CDC ワクチン有害事象報告の流産の事例に並ぶ、
・絨毛性ゴナドトロピン減少
あるいは、
・絨毛性ゴナドトロピン陰性
というように「減少、あるいは陰性(検出されなくなっている)」というような状態だと、妊娠を維持することができなくなるという解釈でいいのでしょうかね。
おそらく、赤ちゃんが育っている胎盤構造そのものに問題が起きるということにつながるのではないかと、この一連の関係から漠然とは感じます。
そして、妊娠している、していないと関係なく、「女性のワクチンの副作用」あるいは「伝播と考えられる事例」について最も多いと感じられるもののひとつが、
「女性の不正出血、あるいは生理の大きな不順」
ですが、この絨毛性ゴナドトロピンが影響を受けているのだとすれば、先ほどのご説明の中に、
> 妊娠しない場合、黄体の寿命はほぼ2週間で、その寿命が尽きるとエストロゲンとプロゲステロンの産生は急激に減少し血中濃度の低下が起こります。
>
> このため消退性子宮出血としての月経がおこるのでしたね。
とありますように、子宮出血としての月経が、絨毛性ゴナドトロピンを含むこれらの生殖機能関係ホルモンと関係しているのなら、
「ワクチンの副作用としての流産の多さ」
「副作用としての不正出血と生理不順の多さ」
の両方の原因は一致するものと見られます。
おそらく流産の多発と、女性たちの不正出血の原因は「同じ」です。
ワクチンの中の「何か」が絨毛性ゴナドトロピンを含むホルモンに影響している。
では、mRNAワクチンの場合、
「何が絨毛性ゴナドトロピンのレベルに影響を与えているのか」
というと、それはわかりません。
ファイザー社ワクチンあるいはモデルナ社ワクチン成分のどれを見ても、そのようなものが含まれているという見当はつきません、
初めて知る「プロスタグランジン」というもの
なお、先ほどの「黄体 - Wikipedia」の最後の一文は以下のようなもので、気になっていました。
> この時点でプロスタグランジンを使うと黄体が退行し、胎児の中絶が引きおこされる。 (黄体)
「プロスタグランジン?」と調べてみますと、このプロスタグランジンというものは、もともとがそういうものということでもないですが、人工中絶を起こすために使われているものであり、このプロスタグランジンの「誘導体」が薬剤として存在するようです。そういうものがあると知りませんでした。
製品名としては、「ミフェプリストン」などという名称のようです。
以下は、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)の論文で、 1998年とありますので、今から 23年前のものです。
米国におけるミフェプリストンによる早期妊娠中絶
研究の背景
ミフェプリストンとプロスタグランジンは、ヨーロッパと中国で妊娠中絶に用いられて、好成績を収めている。われわれは,妊娠 9 週までの女性におけるミフェプリストンとミソプロストールの米国での大規模試験の結果を報告する。
17 の施設で,妊娠中絶を希望する女性 2,121 人に、ミフェプリストン 600 mg を投与してその 2 日後にミソプロストール 400 m g を投与した。
結果
女性 2,015 人が最終評価を終了した。その中で,妊娠 49 日以内の女性では 827人中 762 人(92%)に流産が起り、妊娠 50 ~ 56 日の女性では 678 人中 563 人(83%)、そして妊娠 57 ~ 63 日の女性では 510 人中 395 人(77%)に流産が起った。女性の 49%では、ミソプロストール投与後 4 時間以内に流産が起り、75%では 24 時間以内に起った。
この
> 妊娠 49 日以内の女性では 92%に流産が起り
> 女性の 49%では、ミソプロストール投与後 4時間以内に流産が起り
というのはすごいですね。
こんな薬があるとは知りませんでした。
これらは、作用としては、「子宮を収縮させる」というところにあるようで、そのため、プロスタグランジンは、通常の出産の場合の「陣痛促進剤」としても使われているようです。
しかし、このプロスタグランジンというのは、初めて知った言葉ですけれど、出産と関係するものということではなく、全身に大きな影響を与えているものなんですね。
これが知られたのは、「プロスタグランジンおよび関連する生物活性物質に関する発見」の功績により 1982年のノーベル生理学・医学賞を3人の科学者が受賞したことからだということで、そのうちのひとりであるベンクト・サミュエルソンという方は、
「体内でのプロスタグランジンの役割は、多くの生物学的機能に関与する細胞の制御システムです。医薬品開発においてこのシステムを操作する可能性は無限にあります」
と述べていたそう。
実際には今は、中絶と陣痛促進を中心とした薬剤となっているようですが、2016年の論文には、
「プロスタグランジンは、ヒト子宮内膜がん細胞の増殖と浸潤の可能性を高める」
というようなことも書かれていまして、なんかいろいろありそうですが、なんだかこのプロスタグランジンで話が逸れすぎました。
それにしても、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」にこんなにこだわってしまったのは、このヒト絨毛性ゴナドトロピンが、かつて WHO が推進していた「不妊キャンペーン」で使われた不妊剤に使われていたからです。
この「不妊ワクチン」は、最近ではあまり論文等では語られないようですが、少し古い論文を見ますと、1970年代から 21世紀までの「活発な研究対象」だったようです。
以下は、1989年の論文の概要です。アメリカ国立衛生研究所・国立医学図書館のライブラリーにあるものです。
ここにすでに「ヒト絨毛性ゴナドトロピンを用いる不妊ワクチン」について書かれています。
不妊ワクチン
Anti-fertility vaccines (1989年4月)
概要
男性と女性の出産を制御するためのワクチンが開発されている。このレビューでは、インドのニューデリーにある国立免疫学研究所での抗出産ワクチンの開発について説明する。
注射部位に応じた雄動物の不妊化または去勢のための単一注射手順は、フィールド試験を通過しており、近い将来に市場に出ることが期待されている。
ヒト絨毛性ゴナドトロピンに対する抗体を誘導するワクチンは、満足のいく結果で第I相試験を通過した。 (PubMed.gov)
そして、WHO が、「不妊ワクチン」を発表したのは、1993年でした。もちろんこれには正当な目的があり、WHOは「不安定な発展途上国の人口増加を減らす」という目的を掲げていました。
まあしかし、どんな名目があるにしても、薬剤で無理やり女性を不妊にすることが国際的な保健機関のすることかなとは思いますが。
その不妊ワクチンは以下のようなものでした。
2017年のブリティッシュコロンビア大学などの研究者による論文の冒頭です。
2017年の論文より
1993年、WHO は「家族計画」のための「避妊ワクチン」を発表した。発表された研究によると、1976年までに WHO の研究者たちは破傷風トキソイド(TT)をヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と結合させ、「避妊ワクチン」を製造した。
破傷風トキソイドをヒト絨毛性ゴナドトロピンを結合させると、妊娠ホルモンが免疫系によって攻撃される。そこから予測される結果は、すでに妊娠している女性の場合では流産、あるいは、まだ妊娠していない場合は不妊症を引き起こす。
このワクチンの繰り返しの接種は不妊症の長期化につながる。
現在、WHO の研究者は、組換え DNA を使用した、より強力な不妊ワクチンに取り組んでいる。
それにしても、mRNAワクチンには、「二重にも三重にも不妊と出産不全の機能が組み込まれている」という可能性(すでに可能性というより現実)があることに刮目します。
そのことだけをずっと研究し続けていた方々がいるのでしょうね。
あるいは、AI などで、それに関するあらゆる研究や論文を収集・分析・追求する。
「最大の効果を生み出す適切な方法」
を突き止めるまで研究を続けたのでしょう。
それをその後どう使うかは、最近、オーストラリア最大の新聞であるオーストラリアンが、「中国当局内部の文書」をスクープしていまして、そこに「その方法」が明確に記載されていました(中国がやったということではなく、方法論が書かれています)。
機会があれば、ご紹介させていただくかもしれないですが、あまりにも今の現実の通りで、やや唖然とする部分もありますので、何とも言えないです。
以下「In Deep」様より転載
https://indeep.jp/vaccine-based-infertility-quest-for-syncitin-and-hcg-continues/
・ワクチンによる不妊と流産をめぐるシンシチンとヒト絨毛性ゴナドトロピン探究の旅は続く
2021年7月5日
※妊娠のメカニズム
ヒト絨毛性ゴナドトロピンについてわかりやすくお伝え下さった読者様がいらっゃいまして、以下のように書かれていました。
「妊娠初期」と「その後」では、基本的に妊娠の維持/継続メカニズムが異なるようです。
妊娠(卵子が受精して子宮の内膜に着床した状態)で、妊娠を継続させるもの
はじめの 10週目までは、着床した部分にでき始めた胎盤(を構成する絨毛膜の細胞の一種、ジンチチウム細胞)から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)によって、妊娠が維持されます。
hCGが、卵巣にある黄体に、プロゲステロンを分泌させ、それで 10週目までの妊娠が維持されます。
黄体とは、卵胞から卵子が排卵されたあとの抜け殻のことで、排卵後2週間は黄体からプロゲステロン=黄体ホルモンが分泌されて、子宮内膜を増殖させます(卵のためのふかふかベッドを作る)。
受精した場合に着床できるために。黄体は2週間で寿命が尽きて、プロゲステロンが減少して、子宮内膜が剥がれ落ちます(月経)。
プロゲステロン=子宮内膜をふかふかベッドにしておく、と考えると分かりやすいです。
10週目以降は、胎盤から直接、妊娠維持に必要な女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が分泌されます。一方、妊娠黄体は 10週すると消退します。
つまり、
[10週目まで]
初期の胎盤 → hCG分泌 → 黄体からプロゲステロンとエストロゲンを分泌させる → 子宮内膜維持(妊娠の維持)
[10週目以降]
胎盤から充分量のプロゲステロンとエストロゲンが分泌される → 子宮内膜維持(妊娠の維持)
一方、hCGは妊娠 10週でピークとなり、その後、低値となって妊娠末期まで継続、分娩(出生)後消失します。
hCGは胎盤から産生されるホルモンなので、hCGが消失あるいは 10週前なのに低値、ということは、胎盤が形成されていない、または、機能していない、ということです。
流産例の多くは、妊娠 10週以前に起きています。
この部分に、胎盤を作るのに必須のシンシチン遺伝子(から作られた蛋白)に対する、免疫系の攻撃(ワクチンによる交差反応)が関係するのでは?
hCGを分泌するジンシチウム細胞は、シンシチンによって作られるのでは?
> プロゲステロン=子宮内膜をふかふかベッドにしておく
というのはわかりやすいですね。
つまり、赤ちゃんの素(素とか言うな)が「快適に育つように」子宮内膜を優しい環境にしてくれるというようなイメージでしょうか。
そして、プロゲステロンを含めて、
「妊娠 10週目までは」
ヒト絨毛性ゴナ…(そろそろ憶えろ)…ヒト絨毛性ゴナドトロピンにより維持されている黄体(卵胞から卵子が排卵されたあとの抜け殻)からプロゲステロン(ふかふかベッド作り)とエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌させる。
そのことによって、子宮内膜が維持される。つまり、
「妊娠が維持される」
ということになりますでしょうかね。
妊娠 10週目以降は、プロゲステロンとエストロゲンは、
「胎盤から分泌されることにより妊娠が維持される」
ために、妊娠 10週以降では、「ヒト絨毛性ゴナドトロピンは必要ない」ということになり、実際、上の説明にありますように、
> hCGは妊娠 10週でピークとなり、その後、低値となって…出産後に消失
と、妊娠 10週からは自分から少しずつ消えていくのですね。
ここから見ますと、ヒト絨毛性ゴナドトロピンの観点からは、「妊娠 10週目までが極めて大事」だといえそうで、数字は流動的だとはいえ、記事「流産率 82% …」での妊娠初期のかなり大きな割合の流産率は、ここと関係している可能性がありそうな気がさらにします。
つまり、受精したあと、
「初期の胎盤 → ヒト絨毛性ゴナドトロピン分泌、からすべてが始まる」
わけですから、受精が大事とはいえ、いくらそれがあっても、次の「ヒト絨毛性ゴナドトロピン分泌が阻害」された場合、妊娠の維持や継続はきわめて難しいことになる。
なるほど。
ヒト絨毛性ゴナドトロピンは重大なものなんですね。
さて、ファイザー社やモデルナ社のワクチンに、ヒト絨毛性ゴナドトロピンに干渉するような、あるいは阻害するような、そういう物質が含まれているのかというと、それは、
「見当たらない」
です。
しかし、その記事で抜粋もしていますが、アメリカ有害事象報告 の流産の事例では、かなり多くの方々の症例に、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性」という表記がされています。
もちろん、先ほどのメカニズムを見る限り、一般的な流産でもこのヒト絨毛性ゴナドトロピンの問題によって起きるものも多いとは見られますので、有害事象報告のデータにあるものが、ワクチンによって誘発されたものかどうかはわからないです。
話を戻します。
先ほどのさいごのほうに、
> hCGを分泌するジンチチウム細胞は、シンシチンによって作られるのでは?
とありました。
これもまた、ジンチチウム細胞とかわからない言葉だらけですが、ここにある「シンシチン」というものは、以前から、ファイザー社ワクチンのスパイクタンパク質において、「不妊と関係するのでは」ということで、言われていたものです。
ところで、上の
「ジンチチウム細胞」がわからない。
英語の Syncytio-trophoblast で調べてみますと、「合胞体性栄養膜」という日本語が出てきました。
これにはまず栄養膜というものを理解しなければならないようです。英語版 Wikipedia からです。
栄養膜
胚盤胞の外層を形成する細胞。それらは人間の受精の 4日後に存在する。それらは胚に栄養素を提供し、胎盤の大部分へと発達する。
その栄養膜のうちの合胞体性栄養膜とは、以下のようなもののようです。
合胞体性栄養膜
胎児の栄養膜のうち、母体血と接触する外側の細胞層で胎盤の絨毛を子宮内膜につなぎとめているものである。
そして、この後の記述には、
> この細胞層の役割としては、ホルモン分泌などが挙げられる。たとえば、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG / ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を分泌することで妊娠黄体を維持しエストロゲンやプロゲステロンの分泌を調節する。
とあり、この合胞体性栄養膜は、
「母体の血の外側の細胞層で、胎盤の絨毛を子宮内膜につなぎとめている」
「ヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する」
というもののようです。
妊娠 10週目までは、このヒト絨毛性ゴナドトロピンによって、妊娠が維持されることを先ほど勉強したのですが、胎盤 / 妊娠の形成と維持に必要なヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌しているのは、
「初期の胎盤の中の、この合胞体性栄養膜」
という理解でいいのですかね。
そして、以下のように、英語上では、
合胞体性栄養膜 Syncytio-trophoblast
シンシチン Syncitin
と、合胞体性栄養膜は、「シンシチン関係栄養膜」と読めるものです。
ということは、仮に、
「妊娠 10週までの妊娠維持に不可欠であるヒト絨毛性ゴナドトロピン」
を分泌するのが、この「合胞体性栄養膜(シンシチン関係栄養膜)」だけだとするならば、そして、
「合胞体性栄養膜を作り出しているのが、その名の通り、シンシチン」
だとするならば、
「シンシチンに影響を与えれば、初期の妊娠において持続を停止する可能性がある」
ことになるということなのかなと。
そして、「シンシチンが初期の妊娠を支配している」のだとすれば、かつて記事に書いた科学者たちの懸念がよくわかります。
というより、その懸念が初めてわかりました。
これを最初に述べたのは、ファイザー社の元副社長のマイケル・イェードン博士で、昨年 12月に、欧州医薬品庁に提出した「新型コロナワクチンのすべての研究の即時停止を求める緊急申請」でふれられていたことで知りました。
イェードン博士の緊急申請には以下のように書かれていました。
ファイザー社元副社長の緊急申請書より
ワクチン接種は、SARS-CoV-2 (新型コロナウイルス)のスパイクタンパク質に対する抗体を産生すると予想される。
しかし、スパイクタンパク質にはシンシチンという相同タンパク質が含まれており、これはヒトなどの哺乳類の胎盤の形成に不可欠なものだ。SARS-CoVの-2に対するワクチンは、絶対にそうなるというわけではないにしても、このシンシチンに対する免疫反応を引き起こす可能性を除外できない。
これは、ワクチン接種をした女性の「恒久的な不妊」につながる可能性がある。
また、アメリカの分子生物学者で毒物学者でもあるジャンシー・チュン・リンゼイ博士は、米CDCに対して、同じことでの懸念の声明を出しています。
リンゼイ博士は、以下のように述べています。
ジャンシー・チュン・リンゼイ博士の CDC への声明
これらのワクチンは、シンシチンに対する交差反応性抗体を誘発し、出産に関する問題が生じるだけでなく、不妊を誘発する可能性があります。 Covidワクチンが、精子、卵子、胎盤のシンシチンおよび生殖タンパク質と交差反応し、出産性の低下と生殖および妊娠の結果の低下につながると信じる確かな理由があるのです。
著名なウイルス学者のビル・ガラハー博士は、なぜ交差反応性が起きるのかについて、スパイクタンパク質とシンシチン-1 およびシンシチン-2 の間のベータシートコンフォメーションの類似性のためとしています。この説に反証する免疫学的研究を私は今までにひとつも見たことがありません。
自然感染とワクチン接種は同様の胎盤病理を有しており、およびシンシチンが攻撃される動物モデルの両方から、精子形成障害および胎盤の問題の所見の報告があり、これらの結果におけるシンシチン媒介の役割を示唆しています。
この頃は、「なぜ、シンシチンが攻撃されると、不妊になるんだ?」ということ理解しないで書いていました。
しかし、今回の勉強により、
・シンシチンは合胞体性栄養膜(シンシチン関係栄養膜)を作る
・このシンシチン関係栄養膜がヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する
・ヒト絨毛性ゴナドトロピンが、妊娠初期の妊娠維持の支配的な役割を持つ
・したがって、シンシチンが影響を受けると、この関係性が崩壊する
・つまり、「妊娠を維持することも、妊娠することも共にできなくなる」
ということを知り(一部は「可能性」ですけど)、なので、イェードン博士などは、あれほど強く mRNA ワクチンを糾弾していたのかと。