以下「In Deep」様より転載

https://indeep.jp/the-road-to-completion-of-a-pandemic-dystopia-society/

・なぜ私たちは全員ワクチンパスポートを拒否しなければならないのか

2021年3月16日

アレックス・クライナー ALEX KRAINER

※ワクチンパスポートを「正常化」するために、メディアは、私たちへの数限りないロックダウンを強行するにつれて、それについてますます議論されている。

3月13日、私は、自分の子どもたちを太陽の下に連れ出した罪で、南フランスのキャップダイユ警察に逮捕された。外出する正当な理由がないということによる逮捕だ。私は、最近のしばらくのあいだ、「人と人との接触」に関して変化していく規則をよく知らなかったが、この時には、私には議論する気も起きなかった。

警察は彼らの仕事をしているに過ぎない。彼らは人々を強圧し、意味のわからない規則を施行している。たとえば、これが私の就業日であれば移動は許されたが、逮捕されたこの日は土曜日だったせいで、私的な移動は認められなかったようだ。

本来、このような規則は、公衆衛生とは何の関係もないはずだ。

これらは、おそらく、ワクチンパスポートが展開され、私たちがそれに屈するまで、私たち全員を日常生活の中で苛立たせることを目的としているようだ。

「臆病で勤勉な動物たちの群れ」を作成する小さく複雑なルール

すでに 2世紀前、銀行家だったアレクシ・ド・トクヴィルは、専制政治のこの馬鹿げた、そして、ゆっくりとした進み方の性質を理解していた。

著作『アメリカの民主主義』(1835年)で彼は、(アメリカの社会は)「小さな複雑な規則のネットワークで社会の表面を覆う」新しい種類の奴隷状態に陥ると予測した。

小さな複雑なルールは不吉な罠であり、それに陥らないことが不可欠だ。

現在の窮状を終わらせるためにワクチンとワクチンパスポートを手に入れる準備ができたとして、それを受け入れることは、私たちの子どもと孫たちの未来に、私たちの「妥協の結果の影響」を残すことになってしまう。

この社会の苦痛を減らすための権利は現在の私たちにはない。

ワクチンパスポートでは、文書を発行し規則と基準を設定し、その執行の構造を作成する新しい官僚機構が導入される。

これらの官僚構造はコロナウイルスの終焉後でも消えることはなく残り続ける。官僚は絶えず彼ら自身の関連性の正当化を求めている。彼らの役割が重要であるほど、彼らの予算は大きくなり、彼らの力は大きくなるためだ。

現時点で、つまり最初の段階では、ワクチンパスポートは、新型コロナワクチンの接種を一回あるいは二回受けたことを証明するものだが、これは始まりに過ぎないと予測される。

その証明の回数が「三回目」になり、あるいは「半年ごと」の接種の証明が必要とされることになっていくかもしれない。次は、チップの体内への埋め込み、そして、それは「その人がどこで何をしているか」の証明にもなるかもしれない。

ワクチンパスポートは旅行や公共の場所への移動に必要な場合があるとされているが、次第に、銀行口座のロックを解除するために必要なものとなり、運転免許証の検証のために必要なものとなり、雇用が維持されるために必要なものとなり、家庭への水や電気のインフラの使用のために必要なものとなるようなことと関係していくかもしれない。

多くの人たちは、「当局がそれほど暴君になることはないはずだ」と思うかもしれないが、歴史の教訓に注意を払ってほしい。すでに前例のない弾圧が、論理的な正当化なしに計画、実施されているわけで、このような自由の代償は、永遠の警戒を意味する。

私たちは、群れの羊のように専制政治の行進に沿って行動するべきではない。

ボルシェビキ(ソ連共産党の前身)の恐怖や中国の文化大革命と比較すれば、穏やかに見えるような、この全体主義の悪夢に子どもたちの運命を任せてはならない。さらなる権力を獲得するにつれて、独裁政権はますます悪性になる。

ボルシェビキの台頭の証人として、アレクサンドル・ソルジェニーツィンは次のように書いている。

「共産党は、権力を獲得すると完全に無慈悲になった。しかし、彼らが権力を獲得する前の段階では、変装(無慈悲ではないように見せること)を使用する必要があった」

今日、狡猾な専制政治は、ウイルスとの戦いとしてその行動を偽装している。他の偽装もある。人種差別や国内テロ、気候変動など多くある。しかし、私たちは賢明になり、これらの偽装を明らかにし、邪悪な議題を拒否しなければならない。

彼らの嘘を黙認することにより、この抑圧の新しい構造の骨組みが完全に出来上がり、それが社会全体に転移することを許してしまうことに至るその「沈黙」は、子どもたちや若い世代から、生きる価値のある未来を奪ってしまうだろう。

闘争が今、私たちひとりひとりに課されている。

私たちの唯一の選択は、勇気を奮い立たせて拒否することだ。 私たち一人一人が、自分たちは従わないことをはっきりと述べなければならない段階に至っている。


・不携帯で出社NG? ワクチンパスポート導入で「強制接種」の懸念(NEWSポストセブン 2021年3月21日)

※ワクチン接種が進む国では「済んだ人」「まだの人」で生活様式が変わる。感染リスクが違うためそれは必然の流れだが、その際に「接種済み」を証明するのが「ワクチンパスポート」である。

「様々な活動の際に提示を義務付けることで、ワクチン接種率が高まることが期待されています」(国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター・一石英一郎教授)

イスラエルでは2回のワクチン接種者、コロナ回復者に「グリーン・パス」を発行している。

「パス保有者はコンサートなどへの参加、ホテルやスポーツジムの利用が許可されます。ギリシャはイスラエルのパス保有者に隔離なしで入国を認める方針を決めた」(同前)

EU加盟国も導入予定だが、デメリットもある。

「観光やスポーツ・文化施設、飲食店や高齢者施設などでパスポートの提示が求められれば、持たない人は利用できなくなる。これは事実上の“ワクチン強制接種”になりかねません」(同前)

約1年にわたってロックダウンとリモートワークを続けてきたイスラエルでは、ワクチン未接種の従業員の出社を禁止する企業が出てきて物議を醸している。

河野太郎ワクチン担当相は「国内での使用は今のところ考えていない」と発言したが、経団連からは政府に要望が出されている。高齢者優先の接種となる日本で導入されれば、数か月後に「シニア以外お断わり」の店が出てくるかもしれない。