菊池
@kikuchi_8
米国大統領選挙に殆ど言及してこなかったのは早くから電子投票システムが導入されるなどした米国の選挙制度は我が国以上に操作されていると見ているので言及する意義をあまり感じなかったからである。とは言え、バイデンよりトランプの方がマシだとは思う。バイデンだと米国の早期TPP復帰もあり得る。
一方、トランプなら日米FTA第二段“交渉”を強行しようとするだろう。米国のTPP復帰と日米FTAの両建。米大統領選に言及する意義を見出し難かったのもご理解頂けると思う。問題は国内である。誰が米大統領になろうと、日本では国の内鍵を開ける如き裏権力走狗が権力を牛耳っている。これを正す事が先決!
TPP+RCEP=FTAAP。最終目標は2030年のWTO再編。世界市場の統一謂わば「経済ワンワールド」である。これが裏権力が推進する経済分野のNWO工作の中核。英国のTPP参加や米国のTPP復帰は不可欠の前提である。彼らが日米FTAをここにどう組み込む算段かは別として日米FTA自体が問題である。全てに断固反対!
その通り。だから「(米国をTPPから脱退させた)トランプの方がバイデンよりマシ」と書いています。TPPを推進したオバマ政権の副大統領だったバイデンが大統領になると米国のTPP復帰を図りかねないから危惧している。
引用ツイート
odn_kn777✰︎✰︎✰︎
@odn_kn
アメリカがTPPに来たら困るんやが…
ISD条項が今効果がないのはアメリカが加盟してないからなんよ?
理解しとるけ? twitter.com/kikuchi_8/stat…
オバマ政権の副大統領だったバイデンは元々TPP推進派。大統領になれば米国のTPP復帰を画策する事は容易に予測がつく。米国をTPPから離脱させたトランプは日米FTAを推進。FTA以外も含め総合的に見てトランプが“マシ”とは言え、国内の売国勢力は誰が米大統領でも国を売り飛ばす。やはり国内問題が先決。
ウイルスや細菌と免疫の関係と似ている。ウイルスや細菌があっても免疫機構が正常に機能していれば病気にならない。国家もそれと同じ。国を左右する要因には外因と内因がある。外因は海外の情勢で、内因は国内の情勢である。海外情勢の如何に関わらず売国勢力を打破しない限り国家破壊は阻止できない。
如何なる「支配層」も単独では成立せず、必ず庶民・民衆に支えられている面がある。その為に「宣伝」「洗脳」があります。もし、正しい情報が民衆の間に広まって事実に気づく人が増えれば、このような明治以後の歪な構造の土台が揺らぎ得る。正すにはそれが不可欠と思います。
「支配」がそれ自体で単独で成立するなら裏権力の連中とて宣伝・洗脳や言論統制の必要がない。だが、実際には「支配」とは民衆の思考、言動、態度、行動に依存して成り立つものなので、民衆の思想統制に躍起になっている。現に個人のネット言論に介入しているではないか。個人の言論を恐れている証拠。
SNSでも動画サイトでも言論統制が強まっている。庶民の発言が世の中を動かしたり政治にまで影響を与え得るからだろう。そうでなければ裏権力及びその走狗としても個人の発言など放置していてよいはずである。だが、実際には異常に神経質になって庶民の言論に目を光らせている。庶民は無力ではない証。
ネット言論統制は由々しき事だが、逆に裏権力側が個人の発言を恐れている証拠でもある。一個人の発言が決して無力ではない事を示している。「支配」とは民衆の態度にも依存し、意識的無意識的な「協力」抜きに成り立たない。その為の宣伝・洗脳。ネット言論がこれを崩しかねないと恐れているのだろう。
不正選挙の主張には意義がある。米メディアは有権者の多くが選挙制度を信用していない事実を真摯に受け止めるべきだろう。「トランプ信者の戯言に過ぎない」と言うなら傲りも甚だしい。長年のグローバル化政策による疲弊でトランプへの支持が集まった訳である。頭ごなしに蒙昧視するメディアこそ愚か。
「不正選挙」「不正投票」という言葉が広まった事は大いに意義があると考える。現代の「民主主義」制度とやらの根幹が問われている。メディアが印象操作しているような今回の米大統領選挙に限った「負け惜しみ」などではなく、グローバリストへの米国民の根強い不信感が背景にあると見るべきであろう。
CFRを筆頭とするグローバリストによる米国支配への長年の反感が制度への信用を失わせた根本原因である。メディアは「不正選挙を疑う根拠がない」と言うが、アロン・ルッソ氏のインタビューを見るとよい。大統領選挙に限る話ではなく、背景には米国の支配構造そのものへの批判があると見るべきである。
バイデン陣営が“勝利宣言”したが、米国の政治闘争はこれからが本番だと見ている。トランプ陣営は不正選挙を訴える法廷闘争を本格化させる。今の米国は内乱すら現実味を帯びる。1月までに決まらないと下院が大統領を選出する仕組みらしい。来年の1月になるまではどうなるか全く予測がつかない。要注視。
そんな事をよそに、国内の売国勢力はRCEPの年内妥結や日英FTAの国会承認を策している。これが目下の最重要案件である。裏権力走狗がやる事は何も変わらない。彼らは「アメリカ大統領の手先」ではなく、国際秘密力(米国に於いてはグローバル資本、財団、シンクタンクなどの権力複合体)の手先である。
「トランプは往生際が悪い」と言いたいが為にマケインがオバマと争った大統領選挙時の「敗北」演説を持ち出してマケインを持ち上げる自称リベラルには唖然とする。トランプを貶める為なら札付きのネオコン、戦争屋のマケインを持ち上げる節操なき自称リベラルは両建の片割れと如実に分かる構図である。
少なくともトランプはシリアの武装勢力とにこやかに写真に収まるマケインとは異なりシリアへの軍事介入に否定的だった。「不正選挙」は米国のみならず世界にとって重大な問題提起だと捉える。「世界に冠たる民主国家が失墜した」のではなく米国民の積年の怒りでかの国の実態が暴露されただけである。
メディアは「バイデン勝利」を印象付けて既成事実化を図っている。共同主観操作である。世の事象は流動的で、「人々がどう思うか」によっても大きく規定される。より多くの人間の主観的態度を操り支配する者が世を支配する。裏権力メディアはまさにそれをやっている最中である。カラクリはばれている。
ネオコンに近いジュリアーニがトランプの不正選挙訴訟の担当者なので当然両建の可能性を考慮すべきだが、目下メディアが「バイデン勝利」を印象付けようとしている事は確かである。年内妥結を企むRCEPもバイデンの方が好都合だろう。1月にバイデン以外の誰かを大統領にする狙いの可能性もあると見る。
読み。1月までに大統領が決まらないと下院が選ぶ事になるそうである。下院は民主党が過半数を維持の由。そこで下院議長のナンシー・ペロシやカマラ・ハリスを大統領に選出する狙いがあっても不思議はないと考える。バイデンは今年で78歳。ペロシは80歳。ハリスは56歳。誰が裏権力の本命の傀儡候補か。
国内では日英FTAの国会承認とRCEP年内妥結が企まれている。日英FTAは英国のTPP参加の布石であり、RCEPはTPPと合わせてFTAAPにする企み。これらの経済ワンワールド化工作にとってはオバマ路線を引き継ぐバイデンらが好都合なのは明白である。傀儡が誰でも所詮やる事は同じなので政策に目を向けるべき。
バイデンやハリスら、また彼らを持てはやす層は「リベラル」と呼ばれる。そもそも「リベラル」とは何ぞ。按ずるにフェビアン主義である。リベラルは基本的に“エリート”の思想である。デービッド・ロックフェラーは英国のスクール・オブ・エコノミクスで何を学んだか。フェビアン主義を学んだのである。
デービッド・ロックフェラーの卒論テーマは「フェビアン協会」。そして留学したロンドン・スクール・オブ・エコノミクスはフェビアン協会が設立した学院である。「リベラル」と言うと「市民目線」というイメージがあるが、実際には違う。裏権力エリートが学ぶNWOの為の「覇術」であり「覇道」である。
「リベラル」とは「フェビアン主義」であり、フェビアン主義者の目標が「世界社会主義国家」だとすれば、「リベラル」とは「世界統一支配」の為のイデオロギーだと言える。一般には「市民主義」的な装いで流布されている。だが、シンボリズムと同じで一般向けの説明と「秘教」の二重構造があると見る。
自称リベラルが米民主党系にコロッと騙されるのは、「リベラル」が本質的に「エリートによる世界支配」を目指す「覇道」だという事を認識せず、「市民主義」的な一般向けのイメージだけを真に受けているからだろう。だから「バイデンやハリスがオバマやヒラリーの思いを継いで世界を平和にしてくれる」
などとナイーブに思い込むのである。米国のリベラル政治屋の実際の言動を見るべし。戦争、経済統合..。全ては「世界統一支配」に繋がる事ばかりである。デイビッド・ロックフェラーが英国で「リベラル」を学んだように、「世界統一政府」「世界統一支配」を志向する事こそが「リベラル」の本義である。
裏権力の思想教義は一般の流布形態と裏権力本体の秘密教義「秘教」の二重構造になっていると見る。例えば、一般向けの「自由・平等・博愛」。その「本義」は「結社員の自由・平等・友愛、一般民衆の不自由・不平等・争いと隷属」。リベラル系政治屋の実際の行動を見れば「リベラル」も同様と分かる。
リベラルとは「「エリートによる世界支配」を目指す「覇道」」と書いたが、これは一般向けの形態でもある程度表れている。例えば、リベラルは都市に住む知識層などに多い傾向がある。彼らは観念的な政治構想(「世界共和国」「SDGs」等)を信じる場合も多い。如何に善意でも恰好の思想宣伝者となる。
裏権力の連中が最終的に「国」「民族」「伝統文化」等の廃絶を目指している以上、偽装保守より「リベラル」の方が裏権力本体の思想に近いと思われる。走狗の中では偽装保守は格下と見る。バイデンの自称「勝利宣言」で「リベラルのターン」に入る兆候を感知したので先読みでリベラルの解析をした次第。
裏権力走狗は様々なタイプがいるが、時々の情勢により突出する派閥がある。それを「ターン」と書いた。アベ政権時は「似非保守のターン」だった。保守を偽装しグローバリズムを推進するタイプの走狗である。スガ政権は自称カイカク派タイプが中心。米大統領選でリベラル系走狗の攻勢を先読みした次第。
「言語には能記(語の表現面。音声や文字)と所記(語の内容面。意味・概念)があり、両者の関係は常に一定とは限らない」という事は常々申している。富永仲基は語には「三物五類」(語の意味を左右する三つの条件と五種の使い方)があると言った。「三物」とは「言有人」「言有世」「言有類」である。
「言有人(言に人あり)」は人によって語の意味が変わる事、「言有世(言に世あり)」は時代によって語の意味が変わる事、「言有類(言に類あり)」とは用い方(意味の拡張・反対の意味で使う等)によって語の意味が変わる事をそれぞれ意味する。これは物事を探求する場合に極めて重要な視点である。
要するに能記と所記の関係が「人」「世(時代)」「使い方」によって異なる事を教えるのが「三物五類」である。江戸中期にこの考えに到達していた富永仲基とは誠に天才と言うほかない。現代ですら「三物五類」(特に「三物」)を踏まえない為に語の解釈を巡りいたずらに混乱・紛糾している場合が多い。
さて、これを踏まえた上で「リベラル」なる語について考える。「リベラル」とは英語では「liberal」と言い、元来は「自由な」「自由主義的」などを意味する形容詞であり、これが名詞的に転用せられて政治思想上の立場を指すようになった。これを字義通りに受け取ると「自由を重んじる立場」に見える。
「リベラル」は字義通りには「自由主義者」と解釈する所だが、所謂「リベラル」には独特のニュアンスがある。現代の政治思想の文脈では社会主義に近い立場を「リベラル」と呼称する。一説では、社会主義を疫病の如く嫌う米国で社会主義者が反発を避ける為に「リベラル」と名乗ったのが始まりとされる。
財政出動や福祉を重視するというだけならよい事だが、ここで言う「社会主義」はそういう意味ではない。それらを表看板にしつつ、個人の管理・統制を強めようとする志向を指す。SDGsを想起すると分かり易い。表向き反対し難い目標を掲げた上で、人々の管理・統制を強化していく。そいう主義と術である。
そのような主義の典型がフェビアン主義である。持久戦術でカルタゴを破った古代ローマ帝国の将軍ファビウスが名の由来である。ボルシェビズムの急進主義に対し、漸進主義を意味する。ウェッブ夫妻が主張した「最低賃金」「労働時間の制限」などは確かに悪いものではない。だが、本質はそこではない。
妥当な事も主張しつつ、徐々に管理・統制を強めて、最終的には少数のテクノクラートなどの“エリート”が支配する体制を志向する。ウェッブ夫妻がソ連シンパだった事や米国リベラルの典型であるジョン・デューイの教育理論がソ連で採用された事は、フェビアン主義者の理想が那辺にあるかを暗示している。
「妥当な事も主張しつつ、管理・統制を強める」とは国連を連想しないだろうか?「貧困の撲滅」「環境保護」という「誰もが反対し難い」目標を掲げた上で「国際機関」の「権威」と「権限」を徐々に強め「世界統一支配」に誘導しようとする訳である。国連とはまさにフェビアン主義を体現する機関である。
フェビアン協会は英国の労働党のシンクタンクのような存在となり、今も存続している。トニー・ブレアなど歴代労働党党首がフェビアン協会のメンバーである。同メンバーの元英国首相ゴードン・ブラウンが世界政府の設立を主張した事が「フェビアン主義者が世界政府を志向する」事の何よりの証拠である。
ジョージ・ソロスもフェビアン協会が設立したロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の出身者である。元々哲学者志望だったソロスはここで哲学の学位を取った。カール・ポパーに傾倒しているが、LSE出身という点も重要である。ソロス一派の思想はフェビアン主義と見てよいのではないだろうか。
フェビアン協会の初期メンバーに神智学協会二代目会長のアニー・ベサントがいたように神秘主義とも関係がある。神智学協会がユネスコ設立に影響を与え、国連内に「ルシス・トラスト」(神智学の一派)や「瞑想室」があるなど国連は神秘主義色がある。この点でも国連がフェビアン主義系の組織と分かる。
#RCEP反対 がトレンド入り。自称保守は中国批判する癖にRCEPには反対しなかったが、バイデンの自称「勝利宣言」を見て気づく者が増えてきたのだろうか。自称保守やネット右翼系は背景は知らず「右寄りで強そう」というイメージだけでトランプを支持しているだけだろうが、「ヤバイデン」効果だろうか。
RCEPに反対するならTPPやFTAAPにも反対するのが筋。TPP+RCEP=FTAAPという計画なので、全ての包括的奴隷条約に反対する必要がある。その最終目標が2030年に設定されているWTOの再編である。新WTOは全てのメガFTAを一つにしたような「経済版ワンワールド」構想である。RCEPはその重要な一部。
保守派の中でRCEPに反対する者が増えてきたようである。安倍が辞めた効果かもしれない。偽装保守タイプというより自称カイカク派タイプの菅では彼らを十分に繋ぎ止める事は出来なかったようである。以下のスレッド(特に上から1~4のツイート)の読みが当たったかもしれない。
CSIS系勢力は安倍を「救国の救世主」であるかのような自称保守向けイメージを何年もかけて作った。裏権力走狗は「安倍」という記号だけで自称保守を簡単に動員する事が出来た。だが、安倍の総理辞任で彼らは自称保守層向けの新たな思想工作を迫られると分析する。安倍総理辞任の影響はこの程度と見る。
自称保守は相変わらず安倍の幻影に執着している事(RCEPは安倍政権が推進し菅は引き継いだだけ)と中国共産党をラスボス的扱いで中共の背後を見ない点は相変わらずである。とは言え、RCEPを批判するようになっただけは幾らかマシとは言える。この中から自称保守を脱皮する人が大勢出る事を期待したい。
自称保守派は視野が狭い。RCEPを推進する菅政権が「親中派」なら同じくRCEPを強力に推進した安倍政権も「親中派」である。だが、「親米」とか「親中」という枠では捉え切れない。彼らはCSISをはじめとする国際秘密力の意に従っているに過ぎない。CSISの真の狙いはTPPとRCEPを合わせてFTAAPにする事。
「反中国の安倍政権から親中国の菅政権になった」というのは幻想である。似非保守業界が捏造した「救国宰相・安倍さん」のイメージに引きずられている。菅政権は安倍政権の政策を忠実に引き継いでいる。RCEPは安倍政権時からの政策。今になってRCEP批判を始めたのは安倍政権が終わったからに過ぎない。
だが、自称保守派の中でRCEP批判者が増えてきたのは、似非保守業界の「幻術」で作り出された「安倍」という記号の呪縛が薄れた効果とは言える。中国共産党への寸止め批判は相変わらずであるが、キッシンジャーやシュワルツマン、清華大学の「顧問委員会」の事を知れば、中共の背後関係が見えてくる。
「リベラル」は容易に「ネオ・リベラル」に転化する。国内で最初にTPP推進を声高に宣言したのはリベラル派の市民運動家出身の総理だった事を忘れてはならない。近代主義という根底を同じくするので、思想的な形態変化も容易なのだろう。両建同根である。ネオリベが崇めるハイエクもLSEで教鞭をとった。
ハイエクはロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の同僚らが社会主義者だらけである事をぼやいているが、LSEは元々フェビアン協会が設立したものなので当たり前である。ハイエクも世界連邦構想を唱えており、NWO志向はフェビアン主義者と一致する。NWOに至る路線の違いに過ぎない。両建同根。
「リベラル」は権力を握ると容易に「ネオ・リベラル」に転化。旧民主党、英労働党、米民主党などは皆“リベラル系”と目されるが、実際に実行した政策はネオリベ・グローバリズム政策である。「保守」を掲げる政治家も権力を握ると「売国」をやる。「リベラル」や「保守」という表看板は当てにならない。
フェビアン主義的な「エリート支配」に「リベラル」と名付けるのは「売国」に「愛国保守」と名付けるのと同じ「名付けの魔術」である。人間は言葉を使って物事を認識し思考するので、只の言葉のラベリングも強力に作用する。中身(所記)とは反対の名前(能記)を付けても「名前」の方に引きずられる。
自称リベラル派がバイデンやハリスを盲信するのは、自称保守派が安倍を盲信するのと同じである。全く同じ精神構造である。ラベリングによる表面的な印象操作で簡単に精神を操られる。左右両建はこういう所にも表れている。両建を破るにはラベルに惑わされずに彼らの実際の言動などの中身を吟味する事。
つまり、事実を調べ観察する事。両建を破る極意はこれに尽きる。個人的にはこれを「中」「中道」と呼ぶ。事実に中る(あたる)事。これをしない為に只の記号やイメージに惑わされる。吾人が言う「中」や「中道」は「主義」ではない。あらゆる「主義」を批判・吟味し、両建を破る為の思考方法である。
「ラベル」とは結局は言葉である。やはり先述の富永仲基の「三物五類」はとても重要である。語の意味は状況によって異なる場合がある。人や時代により意味が変わる(変えられる)事もある。例えば明治以後に「神」という字の意味が日本古来の「カミ」から基督教的な「GOD」的な意味にすり替えられた。
何事の探求にも「三物五類」的な言葉の吟味が必要である。これをしない為にいらぬ誤解をして争ったり、いたずらに思考が紛糾したりする。真意を確認せずにいきなり突っかかってくる者も多い。三物五類を前提とすれば、まずは冷静に語の定義の摺り合わせをすべき事が分かるので無用な争いは減るだろう。
@kikuchi_8
米国大統領選挙に殆ど言及してこなかったのは早くから電子投票システムが導入されるなどした米国の選挙制度は我が国以上に操作されていると見ているので言及する意義をあまり感じなかったからである。とは言え、バイデンよりトランプの方がマシだとは思う。バイデンだと米国の早期TPP復帰もあり得る。
一方、トランプなら日米FTA第二段“交渉”を強行しようとするだろう。米国のTPP復帰と日米FTAの両建。米大統領選に言及する意義を見出し難かったのもご理解頂けると思う。問題は国内である。誰が米大統領になろうと、日本では国の内鍵を開ける如き裏権力走狗が権力を牛耳っている。これを正す事が先決!
TPP+RCEP=FTAAP。最終目標は2030年のWTO再編。世界市場の統一謂わば「経済ワンワールド」である。これが裏権力が推進する経済分野のNWO工作の中核。英国のTPP参加や米国のTPP復帰は不可欠の前提である。彼らが日米FTAをここにどう組み込む算段かは別として日米FTA自体が問題である。全てに断固反対!
その通り。だから「(米国をTPPから脱退させた)トランプの方がバイデンよりマシ」と書いています。TPPを推進したオバマ政権の副大統領だったバイデンが大統領になると米国のTPP復帰を図りかねないから危惧している。
引用ツイート
odn_kn777✰︎✰︎✰︎
@odn_kn
アメリカがTPPに来たら困るんやが…
ISD条項が今効果がないのはアメリカが加盟してないからなんよ?
理解しとるけ? twitter.com/kikuchi_8/stat…
オバマ政権の副大統領だったバイデンは元々TPP推進派。大統領になれば米国のTPP復帰を画策する事は容易に予測がつく。米国をTPPから離脱させたトランプは日米FTAを推進。FTA以外も含め総合的に見てトランプが“マシ”とは言え、国内の売国勢力は誰が米大統領でも国を売り飛ばす。やはり国内問題が先決。
ウイルスや細菌と免疫の関係と似ている。ウイルスや細菌があっても免疫機構が正常に機能していれば病気にならない。国家もそれと同じ。国を左右する要因には外因と内因がある。外因は海外の情勢で、内因は国内の情勢である。海外情勢の如何に関わらず売国勢力を打破しない限り国家破壊は阻止できない。
如何なる「支配層」も単独では成立せず、必ず庶民・民衆に支えられている面がある。その為に「宣伝」「洗脳」があります。もし、正しい情報が民衆の間に広まって事実に気づく人が増えれば、このような明治以後の歪な構造の土台が揺らぎ得る。正すにはそれが不可欠と思います。
「支配」がそれ自体で単独で成立するなら裏権力の連中とて宣伝・洗脳や言論統制の必要がない。だが、実際には「支配」とは民衆の思考、言動、態度、行動に依存して成り立つものなので、民衆の思想統制に躍起になっている。現に個人のネット言論に介入しているではないか。個人の言論を恐れている証拠。
SNSでも動画サイトでも言論統制が強まっている。庶民の発言が世の中を動かしたり政治にまで影響を与え得るからだろう。そうでなければ裏権力及びその走狗としても個人の発言など放置していてよいはずである。だが、実際には異常に神経質になって庶民の言論に目を光らせている。庶民は無力ではない証。
ネット言論統制は由々しき事だが、逆に裏権力側が個人の発言を恐れている証拠でもある。一個人の発言が決して無力ではない事を示している。「支配」とは民衆の態度にも依存し、意識的無意識的な「協力」抜きに成り立たない。その為の宣伝・洗脳。ネット言論がこれを崩しかねないと恐れているのだろう。
不正選挙の主張には意義がある。米メディアは有権者の多くが選挙制度を信用していない事実を真摯に受け止めるべきだろう。「トランプ信者の戯言に過ぎない」と言うなら傲りも甚だしい。長年のグローバル化政策による疲弊でトランプへの支持が集まった訳である。頭ごなしに蒙昧視するメディアこそ愚か。
「不正選挙」「不正投票」という言葉が広まった事は大いに意義があると考える。現代の「民主主義」制度とやらの根幹が問われている。メディアが印象操作しているような今回の米大統領選挙に限った「負け惜しみ」などではなく、グローバリストへの米国民の根強い不信感が背景にあると見るべきであろう。
CFRを筆頭とするグローバリストによる米国支配への長年の反感が制度への信用を失わせた根本原因である。メディアは「不正選挙を疑う根拠がない」と言うが、アロン・ルッソ氏のインタビューを見るとよい。大統領選挙に限る話ではなく、背景には米国の支配構造そのものへの批判があると見るべきである。
バイデン陣営が“勝利宣言”したが、米国の政治闘争はこれからが本番だと見ている。トランプ陣営は不正選挙を訴える法廷闘争を本格化させる。今の米国は内乱すら現実味を帯びる。1月までに決まらないと下院が大統領を選出する仕組みらしい。来年の1月になるまではどうなるか全く予測がつかない。要注視。
そんな事をよそに、国内の売国勢力はRCEPの年内妥結や日英FTAの国会承認を策している。これが目下の最重要案件である。裏権力走狗がやる事は何も変わらない。彼らは「アメリカ大統領の手先」ではなく、国際秘密力(米国に於いてはグローバル資本、財団、シンクタンクなどの権力複合体)の手先である。
「トランプは往生際が悪い」と言いたいが為にマケインがオバマと争った大統領選挙時の「敗北」演説を持ち出してマケインを持ち上げる自称リベラルには唖然とする。トランプを貶める為なら札付きのネオコン、戦争屋のマケインを持ち上げる節操なき自称リベラルは両建の片割れと如実に分かる構図である。
少なくともトランプはシリアの武装勢力とにこやかに写真に収まるマケインとは異なりシリアへの軍事介入に否定的だった。「不正選挙」は米国のみならず世界にとって重大な問題提起だと捉える。「世界に冠たる民主国家が失墜した」のではなく米国民の積年の怒りでかの国の実態が暴露されただけである。
メディアは「バイデン勝利」を印象付けて既成事実化を図っている。共同主観操作である。世の事象は流動的で、「人々がどう思うか」によっても大きく規定される。より多くの人間の主観的態度を操り支配する者が世を支配する。裏権力メディアはまさにそれをやっている最中である。カラクリはばれている。
ネオコンに近いジュリアーニがトランプの不正選挙訴訟の担当者なので当然両建の可能性を考慮すべきだが、目下メディアが「バイデン勝利」を印象付けようとしている事は確かである。年内妥結を企むRCEPもバイデンの方が好都合だろう。1月にバイデン以外の誰かを大統領にする狙いの可能性もあると見る。
読み。1月までに大統領が決まらないと下院が選ぶ事になるそうである。下院は民主党が過半数を維持の由。そこで下院議長のナンシー・ペロシやカマラ・ハリスを大統領に選出する狙いがあっても不思議はないと考える。バイデンは今年で78歳。ペロシは80歳。ハリスは56歳。誰が裏権力の本命の傀儡候補か。
国内では日英FTAの国会承認とRCEP年内妥結が企まれている。日英FTAは英国のTPP参加の布石であり、RCEPはTPPと合わせてFTAAPにする企み。これらの経済ワンワールド化工作にとってはオバマ路線を引き継ぐバイデンらが好都合なのは明白である。傀儡が誰でも所詮やる事は同じなので政策に目を向けるべき。
バイデンやハリスら、また彼らを持てはやす層は「リベラル」と呼ばれる。そもそも「リベラル」とは何ぞ。按ずるにフェビアン主義である。リベラルは基本的に“エリート”の思想である。デービッド・ロックフェラーは英国のスクール・オブ・エコノミクスで何を学んだか。フェビアン主義を学んだのである。
デービッド・ロックフェラーの卒論テーマは「フェビアン協会」。そして留学したロンドン・スクール・オブ・エコノミクスはフェビアン協会が設立した学院である。「リベラル」と言うと「市民目線」というイメージがあるが、実際には違う。裏権力エリートが学ぶNWOの為の「覇術」であり「覇道」である。
「リベラル」とは「フェビアン主義」であり、フェビアン主義者の目標が「世界社会主義国家」だとすれば、「リベラル」とは「世界統一支配」の為のイデオロギーだと言える。一般には「市民主義」的な装いで流布されている。だが、シンボリズムと同じで一般向けの説明と「秘教」の二重構造があると見る。
自称リベラルが米民主党系にコロッと騙されるのは、「リベラル」が本質的に「エリートによる世界支配」を目指す「覇道」だという事を認識せず、「市民主義」的な一般向けのイメージだけを真に受けているからだろう。だから「バイデンやハリスがオバマやヒラリーの思いを継いで世界を平和にしてくれる」
などとナイーブに思い込むのである。米国のリベラル政治屋の実際の言動を見るべし。戦争、経済統合..。全ては「世界統一支配」に繋がる事ばかりである。デイビッド・ロックフェラーが英国で「リベラル」を学んだように、「世界統一政府」「世界統一支配」を志向する事こそが「リベラル」の本義である。
裏権力の思想教義は一般の流布形態と裏権力本体の秘密教義「秘教」の二重構造になっていると見る。例えば、一般向けの「自由・平等・博愛」。その「本義」は「結社員の自由・平等・友愛、一般民衆の不自由・不平等・争いと隷属」。リベラル系政治屋の実際の行動を見れば「リベラル」も同様と分かる。
リベラルとは「「エリートによる世界支配」を目指す「覇道」」と書いたが、これは一般向けの形態でもある程度表れている。例えば、リベラルは都市に住む知識層などに多い傾向がある。彼らは観念的な政治構想(「世界共和国」「SDGs」等)を信じる場合も多い。如何に善意でも恰好の思想宣伝者となる。
裏権力の連中が最終的に「国」「民族」「伝統文化」等の廃絶を目指している以上、偽装保守より「リベラル」の方が裏権力本体の思想に近いと思われる。走狗の中では偽装保守は格下と見る。バイデンの自称「勝利宣言」で「リベラルのターン」に入る兆候を感知したので先読みでリベラルの解析をした次第。
裏権力走狗は様々なタイプがいるが、時々の情勢により突出する派閥がある。それを「ターン」と書いた。アベ政権時は「似非保守のターン」だった。保守を偽装しグローバリズムを推進するタイプの走狗である。スガ政権は自称カイカク派タイプが中心。米大統領選でリベラル系走狗の攻勢を先読みした次第。
「言語には能記(語の表現面。音声や文字)と所記(語の内容面。意味・概念)があり、両者の関係は常に一定とは限らない」という事は常々申している。富永仲基は語には「三物五類」(語の意味を左右する三つの条件と五種の使い方)があると言った。「三物」とは「言有人」「言有世」「言有類」である。
「言有人(言に人あり)」は人によって語の意味が変わる事、「言有世(言に世あり)」は時代によって語の意味が変わる事、「言有類(言に類あり)」とは用い方(意味の拡張・反対の意味で使う等)によって語の意味が変わる事をそれぞれ意味する。これは物事を探求する場合に極めて重要な視点である。
要するに能記と所記の関係が「人」「世(時代)」「使い方」によって異なる事を教えるのが「三物五類」である。江戸中期にこの考えに到達していた富永仲基とは誠に天才と言うほかない。現代ですら「三物五類」(特に「三物」)を踏まえない為に語の解釈を巡りいたずらに混乱・紛糾している場合が多い。
さて、これを踏まえた上で「リベラル」なる語について考える。「リベラル」とは英語では「liberal」と言い、元来は「自由な」「自由主義的」などを意味する形容詞であり、これが名詞的に転用せられて政治思想上の立場を指すようになった。これを字義通りに受け取ると「自由を重んじる立場」に見える。
「リベラル」は字義通りには「自由主義者」と解釈する所だが、所謂「リベラル」には独特のニュアンスがある。現代の政治思想の文脈では社会主義に近い立場を「リベラル」と呼称する。一説では、社会主義を疫病の如く嫌う米国で社会主義者が反発を避ける為に「リベラル」と名乗ったのが始まりとされる。
財政出動や福祉を重視するというだけならよい事だが、ここで言う「社会主義」はそういう意味ではない。それらを表看板にしつつ、個人の管理・統制を強めようとする志向を指す。SDGsを想起すると分かり易い。表向き反対し難い目標を掲げた上で、人々の管理・統制を強化していく。そいう主義と術である。
そのような主義の典型がフェビアン主義である。持久戦術でカルタゴを破った古代ローマ帝国の将軍ファビウスが名の由来である。ボルシェビズムの急進主義に対し、漸進主義を意味する。ウェッブ夫妻が主張した「最低賃金」「労働時間の制限」などは確かに悪いものではない。だが、本質はそこではない。
妥当な事も主張しつつ、徐々に管理・統制を強めて、最終的には少数のテクノクラートなどの“エリート”が支配する体制を志向する。ウェッブ夫妻がソ連シンパだった事や米国リベラルの典型であるジョン・デューイの教育理論がソ連で採用された事は、フェビアン主義者の理想が那辺にあるかを暗示している。
「妥当な事も主張しつつ、管理・統制を強める」とは国連を連想しないだろうか?「貧困の撲滅」「環境保護」という「誰もが反対し難い」目標を掲げた上で「国際機関」の「権威」と「権限」を徐々に強め「世界統一支配」に誘導しようとする訳である。国連とはまさにフェビアン主義を体現する機関である。
フェビアン協会は英国の労働党のシンクタンクのような存在となり、今も存続している。トニー・ブレアなど歴代労働党党首がフェビアン協会のメンバーである。同メンバーの元英国首相ゴードン・ブラウンが世界政府の設立を主張した事が「フェビアン主義者が世界政府を志向する」事の何よりの証拠である。
ジョージ・ソロスもフェビアン協会が設立したロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の出身者である。元々哲学者志望だったソロスはここで哲学の学位を取った。カール・ポパーに傾倒しているが、LSE出身という点も重要である。ソロス一派の思想はフェビアン主義と見てよいのではないだろうか。
フェビアン協会の初期メンバーに神智学協会二代目会長のアニー・ベサントがいたように神秘主義とも関係がある。神智学協会がユネスコ設立に影響を与え、国連内に「ルシス・トラスト」(神智学の一派)や「瞑想室」があるなど国連は神秘主義色がある。この点でも国連がフェビアン主義系の組織と分かる。
#RCEP反対 がトレンド入り。自称保守は中国批判する癖にRCEPには反対しなかったが、バイデンの自称「勝利宣言」を見て気づく者が増えてきたのだろうか。自称保守やネット右翼系は背景は知らず「右寄りで強そう」というイメージだけでトランプを支持しているだけだろうが、「ヤバイデン」効果だろうか。
RCEPに反対するならTPPやFTAAPにも反対するのが筋。TPP+RCEP=FTAAPという計画なので、全ての包括的奴隷条約に反対する必要がある。その最終目標が2030年に設定されているWTOの再編である。新WTOは全てのメガFTAを一つにしたような「経済版ワンワールド」構想である。RCEPはその重要な一部。
保守派の中でRCEPに反対する者が増えてきたようである。安倍が辞めた効果かもしれない。偽装保守タイプというより自称カイカク派タイプの菅では彼らを十分に繋ぎ止める事は出来なかったようである。以下のスレッド(特に上から1~4のツイート)の読みが当たったかもしれない。
CSIS系勢力は安倍を「救国の救世主」であるかのような自称保守向けイメージを何年もかけて作った。裏権力走狗は「安倍」という記号だけで自称保守を簡単に動員する事が出来た。だが、安倍の総理辞任で彼らは自称保守層向けの新たな思想工作を迫られると分析する。安倍総理辞任の影響はこの程度と見る。
自称保守は相変わらず安倍の幻影に執着している事(RCEPは安倍政権が推進し菅は引き継いだだけ)と中国共産党をラスボス的扱いで中共の背後を見ない点は相変わらずである。とは言え、RCEPを批判するようになっただけは幾らかマシとは言える。この中から自称保守を脱皮する人が大勢出る事を期待したい。
自称保守派は視野が狭い。RCEPを推進する菅政権が「親中派」なら同じくRCEPを強力に推進した安倍政権も「親中派」である。だが、「親米」とか「親中」という枠では捉え切れない。彼らはCSISをはじめとする国際秘密力の意に従っているに過ぎない。CSISの真の狙いはTPPとRCEPを合わせてFTAAPにする事。
「反中国の安倍政権から親中国の菅政権になった」というのは幻想である。似非保守業界が捏造した「救国宰相・安倍さん」のイメージに引きずられている。菅政権は安倍政権の政策を忠実に引き継いでいる。RCEPは安倍政権時からの政策。今になってRCEP批判を始めたのは安倍政権が終わったからに過ぎない。
だが、自称保守派の中でRCEP批判者が増えてきたのは、似非保守業界の「幻術」で作り出された「安倍」という記号の呪縛が薄れた効果とは言える。中国共産党への寸止め批判は相変わらずであるが、キッシンジャーやシュワルツマン、清華大学の「顧問委員会」の事を知れば、中共の背後関係が見えてくる。
「リベラル」は容易に「ネオ・リベラル」に転化する。国内で最初にTPP推進を声高に宣言したのはリベラル派の市民運動家出身の総理だった事を忘れてはならない。近代主義という根底を同じくするので、思想的な形態変化も容易なのだろう。両建同根である。ネオリベが崇めるハイエクもLSEで教鞭をとった。
ハイエクはロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の同僚らが社会主義者だらけである事をぼやいているが、LSEは元々フェビアン協会が設立したものなので当たり前である。ハイエクも世界連邦構想を唱えており、NWO志向はフェビアン主義者と一致する。NWOに至る路線の違いに過ぎない。両建同根。
「リベラル」は権力を握ると容易に「ネオ・リベラル」に転化。旧民主党、英労働党、米民主党などは皆“リベラル系”と目されるが、実際に実行した政策はネオリベ・グローバリズム政策である。「保守」を掲げる政治家も権力を握ると「売国」をやる。「リベラル」や「保守」という表看板は当てにならない。
フェビアン主義的な「エリート支配」に「リベラル」と名付けるのは「売国」に「愛国保守」と名付けるのと同じ「名付けの魔術」である。人間は言葉を使って物事を認識し思考するので、只の言葉のラベリングも強力に作用する。中身(所記)とは反対の名前(能記)を付けても「名前」の方に引きずられる。
自称リベラル派がバイデンやハリスを盲信するのは、自称保守派が安倍を盲信するのと同じである。全く同じ精神構造である。ラベリングによる表面的な印象操作で簡単に精神を操られる。左右両建はこういう所にも表れている。両建を破るにはラベルに惑わされずに彼らの実際の言動などの中身を吟味する事。
つまり、事実を調べ観察する事。両建を破る極意はこれに尽きる。個人的にはこれを「中」「中道」と呼ぶ。事実に中る(あたる)事。これをしない為に只の記号やイメージに惑わされる。吾人が言う「中」や「中道」は「主義」ではない。あらゆる「主義」を批判・吟味し、両建を破る為の思考方法である。
「ラベル」とは結局は言葉である。やはり先述の富永仲基の「三物五類」はとても重要である。語の意味は状況によって異なる場合がある。人や時代により意味が変わる(変えられる)事もある。例えば明治以後に「神」という字の意味が日本古来の「カミ」から基督教的な「GOD」的な意味にすり替えられた。
何事の探求にも「三物五類」的な言葉の吟味が必要である。これをしない為にいらぬ誤解をして争ったり、いたずらに思考が紛糾したりする。真意を確認せずにいきなり突っかかってくる者も多い。三物五類を前提とすれば、まずは冷静に語の定義の摺り合わせをすべき事が分かるので無用な争いは減るだろう。