※2020年5月20日の国会で、 緊急事態宣言解除後の経済活動に関して諮問委員の専門家への質疑が実施され、その中で、 慶応義塾大学の竹森俊平教授が「国内パスポート」を提案した。

竹森教授は、今後の経済活動を行っていくにあたり新しい基準が必要だと主張し、その中で、人の移動の安全性を証明するための国内でのパスポートや手形のようなものが必要であると指摘した。

・「免疫パスポート」は経済を回す上で必要(NEWSポストセブン 2020年5月21日)

※この先、新型コロナと共存するキーワードとなるのが、免疫だ。現在、世界各国の政府や企業、団体は、「免疫パスポート」の発行の準備を進めている。

「免疫パスポートとは、新型コロナに感染して免疫ができたことを証明する書類やパスなどのことです。経済活動の再開を目指す各国では、検査をして抗体があった人に証明書を与えて、就労や移動の自由などを認める動きが出てきています」(全国紙科学部記者)

ドイツでは、ドイツ感染症研究センターなど複数の研究所が免疫パスポートの発行を提案している。またイギリス政府は検査で抗体が確認された人に証明書やリストバンドを発行し、外出制限を解除していく方向を考えている。

フランスでは、IT企業が感染リスクのない観客だけがスポーツを観戦できる、スポーツイベント用の「免疫パス」を開発中だという。そうした免疫パスポートには賛否の声があがる。

「WHO(世界保健機関)は、“抗体の効果がいつまで続くかは不明”として免疫パスポートという考え方に注意を呼びかけています。また免疫を持つ人と持たない人を区別することは差別にもつながり、倫理上の問題もあります。

一方で、経済活動を再開するには現実的に必要との声もあります。出入国の際は相手国から文字通りの『免疫パスポート』を求められる可能性もあります。そもそも子供が学校に入学するときには、はしかやポリオの予防接種を受けた証明書が必要なケースもあるので、“新型コロナも同じではないか”との意見もあります」(全国紙科学部記者)

日本はどうだろうか。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんは賛成の立場だ。

「日本でも即刻導入すべきです。抗体検査や、それを持つ人への免疫パスポートの発行という制度は、経済を回すという意味においても重要です」

※世界的な動きであることから、学者の誰かの個人的な思い付きや、突発的なものではなく、世界支配者達による長期計画的なものであろう。このような支配者にとって、支配に便利な道具は、一度作られると、常設化し、信用スコア制度と結びついて、口実に過ぎないコロナ以外の理由でも、移動の自由が制限され(基本的に移動不可、移動には党や政府や企業の許可が必要になる。「移動の自由」という人権の剥奪の常態化)、常に携帯を義務付けられ、そして、他の身分証明方法と一体になって、国民の体内への埋め込み型となるであろう。(マイクロチップや量子ドットタグや毒入りの)ワクチンの強制接種も(外出の許可を餌に)義務付けられるであろう。国内パスポート制度創設は、国民を信用できない、国民の反抗や逃亡を防止するための、共産主義者=ワンワールド世界政府主義者=イルミナティ、の発想である。


・なぜロシア人はパスポートを2つ持っているのか(RUSSIA BEYOND 2018年6月22日)

※「国内パスポート」と「国外旅行パスポート」という2種類のパスポートを自国民に発行する国はほとんどない。ロシア、ウクライナ、北朝鮮などがその数少ない例で、想像に難くないように、境界を越えるのに特定の書類が必要ということは、国が人々の動きを完全に監視しているということだ。ソ連でそうであったように。

歴史的に、パスポート(「街の門・扉をくぐる」という意味のフランス語が語源)は、公国、王国、ありとあらゆる国の市民が国境を越えて外国の市町村に入ることを許す旅券として発行されていた。

例えば、モスクワ大公国領から出るには、ツァーリが発行する「旅人巻物」を申請しなければならなかった。巻物は極めて裕福な貴族や商人しか手に入れられなかった。本当の旅行者と浮浪者とを識別する唯一の証明書だった。
 
18世紀から、ロシアは国内の人々の移動を監視するため国内パスポートを発行し始めた。当時ロシアは農奴制国家であったため、逃走農民は居場所を突き止められ、主人のもとに連れ戻された。国内パスポートを持たずに移動することは危険だった。

19世紀後半の産業・交通革命ののち、国内の人の移動を統制することが至上命題となった。ツァーリ政府とその後のソビエト政権はこの問題に直面し、そして登録印のシステムが誕生した。

ソビエトの都市民が国内パスポートを手に入れたのは1930年代だったが、地方の住民がこの権利を手にしたのは1960年代のことだった。国家は農民が村を離れることを望まず、彼らに対してパスポートの発行を渋ったのである。全ソビエト市民が国内パスポートを与えられたのは1974年のことだ。
 
現代のロシアのパスポートと異なり、ソビエトのパスポートには民族性の項目があったが、これがしばしば悲しみや差別につながった。各市民をそれぞれの居住地と結び付ける登録印はロシアのパスポートに残っている。

ソビエト国家は各市民の出国も厳しく統制していた。公式の使節団、スポーツチーム、オーケストラ、バレー団は、同行するKGBの将校に見張られ、亡命や国家機密の漏洩がないよう監視されていた。
 
出張や休暇で国外へ行く人には、「国外パスポート」として知られる特別な国外旅行パスポートが与えられた。これは現在でも残っている。なぜか。ソ連崩壊時には多くのソビエト市民が国外旅行パスポートを持っており、このパスポートは国の税関システムを壊さないよう、有効であり続ける必要があった。有効期限が切れ次第、順次ロシアの新しい旅券に更新されていった。

1990年代にソビエト体制が終わったベラルーシでは今日、国民は国内IDと国外旅券として単一のパスポートを持っている。

ではロシアの国内パスポートとは何なのだろう?

ロシアの国内パスポートは、欧米のほとんどの人が持っているIDカードに近い機能を持つ。米国では、運転免許証がこの機能を果たす。また、欧州の大半の国では健康保険証がIDの役目を果たす。したがって欧米人のほとんどが、ロシア人同様に2種類のID、国外旅行パスポートと国内IDとを持っていることになる。
 
ロシア国民はパスポートを常に携帯するよう公式に義務付けられている。ところがパスポートに関する法律の条文によれば、パスポートは「安全に保管」しなければならない。そのため多くのロシア人はパスポートの写しを持ち運んでいる。紛失したパスポートの再発行は、役所にアクセスできる政府のウェブサイトの開設によって格段に容易になったが、依然誰もパスポートなしで日々を過ごしたいとは思わない。ロシアには、突然国内パスポートの提示を求められる可能性のある場所がたくさんある。


・ロシア人はパスポートが2つ!国内パスポートってなに?

2018年3月7日

http://jpn-rus.com/?p=2456

※ロシア人はパスポートを2つ持っているというのを知っていますか?
外国に行くための国際パスポートの他に、ロシア人は国内パスポートというものを持っています。

国内パスポートには

・顔写真
・住所(実家の住所のことが多い)
・性別
・生年月日
・パスポートを出した事務所の名前
・発行日

が書いてあります。

国内パスポートに書いてある住所は今住んでいる場所ではないことがほとんどで、大体の人は実家の住所を登録しておきます。
自分の持ち家を手に入れたときはパスポートにそこの住所を登録します。

国内パスポートを持っていないロシア人はいない!

ロシア人は14歳の誕生日の前後になると必ず国内パスポートを取らないといけません。国内パスポートを取らないと親が罰金を払わせられます。

14歳というのは

①働けるようになる
②結婚ができる(妊娠して両親の許可があれば)
③犯罪をしたときに本人が罰を受ける

年齢です。

だから14歳以上で国内パスポートを持っていないロシア人はいません。
14歳の他に、20歳、45歳になった時にはパスポートの更新があります。

国内パスポートはロシアで一番大切な身分証明書

ロシアでお酒とタバコを買う時は絶対にパスポートを見せることが求められます。
ロシア人ならだいたい国内パスポートを見せます。
ロシアでは日本みたいに免許証が身分証明書になりません。

酒やタバコ以外にも、仕事を始めるとき、結婚するとき、家を借りる時、大学に入るとき、免許を取る時、銀行に行った時など、ほとんど全部の大切なことには国内パスポートが必要になります。

ロシア人にとってパスポートより大事な書類はない!

パスポートの情報があればロシアではなんでもできます。
銀行口座の管理や、ローン、そのほかのいろいろな手続きは全部パスポートの情報から始まります。

逆に言えば、パスポートの情報を盗まれるといろいろいな犯罪に巻き込まれる可能性があるんです。
だからロシア人は他人には簡単にパスポートの情報は与えません。


・ロシアのパスポートには2種類ある! 

https://www.tsukimitaka.com/entry/russian-passport

※ロシアではパスポートが国内用と国外用の2種類あり、特に国内用は普段の生活に密接に結びついています。

ロシアには国外用のパスポート(загранпаспорт:ザグランパースパルト)と、国内用のパスポート(внутрений паспорт:ヴヌートレンニー・パースパルト)の2種類があり、ロシア国民は国内用のパスポートを携帯が義務付けられています。

国内用パスポートとは名称や見た目こそ、僕らの考えるパスポートですが、要は国が発行する個人の身分証明書です。

あんなに広大なロシアのことですから、どこにどういった国民がいるのか、どこへ誰が移動・移住したのかを国が把握するためにパスポート制度があるのです。

帝政時代からロシアでは自国民の移動は制限されてきました。
特に農民には移住の権利はありませんでした。ロシアでは他県へ行くのは外国へ行くのと同じです。パスポートはいわば通行手形とそういったイメージですね。
移動の規則はソ連時代に入っても続き、今にも国内用パスポートとして残るのです。



(上)左側が労働手帳、右側が国内用パスポート

ロシアでは国内の移動はもとより、役所へ行くにも、あらゆる場面でパスポートの提示が求められます。

●選挙の投票時

●鉄道(長距離)の窓口での乗車券発券の際

●就職の際(初めての就労の際には個人情報や個人の経歴等が記載された労働手帳(трудовая книжка)もパスポートと合わせて必要)

●銀行口座開設・窓口での手続きの際

●保険手続きの際

●病院での診療の際

ロシアでは、役所関連、金融関連、何らかの公式の手続きの際には国内用パスポートが必要になり、ロシア人は国内用パスポートを身分証として見せています。