・「世界連邦派」とは何か。経済グローバリズム派(米国を拠点とするCSISなど)とは別ルート(EU的な広域統合や世界連邦運動など)でワンワールド化に誘導する欧州寄りの裏権力派閥。

https://kokuhiken.exblog.jp/30573402/

〇「世界連邦派」について説明しておく。裏権力のワンワールド化工作の路線の中でも「ワシントン・コンセンサス」に代表されるような米国発の経済グローバリズムに対して、どちらかと言えば欧州系が主体の世界連邦運動派やEU的な広域統合を推進する勢力をこう呼んでいる。世界連邦派と経済グロ派の両建。

〇世界連邦派は経済グローバリズムを批判する事があるが、あくまで両建抗争であり、どちらもワンワールド主義者である。例えば「友愛」を掲げる石屋の鳩山元首相は米国系のグローバリズムやTPPには反対するが、RCEPや東亜共同体には賛成の立場である。新興宗教で言うと大本教系勢力が世界連邦派の中心。

〇「グローバリズム派」と「世界連邦派」と仮称すると、新興宗教で言うと、前者の代表が統一協会で、後者の代表が大本教である。「統一VS大本」の両建構造である。だが、統一も世界連邦運動に賛同しているので結局は両建同根である。世界連邦化はあらゆる裏権力派閥が共通して推進する中核的なNWO工作。

〇国内の工作員派閥を①統一協会系②大本教系③大東社系の三大勢力に大別している。①は中韓「だけ」叩くが、TPPなどには賛成しグローバリズムを推進する偽装保守派。安倍信者。②は①の路線を批判するが、世界連邦運動や東亜の統一構想など別路線のワンワールド化工作を推進する。①と②で両建をなす。

〇①は「保守を偽装するグローバリスト」である。これを見破るのは陰謀追及では初歩。①のおかしさに気づく人は増えてきたが、②で絡めとられる人は多い。最近は陰謀追及界隈では②にも気づく人が増えてきたが、さらに③が控えている。これを「統一→大本→大東社」の工作員業界の三重構造と呼んでいる。

〇③は大東社(仏蘭西系フリーメイソン)の系列。只の左翼はごまんといるが、自覚的な大東社系となると極めて僅少である。あ〇ま悪いひと氏は③。W氏が異論者を「統一協会」と決めつけるのは③の立場で①と両建構造にあるからである。神智学信者が異論者を全て基督教の手先と決めつけるのと同じである。

〇W氏は③大東社系なので両建的に対立関係にあるのは主に①である(※②は世界連邦などで共通項がある)。氏は古いタイプの戦後左翼なのであ〇まの中身は統一協会系の連中と同じく冷戦構造の中にある。故に統一系がサヨク「だけ」を批判するのと映し鏡の如く、論敵を全て「統一」と決めつける訳である。

〇統一系のネット右翼が異論者を「サヨク」「在日」と決めつけるように大東社系のW氏は異論者を「統一協会」「韓国KCIA」等と決めつける。そっくりである。①統一系②大本系③大東社系の三大派閥の牢固とした両建構造下で批判対象が限定されているのである。彼らがこの両建の枠から出る事は絶対にない。

〇三大派閥を全て批判する(破両建する)陰謀追及者は三大派閥の全てから敵視される。現に私は全ての派閥の工作員から敵視され何度も攻撃を受けてきた。具体例を挙げると、某氏は①派閥、がっ〇ー氏や柳〇氏は②派閥、あ〇ま悪いひと氏は③派閥である。いずれも非常に執拗で激しい憎しみを向けてきた。

〇裏権力工作員の各派閥は相互に両建的対立関係なので異論者を必ず敵対派閥の人間と見なす傾向がある。例えば、ニューエイジ系の工作員が異論者を基督教会の手先と決めつけたり、③大東社系工作員が異論者を①統一系と決めつけたり等。どういうレッテルを貼ってくるかでどの派閥に属しているかが分かる。

〇裏権力走狗・工作員業界の三大派閥①統一協会系②大本教系③大東社系に分類したが、何故③だけ国内の組織ではないのか。③で統一や大本に相当するのは強いて言えば共産党だが、共産党のカリスマが左翼陣営を呪縛した戦後の一時期を除き共産党は左翼勢力全体を仕切るような影響力を持っていないと見る。

〇①統一はイラン・コントラ事件で分かるようにネオコンの直接的な下請けであり、幹部が米軍司令官と同席して会議するような裏権力の対日支配の中心的走狗である。②大本は教団組織としては小さいが、この陣営ではオカルト信者を中心に出口王仁三郎を信奉する者が多く、その思想的影響力が強大である。

〇これに比べると③の陣営に於ける共産党の影響力はこの陣営全体を「共産党系」と括れる程の力が現時点であるとは思えない。新左翼は反共産党であるし、左翼知識人などへの思想的影響力も戦後の一時期ほどではないだろう。例えば、出口王仁三郎信者は大勢いるが、宮本顕治の信者が大勢いるとは思えない。

〇このように③の陣営には①統一や③大本に相当するような陣営全体を仕切る程の代表的又は包括的な裏権力組織が見当たらないので、この勢力の源流に当たる「大東社(仏蘭西系フリーメイソン」の系列と分類した訳である。このような訳で③の勢力を「共産党系」ではなく「大東社系」と括っているのである。

〇①統一系②大本系はフリーメイソンで言うと勿論英米系である。①は清和会一味以下の親米的な政治勢力を仕切る。英国系石屋の思想工作を中心的に担っているのは②の陣営である。所謂「陰謀論」業界やオカルト業界に強い影響力を持っている。①の正体に気づいた人には②の罠が次の関門として待っている。

〇①統一系は似非保守業界の元締め。日本会議系の他の新興宗教もこの陣営と見てよいだろう。この陣営は安倍を「神」の如く崇拝している。保守を偽装するグローバリスト勢力。②大本系は①の陣営を批判するが、別ルートのグローバリズム(世界連邦やEU化)を推進する。②は「陰謀論」業界に多大な影響力。

〇裏権力全体の思想派閥をⒶ一神教Ⓑ神秘主義Ⓒ理性主義に分類しているが、これと国内の①統一系②大本系③大東社系の三大派閥の関係は如何。Ⓐと①、Ⓑと②、Ⓒと③は大体対応するが、完全に対応している訳ではない。例えば、思想的にはⒷ神秘主義の立場を取りつつ、政治的には①に賛同するなどである。

〇裏権力に三大派閥があると言っても実際は「掛け持ち」も多く見られる。例えば、W氏は政治思想的には完全に大東社系だが、ゴリゴリの啓蒙主義者という訳でもなく「薔薇十字団員」「魔術師」を名乗っているようにどちらかと言うと神秘主義に近い。政治思想的には③派閥で思想派閥的にはⒷ寄りのケース。

〇英国の近代魔術は仏蘭西の魔術師エリファス・レヴィ(本名アルフォンス=ルイの猶太読み)に多大な影響を受けていると言われる。エリファス・レヴィは西洋魔術を復興し「近代魔術の父」とも言われる。英国系石屋のブルワー・リットンらと交流し思想的影響を与えた。政治的には急進的社会主義の革命家。

〇エリファス・レヴィは19世紀当時としては急進的な社会主義者だったので政治思想的には大東社的だったと言えるが、オカルティストとしては英国系フリーメイソンと思想的・人脈的な結びつきが強かった。裏権力派閥の「掛け持ち」の例として挙げた。

〇近代イルミナティ創始者のアダム・ヴァイスハウプトは啓蒙主義的で神秘主義をこき下ろしていたので神秘主義者からすると憎むべき対象であろうからである。自称薔薇十字団員が敵視しても不思議はない。裏権力の思想派閥①一神教②神秘主義③理性主義の中での神秘主義と理性主義の両建的対立の例である。

〇猶太教と基督教の勢力は①一神教②神秘主義③理性主義のどれに入るか。猶太教のカバラは神秘主義と言われるが、猶太教にとって「ヤハウェ」は人から隔絶した絶対的存在とされるので「人と神の合一」を究極のドグマとする神秘主義には限りなく近づく事はあっても結局は一神教の枠組みに留まると見る。

〇故に猶太教はカバリストを含めて①一神教の思想派閥に分類出来る。また共産主義の革命家などに猶太の出自を持つ者達が数多くいるなど③理性主義の思想派閥にも猶太人は多い。近代シオニズムの理論的創始者であるモーゼス・ヘスはヘーゲル左派出身の哲学者だったので③の派閥に近いと見る事が出来る。

〇フリーメイソンは仏蘭西系が元来親猶太的である。英国系は元々はプロテスタントの団体で貴族や富豪が中心で最初は猶太人は加入できなかったが、思想や儀式、シンボルは旧約聖書など猶太の神話や文化から大きな影響を受けている。ソロモンの神殿を建築したとされるヒラム・アビフの伝説が典型である。

〇基督教はどうか。勿論基本的には①一神教の思想派閥だが、ルネサンス期には「人と神の合一」という神秘主義のドグマを基督教に取り入れる神秘思想家が現れ「基督教神秘主義」が登場したので②神秘主義の派閥にも関係する。また英国系石屋は元々はプロテスタント系。総じて基督教は①と②に関係する。

〇裏権力及びその走狗のどの派閥・勢力だろうと余さず分析・追及できるようにしたい。分析の枠組みとして自分なりに諸勢力を分類してみる事は有意義な作業だと考える。あまりに批判対象が偏り過ぎると両建に嵌められる恐れがある。全体の構図や分類を見て全方位的な批判を展開する事が「破両建」である。

〇鳩山元首相が「東アジア共和体」の実現を掲げる「共和党」なる政党の結成を目指す由。世界連邦派の攻勢?RCEPの推進という点で安倍と鳩山は意見が一致。CSIS系の経済グローバリズム派も欧州寄りの世界連邦派も「ワンワールド」に誘導する事には何ら変わりがない。即ち両建。https://mainichi.jp/articles/20191025/k00/00m/010/331000c

〇「共和党」は「米国による日本支配からの独立」を掲げるとの事だが、安倍一味は「米国の手先」というより「裏権力(CSISやCFR)の手先」(安倍はCFR名誉会長だったD・ロックフェラーの肖像画の前で「TPPやります!」宣言をした)。米国系裏権力人脈と欧州系裏権力人脈の両建抗争でワンワールド化推進。

〇この時期に世界連邦派の鳩山元首相が東亜共和体を掲げる政党の結成を目指すのは、今年中に妥結が目論まれるRCEPと、同じく来年に妥結が目論まれるFTAAPの「工程表」に合わせた動きであろうか。RCEPやFTAAPは東亜の経済統合を含み世界連邦派の計画とも一致する。安倍一味もFTAAPを推進。両建に要注意!

〇「共和党」結成でRCEP推進に勢いがついてしまう事態を危惧する。鳩山氏はTPPには反対するが、RCEPには賛成の立場である。安倍一味はRCEPの年内妥結を目指している。「TPPは反対、RCEPは賛成」の誘導に要注意。経団連はRCEPへのISD条項導入を主張している。全ての包括的奴隷条約に反対するべきである!

〇TPPとRCEPを合わせたものがFTAAPなので「TPPは反対だが、RCEPには賛成」という姿勢はどう考えてもおかしい。両建に要注意である。「米国参加のTPP」と実質的に同じである日米FTAがここにどう絡んで来るのか。いずれにしても全ての包括的奴隷条約に断固反対するのが筋。両建を破り主権を守り抜くべき。

〇鳩山一郎はリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーの影響でフリーメイソンに加入したと言われる。クーデンホーフ=カレルギーは欧州統一運動(汎ヨーロッパ運動)を推進した。これが後のEUの実現に繋がる。フリーメイソンの鳩山一郎の孫が東亜で同じ事をやろうとしているという分かり易い構図である。

〇リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー(CK)がフリーメイソンである事はよく知られているが、どの系統のフリーメイソンなのかがいまいち分からない。おそらく大東社系だと見ているが。大東社系は政治的志向が強いのが特徴で、CKの汎欧州運動も石屋のバックアップを受けていたと言われるからである。

〇私の大東社批判を逆恨みして執拗に誹謗中傷やデマ工作を行っているあ〇ま悪い大東社系工作員がいるが、彼奴も世界連邦派の片割れと言えよう。TPP批判をする石屋がいるように欧州系石屋及びその周辺の人脈がFTA反対運動にも入り込んでいる。私は両建批判をするのでこの手の連中からかなり恨まれている。

〇大東社(仏蘭西系石屋の元締め)とは所謂「左翼」の源流で思想的には啓蒙主義や進歩主義を特徴とし無神論も許容する。アナキストのバクーニンが大東社メンバーだったようである(大東社のHPに記載あり)。批判者に対する対応を見れば大東社シンパも英国系石屋傘下のカルト信者と同じである事が分かる。

〇こういう連中が反グローバリズム陣営にも入り込んでいるので要注意である。既成の野党勢力を批判したりもして、さも自分は与野党グル両建の埒外にあるかのようにアピールするが、それこそ世界連邦派同士の両建抗争と見るべきである。包括的奴隷条約に断固反対しつつ、世界連邦派の動きにも注意すべき。

〇日本国内の裏権力走狗派閥を①統一協会系②大本教系③大東社系に分類しているが、安倍一味以下のCSIS系人脈が①で、世界連邦派は②と③で構成と分析する。①と②③で両建抗争し、時には②と③の両建抗争もあるようである。保革・与野党の議員が世界連邦運動に関係している事を見ても両建同根と分かる。

〇鳩山元首相が結成を目指す「共和党」の代表を「棟梁」と呼ぶそうである。フリーメイソンのグランドマスターを「棟梁」と呼んだりする。「石工の棟梁」から来ていると思われる。メーソンが作ったアメリカ合衆国の「大統領制」はおそらく「大棟梁制」。露骨にフリーメイソンな政党で驚く。隠す気ゼロ。

〇鳩山氏は「RCEPは、東アジア共同体の第一歩となるべき構想」と言っている。明確にRCEPに賛成の立場である。「RCEPは友愛の経済連携」と石屋丸出し。これが世界連邦派。安倍一味もRCEPを熱心に推進している。対立しているように見せて目指す所は同じなのである。これが両建。https://biz-journal.jp/2017/10/post_20943_3.html

〇鳩山氏が結成を目指す「共和党」は「2030年までに30人の国会議員を誕生させる」つもりらしい。またもや「2030年」である。メガFTAを集積した「世界市場統一」である新WTOも、国連のワンワールド化計略「SDGs」も「2030年」である。裏権力及びその走狗が「2030年」に照準を合わせている事は明らかだ。

〇国際秘密力は2030年のワンワールド化実現を狙っていると分析する。経済グローバリズムの包括的奴隷条約(FTA)路線と国連のSDGs路線は一見対立的に見せているが、どちらのゴールも2030年に設定されている。両者は2030年の世界統一計画の両面と見るべき。経済グローバリストと世界連邦派は両建である。

〇包括的奴隷条約を推進する経済グローバリズム派の路線と国連のSDGsやEU的な広域統合、世界連邦運動など世界連邦派の路線は「2030年」に合流する計画だと見る。それまでは相互に対立を装い両建抗争を行うつもりなのだろう。RCEPの実現を目指す同士である安倍と鳩山の「対立」が典型。両建破りが必要だ。

〇大東社シンパの某工作員が「処刑」と言う恐ろしい言葉を平気で使っていたが、世界連邦派が装う「人道」の仮面の下にある正体を見抜くべきである。大東社員の仏蘭西の政治家アンリ・カイヤヴェは安楽死を推進した。表向き「人道」を掲げる世界連邦派はその「見た目」で騙される人が多い所が厄介である。

〇鳩山元首相の「共和党」の代表が「棟梁」で、党首は「物差し」と呼ぶそうである。露骨なまでにフリーメイソンである。ロゴは「定規とコンパス」だったりして?2030年に向けてなのか、近年は方々で結社員が表に出てくる傾向があるような気がする。色々と隠さなくなってきた。https://www.sankei.com/politics/news/191025/plt1910250050-n1.html

〇代表が「棟梁」党首が「物差し」と名乗り「友愛」を掲げるフリーメイソン丸出し政党「共和党」には驚いた。「隠す気」皆無ではないか。こういうのが最近の傾向なのだろうか?「イルミナティのHP」なんてものもあった(あれはフェイクかもしれぬが)。2030年に向けてなのか、裏の連中が姿を現している。

〇今まで「陰謀」だったのが「陽謀」になりつつあるのか、裏権力、秘密結社員が公然と姿を現しつつあるように見える。「隠しきれなくなった」というのもあるかもしれないが、2030年のワンワールド化計画の為に本格的に攻勢を始動しつつあるのかもしれない。何が来ようが、破国際秘密力あるのみである。

〇自国民に多大な犠牲が出ても冗談を飛ばせるような不仁な輩が推進する「国際連帯税」とは何なのかをよくよく考えてみるべきだろう。国際連帯税は世界連邦派の主要な工作の一つであり、その目的は「世界政府」の徴税部門の構築だと見る。「人道」の看板に騙されてはならない。菊池さんが追加
「台風の犠牲者や被災者の方々の事を思えば「雨男」云々みたいな冗談めいた発言は到底出てくるはずがない。これが国際連帯税を進める輩の「人道意識」。「まずまず」「身の丈」など国民に対し極めて冷淡で不仁である。でなければ売国などできない。何気ない発言は発言者の内面や本音を表していると思う。」https://twitter.com/kikuchi_8/status/1189230548952203264

〇RCEPを「友愛の経済連携」「東アジア共同体への第一歩」と規定し賛成する鳩山元首相が結成を目指すフリーメイソン政党「共和党」は、「棟梁」と名乗る代表がRCEP賛成派である以上、RCEP推進政党と見てよいだろう。RCEPに関しては世界連邦派の動きにも要注意である。菊池さんが追加
「RCEP年内妥結が流れた以上、FTAAPの2020年中の妥結も可能性が低くなった(油断はできないが)。鳩山元首相の「共和党」(フリーメイソン丸出し政党)結成はRCEP推進を後押しする為?RCEPやFTAAPの「雲行き」(裏権力にとっての)が怪しくなってきたので、各派閥がテコ入れを始める可能性あり。要警戒。」https://twitter.com/kikuchi_8/status/1190678578960072709

〇世界連邦派に関しては主に二パターンあると観察する。①TPPには反対するが、RCEPには反対しない又は賛成する。これは分かり易い。②TPPにもRCEPにも反対するが、国連系のSDGsや世界連邦運動などには反対しない又は賛成する。鳩山氏などは①タイプだが、②のタイプもいる。某大東社系工作員が②と見る。

〇メガFTAの集積である新WTOも国連系「アジェンダ」のSDGsもその実現が2030年に設定されているので、両者はワンワールド化計画の両面と見るべきだろう。2030年に両路線が合流する計画だと睨む。故に両方追及しないと十分なワンワールド批判にはならない。これを指摘するから両建批判者は激しく憎まれる。

〇メガFTAの集積である新WTOは世界市場の統一であり、SDGsは「持続可能な開発目標」に名を借りた国際的な政府機構の構築(例えば国際連帯税はその一環)と、それぞれの性質を分析する。前者は経済面の統合であり、後者は行政機構面の統合だと言える。この両面が揃ってはじめて「ワンワールド」になる。

〇新WTOは経済面のワンワールド化で、SDGsや世界連邦は支配機構面でのワンワールド化である。両者は「ワンワールド」の両面である。故に真にワンワールド批判をする為には片方だけ批判では片手落ちである。ワンワールドを破る為には、両建を見抜き「ワンワールド」の全面的批判をする事が不可欠である。

〇SDGsは「貧困の解消」など表向きは誰も反対できない「目標」を掲げる事で各国政府の政策を国連主導で統合する仕掛けになっていると見る。協力を拒めば「貧困の解消や環境問題の解決に反対するのか」と脅す事が出来る。「そうではない。世界政府=超権力の創出に反対なのだ!」と言うべきなのである。

〇SDGsに協力して点数稼ぎをする団体や企業は多い。無論、善意で協力している場合も多いだろう。だが、それをする度に国連の「権威」を上げ、「世界政府」を受け入れる心理的素地が作られていく仕掛けになっていると見る。ボリビアの水紛争を見れば国連の掲げる「人道」など全く信用出来ない事は明らか。

〇表向き誰もが反対しにくい「目標」を掲げる事で同調圧力をかけNWO工作の協力者に仕立てていくのが世界連邦派の「手口」である。「人道」の皮を被っているので厄介である。反対すると「非人道」の烙印を押されかねない。となれば国連及び関連組織が実際に行ってきた所業を暴くのが有効。水紛争は典型。

〇抑々、国連の創設自体が「戦争を無くす為」という誰も反対できない目的を掲げる事で為された。よくよく考えると「人道」や「正義」を掲げてNWO化を推進する事はSDGsに限らぬ国際秘密力の常套手段。表向きの美辞麗句と実際の中身は異なる。巧言令色の裏にある「事」(実際の現象)をしかと観察すべき。

〇国連関連機関である世界銀行はびボリビア政府への融資の条件としてコチャバンバ市の水道事業体を民営化させベクテル系の企業が運営権を握った。結果、水道料金が高騰し暴動が起きた。また、国連は水道民営化を推進する「世界水フォーラム」(主催団体の代表はヴェオリアの関係者)にも関わっている。

〇国連及び関連機関がこれまで世界中で水道民営化を後押ししてきた事を見ても国連は新自由主義を推進するグローバル資本の利益代理機関に過ぎない事が分かる。国連が掲げるSDGsが謳う「貧困の解決」が全く信用ならない事はこの一事だけでも明らかである。経済グローバリズムと国連主義は両建同根である。

〇世界水フォーラムを主宰する世界水会議の代表ルイ・フォション(Loic Fauchon)は「フランスきってのグローバル水企業スエズ・リヨネーズ社とヴェオリア・エンバイロメント社の子会社であるマルセイユ水道サービス(SEM)会長でもある」との事。国連がこれを後押ししている。 https://ja.wikipedia.org/wiki/世界水フォーラム

〇国連の理屈は「自由貿易を拡大すればその利益が貧困層に行き渡る事になる」というものである。国連が掲げる「貧困の解決」とはこのようなもの。安倍一味の「トリクルダウン」理論と同じ。グローバリストと国連主義者は両建同根。SDGsはより一層のグローバル化を目指すもの以外ではない。即ちNWO工作。

〇元国連事務総長コフィー・アナンの主張を見れば、国連の「貧困の解決」策とやらがどのようなものか見当がつく。SDGsはより一層の「自由貿易」とグローバル化の推進を目指す「アジェンダ」である事は明白である。経済グローバリズムと国連主義・世界連邦運動は両建同根である。https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/1457/

〇設立準備中のフリーメイソン政党「共和党」は「共和主義」を掲げている。「共和主義」はギリシャ・ローマ時代以来の西洋の歴史や伝統と密接な定義し難い政治思想である。基本的に西欧以外の地域への移植は不可なローカルな思想である。これの移入は文字通り西欧化に等しい。世界連邦派の動きにも注意。

〇共和主義はまさに「西欧の伝統思想」である。自由主義など以上に我々日本人には馴染みが無い。西欧人が自らの伝統を顧みてこれを掲げるならまだ分かるが、これを全く歴史も伝統も異なる我が国で実行せんとするのは西欧化を図るのと等しい。フリーメイソンの目的は文化を混合し世界統一する事。要注意。

〇共和主義はギリシャ・ローマ時代以来の西欧の政治理念。近代の自由主義、民主主義、社会主義等より古い。ギリシャやその文化遺産を受け継いだローマ帝国の理念と見てもよいだろう。EUの如き広域統合はある意味ローマ帝国の再現を狙う構想。「共和主義」の刷り込みは東亜共同体への布石なのではと疑う。

〇「共和主義」は狭義の「共和制=王様がいない統治形態」より広い意味を持つ政治理念である。西欧人ならすんなり分かるのかもしれぬが、歴史も文化も異なる日本人としてはいまいちピンと来ない。この時点で異質な思想という事が分かる。移植は不可。以下は参考文献。https://www.amazon.co.jp/共和主義ルネサンス―現代西欧思想の変貌-佐伯-啓思/dp/4757141599

〇「共和主義=ローマ帝国の理念」と捉える。つまり「広域帝国」→その究極形としての「世界帝国=ワンワールド」の思想。フリーメイソンはこの理念を掲げている。EUの下地にもこれがあるだろう。共和党が共和主義を掲げる狙いとは。東亜統一の思想的下準備としての共和主義の刷り込みではと分析する。

〇前掲参考文献の内容紹介文に「共和主義」の本質が簡単に記してある。「多様な西欧思想の底流を形作っている大きな、しかし容易には把握しがたい思考の伝統」「西欧思想の底流にある共和主義の伝統」。要するに西欧思想の根にある思考の一つ。これの日本への移植は文化の根を挿げ替えるも同然と分かる。

〇「世界連邦運動派」ではなく「世界連邦派」と呼ぶ理由。狭義の世界連邦運動の関係者だけでなく、同一傾向の勢力を全て含めるからである。例えば、東亜共同体論者、東亜連盟論者、国連主義者、フェビアン社会主義者など。世界連邦派は共通して「広域統合→世界統一=世界政府創設」という構想を持つ。

〇経済グローバリズム派(新自由主義派)、世界連邦派以外に以前は主に武力を用いるソ連型国際共産主義勢力もあったが、この派閥はソ連崩壊・冷戦終焉で失墜した。この勢力の残党は世界連邦派に合流したと見ている。もしくは世界連邦派の一角としてこの勢力があったと位置付ける事も出来るかもしれない。

〇米国人ジャーナリストのゲイリー・アレンが冷戦期に著した本に「米国とソ連を合体して世界統一政府とする」構想について書いてあったと記憶するが、この「巨大ブロックの統合による世界統一」という発想は今も生きていると見る。先述した「広域統合→世界統一=世界政府創設」という構想がそれである。

〇「広域ブロックの統合による世界統一」構想を広義の「世界連邦」と見なし「世界連邦派」と呼んでいる。国連のSDGsもこの系列。これと対を成すのががFTAの集積による世界統一市場構想。これが新WTO。謂わば前者がNWOの上部構造で、後者が下部構造。両者は2030年に合流する計画。これがNWO妄想の全体像。

〇ソ連のマルクス・レーニン主義の理論だと下部構造が上部構造を規定するとするが、NWO構想では明らかに上部構造と下部構造の構築工作が同時並行的に推進されている。国際秘密力の各派閥は時に両建抗争を行いつつ共通のゴールを目指して人為的に制度を強制する事で「ワンワールド」を実現しようと企む。

〇グローバリズム派(新自由主義派)は包括的奴隷条約(FTA)を推進し広域経済統合からの世界市場統一を狙い、世界連邦派は世界連邦運動や国連中心主義(SDGsなど)、EU的な広域ブロック化を推進し世界統一政府の創設を狙う。「ワンワールド」の下部構造と上部構造の構築を狙う両建的な分進合撃である。

〇グローバリズム派は主に経済分野のワンワールド化工作を担当し、世界連邦派は主に統治機構のワンワールド化工作を担当していると見る事が出来る。政治と経済は不可分なので両建同根である。思想のワンワールド化工作は前者は主に経済思想、後者は宗教やオカルト、神秘思想、政治的イデオロギーなど。


https://twitter.com/kikuchi_8/status/1171849718759972864


(了)