・現代の植民地システム

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〇現代の「植民地支配」は19世紀・20世紀前半のような、直接土地を支配するという原始的なものではない。巧妙に張り巡らされたネットワークを被支配地域の枢要な組織、人物に及ぼし、そのネットワークの力を使って支配する。これは公の制度ではない私的な事実上のシステムであるので気づかれにくい。

〇「現代の植民地システム」は当然のごとく19世紀的な形態をとっていないので気づかれにくく、より巧妙と言える。まず「支配者」の姿が見えないので代理として立ててある傀儡(安倍とか)にしか民衆の怒りが向かない傾向がある。もし不都合があればその傀儡を切り捨て新たな傀儡を据える。背後は不動。

〇もしこれだけ反安倍気運が盛り上がっても安保法案が阻止できなければ、次こそは真の「的」(ジャパンハンドラーズとその背後にいる米国支配中枢)に怒りをぶつける時である。生体ロボットの替えはいくらでもいるのだ。

〇安倍は端から「アーヴィング・クリストルを尊敬」(アメリカン・エンタープライズ研究所でのスピーチより)するネオコンという名の左翼であって「保守」ではない。「国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」というグローバリストでもある。支持する側も批判する側も安倍を「保守」扱いする不当。

〇「同盟」は対等な国同士であって初めて成立する。米国による日本の植民地支配を隠蔽したまま「集団的自衛権行使」を容認するのは、自衛隊が、例えばイギリスの植民地兵であるグルカ兵とかオスマン帝国のイエニチェリのようになる、という事ではないだろうか。宗主国の軍事力を補強する植民地兵である。


・米国の左右両建構造

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〇安倍の背後にいるネオコン・ジャパンハンドラーズ・CSISのスポンサーである国際金融資本のこれまた傘下にあるニューヨークタイムズが安倍は米国の子分だという風刺画を載せた意味。

〇NYTの先代発行人であるアーサー・ザルツバーガーはロックフェラー財団で20年近く管財人を務めた。CSISの重鎮であるズビグニュー・ブレジンスキーはデイビッド・ロックフェラーとともに三極委員会を設立したロックフェラー家の家臣。CSIS→安倍の「安保法案」をNYTが叩くマッチポンプ。

〇米国系の人脈を辿ると、右(ネオコン等)も左(ニューヨークタイムズ等)も、「ロックフェラー」に無関係な組織は無い事に気づく。必ずロックフェラー財団等の役職を務めた事がある者がいたりする。NYTとCSISは一見正反対に見えるが人脈的根は一つなのである。これが米国「左右両建」の具体相。

〇ネオコン・ネオリベの手先「反日右翼」トレンド(=清和会一味)→反日左翼リバイバル(人工芝運動)→次は何だ?というのが現時点である。石破や小泉息子あるいは橋下あたり投入ではないかと読む。やはり表層より根っ子を常に問題にし、追及すべきである。次々に「役者」を投入してくる「演出家」を。

〇「反日」は「左翼」だけではない。「反日右翼」もいる。この事が広く認識されたら、「反日左翼が批判しているから条件反射でその批判対象である反日右翼を支持する」という事も無くなるのではないか。「反日左翼と反日右翼のプロレス→一定の枠内の結論に誘導」が日本政治の99%の成分であると思う。


・ネオコンは左翼である

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〇ネオコンの左翼思想的特質①進歩史観(フランシス・フクヤマのヘーゲル的「歴史の終わり」思想)②グローバリズム=無国境主義③全世界を「アメリカ化」するまで終わらない「永久革命」論④武力革命論➄前衛エリート主義(シンクタンクの知的エリートが主導)⑥理性崇拝を根底とする設計的合理主義。

〇安倍晋三を「極右」と批判するのは左右同根なので間違いではないがピント外れ。安倍は上記のように左翼思想の特質が著しいネオコンを信奉しているから左翼。ネオコンは保守を偽装し道具として宗教右派を使うから愛国保守ぽく見えることは安倍の左翼性を否定するものではなくむしろいかにも「ネオコン」的だと言える。

〇安倍晋三はアーヴィング・クリストルを尊敬してる旨をアメリカン・エンタープライズ研究所で表明。ネオコンの理論「積極的平和主義」を見てもこれは単なるリップサービスではなく実際に信奉していることが分かる。TPPも最初反対と見せて実は推進=グローバリズム。カルトが動員力なのも本家と類似。

〇ウヨクはこの世の敵はサヨクしかいないように言い、サヨクはこの世の敵はウヨクしかないように言う。現在で言えばウヨク=安倍支持、サヨク=安倍反対派という両建。しかし両者に共通するのはパペット安倍の背後関係をスルーする点。(世界権力にとって)当たり障りのない範囲でのじゃれ合い。

〇安倍支持者は安倍とネオコンの関係(2004年頃ネオコンシンクタンクでアーヴィング・クリストル以下のネオコン連中に歯の浮くような賛辞)を否定するであろうし、逆に邦人人質事件時に安倍止めろ派人士が何故か必死にISISの背後関係を否定していた。安倍VSテロリストという構図を維持したいのは両者共通だった。

〇さらに共通するのがウヨクもサヨクも安倍を「保守」として扱っている点。安倍ははっきりと「アーヴィング・クリストル氏を尊敬」と明言しているのだかられっきとしたネオコン派。猶太系のトロツキストの「転向」後の姿がネオコン。だがネオコンは左翼の特質を色濃く持ち「保守」とは思われない。

〇ネオコンは「転向」したと言っても、しっかりトロツキズム=左翼思想の特質を継承。歴史は進歩するという進歩史観(保守主義とは異質)、全世界に同じ基準を適用しようとする無国境主義、常に脅迫的に「改革」強調する「永久革命論」、「革命」を軍事力を行使して実現しようとする武力革命論、知識人の「選良」が「改革」を主導するという前衛エリート主義。そして何より「理性」の力を過信し社会構造を一から構築できるとする「理性崇拝」思想。「保守主義」ならば其々の国の歴史的経緯・慣習を重視するはずだが、ネオコンにはそのような姿勢は皆無。よってネオコンは「保守」ではない。

〇このようなネオコン思想を信奉する安倍が「保守」だとは全く思えないのである。安倍の熱心な支持者も紅衛兵のトロツキスト版のようなのが多い印象だ。「左翼」のお家芸は「内ゲバ」だが安倍支持者が「左翼」を糾弾するのは過激派が相手を「反革命」と糾弾するやり方にとてもよく似ている。

〇一方、左翼の方でも安倍一味を批判するやり方は同じ。左翼は安倍批判するが、安倍をあくまでも「保守反動」「極右」として扱う。しかし実際は彼らと同じ「左翼」なのである。「左翼」である彼らにはそんな安倍批判は不可能。だから安倍を「極右」として批判するしかなくピント外れの批判に終始。

〇このようにネオコンの安倍支持派と左翼の安倍反対派はお互いによく似ているのである。「内ゲバ」にしか見えない所以だ。安倍支持者にカルト宗教信者が多いのはネオコンが動員力として福音派を使うのに極めて類似している。ネオコンはカトリック(キリシタン)も多い。ネオコン=左翼+耶蘇


・ネオコンを解析する

https://kokuhiken.exblog.jp/24700327/

〇ネオコンは「新保守主義」と言われる。しかし本来的な意味での「保守」からは程遠い思想である。むしろ理念先行のイルミナティ的思想である。否、イルミナティ思想そのものである。理性を過信し理性で以て考え出された理念を現実に適用し、現実を無理やり変革しようとするイルミナティ直系の思想。

〇武力を使って軍事的にそれを実現しようとするところも赤化主義の暴力革命思想に通じる。元々トロツキー主義者なのだから当然だ。また彼らはマキャベリストでもある。自らの理念を実現するためなら手段は選ばない。自らの本質をカモフラージュして、信じてもいない宗教やナショナリズムも偽装する。

〇このあたりはメーソンを「迷信の運び屋」と罵りつつもメーソン組織に集団加入(加入戦術)してその組織を利用したイルミナティのやり方を彷彿とさせる。特にアメリカのネオコンはキリスト教福音派を動員力として使う。ネオコンが頭脳とすれば手足になるのが福音派のようなキリスト教原理主義勢力。

〇エルサレムに猶太人が集結すればイエスが再臨すると信じ込んでいるこの迷信深い人々の盲目的支持があって初めてネオコンは現実的な政治力を持つ。ブッシュ政権の戦争政策を下支えしたのはこの集団。ネオコンは日本においてもこれと同じやり方をしている。

〇つまり安倍のような一見愛国主義者に見える政治家を立て保守層の支持を取り付けようとするわけである。大企業の幹部や大株主のような安倍政権の政策が直接己の利益に直結する者達以外では、宗教心で動員されたり「保守的」な見た目で判断する福音派みたいな人達が安倍を支持していると推察される。

〇実際に日本会議系の新興宗教信者などが安倍政権を下支えしていると思われる。いわば朝鮮カルト信者を中心とする安倍支持の「保守」層はアメリカのネオコンの実働部隊である福音派に相当するわけである。実際に統一協会と福音派には深い繋がりがある。

〇理性崇拝の無神論者の左翼思想集団が一神教系のカルト集団、迷信家の群れを手足とする。こういう鵺的な不気味な複合体(これ自体非常に国際秘密力的)が「ネオコン」勢力の正体である。ネオコン連中に特有の冷笑に異様に非日本的妖気を感じる。日本人たる者こんな連中に騙されてはいけない。

〇ちなみに米国福音派と安倍支持層は似ている。グローバリストなのに「保守」に見える首相・大統領(安倍・ブッシュ)を担ぐ。見えやすい単純な敵を設定。福音派の場合は「イスラム」「アルカイダ」安倍支持層の場合は「民主党」「左翼」。だが自民も米共和党もアルカイダも民主党も左翼も国際支配中枢の別働隊。


・「切支丹保守」について

https://kokuhiken.exblog.jp/24700329/

〇キリシタン政治屋が推進する安保政策とは戦国時代にイエズス会がキリシタンに改宗させた日本人を軍隊として組織して大陸侵攻の傭兵にしようと画策したのに似ている。カトリック教徒は基本的にローマ教皇に絶対の忠誠を誓う。日本国よりバチカンを優先する者が「愛国」を唱える意味を考えるべきである。

〇イエズス会宣教師フランシスコ・カブラルはスペイン国王にキリシタン化した日本の武士を軍隊として組織して大陸侵攻の傭兵として利用するという策を提示している。安倍切支丹内閣がやろうとしている安保政策は基本的にこれと同じ。キリシタンやカルトの吹き溜まり政権はキリシタン大名と同じである。

〇キリシタン政治屋連中が唱える「伝統」とか「愛国」というのはアメリカ映画に出てくる「日本人」や「サムライ」みたいに嘘くさいのだ。カトリックと統一協会の二足の草鞋なんていう極め付けに気味の悪い政治屋を支持できるというのはとても日本人とは思えない。感性的発想的に相容れないものを感じる。

〇イエズス会士が設立したCSIS言いなりのキリシタン大名政権=安倍日本会議カトリック偽政権。イエズス会宣教師=ジャパンハンドラー、キリシタン大名=安倍偽政権。歴史は繰り返す。


・米国はキリスト教系カルトの思想に影響されている

2019.03.25  

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201903250000/

※アメリカのドナルド・トランプ米大統領がシリア領のゴラン高原におけるイスラエルの主権を認める時期だと表明した頃、​マイク・ポンペオ国務長官​はイスラエルを訪問していた。そこで同長官はクリスチャン放送網のインタビューを受け、その中でトランプ大統領が現れたのはイランの脅威からユダヤの民を救うためなのかと聞かれる。その答えは「キリスト教徒として、それは確かにありえると思う」だったという。

ポンペオはマイク・ペンス副大統領と同じようにキリスト教系カルト(ファンダメンタリスト)で、トランプ大統領がアメリカ軍にシリアから撤退するように命じたときは激しく反発していた。その命令にはペンスとポンペオだけでなく、アメリカの有力メディアや議員たちも同じように反発していた。

バラク・オバマ政権の政策は東部シリア(ハサカやデリゾール)にサラフ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)の支配国を作ることになる可能性があると2012年8月にDIAは警告していたが、その当時のDIA長官、マイケル・フリンをトランプは国家安全保障補佐官に任命した。そのフリンを有力メディアや議会は激しく攻撃、2017年2月に解任される。その直後の3月、​トランプ大統領を排除してペンス副大統領を後釜に据えるという計画​があるとする情報が流れた。

1991年当時、国防次官だったネオコン(イスラエル至上主義の一派)のポール・ウォルフォウィッツはイラク、シリア、イランを殲滅すると口にしていた。これはウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在の作戦連合軍)最高司令官の話。

ネオコンは1980年代にも似たことをホワイトハウスで主張していた。イラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を樹立、シリアとイランを分断して両国を殲滅すると言っていたのだが、ジョージ・H・W・ブッシュ副大統領(当時)などイラクをペルシャ湾岸産油国の防波堤と考えるグループと対立、スキャンダルが発覚する一因になった。

キリスト教系カルトがイスラエルへ接近したのは1970年代のこと。ネオコンがアメリカで政治の表舞台へ出てくる時期、つまりジェラルド・フォード政権と重なる。ベトナム戦争でアメリカ軍が苦しんでいた1967年に引き起こされた第3次中東戦争でイスラエル軍が圧勝、カルトの信者たちはそこに新たな「神の軍隊」を見たようだ。

キリスト教の「新約聖書」は何人かが書いた文書を集めたもので主義主張に違いがあるわけだが、その中で最も強い影響力を持っているのが「ヨハネの黙示録」。そこで日本語版を読んだことがあるのだが、おどろおどろしい妄想にしか思えなかった。

新約聖書を研究している田川健三によると、黙示録にはふたりの人物、つまり原著者と編集者によって書かれた文章が混在している。ギリシャ語の能力が全く違い、思想も正反対であることから容易に区別できるという。原著者は初歩的な文法についてしっかりしているのに対し、編集者の語学力は低く、知っている単語や表現をまるで無秩序に並べ立てただけだというのだ。(田川健三訳著『新約聖書 訳と註 第七巻』作品社、2017年)

この説明を読み、黙示録の支離滅裂さの理由がわかった。本当の問題は語学力ではなく、その思想の違いにあるのだ。元の文章を書いた人物はすべての民族、すべての言語の者たちを同じように扱い、ユダヤ人の存在そのものが意識されていないのだが、元の文章に加筆した人物は極端に偏狭なユダヤ主義者で、異邦人は神によって殺し尽くされると考えている。

後のキリスト教は異邦人を異教徒に読み替え、侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。十字軍の中東侵略やアメリカ大陸での先住民殲滅と略奪は勿論、ピューリタンはカトリックの信者が多いアイルランドなどへ攻め込み、アジアやアフリカも植民地化して殺戮と破壊の限りを尽くした。

そうした流れの中、中国(清)を略奪するために始めたのがアヘン戦争であり、イギリス(シティ)は兵力の不足を補うために日本人を傭兵として使った。その戦略はアメリカ(ウォール街)が引き継いでいる。

ポンペオ長官のトランプ大統領に関する話が事実だったとしても、驚くほどのことではない。アメリカとはそういう国なのである。