@kikuchi_8

世の中には同じ人間はいないのであるから、思想傾向も様々あってしかるべきである。一方、裏権力工作員はその個々人の思想的傾向に合わせて背乗りを仕掛けてくるので注意が必要である。様々な思想傾向の人に合わせた思想ツールがあるが、それらは全て「ワンワールド」に誘導する仕掛けになっている。

工作員派閥は①第一グループ・統一系、②第二グループ・大本系、③第三グループ・大東社系に分類できる。全体像の理解でクリアに解析できる。

いわゆる「工作」は「統一→大本→左翼」の三重構造だと分析している。戦後左翼が嫌いな者を統一が親米右派に誘導、それに飽き足らない者を大本系が世界連邦志向の「反米右派」に誘導、大本系のオカルト性を嫌う人士には最終的に大東社系=左翼が来る、という構造である。

まず、①の統一系は所謂戦後の親米右派、フジサンケイ的なものが全て含まれる。欧米で言うとネオコンや猶太教・基督教右派、シオニスト等がカウンターパート。

文鮮明は米国の福音派などの基督教会に資金提供して影響下に置いていたと言われる。福音派と密接な関係のブッシュ親子とも昵懇であった。イラン・コントラ事件に見られるように統一はネオコンの下請け。福音派はネオコンの集票マシーンともなる動員力である。このように基督右派は統一系に分類できる。

統一協会系は所謂「アベウヨ」「安倍信者」的なもの。一言で言うと日本版ネオコン。特徴は「国内では左翼だけが批判対象」「中国と韓国だけ叩く」「TPPなど包括的奴隷条約はスルー」「グローバリズム肯定」など。このレベルは容易に変だと気付けるので、統一協会系が追及者にとっての第一関門となる。

マスゴミやネットメディアに登場する愛国ビジネス屋とか似非保守言論商売人の類は皆①のカテゴリに放り込んでよい。第一関門の走狗だが、工作員派閥の中では最も数が多いと思われる。「数撃ちゃ当たる」で騙されている人も最多と思われる。だが、最近は気づく人が増えている。

②の大本教系勢力は反米的かつ親欧州的なのが特徴。統一系が親米右派的なのに対し大本系は反米右派的。米国系の経済グローバリズムには反対するが、東亜の統一=東亜連邦(世界連邦東亜支部、東亜共同体等)を推進する。オカルト・神秘主義や日猶同祖論など各種偽史に傾倒する。石屋で言うと英国系である。

統一協会系を突破した人には大本教系が待っている。大本系は安倍一味を批判したりするので統一系よりは「マシ」に見える。だが、統一系とは別ルートでワンワールドに誘導する両建。プロ『陰謀論』界を仕切っているのはこの勢力。だから追及者の多くはこの段階に留まる事が多い。オカルト界隈とも密接。

安倍一味とかネオリベを一応批判するものの、世界連邦を推進したり「よいNWOが~」みたいな事を言ったりするのは②のカテゴリ。プロ『陰謀論』業界はこの派閥が仕切っている。オカルトや終末思想と『陰謀論』のセット売りが常套手段。気付いたら別ルートのグローバリストに。

横文字左翼は第二グループだと見ている。横文字左翼は米国西海岸の対抗文化・ニューエイジの流れから出ている。ニューエイジの源流は英国系石屋と密接なブラバッキーの神智学。ウォール街占拠デモはルシス・トラスト(神智学協会のアリス・ベイリーの一派)の影響下。このグループは英国系石屋の流れ。

統一系と大本系を突破した人に待つ第三の関門は両者の思想的特質を除外して残った思想派閥がそれだと予測する事が出来る。まず統一は猶太・基督教右派的、シオニスト的なもの。大本系は英国系石屋、オカルト・神秘主義全般。となると最後は左翼、啓蒙主義的、その源流たる大東社が残ったという次第。

③の第三グループはマルクス・レーニン主義者、アナキスト等が含まれる。新左翼過激派と横文字左翼が仲が悪いのは第三グループと第二グループの両建抗争と見ると分かり易い。第三グループの中には戦後の革命運動に挫折し第二グループの大本教系のオカルト人脈に合流した者もいる。オウムはその流れかも。

大東社系はあまり実例が無い。工作員派閥の中では希少種である。所謂只の左翼ならばごまんといるが、大東社系人脈に連なっていたり、左翼の源流が大東社である事に自覚的な上で信奉している者は少ないと思われる。歴史上は西園寺公望が大東社員。孫の公一はゾルゲ事件に連座し戦後は中共と創価に接近。

大東社系は実例が少なく統一系でも大本系でもない為に殆ど高度な陰謀追及者と見分けがつかない場合が多い。見識が高い人ほど騙される傾向がある。第一関門の統一系に騙されている者からしたら只のサヨクにしか見えないだろう。大東社系の厄介さは第一関門、第二関門を突破したからこそ分かるのである。


工作員派閥を①統一系②大本系③大東社系に分類したが、「大東社系はともかく統一系や大本系以外の新興宗教は?」という疑問があり得るので説明する。統一や大本以外の新興宗教はこの枠で分類可能である。例えば創価は自公政権(統一協会・創価学会連立政権)故に基本的に①だが②との関係もちらつく。

創価は自公政権故に基本的に①に分類できるが、創設者が大日本皇道立教会という南朝団体の出身で上田喜三郎こと出口王仁三郎との親戚説を勘案すると②との関係も想定できる。公明党のあり方に表れているように場合によってどちらにでもつく鵺的性質。「是々非々」が口癖の安倍信者の性格はこれに酷似。

生長の家は元々大本教系の派生団体の一つ(教祖の谷口雅春が大本教の元幹部)だが、右派と左派に分かれているようである。右派が日本会議と密接で①、左派は②に分類できる。同じく大本元幹部の岡田茂吉が創設した世界救世教及びその派生の真光系は②に分類。※日本会議系の新興宗教は全て①に分類可。

②の陣営の影響が強いプロ『陰謀論』界では岡田茂吉の思想の信奉者が多い模様。幸福の科学は幸福実現党の政策を見ても分かるように政治軍事はネオコン路線、経済はネオリベ路線で統一系と同じ方向性なので①の陣営の補完・予備勢力と見る事が出来る。だが、教義は神智学系なのでその面では②の系統。

左翼陣営は大体③大東社系に分類できるが、米国西海岸の対抗文化・ニューエイジの流れを組む横文字左翼は②に分類するのが妥当だと見る(ニューエイジは英国系石屋の神智学の流れか出たもの)。とは言え彼らは共産党とも近い関係にある。両建なので各団体は①、②、③で部分的に重なり合う事も多い。

以上のようにあらゆる勢力を①統一系②大本系③大東社系という指標で分析・分類する事ができる。統一や大本以外の新興宗教も例外ではない。明治以後の日本の新興宗教の元祖は大本教なので、各団体は大なり小なり影響下にあり。統一は朝鮮半島由来なので別建できるが、大本の影響も受けていると見る。

大本教より古い教派神道の天理教・金光教・黒住教等は②の陣営に分類できるだろう。大本教は教祖の出口直が信者だった関係で金光教の影響を受けている(「艮の金神」信仰など)。天理教は戦前では大本教と並べられる事が多かったようだ。これらの団体は世界連邦運動に関係している。そういう面でも②。

とは言え①②③の全てが世界連邦運動に関係。①の「地上天国」なるワンワールド妄想を唱える統一は世界連邦運動を推進し、日本会議は前身が「日本を守る会」という世界連邦運動団体で幹部に世界連邦関係者が多い。②の大本系は世界連邦運動の主導勢力。③は共産党議員も世界連邦日本国会委員会に所属。

このように世界連邦運動には①②③の全陣営が関係しているので、世界連邦について調べる事が両建構造を明らかにする近道だと言える。ここが謂わば「肝」「急所」。各陣営が世界連邦について触れたがらないのは、そこに触れると否応なく両建構造が明らかになってしまうからであろう。まさに急所である。

「安倍さんの悪い所はしっかり批判する。その上で支持している。是々非々だ。」が安倍信者の常套句。何だか公明党にそっくりな気がするのは気のせいだろうか?かつての民社党もだが。民社党はCIAから資金提供を受け統一とも密接な関係であった。いずれにしろ統一・創価。安倍信者は典型的な①の陣営。

伝統宗教の団体だと神社本庁が①の陣営とべったりの関係で幹部に世界連邦運動関係者がいる。世界連邦運動に関係している伝統仏教教団や僧侶も多い。伊勢神宮や比叡山延暦寺で世界連邦の宗教者大会が開かれたりしている。伊勢神宮で開かれた世界連邦の大会で結成されたのが日本会議の前身団体である。

基督教の陣営は明治以来「カトリックVSプロテスタント」の両建構造がある。明治時代ではカトリックは上流階級に多く、プロテスタントは在野の少壮インテリに多いという特徴があった。①の陣営と結ぶカトリック教徒が似非保守の中に多い。プロテスタントは③左翼陣営と近い場合が多い(西早稲田等)。