・安倍サマのためならデマも平気で垂れ流す、安倍政権御用ジャーナリスト大賞を発表! 2017年もコイツらには要注意(LITERA 2017年1月4日)

※昨年2016年は『報道ステーション』(テレビ朝日)から古舘伊知郎が、『NEWS23』(TBS)では膳場貴子と岸井成格が、『クローズアップ現代』(NHK)で国谷裕子が一気に番組を降板するという異常事態が起こった。いずれも安倍政権が目の敵にしてきたキャスターたちだ。
 
その一方、テレビでは“安倍応援団”であるジャーナリスト、文化人たちが跋扈。「権力の監視」という使命も忘れ、ただひたすらにヨイショに励んだ。結果、安倍政権で噴出した白紙領収書問題も、大臣たちの賄賂疑惑や女性スキャンダルも国民にしっかりと伝えられることなく覆い隠されてしまった。
 
今回は、そうして報道を機能不全に陥らせている元凶ともいうべき「安倍アシスト隊」であるジャーナリスト、文化人をランキング形式で振り返りたい。

7位●岩田明子(NHK政治部記者、解説委員)

失態をすべて美化する「安倍首相にもっとも近い女性記者」
 
安倍政権の広報部と化しているNHKにおいてもっとも露骨に安倍首相の功績をアピールする岩田記者。2007年に安倍首相が退陣した際には体重が5キロも減り、精神不安定になったとさえ言われるほどで、その盲信ぶりに「安倍教の信者」「安倍の喜び組」とも揶揄されている。
 
もちろん、昨年も安倍首相の広報に精を出し、真珠湾訪問では「(安倍首相には)日米の間に刺さった、いわば心のトゲを抜き去って戦後を完全に終わらせたい、こういう思いがあった」などと気持ち悪い解説を展開。とくに9月に放送された『クローズアップ現代+』では、プーチン大統領からの贈り物エピソードを語り、日本政府関係者の「まるで日本への島の引き渡しを示唆しているように見えた」という言葉を披露、“安倍首相が領土問題を解決するはず!”と、さんざん盛り上げた。
 
しかし、肝心のプーチン来日による日露首脳会談も大失敗で終了。すると岩田記者はその日の夜の『時論公論』で安倍首相が乗り移ったかのように「新しいアプローチ」というフレーズを連発して空疎な外交成果を大々的に喧伝した。“総理のやることは何でも素晴らしい”と言わんばかりのその姿は、もはや痛々しいほどである。

6位●青山和弘(日本テレビ報道局解説委員、政治部副部長)

単独インタビューのご褒美でフォローに走る「政権の腹話術人形」
 
2015年の安保法制議論では「この法案が廃案にされては困りますので、うまくこう、巻き込んでいく」と安倍首相の思いを代弁して見せたことで本サイトが“政権の腹話術人形”と命名した青山記者は、2016年も絶好調。憲法記念日を目前にした4月下旬には安倍首相の単独インタビューをおこない、そこで安倍首相は憲法改正の必要性を強調するという舞台を用意した。
 
そんななかでも、プーチン来日時には岩田記者同様、フォロー係として邁進。領土返還は絶望的であることは明白だったが、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)での解説で青山記者は「共同声明は出さない。共同声明を出すとなると大変なんで」などと官邸に代わって言い訳を開始。司会の宮根誠司も「ああ、共同声明だとおおごとになりすぎるんでね」と言い、一緒になって外交の失敗を公にするまいと励んだ。
 
ちなみに青山記者は、15年に『安倍さんとホンネで話した700時間』(PHP研究所)なるヨイショ本を出版。そのなかで〈メディアは真っ当な批判、正確な反論を続ける本当の力、強さが試されている〉などと述べている。実態は安倍首相の腹話術人形のくせに、この上から目線──政治部副部長がこんな態度なのだから、日テレの報道に期待しようというのが無理な話なのだ。

5位●辛坊治郎(キャスター)

デマを流してまで安倍政権をアシストする「大阪の腰巾着」
 
ネトウヨ製造番組『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)で司会を務め、安倍首相にとって大阪の腰巾着となっている辛坊治郎だが、昨年も2月20日には冠のラジオ番組『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』(ニッポン放送)に安倍首相が生出演。安倍首相は「辛坊さんの番組に出るというのは大きなリスクなんですが(笑)」などと語ったが、何をか言わんや。辛坊は「(北方領土問題を)動かせるのはプーチン・安倍しかいない」と盛大にもちあげた。
 
だが、辛坊が本領発揮するのは、日々の“政権アシスト”ぶりだ。たとえば、3月6日放送の『委員会』では、国民が支払った年金積立金140兆円を「ゴミみたいな額」と述べ、安倍政権が拡大させた公的年金の株式運用についても「こんなもの株で全部損したところで、年金財政全体に与える影響はゴミみたいなもの」と断言。また、稲田朋美防衛相ら閣僚の白紙領収書問題が取り沙汰されたときは、「(帳簿が)合ってる限りはじつはそんなに問題はない」(読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』での発言)と言い放った。一般社会では文書偽造罪に問われる問題なのに“政治家の慣行だから”と目をつぶったのだ。
 
さらに、辛坊は高江のヘリパッド建設工事問題でも「高江の地元ではヘリパッドを早くつくって欲しい人が圧倒的に多い」とデマを流したが(既報【https://lite-ra.com/2016/10/post-2640.html】)、先月起こったオスプレイ墜落でも「夜間の空中給油、怖いだろうな〜」と、周辺住民の安全よりも米軍を心配。「少なくとも降りるときはコントロールできていますからこれは間違いなく不時着です」と断言した。
 
辛坊は朝日新聞のインタビューで「安倍政権になって、メディアの縛りが厳しくなったと言う人がいますけど、私はまったくそうは思いません」などと語っているが、そりゃこれだけ擁護しているのだから当然というもの。逆にここまで“偏向”を極める辛坊が野放図になっている事実こそ、都合の悪い報道だけを締め上げようとする安倍政権のメディア圧力の実態を表しているのだ。

それにしても、ここまで目に余る言論を展開する者が報道キャスターを名乗っていることに戦慄を覚えるが、不幸中の幸いは、いずれもローカル番組での発言ということ。昨年はTBSの全国ネットでメインMCとしてゴールデン進出を果たしたものの3カ月で打ち切りとなったが、これ以上、この男をのさばらせてはいけないはずだ。

4位●後藤謙次(『報道ステーション』コメンテーター)

自民党から金を受け取っていた過去も!「ダラダラ解説」で安倍政権をフォロー
 
昨年4月、古舘伊知郎の降板とともに『報ステ』の月〜木曜コメンテーターとなった元共同通信社編集局長の後藤謙次。いまではダラダラと論点のボケた解説をして視聴者を煙に巻き、しかし結果的に安倍政権をフォローするという芸を身につけたようだ。
 
なかでも、昨年5月に沖縄で起こった米軍属男性による強姦殺人事件へのコメントは、後藤のスタンスが露わになった。このとき、最初は「政府は早急にアメリカ政府に対して厳重抗議をするべき」「政府は果敢に動くことが大切」と語っていた後藤だが、岸田文雄外相とケネディ駐日米大使の会談が開かれるという速報が入ると「政府はやっぱり早く初動しようということだと思うんですね。この問題を封じるということだと思うんですね」と述べたのだ。
 
つまり後藤が「政府は果敢に動くことが大切」と述べていたことの真意は、厳重抗議を行うことではなく「問題を封じる」こと、ようするに事件への怒りの声が沖縄で広がり、外交や政治問題へと発展する前に、政府は事件を「封じ」るべきだと述べたのだ。後藤が政権側に立って物事をみて解説していることは明白だろう。
 
だが、それも当然だ。後藤には2011年から13年にかけて自民党の政党交付金から約37万円が支払われていたことが発覚。「遊説及び旅費交通費」として処理されていることから講演会に登壇した際のギャラと交通費と思われるが、安倍首相と会食する“お仲間”なだけでなく、政党から金をもらって“スポークスマン”となっているのだ。
 
これで報道番組のコメンテーターを平気な顔をして務めているのだから、厚かましいにもほどがある。

*ちなみに後藤氏は、今年4月の共謀罪の審議入り以降は政権批判に転じた。
「安倍政権はタガが外れている」『報道ステーション』後藤謙次の安倍批判がキレキレ! 御用記者に何が?

3位●松本人志

孤高の芸人もいまは昔…安倍首相と同調し尻尾を振る「権力の犬」
 
安保法制議論で「安倍さんがやろうとしていることに対して『反対だ!』っていう意見って、意見じゃないじゃないですか。対案が出てこないんで」と見事な安倍話法を踏襲させてみせ、すっかり安倍政権応援団に仲間入りした松本人志。こうしたエールに気を良くしたのはもちろん安倍首相で、昨年4月には『ワイドナショー』(フジテレビ)についに出演。熊本大地震の発生で放送は5月に延期されたが、そもそも予定されていた放送日は衆議院補欠選の選挙期間中で、安倍首相はこの前哨戦のために、自分の味方である松本と同番組を利用しようとしたのだ。
 
選挙期間中に単独で情報バラエティ番組に出演……これぞまさに公平中立に反した放送法違反と言うべき放送が行われるところだったのだが、しかし、実際の放送を見ると、松本は安倍首相に利用されたわけではなかった。自ら尻尾をブンブン振り回していたからだ。

たとえば松本は、安倍首相と同じように「おじいちゃん子だった」と言うと、「おじいちゃんたちが守ってきた日本が僕は大好き」「どこの国にも指図されたくないし、もうどこの国にも謝ってほしくないなって思う」と、ネトウヨでも言わなさそうな頭の悪い話を展開し、安倍首相に露骨に迎合したのである。
 おそらく、松本人志という芸人は想像以上に権力に対して弱いポチ体質をもっている、ということなのだろう。実際、松本は安倍首相が退場するとき、座ったまま4回ほど頭を下げた後、最後にさらに立ち上がり、90度体を追って深々とお辞儀していた。こんな礼儀正しい松本は見たことがない。
 孤高の芸人もいまでは権力の犬。──他の自称ジャーナリストたちとは違い、松本は図抜けた注目度を誇るだけに、その罪は深い。

2位●山口敬之(ジャーナリスト、元TBS記者)

「安倍首相と温泉に行った」と自慢しプロパガンダを垂れ流す癒着ジャーナリスト
 
昨年6月、気持ちが悪いほどの安倍礼賛本『総理』(幻冬舎)を発表し、一躍“安倍応援団”の大型新人として名乗りを上げた山口敬之。じつは前職のTBS官邸担当記者時代から、NHKの岩田明子、産経の阿比留瑠比と並んで“安倍の太鼓もち番記者三羽烏”と呼ばれていた典型的な癒着ジャーナリストなのだが、本の出版を機にワイドショーに進出。“安倍首相のことなら何でも知っている”と言わんばかりの態度でプロパガンダを流すようになったのだ。
 
たとえば、先月のプーチン来日時には『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)に出演し“安倍首相に大谷山荘へ2回連れていってもらった”“相当仲良くならないと連れていってもらえない”と自ら語り、御用ジャーナリストっぷりを恥ずかしげもなく開陳したかと思えば、「まだあまり新聞には出ていませんが、プーチン大統領に対して『ロシアの法制度でも日本の法制度でもない枠組みで北方4島の共同経済協力をしましょう』と、これ繰り返し言ったそうです」などと述べた。つまり「北方領土返還」という外交ハードルを下げるためにポイントをずらしにかかったのだ。
 
また、トランプ会談の際も、いかに安倍首相がトランプから特別待遇を受けているのかを熱心に語り、会談終了から30分ほど経った段階で「私、現地の関係者からついさっき話を聞いたんですが」と前置きし「日米同盟についてと、TPPについては、それぞれが自分のいまの考え方を述べられたと見られています、ほぼそういうことのようです」

「(TPPのように)多国間でもルールをつくっていく、これが中国に対してもいいメッセージになるんだというのが日本のこれまでの立場ですというのを伝えたはずです」と解説した。同時刻にここまで会談の詳細を伝えたメディアはなかったが、これは安倍の側近からもたらされた事前情報をそのまま喋ったか、あるいは自分で政権の意向を忖度して適当に話したとしか思えないものだ。
 
そんなものを垂れ流すことはジャーナリストの仕事ではないが、しかし今年はさらにこの山口がワイドショーで活躍することは必至。新顔だからと油断せず、この男の解説には十分に注意を払ってほしい。

1位●田崎史郎(時事通信社特別解説委員)

待機児童問題でもデマ、寿司だけじゃなく自民党から金も! 自他ともに認める「安倍政権の代弁者」
 
安倍首相と会食を繰り返していることからネット上で“田崎スシロー”と揶揄されている田崎史郎だが、昨年も相変わらずメディアに引っ張りダコ。既報の通り【https://lite-ra.com/2016/12/post-2764.html】、『ひるおび!』(TBS)では司会の恵俊彰にも“政権の代弁者”というお墨付きが与えられたが、毎日のようにワイドショーで安倍政権をバックアップするその働きぶりで、当ランキングもぶっちぎりの1位となった。
 
たとえば、先月9日放送の同番組で田崎は、カジノ法案を「会期内に必ず成立させるっていう決意でやっている」と、視聴者ではなく政権サイドに立って解説。しかも、ほかの解説者から強行的なスケジュールに対して批判が起こると、「政権側はどうしようとしてるかっていう説明を僕はしているんです!」と言って“政権の代弁者”であることを自分から強調するという醜態までさらした。
 
さらには、3月に「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログに端を発した待機児童問題が話題になった際は、「いい小学校に入れるためにはいい幼稚園、その前にいい保育園に入れなければいけない、その人気の保育園に集中していて、そこに入ろうとすると結果的に待機児童になってしまうと。そういう面もあるんですね」などと、保育園不足をお受験問題と意図的に混同しすりかえるデマ発言までしている。
 
だが、こうした言動こそ田崎の特徴であり、同時に安倍首相と共通するものだ。現に安保法制のときも、共演者の室井佑月が“多くの国民が反対している”と述べると、田崎は「『国民』って誰のことですか? どこにいるんですか?」と発言。国民を軽視していることを開き直って堂々と居直るなんて、政治家は無論、ジャーナリストとしても信じがたい態度だろう。
 
しかし、この田崎スシローにジャーナリズムなんぞを問うほうがバカバカしい話なのかもしれない。というのも、前出の後藤謙次同様、田崎もまた2013年に自民党本部から合計26万360円が支払われていることが判明。しかも、そのカネの出どころは政党交付金であり、言うまでもなく原資は国民の血税だ。
 
このような人物をありがたがってコメンテーターに採用すること自体がバカげているが、田崎にはとにかく「恥を知れ」と言いたい。

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 ……いかがだろうか。めまいがするようなランキングとなってしまったが、こうした者たちが権力の思惑を代弁することで事実を隠蔽し歪めている、それがこの国の実情なのだ。そして、今年も安倍政権の暴走を彼らがアシストしていくことは目に見えている。だからこそ、視聴者がきっちり監視することが重要になってくるだろう。


・田崎史郎とケント・ギルバートに自民党からカネが支払われていた! 政治資金収支報告書で発覚(LITERA 2017年12月4日)

※公表された2016年分の政治資金収支報告書からは、安倍首相の政治資金パーティによる莫大なカネ集めや、麻生太郎財務相の“愛人のクラブ”への支出、稲田朋美元防衛相の巨額飲食費の実態があらわになった。
 
だが、政治資金収支報告書からはもうひとつわかったことがある。それは、テレビなどのマスコミで日々活躍するコメンテーターや評論家に、自民党からカネが流れていたという事実だ。
 
その筆頭が、時事通信社特別解説委員の田崎史郎氏だ。周知のとおり、田崎氏といえば、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)、『ひるおび!』(TBS)、『とくダネ!』『直撃LIVE! グッディ』(ともにフジテレビ)などに出演し、まるで官邸の代弁者のごとく政治報道を解説している人物。安倍首相と会食を繰り返していることでも有名で、ネット上では寿司を一緒に食べる間柄を揶揄して“田崎スシロー”などとも呼ばれている。
 
ところが、その田崎氏の名前が、今回公表された自民党本部の収支報告書の支出欄に出てきたのだ。16年5月9日に「遊説及び旅費交通費」の名目で、田崎氏に対して6万8980円が支払われていたのである。
 
記載を見るだけでは何に対する支出か不明だが、調べてみると、田崎氏はその日付の少し前に当たる同年4月24日、鳥取県のホテルで行われた自民党鳥取県支部連合会・青年部・青年局・女性局・合同大会で、講師として講演を行なっていた。自民党の福田俊史・鳥取県議のブログによれば、会場は400名以上の超満員で、〈多くの皆様にお越し頂き「今後の政局の行方」また「自民党の果たすべき役割」など田崎氏の話に耳を傾けて頂きました〉という。
 
しかし、田崎氏に支払われていた金額は前述したように、約7万円。文字通り、東京から鳥取への交通費や宿泊費などで終わってしまう額だ。一方、田崎氏の講演料の相場は30〜50万円といわれている。いったいこの差は何を意味するのか。

「田崎氏にかぎらず、自民党が評論家やジャーナリストなどに講演を依頼するときは、高額ギャラを支払うと政治資金収支報告書に記載されるため、旅費や宿泊費レベルの金額にすることが多い。ただし、別の形で見返りを与えるんです。たとえば、情報提供や政府関係の役職への抜擢、さらには、政治資金収支報告書報酬に記載されない別の仕事を依頼して報酬を支払うケースもあるようです」(全国紙政治部記者)

過去にも、自民党から26万円を受け取っていた田崎氏

いずれにせよ、「時事通信社特別解説委員」という看板を使って多大な影響力を発揮している報道人が、自民党で講演をしてカネをもらっていたという事実は重い。しかも、田崎氏の場合、これが初めてではないのだ。本サイトが昨年スクープしたが、田崎氏には自民党の政党交付金からもカネが出されていたことがわかっている。いうまでもなく原資は国民の血税だ。
 
たとえば、2013年分の「自民党本部政党交付金使途等報告書」によれば、この年、自民党本部は4回にわけて、田崎氏に対して合計26万360円を支出している。個別には、13年5月9日に8万1740円、同6月3日に5万6140円、同10月4日に6万8740円、そして同10月31日に5万3740円。いずれも名目は「組織活動費(遊説及旅費交通費)」だ。
 
2013年といえば、前年末の衆院選で自民党が大勝し政権が交代、第二次安倍政権が本格始動した年だ。おそらく田崎氏は、自民党が政治活動の一環として催した勉強会、集会、政治資金パーティなどで講演等を行い、その報酬もしくは交通費を受け取ったと思われる。
 
実際、5万3740円を受け取った10日前の2013年10月20日には、やはり自民党鳥取県連が20年ぶりに開催した政治資金パーティに出席、〈安倍政権の経済政策などを題材に講演〉したことが確認されている(毎日新聞13年10月21日付鳥取版)。ようするに、田崎氏は自民党のカネと支援者集めに協力していたのである。
 
前述のとおり、田崎氏は、テレビのワイドショーやニュース番組に多く出演。たとえば昨年、「保育園落ちた日本死ね」ブログが話題になった際も、保育園不足をお受験問題と意図的にすりかえるトンデモ論をぶった。また、今年も森友・加計問題で「総理やご夫人が知らないあいだに利用されている場合もある」「森友問題については、ウソの情報やフェイクニュースが多い」「(前川喜平・前文科事務次官は)“ミスター文科省”と表現するけど官邸の見方はまったく違っていて“最悪の次官だった”っていう認識」「文書を持ち出したとしたら、これ自体が国家公務員違法になるんじゃないかと言う方もいる」などと、露骨に政権を擁護している。
 
ようするに田崎氏は、マスコミでの“政権ヨイショ解説”を飯の種にしながら、そのうえ自民党主催の講演等に出て、資金集めや政治活動に協力しているのだ。こんなことが許されるのか。

ケント・ギルバートにも自民党本部からの支出が

だが、自民党の16年分政治資金収支報告書からわかったのは、田崎氏への支出だけじゃない。驚くべきことに、なんと自民党はあの人にまでカネを払っていた。2、3年前から“ネトウヨ文化人”として復活したタレントのケント・ギルバート氏である。夕刊フジや「正論」(産経新聞社)などの紙メディアで右派言説をふりまくだけでなく、『ひるおび!』などのテレビでも見かけるようになった。
 
報告書によれば、16年11月10日に自民党本部からケント氏に対して9万2980円が支払われていた。名目はやはり「遊説及び旅費交通費」だ。
 
実は、ケント氏は同年11月25日に、自民党群馬県連に招かれ講演会を行なっている。産経新聞によれば、講演会には日本会議群馬のメンバーや県議ら約150人が参加。「日本の自立と憲法改正」と題して「(日本国憲法は)よくできているが、ワケあり」「自民党はもたもたせず早く9条だけ直してほしい」などと語ったという。
 
他にも、同年5月21日には、自民党金沢支部の政治塾で「日本の自立と覚醒を待望する」と題して講演。地元紙・北國新聞によると、参加者400人(主催者発表)の前で「日本が自立する第一歩は憲法改正だ」と訴えた。この政治塾は、若者の政治参加意識を高める狙いで企画されたといい、ケント氏は自民党の支持者集めに協力していることになる。
 
ケント氏といえば、アパホテルの懸賞論文など歴史学の常識からかけ離れた歴史修正主義の陰謀論を展開し、今年ベストセラーになった『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』(講談社)も、中国人や韓国人をひとくくりにして〈「禽獣以下」の社会道徳や公共心しか持たない〉〈彼らは息をするように嘘をつきます〉などと繰り返し、国籍・民族憎悪を煽る悪質なヘイト本。そんな人物を、この国の政権与党がありがたがって講演会に呼び、また、政治資金でカネを渡していたのだ。あらためて、安倍自民党はネトウヨと同レベルになっていると断じざるをえない。

稲田朋美は金美齢氏に20万円の「講師謝礼」を支払い

他にも、稲田元防衛相の資金管理団体「ともみ組」の16年分収支報告書には、同年1月23日と12月21日の2回、保守系評論家の金美齢氏に「講師謝礼」等の名目で合わせて20万円を支払っていた。金氏といえば、安倍首相への個人献金が有名で、親族ぐるみで献金を分けることで個人献金の限度額を超えるという“分散献金”の疑いも取り沙汰されたが、テレビでも『バイキング』(フジテレビ)などに出演し、そのタカ派論説をぶっている。安倍政権中枢の政治家とべったりなのは明らかだ。
 
いずれにしても、政治資金収支報告書からわかるのは、安倍自民党と御用ジャーナリスト・評論家の癒着関係だ。言っておくが、彼らは安倍政権を擁護するかたわら、政権を批判するメディアに対するバッシングや疑惑潰しの解説も展開してきた。しかもケント氏にいたっては、報道圧力団体「放送法を遵守する視聴者の会」の中心メンバーとして「報道の公正中立」を謳ってすらいる。一方で自民党からカネをもらっていたのだから、完全に化けの皮が剥がれたというべきだろう。
 
しかも、これは田崎氏やケント氏らだけの問題ではない。まだ表沙汰になっていないだけで、自民党からカネをもらいながら、政権擁護を連発している言論人は、おそらくたくさんいるだろう。私たちが何気なく見ているテレビ番組の出演者は、実は、自民党からカネを受け取っている“スポークスマン”である可能性は決して低くないのだ。少なくとも、テレビで流れる露骨な安部ヨイショにはよく用心していただきたい。


・安倍総理の「ヤラセ会見」を全力擁護した”アベ友”、NHKの岩田明子記者が話題に!元TBS山口敬之氏とも大の仲良し! (ゆるねとにゅーす 2017年6月20日)

※どんなにゅーす?
・安倍総理による芝居がかった稀代の「ヤラセ会見」が大きな批判を集めている中、この会見をNHKの番組中で大絶賛していた政治部の岩田明子記者がネット上で話題になっている。

山口敬之氏がダメになってもアベ親衛隊はまだまだゴロゴロ!山口氏とお友達のNHK岩田明子氏は、今日も安倍総理の腰巾着として”国民騙し”に大活躍!
↓山口敬之氏(左下)や昭恵夫人の弟の松崎勲氏(左上)らと仲良く写る、NHK岩田明子氏。





ネット上では、あの安倍総理のギャグにもならない「寸劇ヤラセ会見」を絶賛したNHK岩田明子記者に注目が集まっているみたいね。
そして、山口敬之さんとのこの「懇親写真」も一緒にネット上で話題になっているみたいだわ。

一部の情報通のネットユーザーの間では、すでに、田崎氏&山口氏らとも肩を並べるほどの「安倍総理の腰巾着」として知られており、リテラの御用ジャーナリスト大賞の第7位にランクインするほどの、筋金入りのメディア界の「アベ工作員」だけど…国民の注目が集まっていた総理の記者会見において、珍妙な”全力擁護”を披露したことで、ついに全国区で名前が知られるようになってきたようだ。

岩田明子氏も、山口氏と同じく、安倍総理と家族ぐるみの付き合いをしているようで、昭恵夫人の弟とも深い交流があるようだ。

そして、岩田氏と山口氏もご覧のように大の仲良しみたいで、それぞれが変な具合に奮起・刺激しあって、安倍総理の全力礼賛と、「国民騙し」の洗脳工作に日々勤しんでいるようだね。

まったく、気色の悪い人たちだわ。まるで安倍総理がカルト教団の教祖サマみたいだし、山口さんや岩田さんは、かつてのオウムで言う上祐さんや荒木公報副部長みたいなもんね。

そして、そんな連中がTBSやらNHKやら、大手メディアの各局で多大な権力を授かって胡坐をかいてのさばっているというのが、何よりも恐ろしい現実だ。

山口氏の場合は逮捕が揉み消しになったけど、岩田氏は、この記事でも紹介したように、最近、NHKの社内賞である「会長賞」を受賞しており、安倍政権が強力な権力を手に入れて以降、NHK内で俄然強い力を発揮しつつあるみたいだ。

こんな風に、安倍政権に忠誠を誓った輩が、メディア界で次々と特別な力を与えられるような現象が起きており、これがどんどん増長していくと、まさに”アベ礼賛”の目的の元に、デマでも何でも公共の電波でひたすら垂れ流されていく事態に繋がっていくだろう。

というか、すでにそうなりかけているわよ。岩田記者もほとんど安倍総理の礼賛はデマに近いレベルだし、山口さんも生きていた頃は”安倍サマ”をお守りするために散々デマばかり吹聴していたわよね。

安倍政権を何とかする前に、まずはこうしたマスコミの狂った連中を何とかしないといけないような感じもするし、こうした現象は警察の方にも及んできている感じだからね。すでに日本は民主主義なんて完全に死に絶えているし、マスコミも警察もすでに、安倍政権の庇護のために法も無視して運営されているようなもんなんだよ。

ようやく多くの国民が安倍政権に強い不信感を持ち始めてきた感じだけど、みんなが思っている以上に、相当ヤバイ事態にまですでに安倍政権による国家の私物化が進んじゃっているわ。もっともっと国民全員が強い警戒感と”スピード感”を持って、稀代の”恐怖政権”を終わらせる必要がありそうね。


・【仰天】共産・山下議員が”NHK幹部からの圧力”を訴える内部告発を暴露!「森友をトップで伝えるな」「昭恵氏の映像使うな」「前川氏の圧力問題を続けて報じるな」→NHK上田会長はこれらを否定せず!(ゆるねとにゅーす 2018年3月30日)

※どんなにゅーす?
・2018年3月29日に行なわれた参院総務委員会において、共産党の山下芳生議員が、NHK関係者による「NHK幹部からの圧力」を訴える内部告発を暴露した。

・その中には、「森友をトップで伝えるな」「昭恵夫人の映像は使うな」「前川氏への圧力問題を続けて報じるな」などの圧力が含まれており、山下議員がこの告発についてNHK上田会長について質したところ、上田会長は判で押したような「権力を厳しく監視する公共放送を目指す」などの一般論を繰り返し、これらの事実関係について否定をしなかった。

↓話題のシーンは6分50秒くらい~。
https://www.youtube.com/watch?v=ERfCmjTS52M

NHKに対する安倍政権からの異様な圧力の実態が、関係者からの内部告発で明らかに!

またまた、安倍政権とマスメディアとのとんでもない癒着と支配の実態が表に出てきたわね!

「森友をトップで伝えるな」「昭恵夫人の映像使うな」「前川氏の圧力問題を続けて報じるな」…って、これだけあれこれ具体的な命令を出しておきながら、まだメディアの報道に激怒しているなんて、安倍総理っていうのはどんだけ横暴で傲慢なのよ!!

上記の答弁を見ても、上田会長は、まるで壊れたラジオのように「権力を厳しく監視する公共放送を目指す」と繰り返すばかりで、これについて一切否定していないので、恐らくこの話はおおよそ事実なのだろう。

これもまさしく、当サイトが今まで紹介してきたように、安倍夫妻と特別な親交を持つ岩田明子氏(今井秘書官や山口氏とも仲良し)らをはじめとする、「安倍政権のスパイ」のような人間がNHK内でどんどん影響力を強めてきているのが実態で、文字通りに「視聴者から受信料を搾取し、これを元手に視聴者を”安倍礼賛”に洗脳している」悪徳プロパガンダ放送局と化してきているということだろう。

こんなNHKに真面目に受信料を払うこと自体が、ほとんど自殺するようなものだけど…

とにかくこの最悪の悪循環を何とかしたいと思うなら、国民は徹底的にNHKに抗議の意思と批判の目を向けつつ、権力とマスコミを厳しく監視する能力を養い、その上で「放送法の改悪」を通じて、”安倍礼賛番組”で日本の電波を埋め尽くそうとしている安倍政権に終止符を打たすことしかない。

まったく、ここまで強烈な圧力や影響力を及ぼしておきながら、ちょっとでも批判的に報じれば「反日マスゴミ」と騒ぎ立て、大挙して嫌がらせのクレームを大量に送りつけているのだから、安倍政権のみならず、安倍シンパのネット親衛隊も実に危険で恐ろしいものだ。

やっぱり、ここまでNHKは根底から腐りきっていたのね!!

こんなんじゃ、国民に有益な情報を伝えるまともな放送なんてできっこないし、こんな魂が抜けたようなやる気のない会長じゃ、ますますNHKが狂っていって、安倍一派の完全な操り人形と化すのも、時間の問題だわ!

内部告発者がいるということは、まだNHKも僅かながら良心を持つ人が残っているということかと思うので、どうか、こうした告発の動きを国民が全力で保護しながら、現状のNHKのヤバさと「放送法改悪」の危険さを共有していくことが必要だね。


・森友スクープが原因でNHKを”追放”された相沢記者、当時に「上からの脅し」があったことを暴露!「幹部から『なぜこのニュースを報じたのか』との怒りの電話がかかってきた」(ゆるねとにゅーす 2018年10月2日)

※どんなにゅーす?
・森友事件関連の価値あるスクープを連発していた当時、NHKの報道部から左遷させられ、退職した相沢冬樹記者(現・大阪日日新聞記者)が、森友スクープを出した直後にNHKの幹部から激しい脅しがあった実情を明かした。

・相沢記者は、森友事件の真相に辿り着く上で重要なスクープを報じた際、報道局の幹部から相沢記者の上司に対し「なぜこのニュースを報じたのか」と怒りの電話がかかってきたことなどを暴露。NHKが森友事件の真相を葬り去り、安倍官邸を守るべく、重大スクープの隠蔽や国民騙しの情報操作を行なおうとしていた実態が浮かび上がっている。


相沢記者が語る「森友事件の本質」と「移籍の思い」
2018年9月28日
 NHKを先月末に退職し、新日本海新聞社が発行する大阪日日新聞に移籍した相沢冬樹記者(55)は、森友学園への国有地売却問題を一貫して取材してきた。移籍後も、森友事件を追及しているが、そもそも、なぜ大手メディアから地方紙の記者に転身したのか。相沢記者は、「どこにもしがらみはなく、遠慮もいらない」(吉岡利固・新日本海新聞社社主)を基本とする報道姿勢に感銘を受けたと言う。森友事件の本質と移籍の思いを聞いた。

森友事件と移籍について語る相沢記者(大阪日日新聞 2018年9月28日)

-NHK退職の経緯は。
 
突然、大阪の報道部から考査部へ異動を命じられました。私は森友事件を中心になって取材し、そのことはNHK内の誰もが認めていた。そして、異動が伝えられた5月は、財務省の背任事件に対する大阪地検特捜部の捜査がヤマ場を迎えていた時期で、しかも、いつ終わるか分からない。そんな時期に取材担当者を代えますか。異動先の考査部は番組を放送後に講評する部署です。これは私にとって左遷と言うより、記者という生きがいを奪う行為です。生きがいを奪われたから退職を決意しました。
 
-「森友問題スクープ記者を“左遷” NHK『忖度(そんたく)人事』の衝撃」と日刊ゲンダイに報じられたが。
 
組織内部のことは分かりませんが、森友事件で私が特ダネニュースを出した後に報道局幹部が激怒したこと、別の特ダネを出す際に圧力があったことは事実です。「近畿財務局が国有地売却前に森友学園側から、支払える上限額を聞き出し、その金額以下で売った」というニュースを放送しましたが、放送後、私の上司に報道局幹部から、なぜこのニュースを報じたのかという怒りの電話がかかってきました。
 
そして「財務省が学園側に対し、実際にごみを大量に撤去したように説明してほしいと口裏合わせを求めていた」というスクープニュースを出すに当たっては、報道局幹部の了解を取り付けるためにハードルの高い取材を求められ、全てをクリアして放送する直前に、情報が野党に漏れているという理由であやうく放送がボツになりかけました。しかも、特ダネなのにニュース7の一番最後の項目という扱いでした。何かに忖度したとしか言いようがありません。
 
-もともと、森友問題の取材を始めたきっかけは。
 
森友問題が明らかになったのは昨年2月8日。豊中市の木村真市議が、森友学園に売却された国有地を巡り、国が売却額を明らかにしないのはおかしいと情報公開を求めて提訴したことがきっかけです。記者会見を聞いてみると、他の全ての国有地は売却額が公表されているのに、この土地だけ開示請求しても出てこない。そしてこの土地に建つ小学校の名誉校長は安倍昭恵首相夫人。その瞬間に何かある、話が大きくなると直感しました。そこから私の取材はスタートしました。
 
籠池泰典理事長(当時)は最初に各社のインタビューに答えた後、取材に応じなくなりましたが、その後、学園側から私に電話があり、単独インタビューに応じると伝えてきました。「相沢さんが信用できると思ったから」という話でした。理事長とのやりとりで信用されたのだと思います。
 
-森友事件をどう捉えるか。
 
二つの謎が残されたままです。一つは、なぜ、疑問のある小学校が認可されようとしていたのか。もう一つは、なぜ、国有地がごみの撤去費の名目で鑑定額から8億円以上も値引きされて売却されたのか。そもそもごみは撤去の必要があったのか。問題の土地は、森友学園の前に大阪音楽大が売買交渉をしていました。ここでは、ごみは問題にならず、大阪音楽大が数億円の買い取り価格を提示しても、折り合いませんでした。数億円で折り合わないものを、なぜ1億3400万円で売ったのか。おかしなことだらけです。
 
-問題の本質は何か。
 
誰が見てもおかしな土地取引なのに、財務省の担当者も、財務相も、首相も「問題ない」と言い切る。関係書類の提出を求めても「廃棄したからない」と言い切る。ところが後から出てくる。しかも改ざんされていたと分かる。誰が見てもきちんとした説明はされていないのに、「十分説明した。もう終わった」と、子どもでも分かるような嘘(うそ)を政治の力で押し通した。嘘を突き通せば嘘がまかり通ることを世の中に知らしめてしまった。多くの人が無力感、さらには政治への絶望を感じているのではないでしょうか。
 
森友事件は私がNHKを辞めて記者を続けようと思った大きな理由の一つです。この1年半、「自分はこの事件を取材するために記者になったのだ」と宿命的なものを感じながら取材してきました。先ほど挙げた二つの謎を解明するまで取材を続けるつもりです。
 
-大阪日日新聞を移籍先に考えた理由は。
 
知人を介して7月下旬に、吉岡社主に初めて会いました。私が一通り話をする間、黙って聞いていた社主は最後にこう言いました。「こういう形で言論を封殺する不条理をわしは許せない。有為な人材をこんなことで埋もれさせてはならない。うちの会社はどこにもしがらみがないし、どこに遠慮もない。相沢さん、あんたには自由に取材して真実をどしどし書いてもらいたい。あんたはうちで面倒みる」。私はその言葉に深く感銘を受けました。強い者、権力者、スポンサーに遠慮し、忖度して、報道内容を左右しがちな今のメディア界にあって、こんな気骨のある人がいたことが大きな驚きでした。
 
その後、私は鳥取市の新日本海新聞社を訪れ、社長にお会いしました。その時、社長の名刺に「代表取締役社長 記者」と肩書がありました。社長は「うちの会社は社長以下全員記者という心構えでやっています」と語りました。これもすごいことです。記者という仕事に限りない愛情と誇りを感じている私にとって、これほどふさわしい会社はないと思いました。
 
-今後の抱負を。
 
森友事件は私にとって、読者の皆さまへの「取材公約」ですから、最優先で取り組みますが、やりたいことはたくさんあるんです。私はあと1カ月で56歳ですが、さらに修業を重ねて成長を続け、読者の皆さまに新たな視点の記事を送り届けたいと思っています。
 
あいざわ・ふゆき 1962年生まれ。宮崎県出身。87年にNHK入りし、山口放送局を皮切りに神戸、東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。大阪局考査部副部長を最後にNHKを退職。9月1日から大阪日日新聞論説委員。


国民にとって大きな価値ある森友スクープを「安倍官邸を守るために」握りつぶそうとしていたNHK!すでにその実態は、有害な「国民洗脳アベ広報局」に!

NHKが森友関連でとっても価値あるスクープを連発していた時期があった(当サイト過去記事:【スクープ】財務省が森友側に「トラックを何千台も使ってゴミ撤去したと言ってほしい」とウソの説明を要求!)けど、その裏側で、実はこんな「酷いやり取り」が行なわれていたのねっ!

国民にとってこんなに価値ある”重要情報”を「安倍官邸を守るため」に握りつぶそうとしていたなんて…すでにNHKは国民にとって有害な「国民洗脳アベ広報局」じゃないのよ!!

マスコミの本分こそ、「国民にとって真に価値あるスクープ(権力の不正や腐敗を追及する特ダネ)を世に出すこと」だというのに、まさか、そんな価値あるスクープを手にしながら、自らそれを握りつぶし、隠蔽しようとしていたとはね。

本来であれば「よくぞこんな凄い特ダネを入手してくれた、これからも頼む!」と労うべきところを「なんでこんなニュースを報じたんだ!」と怒り出すんだから、まさに開いた口が塞がらない。

ついに、マスコミの腐敗がここまで来てしまったかとも思うし、すでにNHKは「完全に死んでしまっている」ということか。

それにしても、毎月高い受信料を支払いながら、「激しく歪められた情報のシャワー」を浴び続け、自らの首を絞める方向に(”安倍政権礼賛脳”に)洗脳されていくなんて…これほど馬鹿みたいな話があるだろうか。

すでに国民が一致団結して「受信料の支払い拒否」などの抗議デモを行なうくらいの段階に差し掛かっていると思うけどね。

ほんとに、心ある記者がせっかく掴んだ森友スクープを報道しないように、幹部があれこれ脅しをかけるなんて、完全に正気の沙汰じゃないわっ!!

すでにNHKは「アベ様を守るため」に国民を平気で騙すような、”悪徳詐欺放送局”になりかかっているのねっ!

こうして、まともな報道記者がますます離れていくことで、NHKは名実ともに史上最悪の「安倍カルト洗脳広報局」に成り下がっていくんだね。

今回の大阪日日新聞の記事こそ、真に価値ある報道記事だし、相沢記者には、これを機に次々とNHKの腐りきった内情を徹底的に暴露しつつ、真に価値あるスクープをたくさんに世に出していって欲しいと思うよ。

・気になる】山岡俊介氏「協力関係?にある企業が税務調査を受けた。東京新聞も交際費でイチャモン付けられ政権批判が弱まったと聞く」(ゆるねとにゅーす 2018年11月23日)

※どんなにゅーす?
・2018年11月22日、いわゆる「ケチって火炎瓶事件」を長年取材し続けてきたことなどで知られるジャーナリストの山岡俊介氏が、「最近、協力関係?にある某企業が突如、税務調査を受けた。『東京新聞』も記者の交際費の件でイチャモンを付けられ反安倍トーンが弱まったと聞く」とツイートした。
・多くのマスコミが政権に従属している中、本来の使命を忘れずに政権批判を続けるメディアに対し、安倍政権が脅しをかけてきた可能性があるとして話題になっている。

↓話題になっている山岡俊介氏のツイート。



いわゆる「ケチって火炎瓶事件」など、社会のタブーや権力の不正を積極的に追及してきた山岡俊介さんによる上のツイートが話題になっています。

ここ最近、ますます大手メディアが安倍政権に忖度・従属しているように見える中、マスコミの使命を忘れずに権力批判を続ける一部のメディアに対して、安倍政権が恫喝をやり出した可能性がありそうです。

これまでも、安倍政権は、政権の不正や腐敗を積極的に追及してきたメディアに”狙い”をつけては、「税務調査」「所得の申告漏れを指摘」という”大きな刀”を振り下ろし、(様々な解釈を駆使して)多額の追徴金の支払いを命じる手口で恫喝してきた経緯があるけど、またもこの「お馴染みの手口」を使い始めたようだね。

これまでの歴代自民党政権においても、様々な腐敗や不正が多く明らかになってきたけど、それでも、民主主義国家としての「最低限の体裁」は維持させつつ、政権側がマスコミに露骨に脅しをかけるようなことはしてこなかったように見える。

しかし、安倍政権はすでに、その「最後の一線」を完全に超えては、平然とマスコミに様々な脅しや懐柔工作を繰り返すようになっており、これにマスコミがどっぷりと浸かっては完全に従属してしまっていることこそが、ここまで安倍政権が強大な権力を手に入れ、異例の長期政権と化している「大きな要因の一つ」となっている。

政権とマスコミが「一体化」していくと、言うまでもなく、国民にとって真に有益な情報がことごとく統制されては、一方で、政権にとって有利にねじ曲げられた情報やデマなど、劣悪な情報ばかりが国内に氾濫するようになり、これが国民の正常な感覚や判断を狂わせていくことで、様々な騒乱や戦争が引き起こされてきたのは歴史が証明していることだ。

現在の日本は、すでに、かつての戦争に突き進んだプロセスと酷似した状況になってきており、このままいくと、様々な混乱や騒乱、最悪の場合は戦争にまでに発展する恐れもあり、権力はますます肥え太る一方で民衆はますます疲弊し、破滅に向かう未来が浮かび上がってきている。

このような社会の内部にいると、どうしてもこうした感覚が麻痺しやすくなってしまうけど、ボクたちは客観的な視点を失わないようにしつつ、これ以上社会が劣化・崩壊に向かうのを食い止めるべく、行動を起こしていく必要があるんじゃないかな。

私たちは過去の多くの失敗を学びつつ、二度と同じ轍を踏まないようにしなくてはなりませんし、改めて安倍政権が、大手マスコミを取り込みながら異様なまでに強権化している実情に強い危機感を持つ必要がありそうですね。