佐川証人喚問 速報 | 低脳劣等民族日本人に告ぐ 2

    ・佐川証人喚問 速報(朝日新聞DIGITAL 2018年3月27日)

     

    ※財務省が森友学園との土地取引をめぐる決裁文書を改ざんした問題。当時の理財局長だった佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問が、27日午前に参院、午後に衆院の予算委員会で開かれます。改ざんの理由や政治家の関与など、疑問点は解明されるのか。タイムラインで追います。

     

    ■佐川氏「どういう経緯で、誰が、どう具体的に指示したか、答えていない。明らかになっていない」解明不十分と認める 衆院の証人喚問も終了(16:12)

     衆院予算委員会で行われた証人喚問では、丸山穂高氏(日本維新の会)が最後の質問者。「国民が知りたい真相を解明できたと、自身は考えるか」と聞くと、佐川宣寿氏は「先ほどからおしかりを受けている。実際にどういう経緯で誰がやったのかはお答えできていないので、そこについてはできていないんだろう」と証言した。

     丸山氏が「解明できていないということですね」と確認すると、佐川氏は「どういう経緯で、誰が、どう具体的に指示したかはお答えしていないので、そこについては明らかになっていないということでございます」。疑惑の解明が不十分だと佐川氏自ら認めた格好のまま、証人喚問は午後4時12分に終わった。

    ■佐川氏「忖度とは個々の内面の話、私が特定のことを言うことはできない」(15:40)

     森友学園問題で流行語とも言える言葉になった「忖度(そんたく)」を巡るやりとりもあった。

     佐川宣寿氏は証人喚問で、安倍晋三首相や妻昭恵氏の国有地取引への「影響」や、文書改ざんの「指示」を否定している。今井雅人氏(希望)が「(昭恵)夫人の関わりで(財務省職員が)忖度した可能性は否定できない。なぜ影響がなかったと断言できるのか」と質問。佐川氏は「忖度とかいう話は、まさに(職員の)個々の内面の話なので、私が何かここで特定のことを言うことはできない」とかわした。

    ■佐川氏、今井首相秘書官との面会「記憶が遠いが…」(15:10)

     よどみなく証言している佐川宣寿氏だが、午後3時10分ごろ、首をひねって少し考え込む場面があった。

     逢坂誠二氏(立憲民主)が「首相秘書官の今井(尚哉)さんとお会いになったのは、最後はいつか」と尋ねた時だ。佐川氏はやや時間をおいて手を挙げ、「記憶が遠いが、私が(2016年に)理財局長になってすぐだと思うが、経済対策で官邸にご説明に上がった時に、お部屋にいらっしゃったと思う」と述べた。国有地取引や改ざん問題を巡る、官邸からの働きかけは重ねて否定した。

    ■佐川氏、近畿財務局職員自殺に声震わせ(14:50)

     近畿財務局の職員が自殺したことへの考えを、竹内謙氏(公明)がただす。佐川宣寿氏は「亡くなられた話は、私が国税庁長官を辞任した9日にニュースで知った。大変……」と述べたところで声を震わせ、「残念で、心よりご冥福を祈りたい」と目をしばたたかせながら答えた。

     竹内氏はさらに、「申し訳ないの一言はないのか」と追及。佐川氏は「本省理財局と近畿財務局との間で、もし仮に、私は本当の事実関係は承知しないが、仮に連絡担当の職員であって、決裁文書の書き換えにつながることであれば、本当に申し訳ないことだと思う」と頭を下げた。

    ■佐川氏の証言拒否、30回超える(14:10)

     衆院予算委員会で証人尋問が始まり、河村建夫委員長(自民)が決裁文書改ざんの経緯について尋ねる。佐川宣寿氏は「私自身、刑事訴追のおそれがありますので、そこの答弁は控えさせて頂きたいと思います」と証言を拒否。午前中の参院予算委での喚問と、同様の姿勢で臨んだ。今日、佐川氏が訴追を理由に証言を断った回数は、30回を超えた。

    ■佐川氏、職業尋ねられ「無職です」 委員長の人定質問(14:05)

     衆院予算委での証人喚問の冒頭、河村建夫委員長(自民)が人定質問を行った。河村氏が「あなたは佐川宣寿君ですか」と尋ねると、佐川氏は「はい、そうです」。職業を尋ねられると、佐川氏は「無職です」と述べた。

    ■佐川氏の証人喚問、衆院予算委でも始まる(14:00)

     佐川宣寿氏に対する証人喚問が午後2時、衆院予算委員会で始まった。

    ■公明・横山氏「国民関心の『誰の指示』『何のため』、明らかにできなかった」(12:20)

     公明党の横山信一参院議員は参院予算委員会で佐川宣寿氏に対する証人喚問を終えた後の午後0時20分、国会内で記者団に「国民が関心を持っている『誰の指示で』『何のために』というところは残念ながら、明らかにすることができなかった」と語り、「消化不良感」をにじませた。

     一方で横山氏は、佐川氏が刑事訴追のおそれを理由に説明を避けたことについて、「本人の人権の問題もあり、尊重しないといけない」と指摘。「首相官邸の関与には明確な否定があった。そうした部分が明らかになった」と強調し、野党が求める別の関係者の新たな証人喚問の是非については「今日の証人尋問だけで判断できる内容ではない」と述べた。

    ■証人喚問、虚偽証言すれば偽証罪も

     「証人喚問」は、国会が調査している課題の関係者を呼んで証言させる制度だ。議院証言法に基づく。証人は病気などの事情がない限り出席しなければならず、虚偽の証言をすれば偽証罪に問われる可能性もある。ただ、犯罪を告白するなど、証言によって刑事訴追を受ける恐れがある場合は、証言を拒むことができる。

     国会の制度として似たようなものに「参考人招致」があるが、有識者を招いて意見を聞くのが目的で、罰則はない。(山岸一生)

    ■佐川氏の経歴は

     佐川宣寿氏は1982年に大蔵省(当時)に入省。復興庁審議官、大阪国税局長、国税庁次長などを経て、森友学園との国有地売却交渉がほぼ終了していた2016年6月に理財局長に就任した。翌17年2月に国有地売却問題が報じられて国会で取り上げられるようになると、経緯などについての答弁にあたった。通常国会が終わった後の同年7月に国税庁長官に就任。今月9日に辞職した。(山岸一生)

    ■立憲・福山氏「証言拒否にもかかわらず、首相官邸の関与だけ否定。矛盾そのもの」(11:55)

     立憲民主党の福山哲郎幹事長は午前11時55分、参院予算委員会での佐川宣寿氏に対する証人喚問を終え、国会内で記者団に「驚きとともにあきれた」と強い憤りを見せた。

     佐川氏の説明を「全く不誠実な答弁で、疑惑はますます深まったと言わざるを得ない。『これで幕引き』という訳にはいかない」と批判。「(佐川氏は)刑事訴追されるからといって(証言を)拒否しているにもかかわらず、首相官邸の関与だけを否定するのは論理矛盾そのもの」と指摘し、「疑惑は全く明らかになっていないので、関係者を一堂に集めて喚問するのも一つの方法だ」と述べた。

    ■佐川氏「全国の公務員の方に申し訳ない」 参院の証人喚問終了、14時から衆院で予定(11:47)

     佐川宣寿氏に対する参院予算委員会での証人喚問は、午前11時47分に終わった。佐川氏は最後に「全国の公務員の方の信頼をおとしめることがあったとすれば、本当に申し訳ないことだと思っております。深くおわび申し上げます」と頭を下げ、金子原二郎委員長が「散会」を宣言すると、ゆっくりとした足取りで参院第1委員会室を後にした。

     佐川氏がこの日、国会内で待ち構える報道陣の前に姿を見せたのは、証人喚問が始まる40分前の午前8時50分。衛視らに囲まれながら、淡々とした表情で証人控室に入っていった。約2時間半の証人喚問中、佐川氏はほぼ終始、落ち着いた口調だった。

     午後2時からは、衆院予算委員会で佐川氏に対する証人喚問が行われる。

    ■昭恵氏の名前記載の文書を見た受け止めは 佐川氏「私が書き換えをいつ認識したかという問題そのもの」と証言拒否(11:15)

     改ざん前後の決裁文書をいつどのように知ったのか、佐川宣寿氏は証言を拒否している。小池晃氏(共産)は聞き方を変え、「いつ見たかと聞いたんじゃなくて、安倍昭恵さんの名前が出てくる(改ざん前の文書)、それをいつかの時点ではご覧になったんでしょ。いつ見たかは言えないが、見たんでしょう。そのときにどう受け止めたか」と聞いた。

     だが、佐川氏は「『いつ見たとは聞いていないけれど、いつか見たんでしょ』ということは、いつ見たのかというご質問でございますので」とかわす。議場は、笑いとヤジに包まれたが、佐川氏は「それは、私自身が書き換えをいつ認識したのかという問題そのものだ」と述べ、改めて証言を拒否した。

    ■佐川氏、補佐人の弁護士に助言求める(11:03)

     「補佐人に助言を求めます」。午前11時3分、それまで淡々と答えてきた佐川宣寿氏が初めて、後ろに座る補佐人(弁護士)との協議を求めた。その上で、「やはり書き換えの経緯、時期に関わる話なので、お答えを差し控える」と答えた。

     小池晃氏(共産)が、昨年の佐川氏の国会答弁について「改ざん前の決裁文書に書いてあることと正反対のことを答えた。なんでそんなことをされたのか」と質問した際の出来事。この証言拒否に、小池氏は「これでは証人喚問の意味がない。改ざんについて聞いたのでなく、国会答弁をどういう根拠でやったか聞きたい。これで進めるわけにいかない」と語気を強めた。

    ■首相の「関係していれば辞める」答弁、佐川氏は影響否定(10:40)

     決裁文書改ざん問題を巡っては、昨年2月17日に安倍晋三首相が衆院予算委員会で、自身や妻昭恵氏が国有地売却に関与していれば首相も国会議員も辞めると答弁したことの影響の有無も焦点だ。

     証人喚問で小川敏夫氏(民進)が「総理の答弁は、特に証人や財務省の答弁姿勢に影響はありましたか」とただす。佐川宣寿氏は「私もあの場で予算委で聞いていました。でも、あの総理の答弁の前と後ろで、私自身が答弁を変えたという意識はございません」と述べ、影響を否定した。

    ■立憲・辻元氏「安倍夫妻や官邸を守ろうと、国民に真実伝える姿勢が弱い」(10:40)

     佐川宣寿氏が証人喚問で、文書の書き換え問題について「捜査を受けている身」との理由で説明を避けつつ、首相官邸の関与を否定したことに対し、立憲民主党の辻元清美・国会対策委員長も反発した。

     午前10時40分からの記者会見で「安倍(晋三首相)夫妻や官邸を守ろうとしていて、国民に真実を伝える姿勢が弱いと思う。国民の期待を裏切る証言になっているのではないか」と佐川氏を批判。「すべて(財務省)理財局で完結させ、幕引きを図ろうとしている意図を感じた。自らトカゲのしっぽになろうとしているのではないか。佐川さん、そこまで背負い込むことないやろ」と語った。

    ■佐川氏「総理や夫人の影響があったとは、全く考えていない」(10:15)

     丸川珠代氏(自民)は、森友学園との国有地取引に安倍晋三首相や妻昭恵氏の影響があったかを尋ねた。佐川宣寿氏は、当時は理財局にいなかったと断った上で、「昨年の国会答弁を通じて過去のものを見ている。その中では一切、総理や総理夫人の影響があったとは、私は全く考えていません」と否定した。同様の質問が続いたが、「総理夫人が(開設予定だった小学校の)名誉校長である話は、(昨年)2月の最初の報道で知った。貸し付け契約、売却契約に影響はございません」と重ねて否定した。

    ■麻生財務相、首相官邸の関与を問われ「あ、ないです」(09:45)

     佐川宣寿氏の証人喚問が続く中、麻生太郎財務相は午前9時45分、財務省内で閣議後の記者会見に臨んだ。決裁文書の改ざんについて「当時の理財局の一部の職員によって行われた」と説明。首相官邸の関与について問われると、「あ、ないです」とそっけなく答えた。

     麻生氏は会見で、証人喚問前に佐川氏と接触したことは「ない」と否定。証人喚問については「今から(テレビで)見ます」と語った。「あの~、決裁された文書を書き換えるなんてのは、甚だしくふざけた話だということに関しまして、私どもはたびたびおわびも申し上げてきたところです」とも語った。

    ■佐川氏「官邸などからご指示もない。理財局の中で対応した」(09:45)

     証人喚問で佐川宣寿氏は、文書改ざんについて「(首相)官邸などからご指示もございません。(財務省の)理財局の中で対応したということであります」と述べた。当時、あくまでも自身がトップだった財務省理財局内部の判断だったという説明だ。

     佐川氏はゆっくりと落ち着いた口調で「資料要求に(対して)決裁文書を(国会に)提出する話だった。個別案件は理財局の中で対応する。財務省の官房部局にご報告、相談するとか、まして総理官邸に何か報告することはございません」。首相官邸の関与も否定した。

     喚問が行われている参院予算委員会の金子原二郎委員長が「決裁文書の書き換えに財務省幹部や政治家などによる関与はなかったのか」と聞いたのに対し、答えた。

    ■希望・泉氏「真相述べる気があるのか、疑わざるをえない」(09:40)

     佐川宣寿氏が証人喚問の冒頭、文書の書き換え問題について「捜査を受けている身」との理由で説明を避けつつ、首相官邸の関与を否定したことに対し、野党は反発の声を上げた。

     希望の党の泉健太・国会対策委員長は午前9時40分、国会内で記者会見し、「良心に従って真相を述べる気持ちがあるのか、疑わざるをえない」と佐川氏を批判。「佐川氏側も事前の準備をしてきているのだろう。『官邸の関与』を否定をすることは、彼なりの臨み方であろうかと思う」との見方を示し、「本当に偽証にあたらないと言えるだけの答弁を佐川氏ができるのか。我々はさらに細かく質疑していく」と追及を強める方針を示した。

    ■佐川氏「深くおわび申し上げたい」 数秒、頭下げる(09:40)

     「答弁を差し控えさせて頂きたいと思います」

     佐川宣寿氏は、金子原二郎委員長からの「書き換えを知っていたか」などの基本的な質問に対し、こう答えた。「捜査を受けている身だ」として、刑事訴追の恐れがあることを理由に、書き換えの核心部分については証言を拒む姿勢を明確にした。

     続いて、金子委員長から「責任をどう感じるか」と問われると、「大きな混乱を招き、国民の信頼を揺るがす事態となり、本当に申し訳なく思ってございます。当時の担当局長として、責任はひとえに私にございます。深くおわび申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」と数秒間、頭を下げた。(山岸一生)

    ■自民・高村副総裁「洗いざらい話して」(09:30)

     午前9時30分、佐川宣寿氏に対する証人喚問が始まるのとほぼ同時刻、自民党が国会内で役員連絡会を開いた。高村正彦副総裁は冒頭、「今日は佐川さんの証人喚問であります。刑事訴追の恐れのあるときの証言拒否権は憲法上の権利でありますが、権利であって義務ではない。洗いざらい話して、真相究明に協力していただけることを期待しております」と述べた。

    ■佐川氏、本人か問われ「はい、そうであります」 証人喚問始まる(09:30)

     財務省の決裁文書改ざん問題で、改ざん当時に理財局長だった佐川宣寿氏に対する証人喚問。午前9時30分、喚問が行われる参院予算委員会が始まった。冒頭、金子原二郎委員長が発言。本人かどうかを問われた佐川氏は、緊張感のある表情で「はい、そうであります」と頭を下げた。

     参院では11時40分まで行われる予定。金子委員長による尋問の後、与野党計8人の議員が質問に立つ。午後2時からは、衆院予算委員会でも証人喚問が行われる。

     文書改ざんはなぜ、どのように実行され、誰が関わったのか。真相の解明が進むかが注目される。(斉藤太郎)