・「アジアの富豪一族資産ランキング」発表、日本は二家族がトップ50入り(Forbes Japan 2017年11月10日)
※フォーブス アジアは11月9日、「アジアの富豪一族資産ランキング」を発表した。2度目の発表となるランキングのトップは、昨年に続きサムスンの李一族。上位10家族の顔触れにはほぼ変わりがないものの、順位には変動がみられた。
また、日本からはサントリーを経営する佐治家が18位に、森ビルの森家が24位に名を連ねた。
50位までに名前が挙がった家族が経営する企業は、さまざまな分野で国際的に事業を展開している。業種は上位5社だけをみても、テクノロジーから家畜生産、不動産など、多岐にわたる。
今回のリストで注目すべき点は、インドの存在感が高まっていることだ。17社がインド企業となっており、これらを経営する一族のうち3家族は、今回が初のランク入りとなった。
ランキングは、3世代以上にわたってアジアを拠点に事業を拡大してきた家族を対象としている。50位までの一族が保有する資産の総額は、5,190億ドル(約54兆7,900億円)。今年50位だった一族の保有資産は、昨年より5億ドル多い34億ドルとなった。
各家族の資産を割り出すにあたっては、2016年10月28日時点での株価と為替レートを基準とした。非公開企業については、同様のビジネスを行う上場企業の資産を参考にした。
2016年度版 アジアの富豪一族資産ランキング TOP5(一族:国、資産、会社)
1位 李(イ):韓国、296億ドル、サムスン財閥
2位 ジアラワノン:タイ、277億ドル、CPグループ
3位 アンバニ :インド、258億ドル、リライアンス財閥
4位 郭(クオック):香港、252億ドル、サンフンカイ・プロパティーズ
5位 李(リ):香港、247億ドル、へンダーソンランド・デベロップメント
・三代続けば末代続く? アジアの富豪一族ランキング50(Forbes Japan 2016年7月28日)
MEET THE RICHEST PEOPLE ON THE PLANET Asia’s Richest Families
3代続けば末代続く アジアの大富豪一族ランキング50 華僑が築いた巨万の富
※「Forbes Asia」は2015年10月号で初めて「アジアの大富豪一族ランキング」を発表した。なかでも目立ったのは、東南アジア諸国での華僑一族の存在感だ。
アジアには有名な財閥がいくつもあるが、多くの場合、その核となっているのは創業家一族だ。アジアで最も資産を持つ、韓国サムスングループの創業家を見てみよう。李一族の資産は266億ドルで、韓国のGDPの約2割を占める。一族が手がけるビジネスは多岐にわたり、富が富を生み続けている状況だ。
アジア各国にはどのような財閥があり、それを支える一族はどれだけの資産を持っているのか。フォーブス アジアは今回初めて、2015年9月25日時点の株価と外国為替相場を基準に、アジアの富豪一族のランキングを作成した。ここでは3世代以上にわたって事業を拡大してきたことが条件となっている。
トップはサムスンの李一族で、2位には香港のデベロッパー、ヘンダーソン・ランド・デベロップメントの李兆基一族、3位にインドのコングロマリット、リライアンス創業家のアンバニ一族が続いた。日本からは、18位にサントリーの佐治家、25位に森ビルの森家がランクインした。
なお、アジアのビリオネアランキングで1位の李嘉誠の一族は、長男、次男が事業を引き継いでいるものの、孫世代がまだ主要なポジションにいないため、ランク外となっている。また、トップ50の半数を中国系が占めているが、中国本土の富豪は1世代目が中心となっているため、このランキングでは除外された。
2015年度版 アジアの大富豪一族ランキング50(一族:国、資産、業種)
1. 李(イ):韓国、266億ドル、サムスン財閥
グループ総額3,350億ドル! 驚異の同族企業
サムスンの創業者は李秉チョル(イ・ビョンチョル)。1938年に三星商会を設立。李秉チョルの死後は三男の李健熙(イ・ゴンヒ)がサムスングループの会長となり多角化を推進。グループ55社、総額3,350億ドル。
2. 李(リ):香港、241億ドル、ヘンダーソンランド・デベロップメント
李兆基率いる香港の不動産コングロマリット
香港の李兆基は、1948年に中国・広東省から香港へと移民し、貴金属取引をしていた。その後、ホテルへの不動産投資を始め、頭角を現していく。73年にヘンダーソン・ランド・デベロップメントを設立。
3. アンバニ:インド、215億ドル、リライアンス財閥
繊維産業から始まったインド最大のコングロマリット
イエメンで働いていたディルバイ・アンバニは、1957年にインドに戻り、繊維業のリライアンスを立ち上げた。ディルバイの死後、石油化学や小売り、バイオテクノロジーなどを手がけるコングロマリットとなった。
4. ジアラワノン:タイ、199億ドル、CPグループ(※セブン-イレブンを展開)
農畜産業を核に多角化進めるタイの巨大財閥
ジアラワノン家が率いる巨大財閥、CP(ジャルーン・ポーカパン)グループは、中国から仕入れた種苗の販売から始まったタイ最大のコングロマリットで、農畜産業、食品産業を核に、事業の多角化を進めてきた。
5. 郭(クオック):香港、195億ドル、サンフンカイ・プロパティーズ
高いブランド力を誇るも、創業家は贈賄で逮捕
郭得勝は第二次大戦後に中国から香港に移住し、1963年に李兆基らとサンフンカイ(新鴻基)を設立した。父の死後はウォルター、トーマス、レイモンドの3兄弟が事業を受け継いだ。ウォルターは実母との確執で経営を退き、トーマスは2014年末に贈賄で懲役5年の刑が確定。
15. ゴドレジ:インド、114億ドル、ゴドレジ財閥
低価格帯の商品を武器に新興市場で存在感
118年の歴史を誇るインドのゴドレジ財閥は消費財コングロマリットだ。3代目のアディ・ゴドレジがグループを率いている。1918年に食物油から石鹸を作って商品化。近年、新興市場で攻勢を強めている。
18. 佐治:日本、108億ドル、サントリー
サントリーの舵取りを新浪氏に預け、後継の成長を待つ
サントリーの創業家。2014年に創業家の佐治信忠氏が、元ローソン会長の新浪剛史氏を社長に抜擢した。同社は創業家の佐治、鳥井両家が交代で社長を輩出しており、創業家以外の社長就任は初めて。
25. 森:日本、61億ドル、森ビル
創業者・森泰吉郎は、2度世界一に輝いた
森ビルの創業家。終戦後に森泰吉郎が東京都港区虎ノ門周辺の不動産を次々に獲得して、日本有数のデベロッパーを築き上げた。フォーブスの長者番付では1991年、92年に2度、トップの座に輝いた。森トラストは今年6月、森章社長の長女、伊達美和子氏に社長交代する。
※フォーブス アジアは11月9日、「アジアの富豪一族資産ランキング」を発表した。2度目の発表となるランキングのトップは、昨年に続きサムスンの李一族。上位10家族の顔触れにはほぼ変わりがないものの、順位には変動がみられた。
また、日本からはサントリーを経営する佐治家が18位に、森ビルの森家が24位に名を連ねた。
50位までに名前が挙がった家族が経営する企業は、さまざまな分野で国際的に事業を展開している。業種は上位5社だけをみても、テクノロジーから家畜生産、不動産など、多岐にわたる。
今回のリストで注目すべき点は、インドの存在感が高まっていることだ。17社がインド企業となっており、これらを経営する一族のうち3家族は、今回が初のランク入りとなった。
ランキングは、3世代以上にわたってアジアを拠点に事業を拡大してきた家族を対象としている。50位までの一族が保有する資産の総額は、5,190億ドル(約54兆7,900億円)。今年50位だった一族の保有資産は、昨年より5億ドル多い34億ドルとなった。
各家族の資産を割り出すにあたっては、2016年10月28日時点での株価と為替レートを基準とした。非公開企業については、同様のビジネスを行う上場企業の資産を参考にした。
2016年度版 アジアの富豪一族資産ランキング TOP5(一族:国、資産、会社)
1位 李(イ):韓国、296億ドル、サムスン財閥
2位 ジアラワノン:タイ、277億ドル、CPグループ
3位 アンバニ :インド、258億ドル、リライアンス財閥
4位 郭(クオック):香港、252億ドル、サンフンカイ・プロパティーズ
5位 李(リ):香港、247億ドル、へンダーソンランド・デベロップメント
・三代続けば末代続く? アジアの富豪一族ランキング50(Forbes Japan 2016年7月28日)
MEET THE RICHEST PEOPLE ON THE PLANET Asia’s Richest Families
3代続けば末代続く アジアの大富豪一族ランキング50 華僑が築いた巨万の富
※「Forbes Asia」は2015年10月号で初めて「アジアの大富豪一族ランキング」を発表した。なかでも目立ったのは、東南アジア諸国での華僑一族の存在感だ。
アジアには有名な財閥がいくつもあるが、多くの場合、その核となっているのは創業家一族だ。アジアで最も資産を持つ、韓国サムスングループの創業家を見てみよう。李一族の資産は266億ドルで、韓国のGDPの約2割を占める。一族が手がけるビジネスは多岐にわたり、富が富を生み続けている状況だ。
アジア各国にはどのような財閥があり、それを支える一族はどれだけの資産を持っているのか。フォーブス アジアは今回初めて、2015年9月25日時点の株価と外国為替相場を基準に、アジアの富豪一族のランキングを作成した。ここでは3世代以上にわたって事業を拡大してきたことが条件となっている。
トップはサムスンの李一族で、2位には香港のデベロッパー、ヘンダーソン・ランド・デベロップメントの李兆基一族、3位にインドのコングロマリット、リライアンス創業家のアンバニ一族が続いた。日本からは、18位にサントリーの佐治家、25位に森ビルの森家がランクインした。
なお、アジアのビリオネアランキングで1位の李嘉誠の一族は、長男、次男が事業を引き継いでいるものの、孫世代がまだ主要なポジションにいないため、ランク外となっている。また、トップ50の半数を中国系が占めているが、中国本土の富豪は1世代目が中心となっているため、このランキングでは除外された。
2015年度版 アジアの大富豪一族ランキング50(一族:国、資産、業種)
1. 李(イ):韓国、266億ドル、サムスン財閥
グループ総額3,350億ドル! 驚異の同族企業
サムスンの創業者は李秉チョル(イ・ビョンチョル)。1938年に三星商会を設立。李秉チョルの死後は三男の李健熙(イ・ゴンヒ)がサムスングループの会長となり多角化を推進。グループ55社、総額3,350億ドル。
2. 李(リ):香港、241億ドル、ヘンダーソンランド・デベロップメント
李兆基率いる香港の不動産コングロマリット
香港の李兆基は、1948年に中国・広東省から香港へと移民し、貴金属取引をしていた。その後、ホテルへの不動産投資を始め、頭角を現していく。73年にヘンダーソン・ランド・デベロップメントを設立。
3. アンバニ:インド、215億ドル、リライアンス財閥
繊維産業から始まったインド最大のコングロマリット
イエメンで働いていたディルバイ・アンバニは、1957年にインドに戻り、繊維業のリライアンスを立ち上げた。ディルバイの死後、石油化学や小売り、バイオテクノロジーなどを手がけるコングロマリットとなった。
4. ジアラワノン:タイ、199億ドル、CPグループ(※セブン-イレブンを展開)
農畜産業を核に多角化進めるタイの巨大財閥
ジアラワノン家が率いる巨大財閥、CP(ジャルーン・ポーカパン)グループは、中国から仕入れた種苗の販売から始まったタイ最大のコングロマリットで、農畜産業、食品産業を核に、事業の多角化を進めてきた。
5. 郭(クオック):香港、195億ドル、サンフンカイ・プロパティーズ
高いブランド力を誇るも、創業家は贈賄で逮捕
郭得勝は第二次大戦後に中国から香港に移住し、1963年に李兆基らとサンフンカイ(新鴻基)を設立した。父の死後はウォルター、トーマス、レイモンドの3兄弟が事業を受け継いだ。ウォルターは実母との確執で経営を退き、トーマスは2014年末に贈賄で懲役5年の刑が確定。
15. ゴドレジ:インド、114億ドル、ゴドレジ財閥
低価格帯の商品を武器に新興市場で存在感
118年の歴史を誇るインドのゴドレジ財閥は消費財コングロマリットだ。3代目のアディ・ゴドレジがグループを率いている。1918年に食物油から石鹸を作って商品化。近年、新興市場で攻勢を強めている。
18. 佐治:日本、108億ドル、サントリー
サントリーの舵取りを新浪氏に預け、後継の成長を待つ
サントリーの創業家。2014年に創業家の佐治信忠氏が、元ローソン会長の新浪剛史氏を社長に抜擢した。同社は創業家の佐治、鳥井両家が交代で社長を輩出しており、創業家以外の社長就任は初めて。
25. 森:日本、61億ドル、森ビル
創業者・森泰吉郎は、2度世界一に輝いた
森ビルの創業家。終戦後に森泰吉郎が東京都港区虎ノ門周辺の不動産を次々に獲得して、日本有数のデベロッパーを築き上げた。フォーブスの長者番付では1991年、92年に2度、トップの座に輝いた。森トラストは今年6月、森章社長の長女、伊達美和子氏に社長交代する。