最近のPIPをめぐる、思うこと徒然 | bischa日乗

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bischaが思ったことをテキトーな文章に綴ります。
AKB48グループや乃木坂46とアイドルグループPIP(http://ameblo.jp/pip-official/)についてのネタは割と多めになる予定です。

さて、思うことを徒然に。

今日は押上WALLOPにおいて、アイドルグループPIPが月に1度の定期公演を行った。
バラエティ番組60分と歌&ダンスのパフォーマンス90分という舞台。
バラエティ番組では勘が良くなって、期待されたことを引き受ける覚悟を見せた福田蘭奈さんを始め、エンタメとして、届けるものがあったように思う。
「バイクに乗りながらビラ配り…」なんていう所謂ムチャぶりにきちんと可愛らしくノッたうえで、笑わせてくれる姿、というのは、これまでの積み重ねから一歩進んだ感があった。
「福ちゃん」と呼ばれるのをただ恥ずかしがっていた姿よりも魅力的だった。
定期公演の方では、濱野舞衣香さんと瑞野由佳さんが歌うマクロスFのテーマ曲として有名な「ライオン」が、粗削りではあるけど、却って可能性を感じる歌だった。
まだまだアーティキュレーションを揃える、なんて段階にも至ってなさそうだし、和声と音をきちんと取る所からやってみたらもっと…と思うのだけれど、抽象的な言い方をすれば、2人の声が相性良く混ざり始めたハーモニーになりつつあるように思うので、期待感が高まった。
そして、何より、2度の「僕を信じて」で冒頭の堂々たる福田蘭奈さんの歌い出しには、「基礎」を積み上げることの成果が存分に発揮されていた、と思う。
そうした小さな光は決して悪いことじゃないと思うし、それは軽んじたくない。

でも、現在、PIPについては、メンバーとパフォーマンス以外の部分で感じる鬱積が余りにも強すぎるように思う。
正直、呑気な位置にいる私から見ていると、何から手を付ければ良いか分からないくらいだ…。
メンバーは、多くがステージを降りた。
悪い例では(何があったかは私には全く分からないが)PIPでの活動に区切りすら付けられないまま、事実的に去っていった例すら生んでしまったし、何が起きているか分からなくて困惑している例もある。
ファンは、やるせない焦燥を溜め込んでいく。
焦燥の行き先は、正しい所は一杯含んでいるのに、届かない、報われない叫びになってしまっているし、私には受け入れ難い暴走すら一部にはある。
プロデューサーは、熱く寄せられる希望に却って拗ねてしまったかのように見えてきた。
歯に衣着せぬ舌鋒の鋭さは、とうとう奔放に他者を傷付けるだけの言葉にまで聞こえてしまうことすらある。
きっと私には分かることはない、回収されることのない鬱積が、PIPへの熱から沸々と湧いている気がしている。

それでも、私はまだ、ここにいようとしている。
それは、残っているメンバーへの愛着、というだけでは説明がつかない気がする。
私が見始めた理由であり、今も信じている点は、プロジェクトとして目指した理想は、挑戦に至る前段階のようなものであり、まだまだ可能性は褪せていないはず、ということだ。
そして、こんなことを独りごちてる私は、現象として何が起きるのか、自分の状況が許す限りは見届けよう、という悪趣味な感情があることも否定しない。
でも、それでも、ステージに立っている彼女達からは、まだ微かな光明は失われていない。

新しく動画を撮って流してみて、じゃんけんをやってみて、ステージでも研鑽の跡を見せて、物販でも新しい形を考えていて…。
そんな彼女達を見ていると、今の袋小路の気持ちから出口を探ることは、後になって笑い飛ばせるくらいのものにはなるんじゃないか。
そう、ちょっとだけ、楽観的な気持ちになろうとしている。

今、PIPは、気軽に見に行くにはハードルが高過ぎる噂ばかりが先行していると思う。
この駄文も決してそのハードルを下げるのに寄与はしないだろう。
でも、抱いている状況としての辛さとその浄化を誰かと一緒に時間をかけて一歩ずつ歩もうと思う人がいたら、PIPの現場に来てくれたら嬉しい、なんて、一縷の望みをかけつつ。