ジュミちゃんの2度目の手術の日③ ~ダメアネの辞書に無い言葉「おくゆかしさ」
手術の後、ジュミちゃんが起きる気配が無いので帰る事になった。
オイラたちは、バスで来ていたので、
車で来ていたクーさんが送ってくれることになった。
しかし、オイラたちは5人で、
クーさんの車は4人乗りなので、1人あぶれるのだ。
クーさんは、ダメアネにそのことを説明し始めた。
クーさんもダメアネの事が大嫌いなので、
ダメアネを車に乗せたくなかったようだ。
しかし、ダメアネは、「じゃあ、私はバスで帰るね」って、
おくゆかしい事は決して言わないのだ。![]()
ダメアネは、黙って一言も言わないので、
オイラがバスで帰ると申し出た。
家に帰っても、ダメアネは、
「ひとりで帰らせて悪かったわね」
と、労をねぎらうような事は言わないのだ。![]()
ダメアネは、クーさんからもらったゆでたとうもろこしに、
物凄い勢いで喰らいついていて、
オイラはその姿を見て唖然としてしまった。![]()
ダメアネは、普段はラーメンどんぶりに大盛りのご飯を食べるそうだ。
おにぎりやサンドイッチでは、全然足りなかったのであろう。
しかし、醜い食べ方である。40代女性の食事風景ではない。![]()
飢えた獣がエサに喰らいついてるようだった。
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ジュミちゃんの2度目の手術の日② ~ダメアネは音読みが苦手~
ジュミちゃんは昼過ぎに手術室に入ったきりで、夕方になってもまだ手術が終わらなかった。
待っていたダメアネとヒメちゃんとオイラの3人はお腹が空き始めていた。
オイラは売店に食べ物を買いに行く事も考えたが、
その間にジュミちゃんの手術が終わって戻ってくるかもしれないと考えると、動けずにいた。
こういう時は、一番年上のダメアネが気をきかすものだが、
ダメアネには心遣いもそんなお金もないのだ。
そんな時にヒメちゃんの父親であるクーさんとクーさんの彼女が差し入れを持ってきてくれたのだ。
5人でサンドイッチやおにぎりを食して、とりあえず胃袋は落ち着いたのであった。
この時はクーさんの気くばりに感謝であった。
しばらくすると看護士さんが手術が終わった事を伝えに来た。
約8時間大手術は無事終了した。今回もジュミちゃんは無事生還した。
オイラたちは、一旦病室を退室するように言われた。
医師や看護士さん達によって、ジュミちゃんを一度麻酔から目覚めさせるのだという。
ジュミちゃんを一度麻酔から目覚めてからオイラたちの入室が許された。
しかし、ジュミちゃんはまた眠りについていた。
電気毛布の上にジュミちゃんは寝ていた。
ダメアネは、電気毛布のスイッチを見て、
クーさんは、それを聞き逃さなかった。
「ネーちゃん!何て言った?もう一度言ってみな!」
ダメアネは、「つよ」と「よわ」ともう一度自信なさげに言った。
ダメアネは、純粋な日本人でありながら日本語が苦手なのだ。
ダメアネは、特に音読みが苦手のようだ。
それ以前に「音読みって何?」というに違いない。
後日、ジュミちゃんによると、朦朧とした意識の中で、
クーさんとダメアネのやり取りが聞こえていたという。
ジュミちゃんは、大手術が終わった直後に朦朧とした意識の中で、
ダメアネの頭の弱さに呆れていたそうだ。
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