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東京からバスで約8時間かけて阿波の国、徳島に着きました


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早朝に到着したので、市内で時間を潰し、阿波國一之宮である大麻比古(おおあさひこ)神社に参拝

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それから鳴門に行き、山水人で仲良くなった友達に教えてもらった宿に行く

ここは口コミの宿なんだけど、宿というよりは家だった

つるつる頭でひげという一見こわもてのおじさんが宿主
話すと、とっても温かくてやさしい人

本人曰く「おばちゃんの心を持った、海坊主」だそうだ
ごはんも上手でめちゃくちゃおいしい

ぼくが興味ある事を聞くと何でも答えてくれるし
本人も褌学会で、鳴門ジャンベクラブで、サーファーで
こんな本もあるよって持ってきてくれる
DVDもCDもなんでも出てくるドラえもんのような人

たくさんの情報をもらいすぎていっぱいいっぱいだ

そして、ぼくの他にもヘンププラスティックで箸やサーフィンのフィンを作ったりしていて、ヘンプで世の中を変えようとしている自称「難波のボブ・マーリー」という素敵な人がお客さんで来た

夜はまことさんのジャンベの練習会に少しだけ顔出したり、家でギターを弾いてくれたり、いろんな話をした

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次の日三人で大麻比古神社の近くでやっている大麻(おおあさ)フェスティバルに行く

これは古くから日本の生活文化の基となっていた麻で大麻町の町おこしをしようイベント

ここ大麻町ははるか昔、阿波忌部(いんべ)氏という初期の大和朝廷において中臣鎌足で知られる中臣家と共に古来より神道を司る一族が大麻山を拠点に麻を携えて日本各地に植えて、開拓していった歴史がある地で、現在でも天皇即位の大嘗祭において麁服(あらたえ)という大麻で作られた織物を作っているそうです


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今では大麻(たいま)と悪いもののように言われているこの麻という植物は、そもそも戦前まで注連縄などの神事用の他、蚊帳、漁業の網、七味唐辛子の実、オガラというお盆の迎え火や、ヘンプとよばれる衣料繊維などさまざまなものに使われてきました

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そして成長が早く真っ直ぐに育ち、虫や病気を寄せ付けないので、まっすぐ大きく成長するようにや、健康な子に育つようにと赤ん坊の産着には麻の葉模様がよく使われます

しかし戦後GHQによる石油を使っていく政策により、縄文の時代から使われてきたこの麻という植物を麻薬として法律で規制されてしまいました

戦前まではいろんなところに自生していて、麻農家も数万件あったのに。今では栃木にある数件ほどしかないし、はじめるにも知事の許可が必要です
現在は麻薬成分といわれているTHCを含んでいない品種も出来ています


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環境に害がなく、成長が早く、ゴミになってもまた自然に帰っていく


この循環型の植物をまちおこしに利用しようと大麻町商工会が主催し、鳴門市長が挨拶し、栃木から麻農家さんが来たり、栃木県知事からすばらしいコメントが届いたり、大麻町の歴史を研究している学校の先生の講演があったりと充実した内容で、本気が伝わってきた

そして実際どう商品化していくかということで、難波のボブ・マーリーはじめ麻のビール、ナッツ、タオル、服、プラスティック、紙、オイル、化粧品などなどたくさんの麻製品を作っている企業やお店が出店していた
ヘンプオイルで車も走らせるし、コンクリートなどの建材にもなるそうです

縄文の昔からの古い歴史を持ち、戦前まで日本人の生活にはかかせないものであり、地球に優しいこの植物に未来の可能性を感じたイベントだった

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大麻比古神社の大例祭があったり



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大麻山に登ったり


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この土地に惹かれ移動できなかったけど
みかんの仕事まであとすこし阿波の国、徳島を旅しようと思います