私のブログテーマに「横浜シリーズ」があります。
記事の更新をさぼったために
すっかり忘れていましたが、
久々に横浜の曲を取り上げようと思います。

 

 

1989年(平成元)年、横浜では
横浜市制100周年、横浜港開港130年を記念して
「横浜博覧会(YES'89)」が
みなとみらい21地区で開催されました。

その2年前くらいから
横浜に住まいを移されて
以後30年以上横浜に住まわれているのが
沢田研二さんです。

横浜に在住している私も何度か
お見かけする機会がありました。

横浜市制100周年、横浜港開港130年を記念して
横浜市民オペラ「海光」が
ちょうどこの年にオープンした
横浜アリーナで上演されました。

この公演で主演に抜擢されたのが
沢田研二です。

1971(昭和46)年の「君をのせて」で
ソロデビューし、
「危険なふたり」「時の過ぎゆくままに」
「勝手にしやがれ」など数多くのヒット曲を連発し
昭和を代表するスターとして活躍したジュリーも
年号が昭和から平成に変わる頃には、
目立ったヒット曲もない状態でした。

そんななかで1994(平成6)年にリリースしたのが
シングル「HELLO」。

この年、健在ぶりを示し

5年ぶりにNHK紅白歌合戦に出演。

この曲を歌っています。

そして、一応両A面ですが、
どちらかといえばB面扱いだったほうが
「YOKOHAMA BAY BLUES」です。

LIVE DAM AI機種のみですが
2曲とも配信されました。

どちらも後藤次利がプロデュースし
「HELLO」は作詞秋元康、作曲後藤次利。

「YOKOHAMA BAY BLUES」は
作詞八島順一、沢田研二
作曲後藤次利、八島順一、

八島順一は元HOUND DOGのギタリストです。

本人が作詞をてがけていることからも
横浜という街への愛着が

深かったものと思われます。

歌い出しは…
♪ 本牧埠頭から oh 霧が立ちこめると
  濡れてく YOKOHAMA BAY BLUES~

本牧ふ頭はコンテナターミナルとして
横浜港全体の5割のコンテナを扱っているふ頭。

ご存じのように
1989(平成元)年に開通した
横浜ベイブリッジは
本牧ふ頭と鶴見の大黒ふ頭を結んでいます。

2節目にはこんなフレーズが…
♪ 空に突き刺さるビルも oh 遥か夢の中に
  むせぶよ YOKOHAMA BAY BLUES~

この曲が登場する1年前、
1993(平成5)年には、空を突き刺すビル
横浜ランドマークタワーが誕生していました。

横浜を離れ、恋人と別れる
男の心情を唄った歌ですが、
サビで歌い上げ部分は
同時期にヒットしていた曲のタイトルのように

恋しさとせつなさと心強さを感じる
メロディラインと歌い方が秀逸です。

♪ そのままの君だけ 抱きしめていたい
  涙も 痛みも 包みこんで
  このままの俺だけ 傍に置いてく
  悔しさ 切なさ 胸に伏せて I LOVE YOU! 

すっかり忘れていた歌ですが
カラオケの配信で、また甦ってきました。

コアなファン以外の心に響かなかった
沢田研二の「YOKOHAMA BAY BLUES」。

懐メロのカテゴリにはいることもなく、

ずっと隠れたままの曲ですが
今聞いてもとても新鮮です。

ぜひ、歌い継いでいただきたいと思います。