遅ればせながら、
2018年の新年のご挨拶を申し上げます。

 

 

歌好きオヤジの気まぐれブログに
おつきあいいただいている皆さま
今年もマイペースの更新ですが
よろしくお願いいたします。

 

さて、私がブログを開始してから12年目
干支もひとまわりしました。

 

常に自分の好きな曲にこだわって
さまざまなジャンルの歌を紹介させていただいている私
ブログで記事にすることはありませんが
最近は若いアーティストの曲にハマったりもしています。

 

昭和の旧曲から新曲まで
歌に関しては気分任せの根無し草のような私が
我こそ「根無し草」と名乗る作詞家、歌手、
音楽プロデューサー&作曲家がつくりあげた
クミコwith風街レビューのアルバム
「デラシネ deracine」をご紹介します。

 

昨年9月に発売された

クミコwith風街レビューの

「デラシネ deracine」は
年末の日本レコード大賞の
優秀アルバム賞を受賞しました。

 

タイトルの「デラシネ deracine」は
フランス語で「根無し草」という意味です。

 

1つの場所に定住せず漂白したいという
大御所作詞家の松本隆、
ジャンルにこだわらず自らを「スキマ歌手」と名乗るクミコ、
自分の音楽こそ「デラシネ」という富田恵一は
私のような老いぼれの歌好きから見ても
神のような存在です。

 

松本隆とクミコといえば
2000(平成12)年、アルバム「AURA」を世に出したコンビ。

 

それ以前の高橋久美子、高橋クミコ名義の頃から
いつか出てきてほしいと願っていた歌手が
「街角の歌姫」という称号とともにクミコに改名。

 

極上のラブソングが発売されると
真っ先にアルバムを購入しました。

 

あれから実に17年ぶりの発売となった「デラシネ」には
作詞家松本隆をリスペクトするミュージシャンが集合しました。

 

クミコのデビュー35周年を受けての
プロジェクトでもあるとか。

 

収録曲は

01「 不協和音」七尾旅人作曲
02「消しゴム」吉澤嘉代子作曲
03「フローズン・ダイキリ」横山 剣作曲
04「しゃくり泣き」村松崇継作曲
05「さみしいときは恋歌を歌って」秦 基博作曲
06「枝垂桜」 作曲亀田誠治
07「セレナーデ 」シューベルト作曲の楽曲に日本語詞
08「恋に落ちる」永積 崇作曲
09「砂時計」つんく♂作曲
10「輪廻」菊地成孔作曲

編曲はすべて富田恵一

 

このうち「さみしいときは恋歌を歌って」と
「恋におちる」は2016(平成16)年9月に
シングルとして発売され、
「砂時計」と「セレナーデ」は
昨年4月にシングルカットされていました。

 

全10曲、10編の恋の物語は
クミコの極上の歌唱とともに
どれも聴きごたえのある
素晴らしい曲に仕上がっています。

 

大人のラブソングというテーマ通りに
松本隆が綴る言葉が聴き手の心を
ふわっとした心地よさで包んでくれます。

 

「セレナーデ」以外は
どれが詞先でどれが曲先かわかりませんが、
どれも作詞家、作曲家、編曲家が
お互いに影響し合い職人技を駆使して
曲をつくりあげている様子がうかがえます。

 

松本氏曰く「今まで付き合ったことのない方々と作り上げ、
面白く新鮮なものに仕上がったと思う」。

 
以前から松本隆が書く詞には
詞に寄り添うような曲づくりがされていて
どの曲にも詞と曲のフィット感が
強く感じられると思っていましたが、
今回も特にそう感じる曲ばかり。

 

「砂時計」や「フローズン・ダイキリ」など
特に好きな曲もありますが、

今回は1曲1曲をご紹介するとキリがないので
あえてしないことにします。

 

できれば、優秀アルバム賞を受賞した
大人の恋歌を
じっくりと聴いていただき
味わっていただきたいと思います。