坂本冬美が今月7日にリリースした
新曲「アジアの海賊」が話題を集めています。


1985(昭和60)年、
「翼の折れたエンジェル」一世を風靡して、
最近また鮮やかに復帰した
中村あゆみの書き下ろしのこの曲


YOSAKOIソーラン風ののりにロックテイスト、
人生を荒波に例えた応演歌だそうで…。


インパクトが強くてスケールも大きく
おまけにアレンジも印象的な
カッコいい曲に仕上がっています。


若い子の歌にはついて行けなくなったけど
演歌はちょっと苦手という層に向けて


正統派の演歌ではなく
ジェロの歌に象徴される
演歌風味の今風の歌にチャレンジする
坂本冬美に拍手したいと思います。


そして、両A面の
カップリングとなった「また君に恋してる」は
今のところネットの楽曲配信では
「アジアの海賊」よりも人気が高いようで、


この2曲が収まったシングルは
週間オリコンランキングで
秋元順子の「愛のままで…」に次いで第2位を
キープしていました。


私の好みということで、
本日は、この「また君に恋してる」を
詳しく取り上げたいと思います。


1986(昭和61)年から続く
大分の麦焼酎「いいちこ」のCM。


1988(昭和63)年、「時は今、君の中」より
ビリーバンバンや
兄弟の弟さんの方の菅原進の曲が使われてきました。


その後も「IT'S NICE TO BE WITH YOU」
「さよならをするために」「遅すぎた季節」
「砂漠の薔薇」「今はこのまま」「君の詩」と続いて
2007年からこの「また君に恋してる」が使用されています。


余談ですが、「君の詩」はある店で
お兄さんの菅原孝さんと一緒に
歌ったことがあります。


いつもながらの癒される映像とともに
何となく懐かしく、たまらなくせつなく
心地よいやさしさが満ちて来る歌の作詞は松井五郎。


♪ 朝露が招く 光を浴びて 
  はじめてのように ふれる頬
   てのひらに伝う 君の寝息に 
   過ぎてきた時が 報われる~


大人の恋を綴った詞は

やはりどこが違う奥の深さを感じます。


作曲はずっとこのシリーズに関わっている
ギタリストでアレンジャーで作曲家の森正明。


NHKラジオ初の年間キャンペーンソング
ビリーバンバンが歌う「ラヂオのうた」の
作曲を菅原進と一緒に手がけています。


そしてこの曲がさらに注目されはじめたのは
昨年11月から流れている「いいちこ 日田全麹」のCM。


的場浩司が侍姿で登場して
坂本冬美カヴァーの
「また君に恋してる」が流れてから。


あの曲はいつCDが出るかという
問い合わせも殺到したようです。


♪ また君に恋してる いままでよりも深く
   まだ君を好きになれる 心から


CMで印象に残っている方たちには、

サビの部分がもうすっかり
耳に残っているのではないかと思います。


ビリーバンバンのソフトで美しく
磨きがかかったハーモニーももちろんですが、


坂本冬美の抑え気味の
しっとりとした歌唱に強く惹かれます。


2007年に発売された
ビリーバンバン「また君に恋してる」、
DAM配信を待ち望んでいましたが、
忘れた頃にやっと坂本冬美バージョンが配信され
カラオケで歌うことができます。


「いいちこ」は大分の方言で「いいですよ」だそうで、
本当にこの曲「いいちこ」。



こちら

2010年3月に書いた続編を掲載しました。