石井明美という歌手を
どのくらいの人が認知しているだろうかと
いろいろ想像しながら今日の
記事を書いてみたいと思います。
まずは「CHA- CHA- CHA」でしょうね。
この曲は1986年のオリコンの
年間シングルチャートで1位になった曲だから
この頃、TVドラマの「男女7人夏物語」を
見ていた人や、音楽番組を見ていた人は
覚えていると思います。
「CHA- CHA- CHA」は
イタリアのダンスグループ
フィンツィ・コンティーニの日本語カヴァー曲。
ディスコ系のダンスナンバーが新鮮で
みんなでこの曲にノッてしまった。
おかげで選抜高等学校野球大会の
入場行進曲にも採用されてしまいました。
この曲の後、「響きはtu tu」という
阿木燿子作詞、筒美京平作曲の曲を
歌っています。
「♪ 恋の響きはチュチュ~」
「tu tu」は「チュチュ」でした。
詞もおしゃれで、なかなかいい曲でしたが、
「チャチャチャ」の後の「チュチュ」は
あまり売れなかったと思います。
「CHA- CHA- CHA」のときは
あまり感じませんでしたが
石井明美の声質は艶があってとてもよかった。
で、その後の1987年にリリースされた曲が
本日のご紹介する「JOY(ジョイ)」。
作詞はすぎもとまさとの「吾亦紅」の記事で
ご紹介したちあき哲也。
作曲はもちろん筒美京平。
TBS系ドラマ「恋に恋して恋きぶん」の挿入歌でした。
オリコンチャート最高位は19位、
ヒットとは言えなくてもそこそこ売れました。
しかしこの曲「JOY(ジョイ)」は、カラオケを通して
広まった曲と言えるでしょう。
この歌を愛唱歌にしている女性が
意外と多いんです。
筒美京平さんの作品の素晴らしいところは
常に時代の流行を意識したサウンドです。
しかも親しみやすいメロディーがとても際立っていて
聴いても歌っても心地よいのが特徴。
この曲も筒美作品の魅力をたっぷりと
感じることができる曲だと思います。
「♪ JOY~」で始まる詞
ふられてしまった相手の男に対して、
「♪ みんな夢で いいの いいの」とか
「♪ 逢えただけで いいの いいの」と…
最後には
「♪ 憎んでみたいのに… 可愛いひと」
女性からすれば、とんでもないと
思われてしまいそうですが、
これを女性が歌うと、
男性はけっこう胸キュンになるかもしれません。
この曲を知らない若い方にもおすすめしたいと思います。
ちなみに石井明美は1989年に
マジックの定番曲「オリーブの首飾り」の日本語カヴァー、
一旦引退した後、1997年には
作詞作曲ジョー・リノイエ、
NTV系「火曜サスペンス劇場」主題歌の
「バラード」をリリースしています。
この2曲もおすすめです。