「庭にイトヒバが植わっているけど剪定方法がわからない!」とお困りではありませんか?
イトヒバは他の庭木のように刈り込むことができないので難しく感じますよね。
ネットで調べても「Y字で枝垂れるように・・・」など難しいことが書いてあり、ますます困惑してしまいます。
そこで今回、1級造園技能士で植木屋歴40年のプロからイトヒバの簡単な剪定方法を教わりましたので、それをご紹介いたします。
剪定時期について
イトヒバの剪定適期は7月~11月頃とのことです。
イトヒバは7月頃に新芽が伸びきりますので、剪定も7月以降に行った方が二度手間にならずにすみます。
ただし冬の寒い時期に剪定すると木がダメージを受けてしまいますので、遅くとも11月頃には剪定を終わらせるようにしましょう。
剪定方法について
イトヒバの剪定方法はいたってシンプルで、基本は太く硬くなった古い枝を根本から切り落としていくだけです。
もさもさに茂った枝葉を手でかき分けてみると、下の写真のように付け根のほうが茶色く禿げ上がった枝がいくつか見つかるかと思います。
このような枝を生え際からバッサリ切り落としていきます。
ただし、枝の付け根から若い葉が伸びている場合はその若い葉を残して切るようにしましょう。
そうすることで若い葉が成長し枝が若返ります。
枝葉が混みすぎていてよくわからないという場合は、下から見上げてみると太い枝がよくわかるかと思います。
いくつか太い枝を落としてしまえばだいぶ見やすくなりますので、仕上げは上から見ておこなうようにしましょう。
このような感じで1番目に太い枝、2番目に太い枝・・・と順番に切り落としていき、下の写真と同じくらいまで透かすことができればそのブロックは終了となります。
私も最初見たときは驚きましたがかなりスカスカにして大丈夫なようです。
とはいえ、はじめてで不安な方は少し多めに枝葉を残しておいた方がいいでしょう。
あとから追加で剪定することはできますが、切りすぎた枝をもとに戻すことはできないですからね。
もし残った枝葉の長さが不揃いで見た目が悪いようでしたら、下の写真のように枝葉をまとめた状態で先端を切り揃えます。
こうすることで、残った葉が丸く切り揃えられて見た目が綺麗になります。
以上のような流れで各ブロックを剪定していくわけですが、日当たりのいい上の方は葉を少なめにし、日当たりの悪い下の方は葉を多く残すようにするとよいです。
最終的な完成イメージは下の写真のようになります。
慣れると1本2時間弱くらいで剪定できますが、最初は4時間くらいかかるかと思います。
難しいと感じたら無理せず植木屋さんに相談しましょう。
剪定に使う鋏について
イトヒバの古い枝はかなり硬くなっていることがありますので、植木鋏ではなく剪定鋏を使った方が楽です。
個人的にオススメなのは宗家秀久の剪定鋏で、私もかれこれ5年使っていますがいまだに切れ味抜群です。
1年で切れなくなるような安物を何度も買い替えるよりは、多少高くてもよく切れて長く使える鋏を買った方が長い目で見るとお得ですよ!
それでも「鋏に5000円はちょっと・・・」という方には、下記の剪定鋏もコスパが高くてオススメです。
私が園芸を始めたばかりの頃によく使っていましたが、値段の割によく切れますし、なんだかんだで2年くらいは切れ味が続きました。
値段的にも気兼ねなくガンガン使えますので、たまに剪定をするくらいのライトユーザーにオススメです。