タバサの子育てはやはりニャンコとは違いました。
まずお産場所に決めたのは、シャムネコのベットの上です。いえベットの中です。
飼い主の匂いが沢山ついたその場所は、一番安心できる場所だったのでしょう。
一頭目は自分一人で産んでいました。へその緒も丁度いい位置で切って出血もありません。『偉いねタバちゃん、ここでは子猫が下に落ちるのでゲージに移動しようか?』

ソラちゃんの時は、一頭目洗濯機で産んだ後、ゲージに移動をさせても素直に従ってくれました。
しかしタバサの場合は、子猫を触ること・抱き上げることは許してくれたのですが、子猫をゲージに移しタバサも移動させたとたん、子猫を加えて元に戻ろうとします。
初めての子供の加え方も上手ですが、やはり心配なので取り上げてベットに戻すと安心しました。
うわ布団がどうしても落ちてくるので、ベットの中に段ボールの巣穴を作ってあげました。しかし飼い主の匂いのしない段ボールはやはり安心できないようです。

仕方がないので子猫が落ちないように、ベットカーバを丸めてゴムで止め、枕二つと大きなクッションと小さなクッション、で巣穴の改造です。全ていつもシャムネコが使っているものばかりです。
やはり飼い主の匂いがするものは、すんなり受け入れました。

子猫を産み落とし半日もしない時間に、タバサが巣穴から外に出てきました。トイレも食事もお水も、導く必要もなく積極的に自分から行動します。
ここはやはり野生種とわんにゃんの大きな違いです。

まずは自分の身を大切にしなければ、子供たちの命を守育てるることはできないと判っているのです。
既に今朝キャットガーデン(わが縄張り)の見守りにもお出かけして行きました。何事にも積極的です。

おやおやすぐにタバサママが戻ってきました。タバちゃん、大切な縄張りに侵入者は居なかったかな?
ママ同様、タバサベィビーもワイルドに力強く育っています。
でも巣穴は、ふかふかの高級ホテルです。本来なら岩場の洞くつで産むんだよね。
タバサちゃんのお産が始まりました。

朝7時に第一子出産、それから延々と8時間第二子が出てきません。
もうそろそろ限界、獣医に連絡を取ってみようと思ったら、第二子がやっと出てきました。続いて第三子、その後また休憩に入ります。

長引くお産にママは疲れ果てています。
食事は拒否、ではチュチュでおやつにしましょう。食べました食べました。お代わりまでしましたよ。

一安心です。ベィビーもみんな元気です。
招かれざる客がやってきました。壁際でのんきなカレンが何かにじゃてついています。
よくよく見てみると危険分子❕あらまぁ大変。どうしましょう。
急いでペンチを取りに行って、首元に失礼して強烈なマッサージを。次ははさみを取りに急いで,すみません。

本当にごめんなさいね、でもあなたの訪問はすごく迷惑だったのよ。どこか遠くに離してあげても、また戻ってくるかもしれないし・・・・・選択肢はありませんでした。

それにしても大きなムカデです。早く気が付いてよかったわ。
顔や首元に噛みつかれていたら、気道をふさがれてカレンはあの世行だったかも
4年前、可愛い茶虎の子猫がやってきました。

最高に性格のいい子で、誰とでも会ったその瞬間から仲良しになれました。猫であろうと犬であろう人間であろうとね。
出会いは佐賀の動物フェスティバルでした。
ただ一頭・野外のゲージの中でも、動ずることなく一人でおもちゃと格闘していました。
そんな無邪気な子猫です、貰い手希望者が多く抽選にになってしまいましたが、なんとラッキーなことにシャムネコの手に飛び込んできました。

リードのお家の周りは自然がいっぱい。2.5mのフェンスも忍び返しさえも飛び越えて脱走を図る、やんちゃぼうやです。
森に出かけて行ってはたくさんの鳥たちを捕まえ持ち帰り持ち帰り、自前の朝食を準備しました。
時には森にすむ姫ネズミ、ヤモリ・トカゲ・昆虫と沢山の獲物が犠牲になりました。なみあむだぶつ・なみあむだぶつ・・・
ただシャムネコと共に過ごした彼の生涯は、最高に幸せな猫生だったでしょう。
自然と共にのびのび思いのままに過ごした4年間、短かったけれどきっと充実していだろうな。
彼の苦しむその姿を見たを目前にしたのち、死に対する考えが大きく変わりました。
たとえ自分がどんなに苦しんでその時を迎えても、リードが一生懸命耐えるたのだから私だって耐えて見せると思うようになりました。
ただ一つ、あなたの殺した鳥さんたちには、ごめんなさいを言わなくちゃね。
ソラママに余裕が出てきました。
お食事もゲージの外でするようになりました。

しばらくは休憩時間も取っています。勿論トイレも行くようになりました。
これで一安心です。

ところでソラちゃんベィビーは、無償でお譲りします。ご希望の方はご連絡ください。

ただお譲りの条件が避妊・去勢、また室内飼いなどその他いくつかありますので、その承諾が頂ける方に限ります。
初産の子育ては、わんこもニャンコも特に熱心です。
出産から数日はどの子も、自分の排泄は我慢できるだけ我慢しようと思っています。
わんこ達ならば抱きかかえて強制的に、外に連れ出し排泄させますが、ニャンコの場合はそう訳にはいきません。
ゲージの中にトイレは用意して有るのですが、使う気は全くないようです。

時折、ほかの子を部屋から排除して、ゲージのドアを開け『お願いしますから、おしっこだけでもしてください。』と懇願するほかないのです。
排尿を我慢する限界は3日だそうです。
『もしかして我慢しすぎて、膀胱炎でもなってない?』
彼女がトイレ周りをするたびに、トイレの石を確認『濡れてない(><)大丈夫かなぁ』
『みんなのいる部屋のトイレにも行く?。心配しなくてもここのドアは閉めとくから。』



更にギャビーが新米ママの労をねぎらいます。

みんなのやさしい労いを受けて、少し羽を伸ばしたソラママは大切な子猫の元へと戻っていきました。
出産直後の子猫や子犬は、出産と同時に排泄をすることがあります。
今回の子猫たちの5匹のうちの2匹が、可愛いウンチを出しました。健康な証です。

そして小さな小さな子猫を、育ててくれていた胎盤です。うんちょっと待って、わんこの胎盤とは形が違うみたいです。

よく見ると食虫植物のウツボカズラにそっくりですよ。

この中で63日間一つの細胞から、こんなに大きく育ったのですね。
着床後はまだまだ沢山の兄弟たちが命をはぐくんでいたはずです。
この勝負に負けた子供た
ちは、その命をはぐくみとおす事ができませんでした。

そして生まれ落ちたその時から、今はおっぱいの取り合いをしています。
これまた神秘の世界の物語。
いつも元気なソラ、昨日から陣痛が始まり元気がありません。
シャムネコはニャンコのお産は初めてなので、大いに緊張気味です。
それと言うのも周りのブリーダーが言うには、猫のお産は犬と違って非常に難しいのだと口々に誰もが言うのです。
さ~てどうなるのだろうと思っていました。

いよいよ早朝からソラちゃんの出産が始まりました。彼女の選んだ出産場所は洗濯機の中でした。
初産一頭目・洗濯機の中で無事に終了しました。出産を終えて取り上げても怒ることはありません。全然気にもしていない。
へその緒を切り濡れた毛をタオルで拭いて、親子ともゲージに戻しました。
どうってことないじゃない。
2頭目、3頭目、4頭目、5頭目。何が難しいんだろう。犬と同じじゃない。犬より簡単だわ。

秘訣はやはり普段からのスキンシップにあるのでしょう。
思いっきり可愛がって信頼関係ができていれば、おのずと飼い主を100%受け入れてくれるのです。

次はタバサです。野生の血を引くタバちゃんもしょうめいしてくれるかな?楽しみです。
それにしてもわんこと違って、ちっさいなぁ~
今年は台風が良く来ます。これも地球温暖化がもたらす、ありがたくないプレゼントです。どんどん地球の終末期が近ずく,前兆のほんのわずかな始まりなのです。
とは言いながら台風と言うお天気は、子供の頃から、何故かわくわくする気分になります。
小学生だった私にとって、両親がとる非日常の行動には興味をそそられる物で有りました。
雨戸を吹き飛ばされないように竿とひもを使い固定したり、町内の組長さんが万が一の時は、避難をしてくださいと言いに来たりと、とても楽しい気分・ルンルン。
妹と共にリックに自分たちの必要と思うものを詰め込み(それが何だったかは覚えていませんが)、避難の時を心待ちにしていました。まるで遠足気分です。

その楽しかった思い出が、今も心の隅に残っているのでしょう。
台風の連れてくる、ごうごうとうなりを上げる風の音の心地よい事。
風鈴の音色ではないのにね。
今日も勿論わんこと共にお散歩に出かけました。
お店のある小長井の地は多くの檜山に囲まれて、強風が吹き荒れるのは上空20m以上の上空です。

幼い時の経験が楽しく感じられた物事は、人で有れ犬で有れ猫で有れ、一生その思いを脳は忘れません。
決して子供達やペット達に、台風は怖いだけの物であるという、強い恐怖心を与える事が有りませんように。
それは大人の態度で決まります。






