サッカー系のSNSを拝見していると試合では使えない技術や型があるとの情報が…

主に派手なドリブルテクニックや時代遅れ?の戦術なんかがそう言われるのかな?



総合格闘技(MMA)の黎明期にシンプルでかけやすいフロントチョーク(相手の頭を上から抱えて首を絞める技)が流行りました。

得意とする使い手も多くて、試合でも数多くの決まり手になっていました。

MMA全体のレベルが上がりディフェンスする方も強くなり対策されるようになり、一時はフロントチョークは形には入り易いけど極まらない技って言われてました。 力使いすぎて疲れるだけとか。


その流れがあった後に今度はMMAのレベルが更に上がってスクランブル(良いポジションを奪い合うような攻防)の技術が発展していくと色々な場面で使えるフロントチョークが見直されて便利で「使える技」と見られる様になりました。


入り方や腕や足のクラッチも色々な形ができて、派生技もたくさん生まれてMMAの進化を象徴するような技かもしれません。


蹴り技。特にバックスピンキック(後ろ回し蹴り)なんかもMMAでは派手だけどリスクが高くて実用的ではないと言われていたけど、MMAの技術レベルが上がっていくと一周回って評価されて、格闘技の最高峰であるUFCでも流行して、数多くの決まり手にもなって「使える技」に。



結論。

現時点でできてなかったとしても、使えない技術や型、練習方法だとかって決めつけて否定してしまうのは勿体ない気がします。

トレンドも変わっていくし。 選手として引き出しが多い方が良いとも思うし。

点と点が繋がって線になって上達を実感する瞬間って誰しも味わってきてると思うし。


流れの中での練習だけ意味あって、形だけやっても試合で使えないとかは無いと僕は思います。

ドリル練習や打ち込み等で精度を上げていくって大事だし、細かい練習しないでただ「この技知ってるよ」ってだけで流れだけやって実戦で技を極めるって凄く難しい。 

形の中にも自分なりのコツや必勝パターンみたいのがあって、何千回、何万回やってそれを見つけるのが大事だと思います。 

打ち込み等の方が回数こなす効率は良いよね!とも思う。


兎に角試行錯誤しようと。

試合で出来ていないなら単純に練習量が足りないだけでは?と思う。

 

「自分には必要ない」と無駄(本人にとって)を省くことで洗練されていって強くなる選手もいます。 否定はしないし、むしろその考えも大事だと思います。 取捨選択の判断が選手の質を決めると思いますし。


けど、そういう考えばかりだと競技の発展も遅くなりそうだし個人としても限界が早まりそう。


イチローさんの名言借りれば、「無駄なことって、結局無駄じゃないっていう考え方がすごい大好きで、僕は遠回りすることが一番近道だと信じています。


今勝つために合理性ばかり求めないで、常識にとらわれないで先を見て頭柔らかくしていくのが大事だよなーと再認識させられました。


まだ若い息子らにはトレンドに敏感になって積極的に取り入れながら、取捨選択して自分の形を作って行って欲しいと思いました…