ウチの奥さんの半分は、おっさんでできている。
僕が単身赴任中なので、一緒に朝ご飯を食べることは週末くらいしかないのだけど、だまっていると奥さんは朝刊を読みながら食べ始める。僕の視線に気づいて、「じゃあ、小説だけね」と言ってまた新聞を読む。
また、その新聞の読み方も気にくわない。ほら、よく電車の中とかにいるでしょう?新聞読むときに縦に半分に折って最終的には新聞をばらばらにする、おっさん。まさにあの読み方なのだ。
だいたい僕は、ご飯を食べるときに新聞を読んだり、テレビを見たりするのはあまり好きではない。うちの奥さんはただでさえ、ぽろぽろこぼすのに新聞なんて読みながら食べ始めた日には、そこら中パンくずだらけだ。
口うるさいなあと思われていると思う。でも、僕がいないときはまったく自由なのだからいるときくらい、僕の自由に言わせて欲しいと思う。そのとおりやるかどうかは別にして。(実際、普段は気にはしてくれているようなのだけど)
時々僕はその様子を見て、思わず「まるでおっさんだなあ」と言ってしまう。すると、奥さんは笑って「起業家にはおっさん要素が必要なのよ」と言いかえしてくる。そんなものかなあと思いつつも、やっぱり自分の奥さんがおっさんなのはちょっとイヤだ。たとえ半分でも。
それでも、優しく見守るしかない。もう結婚しちまったからな(笑)。
かく言う僕の半分はバファリンと同様、「優しさ」でできている。そして、あとの半分は・・・なんだろう?・・・「あきらめ」かな?ははは。