昨日は 歯のクリーニングのために
歯医者へ行ってきましたアヒルの母。
引っ越して 最初のころに困るのは医者選びですよ。
まず 自分の健康保険を取ってくれるところでないと
自分の貯蓄が亡くなるほど 高いアメリカの医療費。
皆さん 医者の免許を取るまでは
同じですが 卒業後が 随分と変わってきます。
とくに 商才のある医者と 無い医者の差は
10年ほどすると歴然。
そして この差は 医者の腕とは関係ないことも
とても上手な歯科医でも 宣伝が下手だと
あまり 忙しくないところも。
どんな職業でも同じなので もちろん医者だけではないのですが、
自分のからだの一部を まちがって がりがりと削られた後では
泣くに泣けない。
以前 10年ほど
NYで 日系の会社に働いていた私は
このまま日系の会社にいたのでは
日本人があまり住まない地域へ引っ越した場合
仕事に困る NYから
離れる決心をしていた私は独身で一生を終わるという事も踏まえ
他の馬の友人と 老後は仲良く。
結果 結婚したので 状況は変わりましたが。
そんな感じで
かる~~く どこへ行ってもあぶれない仕事は?と探し
結果
歯医者のアシスタントに 仕事を変更しました。
まず ほとんどの歯医者、週4日制なのです。
1週間32時間。
そして最初に務めていた歯医者は
退職金制度、健康保険も払っていただけました。
もちろん
ほとんどの歯医者は週末休みだし、
馬の試合に出ていた私には
最高のスケジュール。
実は そのころ受けた郵便局員、国税局の 国家公務員試験も 受かっていたのですが
郵便局からは 次のステップの面接の通知が来ず
採用された国税局の ミッドナイトシフト(明け方12時から朝8時)は
3年ほど 昼の仕事掛け持ちで働きました。
ユニオンに加入し 給料も結構良かったのですが
やはり 事務所がある場所が限られていたので
FLには 仕事場は見つけられず。
あと 遅刻が多くなってきて、、、起きるとすでに仕事場に居なければいけない
朝1時とか、、最悪は起きたら朝8時とか!!
歯科医のアシスタントも 上限の給料の相場がありますから
5年ほど2人の歯医者のもとで働いた後
(いろいろな宗教の医者がいるので金曜日は働くのは宗教で禁止されているので
週末はたらく医者もいました)
もっとお金になって ビジネスオーナーにもなれるマッサージの学校へ入学。
学校に通学中は 学生ローン返済のためもあって
5年ほど 歯科アシスタントの 派遣社員として働きました。
そのころ 不動産のエージェントも掛け持ち
派遣社員、臨時社員ですから
派遣会社に登録していると
アシスタントが 病気、バケーションを採った場合に
歯科医へ御伺いして働くわけです。
1日だけの場合もあれば1週間、2週間の場合も。
そして
歯医者が新しい従業員が見つかるまでなど
安定していないといえば、安定していないんですが
時間給は 結構高くて 気軽というか 楽しんでました、私。
一応 所属していた派遣会社で一番リクエストが多いアシスタント
と言われておりました、こんな私でも。
とくに 次の従業員を探している歯医者で働くと
仕事が終わった後で
どう?うちで正社員にならない?と
言われたことが 結構ありました。
とある女性歯科医の方には 給料交渉で
いくらほしいの?その金額払うからとか、、、
彼女は すごく良い条件を申し出てくださったのですが、、
それだけ 他の人は いただくお金に値しない働きぶりだったのか?
そこで
本題の 歯医者の裏話です。
もう15年以上昔の話、なおかつ アメリカのNY郊外の歯医者ということで
裏話 公開しても、、、大丈夫ですよね。
日本語で 日本で読んでるこのブログの読者さんは
アメリカにはそういう歯医者もいるということで、、、
もちろん とても良心的な先生にもたくさんお目にかかりましたよ。
でも およそ100名近くの歯医者へ 御伺いしたんで
色々です。
NY郊外では 歯医者がいっぱい。1つの通りに4件あるような場所も。
歯科医アシスタントといっても
2通りのアシスタントが あります。
これは 歯科医の完全なる 性格で別れ
自分の 仕事場(患者の横での仕事)にぜったい 誰も近寄らせない医者
アシスタントには クリーニングと 次の患者のセットアップを任せるのみ。
この手の歯医者さん、すごい気難しい方が多くて
ちょっと 器具を さわったり どこに何が置かれてあるのか
調べるので扉を開けると
何見てるの 触らないでと 怒鳴られたり、、、
もう君は いいから 帰ってくださいと言われたり
あと1つのアシスタントは 俗にいう
フォーハンド(4つの手)アシスタントというアシスタント。
医者とアシスタントが 患者を挟んで 仕事をするスタイルです。
これには ある程度 歯医者さんが 行う施術に使う器具を
すべて熟知
歯医者が言葉を発する前に 医者の手の上にその器具を乗せる。
クラウンを固定するセメントを 煉る。
歯医者で使う 化学薬品は速攻で 乾いてしまい
やり直しは 難しくなってしまうので
臨時で御伺いした場合は どの化学薬品を使っているか
まず事前 確認しておきます。
医者ごとに自分の好きな薬品があるので
その 配合の仕方や 器具に設置する仕方を 知らないと
患者がやってきてからでは まごついてしまいます。
これらの薬品、すごい高いんですよね。
10人くらいに使用したらなくなってしまうセメント。
日本製でしたが これ5万円くらい。
ピストル式は もっと高くて専用の押し出すピストンが
無いと使えないため8万円くらいになることも。
医者と呼吸が合わず 早くセメントを練ってしまうと
かたまってしまい使えず
おもむろに
怒りだす医者とか (声に出さずも顔色でわかる)
あと アシスタントは 迅速に かたずけ物をしていかないと
次にやってくる患者を 待たせることになってしまうので
スピードが大事。
いくつもの 診療室を持ってる歯医者の場合は
開いてる部屋へ次の患者を通し、 その間に
前の患者で汚れたほうの部屋をかたずける。
その時にスプレーする殺菌剤も
しっかりと仕様説明通りスプレーしてから5分間待って
拭きとれとかいわれたり、
患者から出る唾液や 医者が洗浄する水で汚れた口内を
吸い取るサクション。
このサクションのお金を節約するために
スーパーで売ってるストローを使う医者とか
貧困者が 使う メデイケイドという健康保険がありますが、
それを受け付けてくれる歯医者は
各 処方に国からの支払いが限られているために
いろいろな薬品を節約。
とある メデイケア専門歯医者の所では
歯茎を麻痺する注射を節約するために
抜歯で患者が苦痛を訴ええていても 注射の本数をひかえ
あげくの果て 私が 痛みで泣きわめく患者を抑え込む羽目に。
次に入ってきた患者が
あの~~もう今日は帰りたいんですが、、、、
わかります。私も 辞めて帰りたかった、、、
色々ありましたが
歯医者って アメリカで 一番 自殺するのが多い職業らしいです。
15年ほど前は リタイアーする歯医者が 免許とったばかりの
若い歯医者に患者とオフィイスを徐々に 譲り渡すという
のが多かったのです。
歯科医は 他の医者と違って最初の 医療設備投資が 随分とかかります。
そのかわり より 自分の好きなようにビジネスをすすめていけるのですが。
最後に働いた歯医者さんは 卒業後 とある ビジネスパートナーの会社と契約。
これは 若い歯医者が ある金額をこのパートナー会社へ払う。
リタイアー間際の歯医者は このパートナー会社へ自分のビジネスを売る。
そしてこの2人はこのパートナー会社の1従業員として
給料制で働く。
いろいろな問題がこのような形態には合って。
この歯科医も半分喧嘩別れで この会社を辞め
(最後は裁判沙汰とか?)
今は 独立した自分のオフィイスを持っています。
今まで 1人の独立した歯医者という仕事が
1つの巨大企業によって コントロールされる。
NYのように 親から最初のお金を融資してもらえたり
する歯医者は 関係ないのですが
FLのように あまり裕福でない家のかたは
学生ローンをかかえ、そこから 最初の設備投資は
大変なためか
随分と この パートナースタイルの 歯科医会社?システムを見かけます。
会社は 普通の会社のように
いくつもの支店?を持つので
区別は簡単です。
やはり 社員となって働く場合は 自分で宣伝する必要もなく
オフィスの 医療器具の設備に金を払う必要もなく、
やってくる患者を診るだけですみますから
金銭的にも楽です。
きっと このようなスタイルの歯医者がどんどん増えてくるんでしょうね。
歯医者の 社員制。
これって まるでソーシャリスト形態?
フロリダの歯医者選びは ますます難しい
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