今、再びの大山と山岳信仰と(その1) | 役者・吉田ケツのツケ帳

役者・吉田ケツのツケ帳

ついにアラカンの範疇に達してしまった舞台役者、吉田潔の、仕事でのアレコレ、日常感じたアレコレ……あと、公演情報なども……

株主優待券を貰ったので、箱根に遊びに行った
のは、つい先日の10日、11日だが、優待券は
まだ一枚余っている。
(今回は貰った時点で一枚使用済みだった)
そこで、天気のいいタイミングを見計らって
5月17日、再び大山阿夫利神社へ出掛けてみた。
伊勢原駅前の、前回撮り損なった一の鳥居。
今回は、前回パスした山頂の阿夫利神社本社を
目指すのが一番の目的なので、伊勢原から
歩く等という暴挙はせず、早々にバスに乗り、
朝7:20には大山ケーブル駅に到着した。
山頂を目指す時間と体力のみを考えれば、
本当ならここからケーブルカーなのだろうが、
前回やりそびれた事がもう一つあり、それも
何とかしたかったので、歩く事に。
女坂を登り始める。
目的はコレ。女坂の七不思議。
前回、阿夫利神社下社から下る道すがらでも、
気にはしていたのだが、疲れた身体で一生懸命
歩いていると、つい見逃してしまい、結局
二つしか見付けられなかったと記憶している。
そこで今回は時間にも体力にも余裕がある
朝一番に、ゆっくり見落としがないように
この七不思議を探してみようと言う訳だ。

にも拘わらず、実はその1からして見落とした。
この写真は帰り道、ケーブルカーで
大山ケーブル駅まで降りた後、改めて女坂を
少し登り、探しに探してやっと見付けた時の
写真である。そもそも、Google Map先生が
教えてくれる七不思議の場所は、どれも出鱈目
もいい所な上に、その1のこの弘法の水は、
本当に見付けづらい。
道端に立て看板のみがポツンと立っており、
川のせせらぎの向こう岸に標縄が見える。
足元の石積の護岸にはハシゴが掛かっており、
自己責任で勝手にどうぞ状態になっている。
ハシゴを降り、せせらぎを渡り水が湧いている
と思われるポイントに行くと、石碑の脇、
パイプから水がチョロチョロと流れ出している。
………ふーん、これなんだ。柄杓も用意
されてるので、一応手と口を清めてみた。

その2   子育地蔵
元は普通の地蔵だったのだが、いつの頃からか
顔が童に変わっていたという。
いつの頃からかって……スペインのキリストの
肖像「この人を見よ」の香りを感じるのは
私だけだろうか?w
絶対、誰かがバキッてやっちゃって、
ヤベェ!ってコッソリ修復を試みたんだろ?

その3   爪切り地蔵
弘法大師が一夜の内に、道具を使わずに爪だけ
で彫り上げたとされる。
って、いやいやいや。
言い伝えだけで不思議って言われても。ねぇ。

その4   逆さ菩提樹
下が細く上が太いので逆さまに生えている
ように見えるとの事。上が……太い……かねぇ?
平成十年からの二代目だそうな。

ここで大山寺に到着。
明るい光の元で見ると、また随分と違った
印象になる物だねえ。
ご挨拶だけ済ませて境内を通り抜け、
再び女坂の七不思議を追う。

その5   無明橋
話ながら渡ると、川に落ちたり、忘れ物、
落とし物をしたりと、良くない事が起きる。
昔は姿が違ったのかも知れないが、この橋から
落ちるって、相当だよな。

その6   潮音洞
洞に近付いて心を鎮め、耳を澄ませると
遠く潮騒の音が聞こえると言う。実際に
やってみたが、なるほど聞こえる気がする。
恐らく風の音が洞の穴の中で共鳴している
のだろうが、ごうごうと、遠く近くうねる
ような音は、確かに潮騒に聞こえる。
七不思議の中では、一番へぇ~となったかな。

その7   眼形石
人の眼の形をした自然石で、触れながら祈ると
眼病に効果があると言われている。
うーーーん、眼の形?ねぇ?
あ、でも眼には若干問題抱えてるからな。
お祈りして来れば良かったかな。

ぶっちゃけ、どれも薄ら笑い顔になるような
物ばかりだったが、それはそれで面白い。
そして8:20頃、下社に到着。
下社を左に回り込むと登山口がある。
この先に入山するには、
ここでお祓いする事を求められる。
祓府(と書かれている)を自ら持ったのは、
恐らく初めてだね。
お祓いを済ませた証に小さな御守りを
貰い、それを携えて、いざ次回入山!