さて、宿を出て強羅のケーブルカー駅へ。
この旅の最中に何度か乗ったケーブルカーだが
いつも割りと混んでる。
まあそりゃそうだろ。強羅は箱根界隈の中でも、
結構規模が大きい街だし、宿泊施設も多い。
登山鉄道の終点でもある。
逆に早雲山では、最大18人乗れるゴンドラが
毎分到着して客を吐き出しているのだ。
それを二両編成の客車に詰め込むのだから、
当然混む。上りも下りも混む。
なかなか写真が撮れる環境にならない。
なのでケーブルカー沿線の写真は諦めて
そのまま早雲山でロープウェイに乗り換える。
情報によると、ロープウェイの各駅には、
それぞれ見所があるとか。ならば見ておこう
と、各駅でいちいち途中下車してみた。
まずは早雲山駅
まあ、ここはケーブルカーからの乗り換え駅
なので、途中下車もクソもない。
乗り換えターミナルからちょっと逸れた所にある
2020年6月オープンという、比較的新しい施設が
cu-mo箱根。
ショップやカフェ等の他、足湯しながら景色が
楽しめるテラスがある。てか、この足湯が
一番のウリだろうな。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/6d/3f/j/o1080060715438231274.jpg?caw=800)
さて、ロープウェイに乗り込み大涌谷駅へ。
最初の尾根を越える辺りまでは美しい初夏の
山の景色が続く。これが峰一つ越えると……
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/4f/f8/j/o0607108015438231276.jpg?caw=800)
景色が急速に変化する。
大涌谷駅自体は、谷を越えた尾根の上にある。
全駅の中でも一番高い場所にあたる、
標高1044mに位置している。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/7e/e9/j/o1080060715438231277.jpg?caw=800)
ここに来て、前に書いた強風の洗礼を受ける。
この風、色んな要因が併さっているのだろう。
尾根に挟まれた狭い谷である事、標高が高い事、
そして火山ガスの影響で植生が無く、遮る物が
無い事など。
ビュービューと激しい音に包まれる。
どこかに書いてあったが、確かこの大涌谷駅で
常に風のモニタリングをしている。
その情報は恐らく早雲山~大涌谷間のロープを
稼動させている大涌谷原動設備、そして
大涌谷~桃源台間の姥子原動設備に逐一
送られていて、その情報を元に運行されている
のだろう。風が唸りを上げ始めたとほぼ同時に
ゴンドラの速度がスゥッと落ちた。
驚異的な反応速度である。凄い技術なのだろう。
それでも、そこまで激しく揺れる感覚がないのは
複式単線自動循環式フニテルのお陰なのだろう。
因みにだが、早雲山駅、桃源台駅には、
緊張設備があり、乗車率などに応じて、常に
ロープの張り具合を調整しているのだそうだ。
さて、そんな高度な技術に支えられ、強風にも
負けず、無事に大涌谷駅に到着。
箱根観光の目玉の一つであろう、大涌谷を見学。
まずはジオミュージアムで箱根火山のお勉強。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/30/7a/j/o0810108015438231280.jpg?caw=800)
はこジ郎が可愛いw
ぶっちゃけ、サッと流しただけなので、火山に
ついては、解ったような解らんような……
ただ、大涌谷温泉は蒸気を冷やして温泉にしてる
らしい。かなり独特な方式を取ってるんだね。
大涌谷と言えば硫黄の噴出口
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/d4/c9/j/o1080081015438231285.jpg?caw=800)
2015年の小規模噴火の新火口も見えるらしい
のだが、どれがそうなのか、今一つよく解らん。
間も無く流通が始まる新札の顔で、
今や時の人、渋沢栄一翁も、
箱根の開拓に一役買ってるそうな。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/53/5f/j/o1080081015438231289.jpg?caw=800)
この人は、本当ビックリする程、
どこにでも出没するね。
だから日本資本主義の父たり得たんだろうね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/c3/55/j/o0809108015438231290.jpg?caw=800)
標高1409mと、箱根で二番目の高さを誇り、
且つ2900年程前に出来た、
箱根で一番新しい山。
箱根最高峰の神山(1438m)の北西側が水蒸気爆発
で崩壊した跡にマグマが噴出して出来たそうな。
大涌谷にて、ロープウェイ越しに富士を望む
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/84/7c/j/o1080060715438231294.jpg?caw=800)
大涌谷延命地蔵尊
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/62/e1/j/o1080060715438231297.jpg?caw=800)
脇にある神泉の湯を地蔵に掛けて長寿を願う。
ま正直、そこまで長寿に拘りはないけどね。
でも、黒玉子も買った。別に一個食べて何年
長生きとかはどうでもいいんだけど、普通に
美味いよね、黒玉子。好きなんだよね。
黒玉子と言えば、
大涌谷って散策路みたいのがなかったっけ?
と地蔵の後ろを振り返ってみると、
閉鎖されてた………
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/22/26/j/o1080060715438231301.jpg?caw=800)
むか~し昔に、ここを歩いた記憶があるな。
そして、ここ大涌谷駅舎の2階、大涌谷駅食堂は
カレーが名物らしい。カレー好きとしては、
食っておかなければ。3分程開店待ちして
「特製」大涌谷メンチカツカレーを食した。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/3e/3b/j/o1080081015438231306.jpg?caw=800)
スタイルとしては欧風に近いかな。
でもクミンや他のスパイスもホールで入ってる?
結構プチプチとした食感があり、いい香りが
口に弾ける。ま、観光地飯なので安くはないが、
まずまずのレベル。これが観光地で食えるなら
悪くないよね、って感じる。
まださほど減っていなかった腹に飯を詰め込み、
桃源台線に乗り換える。中間駅、姥子駅へ。
ここには昔のゴンドラが展示された公園がある。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240513/14/dakiyoshiyoshi/04/31/j/o1080081015438231315.jpg?caw=800)
そして富士山のビューポイントとやらは
どこだったんだろう?もう、いいや。
さあ、戻ろう!
ロープウェイ途中下車の旅は無事コンプリート。
桃源台駅まで下り、いよいよ芦ノ湖海賊船だ!
以下次号。