株主優待と箱根旅行と(その6) | 役者・吉田ケツのツケ帳

役者・吉田ケツのツケ帳

ついにアラカンの範疇に達してしまった舞台役者、吉田潔の、仕事でのアレコレ、日常感じたアレコレ……あと、公演情報なども……

さて、宿を出て強羅のケーブルカー駅へ。
この旅の最中に何度か乗ったケーブルカーだが
いつも割りと混んでる。
まあそりゃそうだろ。強羅は箱根界隈の中でも、
結構規模が大きい街だし、宿泊施設も多い。
登山鉄道の終点でもある。
逆に早雲山では、最大18人乗れるゴンドラが
毎分到着して客を吐き出しているのだ。
それを二両編成の客車に詰め込むのだから、
当然混む。上りも下りも混む。
なかなか写真が撮れる環境にならない。
なのでケーブルカー沿線の写真は諦めて
そのまま早雲山でロープウェイに乗り換える。
情報によると、ロープウェイの各駅には、
それぞれ見所があるとか。ならば見ておこう
と、各駅でいちいち途中下車してみた。
まずは早雲山駅
まあ、ここはケーブルカーからの乗り換え駅
なので、途中下車もクソもない。
乗り換えターミナルからちょっと逸れた所にある
2020年6月オープンという、比較的新しい施設が
cu-mo箱根。
ショップやカフェ等の他、足湯しながら景色が
楽しめるテラスがある。てか、この足湯が
一番のウリだろうな。
さて、ロープウェイに乗り込み大涌谷駅へ。
最初の尾根を越える辺りまでは美しい初夏の
山の景色が続く。これが峰一つ越えると……
景色が急速に変化する。
大涌谷駅自体は、谷を越えた尾根の上にある。
全駅の中でも一番高い場所にあたる、
標高1044mに位置している。
ここに来て、前に書いた強風の洗礼を受ける。
この風、色んな要因が併さっているのだろう。
尾根に挟まれた狭い谷である事、標高が高い事、
そして火山ガスの影響で植生が無く、遮る物が
無い事など。
ビュービューと激しい音に包まれる。

どこかに書いてあったが、確かこの大涌谷駅で
常に風のモニタリングをしている。
その情報は恐らく早雲山~大涌谷間のロープを
稼動させている大涌谷原動設備、そして
大涌谷~桃源台間の姥子原動設備に逐一
送られていて、その情報を元に運行されている
のだろう。風が唸りを上げ始めたとほぼ同時に
ゴンドラの速度がスゥッと落ちた。
驚異的な反応速度である。凄い技術なのだろう。
それでも、そこまで激しく揺れる感覚がないのは
複式単線自動循環式フニテルのお陰なのだろう。
因みにだが、早雲山駅、桃源台駅には、
緊張設備があり、乗車率などに応じて、常に
ロープの張り具合を調整しているのだそうだ。

さて、そんな高度な技術に支えられ、強風にも
負けず、無事に大涌谷駅に到着。
箱根観光の目玉の一つであろう、大涌谷を見学。
まずはジオミュージアムで箱根火山のお勉強。
はこジ郎が可愛いw
ぶっちゃけ、サッと流しただけなので、火山に
ついては、解ったような解らんような……
ただ、大涌谷温泉は蒸気を冷やして温泉にしてる
らしい。かなり独特な方式を取ってるんだね。

大涌谷と言えば硫黄の噴出口
2015年の小規模噴火の新火口も見えるらしい
のだが、どれがそうなのか、今一つよく解らん。
間も無く流通が始まる新札の顔で、
今や時の人、渋沢栄一翁も、
箱根の開拓に一役買ってるそうな。

この人は、本当ビックリする程、
どこにでも出没するね。
だから日本資本主義の父たり得たんだろうね。

冠ヶ岳
標高1409mと、箱根で二番目の高さを誇り、
且つ2900年程前に出来た、
箱根で一番新しい山。
箱根最高峰の神山(1438m)の北西側が水蒸気爆発
で崩壊した跡にマグマが噴出して出来たそうな。

大涌谷にて、ロープウェイ越しに富士を望む
大涌谷延命地蔵尊
脇にある神泉の湯を地蔵に掛けて長寿を願う。
ま正直、そこまで長寿に拘りはないけどね。
でも、黒玉子も買った。別に一個食べて何年
長生きとかはどうでもいいんだけど、普通に
美味いよね、黒玉子。好きなんだよね。

黒玉子と言えば、
大涌谷って散策路みたいのがなかったっけ?
と地蔵の後ろを振り返ってみると、
閉鎖されてた………
むか~し昔に、ここを歩いた記憶があるな。

そして、ここ大涌谷駅舎の2階、大涌谷駅食堂は
カレーが名物らしい。カレー好きとしては、
食っておかなければ。3分程開店待ちして
「特製」大涌谷メンチカツカレーを食した。
スタイルとしては欧風に近いかな。
でもクミンや他のスパイスもホールで入ってる?
結構プチプチとした食感があり、いい香りが
口に弾ける。ま、観光地飯なので安くはないが、
まずまずのレベル。これが観光地で食えるなら
悪くないよね、って感じる。

まださほど減っていなかった腹に飯を詰め込み、
桃源台線に乗り換える。中間駅、姥子駅へ。
ここには昔のゴンドラが展示された公園がある。
うん。公園って程の規模の物じゃないね。
でも初代、二代目のゴンドラは興味深い。
この頃は、まだ当然ロープは一本だったんだね。
しかも、今のと比べるとゴンドラ小っさ!
こりゃ大涌谷が強風の時には、恐かったろうね。

駅舎の裏に回ると、何か見付けてしまった。
姥子は富士山の隠れたビューポイントである、
とかアナウンスでも言ってたし………
仕方ない。行ってみるか。
また山歩きである。
しかも思ったより距離があるな。
7、8分位か?金太郎岩展望台に到着。
おお!芦ノ湖と外輪山が美しい!
って、富士山はよぃ!!
ま、いいか。帰ろうと振り向くと更なる案内板。
「金太郎岩50m」
また山歩きである。
山での50mって、結構な距離に感じるのね。
そして、今日も元気に足がパンパンで痛い。
うねうねと山道を下って、着いた!金太郎岩。
周りに何も無い中で、ここにだけ
巨石がゴロゴロ。成る程ね。
金太郎がここに集めたのかもね(白目)
そして富士山のビューポイントとやらは
どこだったんだろう?もう、いいや。
さあ、戻ろう!

ロープウェイ途中下車の旅は無事コンプリート。
桃源台駅まで下り、いよいよ芦ノ湖海賊船だ!
以下次号。