B1傭兵さん導入(仮)
アンハルト•A•フォーチュン、人呼んでフォーは傭兵だ。
黒髪黒目の顔立ちはどことなく理知的な雰囲気を醸し出し、背丈が高く威圧感を仄かに感じさせる。
そんなフォーは今日も廃れた、小さな、赤字の【バーンズ傭兵団】の経理に対して、そろばんを片手に頭を捻っていた。
そもそも傭兵団という職業が赤字になるには訳がある。
活動の中心は王家の家紋に薔薇が使われているという理由で、薔薇王国と呼ばれている中くらいの国の地方都市。仕事は一見ありそうに見える。
傭兵とはいっても何も戦争に参加する事だけでは食えないため、日頃の依頼は溝さらいやら建物の修繕やら金を積みさえすれば大抵のことを行っていた。
しかし、問題なのは粗方問題を解決してしまった場合である。
薔薇王国の王都ならば人口の多さや付近の豊かさによる盗賊の問題、はたまた近くにあるという迷宮などといった諸々の事情で仕事は溢れる程にある。
が、この傭兵団が腰を下ろしている都市は比べるのもおこがましいものである。
人口は少なく、外壁も所々ボロになりかけ、外に 家はなく広がるのはぶどう畑と耕作地。
なんとも、のどかである。
「はぁ……今月は大きな仕事なしか」
閑古鳥の鳴く傭兵団所有の建物内で
アンハルト•A•フォーチュン、人呼んでフォーは傭兵だ。
黒髪黒目の顔立ちはどことなく理知的な雰囲気を醸し出し、背丈が高く威圧感を仄かに感じさせる。
そんなフォーは今日も廃れた、小さな、赤字の【バーンズ傭兵団】の経理に対して、そろばんを片手に頭を捻っていた。
そもそも傭兵団という職業が赤字になるには訳がある。
活動の中心は王家の家紋に薔薇が使われているという理由で、薔薇王国と呼ばれている中くらいの国の地方都市。仕事は一見ありそうに見える。
傭兵とはいっても何も戦争に参加する事だけでは食えないため、日頃の依頼は溝さらいやら建物の修繕やら金を積みさえすれば大抵のことを行っていた。
しかし、問題なのは粗方問題を解決してしまった場合である。
薔薇王国の王都ならば人口の多さや付近の豊かさによる盗賊の問題、はたまた近くにあるという迷宮などといった諸々の事情で仕事は溢れる程にある。
が、この傭兵団が腰を下ろしている都市は比べるのもおこがましいものである。
人口は少なく、外壁も所々ボロになりかけ、外に 家はなく広がるのはぶどう畑と耕作地。
なんとも、のどかである。
「はぁ……今月は大きな仕事なしか」
閑古鳥の鳴く傭兵団所有の建物内で