【ウクライナに勝利を】中国に止められたのに、のこのこ北朝鮮に出向いたプーチン(笑) | 疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う

【ウクライナに勝利を】中国に止められたのに、のこのこ北朝鮮に出向いたプーチン(笑)




ナチスロシア軍のキルゾーンと化したボルチャンスク。ナチスロシア軍、もはやバギーやバイクもなしに、歩兵のみの突撃を敢行し、そこを、ウクライナ軍からドローンや砲撃で狙われ、また、ハイマースや、アメリカから供与された、GBUー39という滑空誘導爆弾で大損害を被っているんだとさ。ざまぁ。




そんななか、背に腹は変えられないプーチン、北朝鮮の圧政者の運転手として出向く(笑)。




結果、ますます中国の不快感レベルは上昇(笑)。


 【「プーチン氏に訪朝を控えるように求めたが受け入れられなかった」…習近平主席は不満

習近平主席
北朝鮮とロシアの同盟強化をめぐり西側メディアで中国が朝ロの関係強化に不満を抱いているという分析が出ている。BBCは20日「プーチン氏と金正恩氏の友情を判断する本当の実力者は中国」という見出しの記事で「中国の習近平国家主席が朝ロ間の同盟強化を不満に思う兆候が色々な所で捉えられた」と伝えた。

メディアが言及した事例は、先月プーチン大統領の訪中だった。メディアによると、中国側はロシアにプーチン大統領の訪中後すぐに北朝鮮を訪問しないように求めた。中国が国際社会で「いじめ国家」である北朝鮮と同じ部類に見なされてはならないという判断が働いたというのがBBCの説明だ。

中国が朝ロ関係の強化に敏感なのは米国と欧州の圧迫のためでもある。「すでに米国と欧州からロシアに部品販売などの支援を中止するように相当な圧力を受けているが、習主席はこのような警告を無視することもできない立場だった」とBBCは分析した。

BBCは「中国は成長鈍化を克服し、世界2位の経済大国の地位を維持するために外国人観光客と投資誘致が必要だ」とし「習主席は国際社会で『いじめ国家』扱いされたり、西側諸国から新しい(経済的)圧力を受けたりすることを望まないため、西側とロシアの関係を同時に管理している」と主張した。ロシアに適当に力を与え、米国に対抗する連帯を形成してはいるが、ロシアの活動に過度に深く介入し、米国をはじめとする西側を敵にすることを望まないという説明だ。

また、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「大胆さ」によって韓米日を主軸にした「東アジア版NATO(北大西洋条約機構)」が作られるのも習主席としては負担だというのがBBCの分析だ。】


当然、プーチンも、こうした中国の事情は理解しているのに、それでも北朝鮮に運転手として出向いたのは、苦しいウクライナ侵略戦争のためなのは明白。ロシアファシストは、ウクライナやベラルーシを、大ロシアを形成する自分たちの所有物という、狂った認識と価値観を有しているため、執拗にウクライナを狙い続けている。

 
【自爆ドローンによる損害増えるロシア軍、一因は「お粗末な電波妨害装置」
David Axe

ロシアがウクライナで拡大した戦争の装備の損害を独自に集計しているOSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリスト、アンドルー・パーペチュアによると、18日に確認した分ではロシア軍の装備の損害(撃破、損傷、遺棄、鹵獲)数がおよそ110にのぼった。ウクライナ軍の損害数は25ほどにとどまっている。

パーペチュアは、1日に集計したロシア軍の装備の損害数としてこれが過去最多かどうかは「記憶が定かでないが、それに近いものだ」とコメントしている。おそらく、双方の損害数の差としても過去最大に近いものだろう。

パーペチュアは各損害について、わかるものについては損害を与えた兵器もリストに付記している。それによれば、この日の集計分でロシア軍の装備を圧倒的に最も多くつぶしたのは自爆型のFPV(一人称視点)ドローン(無人機)だった。ロシア軍の80ほどの装備が、月に10万機あまり投入されている500ドル(約7万9000円)程度のウクライナ軍のFPVドローンによって損害を受けた。

ロシア軍はウクライナ軍のドローン攻撃を阻止できていないようだ。ロシアの軍事ブロガーによる最近の暴露記事からその理由がうかがえる。ロシアの産業界はドローンと操縦士間の通信を遮断するさまざまなジャマー(電波妨害装置)を製造しているが、その多くが実際は機能していないようなのだ。

このブロガーは、Telegram(テレグラム)の人気チャンネルで売り込まれている2400ドル(約38万円)ほどのジャマーについて、役に立たないどころか有害だと怒りの告発をした。このジャマーは前線部隊に信頼できるものという間違った認識を与え、結果として兵士たちを死亡させているという。「誤った希望を抱いてどれほど多くの兵士が命を落とすことになったのか、想像するだけでぞっとする」とブロガーはつづっている。

このブロガーが分解調査した多周波ジャマーは、2年4カ月におよぶ現在の戦争の前線でロシア軍が用いた対ドローンジャマーで、有効性が低いことがわかったものとしては最初のものではない。ウクライナ軍のある旅団は今年4月上旬、3夜にわたる大胆な作戦を敢行し、新たなジャマーを装着したロシア軍の遺棄された戦車を鹵獲した。このジャマーもあまり役に立っていなかったとみられている。
しかし、今回のジャマーはロシア軍の低品質のジャマーのなかでも最悪レベルの出来だったのかもしれない。ブロガーは「山のような技術的な過失」を明らかにしているほか、重量や大きさ、さらに「持ち上げようとすると壊れる持ち手」もやり玉にあげている。

技術的な過失の一例は、アンテナの不適切な向きや取り付け方だ。適切につくられたジャマーでは、妨害信号によってドローンの無線リンクを広範囲で無効化するために、アンテナは適切な形状と大きさのものが選ばれ、適切な方向に向けて取り付けられている。

このジャマーも複数の無線エミッターを備え、それぞれ特定の種類のドローン(低空飛行するFPVドローンや、より高い高度を飛行する監視ドローン)の通信に使われる周波数帯に調整されていた。

問題は、FPVドローンは横から攻撃してくることが多いにもかかわらず、このジャマーではFPVドローン用アンテナの多くが上を向いていたことだった。しかも、上向きのアンテナのうち1本は、「真上に強力なビームでも放とう」とでもいうのか、固定されていて、調節すらできなかったという。

この固定アンテナが役に立つとすれば、敵のドローン操縦士が、ジャマーの真上の狭いゾーンで慎重にドローンを飛ばさざるを得ない場合だけだろう。

また、ジャマーは大量の熱を発生するので、設計者はさまざまな冷却システムに細心の注意を払うのが普通だが、このジャマーの設計者にそうした配慮はみられなかった。主な冷却装置は、プラスチックケースの内側にボルトで固定された簡素なファンだけだった。

さらにひどいのは、ファンが空気を取り込む吸気口や、熱くなった空気を排出する排気口がついていないことだった。そのため、起動するとジャマーはすぐに「溶鉱炉」のような状態になっていた。触れないほど熱くなるので、部品は劣化してしまう。ただでさえ効果が低いのに、熱を帯びると効果はますます低くなる。

ブロガーは、このジャマーを喧伝しているロシアのインフルエンサーたちは「自分のカネのためにわが軍の兵士たちを殺している」と指弾し、ウクライナ側のドローン操縦士に「『奇跡』のような代物の上に(ドローンを)飛ばされ、嘲笑されている」と憤っている。

(forbes.com 原文)】


年間100万機以上のドローン生産力を獲得したウクライナ。一方のナチスロシアには、ウクライナのような生産ネットワークが、効率的に機能する下地はない。所詮ナチスロシアは、市場統制と国家社会主義的経済であり、腐敗と汚職から脱却できない。
 


 【ワシントン共同】カービー米大統領補佐官は20日の記者会見で、地対空ミサイルシステム

「パトリオット」や他のミサイルをウクライナに優先的に引き渡すため、供与計画を見直すと発表した。ロシアによる侵攻が続く中、喫緊の課題となっている防空態勢の強化を急ぐが、既に決定している他国への供与には遅れが生じる見通し。

 カービー氏は「困難だが必要な決断」だとし、供与時期が遅れる国々には既に説明したと語った。計画見直しに伴う最初の防空ミサイルを数週間内にウクライナに送るとの見通しを示した。

 パレスチナ自治区ガザに侵攻を続けるイスラエルや、中国の軍事圧力を受ける台湾への武器供与計画に影響はないとも述べた。 】


アメリカも、打てる手は矢継ぎ早に打ってきている。そんなアメリカの説得が功を奏し、ルーマニアがパトリオットシステム供与に同意。


【ルーマニア、ウクライナにパトリオット供与 代替配備の交渉が条件

[ブカレスト/ブリュッセル 20日 ロイター] - ルーマニアは20日、ウクライナに防空用の迎撃ミサイル「パトリオット」を供与すると発表した。

ウクライナに供与するのはルーマニアが運用する2つのパトリオットシステムのうち1つ。代替する防空システムをルーマニアに配備する交渉の実施を供与の条件とした。

ウクライナはこれまでも重ねて防空システムの強化を同盟国に要請。ルーマニアの表明を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は「極めて重要な貢献」とし、ウクライナの防空能力が増強されるだけでなく、欧州全体の安全保障が強化されると述べた。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、ウクライナは「ロシアの攻撃から自国の領空と国民をよりよく守ることができる」と歓迎の意を示した。】




半年以上にも及ぶ説得をうけいれたルーマニア。二基しかないうちの貴重な一基を供与するという、重大な決断には感謝するしかない。

 

【ボウチャンシク攻防戦、ロシア軍歩兵の犠牲膨大に 装甲車両与えられず
David Axe

ロシア軍がウクライナ北東部での攻勢を始めて5週間あまりたつなか、戦闘の中心地になっている国境近くの小さな都市、ボウチャンシクの市内や周辺はロシア軍の装甲車両にとってきわめて危険な場所になっている。

そのためロシア軍の歩兵は徒歩で戦闘に赴いている。しかし、彼らもまたウクライナ側のドローン(無人機)や大砲に狙われ、大勢が死亡している。

この春から夏にかけて、ロシア軍の死傷率が上昇したのは理由のないことではない。ロシアが2022年2月にウクライナで拡大した戦争で、ロシア軍の累計の死傷者は50万人を超えた可能性がある。ウクライナ軍の死傷者ははるかに少ない。

だが、これほど多くの血が流されても、戦争が近く終わる気配はない。ロシアは毎月、およそ3万人の新兵を集め、短期間、雑な訓練を施してはウクライナに送り出している。これは、毎月の人的損失をどうにか補えるくらいの数だ。

そのため、ボウチャンシクやウクライナのほかの戦場で途方もない数の死者を出しながら、ロシア軍は引き続き既存の部隊を補充し、さらに新しい部隊を編成すらしている。「ロシアは今後の前進に向けて新たな兵力を準備している」。ボウチャンシクで戦っているウクライナ軍の第82独立空中強襲旅団を支援している海兵隊所属のドローン操縦士、Kriegsforscher(クリークスフォルシャー)はX(旧ツイッター)のスレッドでそう指摘している。

ロシア軍は5月10日、ウクライナ北東部の国境沿いの複数地点を同時に攻撃し、新たな攻勢を始めた。国境からわずか6.5kmほどに位置するボウチャンシクは、この攻勢で最初の大きな目標となった都市だ。だが、総勢数万人規模のロシア軍はこの工業都市を越えて先に進むことができなかった。

ウクライナ側はロシア軍の侵入部隊を撃退するため、第82旅団をはじめとする数個旅団を北へ急派した。米国製の弾薬などを補給したこれらの部隊は、通り1本ごと、建物1棟ごとの戦闘をロシア軍部隊と繰り広げた末、5月下旬にロシア軍の進撃を食い止めた。
現在、ボウチャンシクは歩兵が大量に殺戮される「キリング・フィールド」になっている。死者のほとんどはロシア兵だ。Kriegsforscherは「ロシア軍は装甲車両を使わず、歩兵だけを投入している」と報告している。

ロシア軍にも、第82旅団の米国製ストライカー装輪装甲車のように、混沌とした市街戦に向いた車両がないわけではない。たとえばBTR-82装甲兵員輸送車は、ストライカーほどは洗練されておらず、装軌車両という違いもあるとはいえ、大まかに言えばストライカーに似た車両だ。

Kriegsforscherは、ロシア軍部隊は「市街地で戦うのに(少なくとも後送用途では)最適な装甲車両を持っているにもかかわらず、それを使っていない」と説明し、「装甲車両なしで歩兵を使うというロシア側の選択は奇妙だ」とも書いている。

とはいえ、ロシア軍の指揮官が兵士の命を軽視しがちなことを考えれば、この選択はむしろ理にかなっていると言えるだろう。

オランダのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)分析サイト「Oryx(オリックス)」で確認されているだけで、ロシア軍はこれまでに、兵士を戦場に運ぶ2種類の装甲車両である装甲兵員輸送車(APC)と歩兵戦闘車両(IFV)を4400両近く撃破されている(編集注:Oryxの分類で、MT-LB装甲牽引車などが含まれる「装甲戦闘車両」分も算入)。毎月平均160両ほど撃破されている計算だ。

これに対してウクライナ軍のAPCとIFVの撃破された数は計1300両弱にとどまっている。月あたりでは45両ほどだ。

ロシア軍の車両の損失は急速に拡大している。米国から砲弾が再び届くようになり、国内で自爆型のFPV(一人称視点)ドローンの調達も増やしているウクライナ軍はようやく、監視ドローンによって発見されたすべての車両を攻撃するのに必要な火力を手に入れた。発見しても攻撃する手段がないことも多かった数カ月前とは大違いだ。

この戦争での装備の損害を独自に集計しているOSINTアナリストのアンドルー・パーペチュアによると、4月に撃破が確認されたロシア軍のAPCとIFVは計288両に達した。パーペチュアは「これはあくまで、わたしたちが見て数えたものだけだ」とも強調している。
ロシア軍にとっての問題は、ロシアの産業界が新規生産あるいは長期保管施設から再生できるAPCとIFVは年間1000両かそこらにとどまるとみられることだ。現在の損失ペースなら必要数の3分の1〜4分の1程度しか補えていないことになる。

ロシア軍の指揮官に、重量級の装甲車両の温存を求める圧力が強まっているのは明らかだ。ロシア軍の突撃部隊は、ゴルフカートをいくらか頑丈にした程度の全地形対応車(ATV)や、オートバイに乗ることが多くなっている。もっとも、こうした軽量車両を使う部隊ですら、車両がまったくない部隊に比べればまだ恵まれているほうだと言えるかもしれない。

支援部隊も、カマズ軍用トラックのような重量級車両の使用を控え、代わりにATVを用いるようになっている。エストニアのアナリスト、War Translatedが共有・翻訳している動画で、あるロシア兵は「戦闘ではカマズトラックで輸送するのは不可能だ。ほかの車両と同じようにね」と語っている。

言うまでもなく、ATVも攻撃に弱い。このロシア兵は動画のなかで、炸裂破片であちこちに穴が空いたATVを紹介している。車両はウクライナ側の攻撃を受け、乗っていた将校3人が死亡したという。だが、ロシア軍の指揮官の多くは、10万ドル(約1580万円)ほどするカマズや数百万ドルのAPCやIFVを失うよりは、1万9000ドル(約300万円)程度のATVを失うほうがましだと考えているのだろう。

彼らはまた、車両がますます減る一方、歩兵には困らないという状況が続く限り、車両を失うよりは歩兵分隊を失うほうがましだと判断しているのだろう。

ロシア軍が先週末にボウチャンシク中心部で行った攻撃の結果、歩兵400人が骨材工場で包囲され、ウクライナ空軍の爆撃を受けることになったのも、こうした重車両不足が関係しているのかもしれない。

「ロシア兵はここで包囲されている。撤退できる見込みもなければ増援が来る見込みもない」とウクライナ軍のあるドローン操縦士は述べている。ボウチャンシクにいるロシア軍は、部隊が孤立している工場まで突破する装甲車両がないのかもしれない。あるいは、装甲車両はあっても、それを数百人の兵士を救出するためだけに危険にさらす気はないのかもしれない。

(forbes.com 原文)】


ハリコフ方面からの再侵略は失敗に帰したナチスロシア軍だが、全体を見た場合、まだまだナチスロシア軍が優位なのは変わりがない。



【5回撃たれたウクライナ兵、敵か味方かわらかぬドローンに救助求める 結果は?
David Axe

ウクライナ東部アウジーウカの廃墟の西方で最近あった小競り合いで、ウクライナ兵のドミトロは5回撃たれて負傷した。出血が続き、このままでは長くもたないと悟った。

そこでいちかばちか、近くを飛んでいたドローン(無人機)に合図を送った。ウクライナ側のドローンかロシア側のドローンかはわからなかったが、味方のドローンなら救難チームに至急連絡してくれるはずだ。それに賭けた。

賭けは成功した。ドミトロが所属するウクライナ軍第47独立機械化旅団はテレグラムのチャンネルで、彼の過酷な体験を動画と文章で紹介している。本人も登場する動画は、エストニアのアナリスト、War Translatedが英語の字幕をつけてX(旧ツイッター)で共有してくれている。

ドミトロの部隊は、アウジーウカの南西に位置するクラスノホリウカ近辺とみられる陣地を離れて移動していたところ、ロシア側の銃撃を受けた。「わたしは銃弾を5発浴び、戦闘の任に堪えなくなりました」とドミトロは振り返っている。

仲間の兵士たちがどうなったのかは不明だ。ドミトロはひとり、血を流しながら樹林帯まで這っていき、自分で応急処置をした。しかし包帯や止血帯は、避けられないことを少しばかり遅らせるだけだった。「必死でした。だから、奇跡が起きて、見つけてもらうことに望みをかけたんです」

ロシアがウクライナで拡大して2年4カ月たつ戦争のほかの戦場と同じように、ドミトロが死に向かいつつ横たわっていた場所の上空にもドローンが飛び交っていた。「奇跡が起きました」と彼は話す。「1機のドローンが近づいてきたんです」

とはいえ、それが味方のドローンだと確かめるすべはなかった。もし近づいてきたのがロシア側の監視ドローンなら、自分の隠れている場所を教えればその操縦士からの要求で自爆型のFPV(一人称視点)ドローン、もしくは砲弾が飛んでくるおそれがあった。
ドミトロは賭けに出た。第47旅団は「彼は危険を覚悟で、助けを必要としているという合図を送り始めた」と説明している。近づいてきたドローンのカメラに向けて、ドミトロはまず自分の腕時計などを指さし、自分に残された時間が少ないことを伝えた。次に軍のIDカードを見せ、自分がロシア兵でないことを知らせた。

幸運にも、ドローンは味方のものだった。メッセージを受け取ったウクライナ軍のドローンチームからの連絡で、ドミトロの救助が手配された。彼にとってさらに幸運だったのは、第47旅団が迅速な救難任務に適した独自の車両を持っていることだった。

米国製のM2ブラッドレー歩兵戦闘車だ。第47旅団は、スピードが出て、比較的大人数を収容でき、十分に防護された装軌装甲車両であるM2を、ウクライナ軍で唯一運用している。戦闘のほか、包囲された歩兵分隊の救出や、前線の陣地からの負傷兵の後送にもこの車両をよく使っている。

ドローンに合図を送ってからわずか1時間後、ドミトロが身を潜める場所にM2が駆けつけた。兵士2人が素早く車外に出て、ドミトロを介助しながら収容した。車内では衛生兵が待機していたようだ。「運び出してもらい、応急処置を受けました」とドミトロは語っている。

M2はドミトロをウクライナ側の防御線内の安全な場所まで急いで送り届けた。そこで救急チームが対応を引き継いだのだろう。ドミトロによると「いまは病院で療養中」とのことだ。

この大胆な救出劇は、M2が第47旅団で愛用されている理由を再認識させる出来事にもなった。同時に、米国が5月に2週間で100両かそこらのM2をウクライナに追加供与した理由もあらためて思い起こさせた。ウクライナは以前に供与されていた200両のM2のうち40両ほどを失っており、新たに届く分でそれを補充できることになった。

ドミトロは思い切った行動に出て、九死に一生を得た。それには、機動性の高いM2も一役買った。

(forbes.com 原文)】

出来る子ブラッドレーさん大活躍。ウクライナ兵士とナチスロシア兵士のキルレシオに、格段のちがいがある理由は、言うまでもない。

ウクライナに勝利を。ウクライナ軍に栄光あれ。ウクライナに自由と正義と真の平和を。