【ウクライナに勝利を】まさかのウクライナのフランケンSAMの予想外の威力 | 疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う

【ウクライナに勝利を】まさかのウクライナのフランケンSAMの予想外の威力

侵略開始以来最大規模になった、ナチスロシアのミサイル及びドローン攻撃。国連安全保障理事会でのロシアファシスト代表の言い種は、相変わらずの酷さ。
「俺達は軍事施設だけを狙ったが、ウクライナ軍の誤射や破片が落下しただけ。被害はウクライナのせい」だそうだ。もちろん、ナチスロシアの主張を裏付ける客観的な証拠を、連中は一切提出していない。言葉は一切通じない、会話は無理な害虫のような人擬き。それがナチスロシア人。


《米大統領、ロシア支配阻止訴え ポーランド領空通過注視
 
【ワシントン共同】バイデン米大統領は29日、ロシアによる同日のウクライナ全土一斉攻撃を非難する声明を発表した。ウクライナを消し去って同国民を支配するというプーチン大統領の目標は変わっていないと指摘し「食い止めなければならない」と訴えた。

 サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は29日、ポーランドの安保担当高官と電話会談し、ロシアのミサイルが一時、ポーランド領空を通過したとの情報をバイデン氏が注視していると説明。ポーランドに対する技術支援の方針を伝えた。今後の対応策も協議したとみられる。

 ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。加盟国への攻撃は同盟全体に対する攻撃と見なされ、集団的自衛権の発動につながる可能性がある。》


様々な問題に直面し、苦しいウクライナだが、いい加減、NATOにも覚悟を決めて欲しい。欧米からの支援がこのままなくなれば、ナチスロシアが、ウクライナ全土を占領するのは不可能ではないって分析でてるよね。そうなれば、次はモルドバ、バルト三国、フィンランドだよ。ウクライナ占領を黙認するってことは、プターリンの帝国建設にゴーサイン出すってことだよ。



【連続撃墜される新鋭機、窮余の策の「急造つぎはぎ兵器」に脅かされるロシア軍
数多 久遠

(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)

 12月22日、ウクライナ南部のロシア軍占領地域上空において、ロシアの最新戦闘爆撃機Su-34が一気に3機もウクライナ軍に撃墜されました。さらに、3日後の25日にも1機のSu-34がマリウポリ方面で、1機のSu-30SMが黒海上空で撃墜されました。

 撃墜された5機は、いずれもSu-27系統の新鋭機で、ロシア軍にとっては極めて大きな損害です。この損害を受け、現在、ロシア軍機はウクライナ南部における活動を低下させています。兵力不足により、苦しい状況が続いていると伝えられていたウクライナ軍にとっては、この上ない朗報でしょう。

 12月22日にSu-34が3機連続して撃墜されたことは、5月13日に、ロシアブリャンスク上空でSu-34を含む複数機が一気に撃墜された事例を思い出させます。実際、その時と同様に、今回も地対空ミサイル(SAM)のパトリオットを前線近くまで進出させ、ロシア軍機を待ち伏せした結果でした。

 同日に、日本で生産したパトリオット弾をアメリカに輸出することが可能となっており、保有弾に余裕のできたアメリカが、パトリオット弾をウクライナに供与することができるようになっています。まるで、政治的効果を狙ったような戦果にも見えますが、そういった狙いだけでは、これだけ短期間にこれだけの戦果が続くことはないはずです。

 本稿では、短期間にこれだけのロシア軍の新鋭機が撃墜される結果となった原因について、比較的情報の多い12月22日のパトリオットによる攻撃を中心に、考察してみたいと思います。

 原因については様々な可能性が考えられ、それらは複合的に作用していると思われますが、ウクライナが苦境に耐えていたことが、結果として大きな戦果に繋がった可能性があります。

 なお、5月13日の複数機撃墜については、過去記事「ロシア軍機を連続撃墜、ウクライナの『パトリオットで迎撃』はなぜ成功した?」を参照下さい。一部、内容が被る部分もありますがご了承下さい。

ロシア軍機が行っていた作戦
 原因を考察する前に、ロシア軍がどのような攻撃を行っていたか確認しておきます。

 5月の迎撃時と異なり、今回はウクライナ領内のロシア軍占領地域および黒海上空のため、撃墜時の映像などがほとんどなく、詳細は不明です。特に、12月25日のマリウポリ方面と黒海上空での撃墜については、大まかな撃墜位置以外、ほとんど情報がありません。

 それでも、22日の3機撃墜については、ロシア側のブロガーなどが「ロシア軍機はクリンキ(Krynky)への攻撃を行っていた」と書いています。クリンキは、ヘルソン市とノーバ・カホフカのほぼ中間、ドニエプル側南東岸にある場所で、少数のウクライナ軍がドニエプル川を渡河し、橋頭堡を築いている場所です(下のツイートの地図)。

 橋のある場所ではないため、ウクライナ軍は少数の部隊を送り込んでいるに過ぎません。しかし、この橋頭堡の存在は、年明けの(2024年)1~2月にロシア軍にとって大きな脅威となる可能性があるため、必死に排除しようとしている模様です。

 クリンキを含むドニエプル川の流域は、泥濘化しやすい土地で、現在はまだ車両の通行が困難です。ですが、厳冬期に泥濘が凍結すれば、車両の行動が容易になります。それまで、ウクライナ軍が橋頭堡の確保を続けられれば、ウクライナ側は浮橋などを用いて重装備の部隊を渡河させ、ロシア軍の配備が少ないヘルソン州南部で戦闘を有利に展開できるかもしれません。

 そのため、少数戦力が展開しているに過ぎないクリンキに対して、今のうちに橋頭堡を排除するべく、ロシア軍は虎の子とも言うべきSu-34を投入して攻撃しました。

 ただし、Su-34は、ウクライナ側の防空火器を警戒し、今回も滑空爆弾を主用していた模様です。用いていた滑空爆弾は、西側のJDAMに相当するKAB-500(1500)シリーズ(以下「KAB」)と見られますが、様々なバージョンがあり、詳細な使用弾種は不明です。中には、滑空距離が50kmにも及ぶものがあります。そのため、Su-34が、どのどの程度ウクライナ陣地に接近していたのか、何が目標だったのかは判然としません。

 KABは強力な爆弾であるため、クリンキの橋頭堡を排除すると言っても、本来の望ましい目標としては、ドニエプル川の渡河ポイントや北西岸にあるクリンキへの補給拠点となります。ですが、橋頭堡に築かれている塹壕を直接爆撃している可能性も考えられます。

 滑空距離の少ないKABを使用し、クリンキの塹壕陣地を攻撃していたのであれば、ドニエプル川北西岸から10km程しかなかった可能性も否定はできません。しかし、ロシア軍が5月のパトリオットによる待ち伏せ作戦から何も学んでいないはずはありません。ドニエプル川の対岸を狙っていたとしても、北西岸に展開するパトリオットとは最低でも30km以上、恐らく40kmから50kmの離間を確保していたと思われます。

 ただし、25日にも撃墜されていることから、後述する可能性により、ロシア機は、ウクライナ防空火器からもっと距離を保っていたにもかかわらず、撃墜された可能性があります。

 なお、25日のマリウポリ方面のSu-34については、機種が同じな上、場所も22日に撃墜された場所に近いため、攻撃目標は異なる可能性が高いと思われるものの、攻撃態様としてはほぼ同様の攻撃を行っていた可能性が高いでしょう。

 黒海上空で撃墜されたSu-30SMについては、機種も場所も大きく異なるため、攻撃目標や攻撃手法は不明です。ただし、損害を避けるため、やはり、ある程度射程のある滑空爆弾を使用していたか、対レーダーミサイルなどを使用していた可能性が高いと思われます。

ロシア軍の“無理押し”か
 では、本題のロシア軍側の被害急増の原因を考察してみたいと思います。

 まず最も単純なものとして、ロシア軍が高性能機を使って“無理押し”しようとした可能性が考えられます。

 ロシア軍の地上部隊は、ここ最近、ドネツク方面で無謀とも言える突撃を繰り返しています。占領地を広げるための攻撃と見られていますが、上で指摘したヘルソン方面でのウクライナ軍が渡河して確保した橋頭堡を活用しないよう、ドネツク方面への兵力誘引を作為して、無理をしてでも攻勢に出ている可能性も考えられます。

 大量の死傷者が出ることを前提とした、人海戦術と呼ぶに近い攻撃ですが、そこまでの作戦を行う状況ですから、航空機にも無理をさせている可能性は考えられるのです。

 ただし、既に述べたように、新鋭機5機の相次ぐ損失は、ロシア軍としても許容できるものではないようで、既に航空攻撃を控えるようになっています。

電子戦能力の相対的低下
 12月22日の撃墜は、パトリオットによる迎撃だったと明らかにされています。25日のマリウポリ方面のSu-34撃墜も、パトリオットか別の地対空ミサイル(SAM)によるものでしょう。黒海上でのSu-30SMの撃墜については、航空機によるものである可能性も考えられますが、全体としてみるとSAMによって撃墜されていると言えます。

 航空機が、SAMの脅威のある場所を飛行する際、SAMの位置や種類が事前に判明していれば、SAMを回避することはそれほど難しくありません。

 当然、SAMの側とすれば航空機が接近するまで位置の秘匿に努めます。そして、中長射程SAMの場合、レーダーが必須であるため、レーダーを使用した段階で、航空機には、SAMが存在することが露見します。

 航空機には、レーダーに捕捉されたことをパイロットに知らせるためのレーダー警報受信機(Radar Warning Receiver、以下「RWR」)が搭載されています。ただし、適切に警報を発するためには、脅威となるレーダーの情報がRWRに設定されていなければなりません。

 Su-34、Su-30SMともに、ロシア軍の新鋭機であり、高い性能をもつ航空機です。パイロットも精鋭が乗り込んでいることでしょう。機体の性能としても、パイロットの技量としても、適切な回避操作ができない可能性は低いはずです。それでも撃墜されている事実は、パイロットに適切な警報が出されていない可能性が考えられます。

 一瞬の判断が生死を分ける状況で、適切な脅威情報がなければ、高性能機に精鋭が乗り込んでいても、素人が搭乗している場合と大差ない結果となるのです。

 ただし、ロシア側の電子戦能力が低下しているとしたら、その理由については判然としません。ウクライナ側が高機動ロケット砲システムHIMARSなどを使用し、ロシアの電子戦機器を優先的に狙っていた事実があるため、そうしたことへの対策に専門家が狩り出されてしまっている可能性は考えられます。

ロシア軍の脅威となっているSAMとは
 ロシア軍の被害急増に最も重要かつ大きな影響を与えていると思われる事象は、ウクライナ側のSAMの多様化と“フランケンSAM”の存在です。

 ウクライナは、各国から供与を受け、多数のSAMを保有するに至っています。その種類の多さは、扱う要員の練成に難儀するのではないかと思われるほどです。

 自衛隊において訓練の現場を見てきた者として、これほど多種多様なSAMシステムが急激に増加することは、ウクライナ軍にとってマイナスの影響を及ぼすのではないかとさえ危惧しました。

 しかも、その苦労は“フランケンSAM”と呼ばれるSAMによって加速しています。

 フランケンSAMは、ウクライナ軍が大量のSAMを射撃したことにより、ミサイル弾が枯渇したことで急造されたSAMです。アニメのガンダムに、別のモビルスーツ(ロボット)の部品を、前線部隊で勝手に取り付ける現地回収機というものが登場しますが、それと同じようなものです。

 従来、ウクライナ軍が使用していたSAMは、ソ連製、ロシア製のものでした。しかし、ロシア軍が大量のミサイルやドローンを撃ち込んで来たためミサイル弾が枯渇しました。バルト三国やポーランドなど、東欧、中欧の旧東側諸国がこれらのミサイル弾を供与しましたが、それさえも使い尽くしました。

 ですが、これらは、ミサイル弾を射耗しただけであるため、ランチャーやレーダーには余力があります。そこで、これらのレーダーやランチャーを活用し、西側のミサイル弾を使用できるように改造したものがフランケンSAMです。

“フランケン”は、言わずと知れたフランケンシュタインから取ったのでしょう。死体を継ぎ合わせて作られたものがフランケンシュタインであるように、SAMシステムの余剰部品を継ぎ合わせて作ったSAMということです。

 ソ連製ブークに、アメリカの艦対空ミサイル、シースパローを射撃できるようにしたもの、別のレーダーシステムに、アメリカのAIM-9シリーズミサイルを射撃できるものにしたものがあるとの情報がありますが、これ以外のパターンも存在している模様です。

 これらは、ウクライナ軍にとって運用や整備の負担も大きいだろうと考えていましたが、前述のロシア軍電子戦能力の相対的低下と相まって、各国から供与されたSAMと共に、ロシア軍の脅威となっている可能性があります。

 このブークランチャー+シースパローミサイルの場合を例として説明しましょう。

 ブーク、シースパローともに、誘導方式としてセミアクティブレーダーホーミングを採用したミサイルで、機器構成などは似ています。だからこそ、フランケン化することが可能だったと思われますが、運用に際して使用される電波は、ブークのものとも、シースパローのものとも異なるはずです。もちろん、波長は大きく変更することは不可能ですが、パルスパターンや圧縮方法などは、オリジナルとは変えられているはずです。

 そうなると、ロシア機に搭載されたRWRは、このフランケンSAMに対して、正しい警報を出すことができません。ESMとも呼ばれる電波情報収集活動を行い、「スレットテーブル」と呼ばれるRWRに登録するためのデータベースに、フランケンSAMのデータを新たに入力しなければならないのです。

 また、フランケンSAMだけでなく、新たに供与されたNASAMS、IRIS-Tの他に、ブークなどのミサイルも、新たに供与されたものがある可能性があります。そうなると、ロシア機はRWR用のスレットテーブルに数多くのデータを入力する必要が出てきます。

 ですが、ここには当然限界があります。Su-34、Su-30SMともに、新鋭機でありスレットテーブルには多くのデータを入れられる可能性はありますが、それでも現在のウクライナ上空を飛び交う電波は、限界を超えている可能性が高いと思われます。

 その場合、運用者としての判断は、攻撃を行う地域に展開している可能性の低いSAMのデータについては除外することになります。これ自体は、適切な判断です。ヘルソンの最前線では、キーウ攻撃に使用される空対地ミサイル、キンジャールを撃墜できる高性能SAMであるパトリオットが展開している可能性は低いと考えるでしょう。パトリオットのデータを、限界となっているスレットテーブルから除外するのは当然のことです。

 その結果が、22日のパトリオットによる3機同時撃墜になった可能性があります。スレットテーブルにパトリオットのデータが入っていなければ、RWRは警報を発することなく、パイロットの目の前に突然ミサイルが飛来したことになります。

 フランケンSAMを含む、多種のSAMシステム供与は、それを運用するウクライナ軍に負担をかけている可能性がありますが、同時にロシア軍機にとって、防御システムの対応限界を超える負担となっている可能性があるのです。

 この可能性が事実であれば、ロシア軍は容易に対応することができないでしょう。RWRを多くのスレットテーブルに対応した新型にアップグレードしなければならないからです。制裁により西側から電子機器を入手することが困難になっているロシアにとって、これは至難の業です。

 ロシア軍機の活動は、当面の間、低調となる可能性が高いと思われます。】






要は、多種多様なシステムを組み合わせた、本来は苦肉の策として産み出された筈のウクライナのフランケンSAMにたいし、ナチスロシア空軍の戦術戦闘機のレーダー警報受信機システムの対応能力が限界を超えてしまい、気づいたら、戦闘機にミサイルが着弾してるような状況だと。ナチスロシアが、ドニプロ川のウクライナ軍の小さな橋頭堡やクリンキ村に居座るウクライナ軍部隊に猛攻加えている理由もよくわかった。放置すると死に至る病だからだ。







ウクライナに勝利を。ウクライナ軍に栄光あれ。ウクライナに自由と正義と真の平和を。