現在は人口減少対策の政策よりも、人口減少対応ばかりが目につきます。その代表がコンパクトシティ構想です。一つのところで衣食住に困らず、学校や病院や施設があればそれは助かるでしょう。昔でいうデパートや百貨店もそんな感じでした。
それはそれで便利で長い間流行りました。しかしその後は専門店の大型店舗が郊外にでき、万能型の大型店舗は衰退していくのでした。何でもあるが平均的な商品よりも、個別に多種多様な商品を好むようになりました。
どちらも集中型ではありますが、量か質の違いになります。さらにデパートのようなブランド力も大きかったと思います。それらとコンパクトシティはまた少し違うと思います。コンパクトシティに対抗して、ワイドシティとはまずなりません。
ワイドシティはあまり使われていませんが、英語表記になるとエクスパンシブシティとなるようです。しかしこの英語はあまり知りませんし(わたしは)、それならばと日本語で考えました。コンパクトシティの対比語は広域都市になりました。
ちょうど英語と日本語の対比にもなりました。広域連合という言葉もありますね。どちらにしても人口問題は、コンパクトか広域かの選択と連動します。コンパクトは量より質を求めます。広域は質よりも量を求める感じになります。
両方に良い部分はあるのですが、人口問題に関してだけは広域でなければ増えません。効率主義はとにかくムダを省こうとします。人間も選ぶようにはなるでしょう。果たしてそんな世界が幸せなのか、選民思想につながらないか心配です。
人口イコール国力にもなります。すべてが人あってのものです。人口問題は一番の課題だと思います。ではまた明日。