「官製婚活は必要か?」の深堀り | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

市役所などが婚活イベントを行うことを官製婚活と呼びます。人口減少の原因となっている未婚化・晩婚化を解消するという目的で、地方自治体による出会いの場をつくる婚活支援事業が実施されています。


しかしここに来てその雲行きが怪しくなってきてます。あの広島県安芸高田市の石丸市長も婚活事業は廃止しました。わたしも婚活サポーターをやっていますので状況はわかるつもりです。やはりイベントをしても婚活の集客は難しいです。


小さな町ほど難しいのは当然のことです。さて、官製婚活はどの程度の効果があるのでしょうか。その後のフォローはほぼないし、どの程度結婚に結びついたのかはわかりません。イベントをやることが主になっては本末転倒です。


後追い調査をするのは現実的には難しい部分もあるようです。行政はどうしても数字を求めますが、カップル成立数まではあまり気にしません。その後の成婚数がどうしても気になりますが、ここが第三セクター的な難しさでもあります。


民間の業者であればこうはいきません。やはり結果をある程度は数字で示さないと、ビジネスとしてもアピールできません。未婚既婚率は、年収300万円未満では1割弱、400万円未満では 25%超で、年収300万円を境に大きな差が存在します。


男性の20歳代の非正規雇用の労働者の年収は300 万円に満たず、男性の20歳代の非正規雇用の労働者の大半は未婚となることが想像がつきます。この流れはこれからの仕事が大きく影響します。人の選別がますます行われようしています。


行政による都合の良い「人生プラン」の押し付けにならないか、それを危惧する人もいるようです。なんでも生成AIに聞くようになれば、進学から就職から結婚から子育てまで、何でも聞くようになりはしないか心配です。


それがこれからの世の中だと言ってしまえばそれまでです。結婚して子どもを生む心配よりも、生んだあとの子どもの未来がよく見えません。ただ結婚を勧めるだけでなく、人生を先に考えほうがよいかもしれません。


幸せな人生を送る中での結婚であり家族だと思います。もちろんすべて順調にはなるはずもありません。離婚しても子どもを授かったから良かったと思う人もいるでしょう。人生は良かったり悪かったりの連続です。


人生の楽しみ方の一つが結婚です。これは仕事での充実感とはまったく違います

。公と私の違いのようなものです。やはり公私両面が充実するほうが人生もより楽しいです。よく結婚しなければよかったという人もいます。


しかしすべてが悪かったわけでもないと思います。すべてが良いなんてこともありえません。管製婚活も悪くはないと思います。ただやり方はもっと考えるべきですね。人口問題にはとても大きな課題ですから。


婚活もよその地域のやり方の真似では結果はしれています。豊後大野市独自の婚活を共育塾でも考えたいと思います。ではまた明日。