かつての高校の同級生から、渋沢栄一は大河ドラマになったが重光葵(まもる)のほうがしてもらいたいとの声をいただきました。ありがたいことで、重光葵の半分親戚のようになっています(笑)。
学習まんが「日本の歴史」の最新版で、マッカーサーとの攻防が書かれています。敗戦国でありながらアメリカのかなりの要求を反対したようです。それを認めたマッカーサーもすごいです。その時点では両国にとっての最善策だったのだと思います。
これこそ外交の力でした。重光葵の胆力はすごかったのだと思います。アメリカは自由な教育や秘密警察の廃止、そして経済機構の民主化や女性の参政権、さらに労働組合の結成と帝国主義だった日本に民主主義を根づかせてくれました。
アメリカは敗戦国の日本に対して、かなりの恩恵を与えてくれた気はします。公用語も英語にするつもりが重光葵の訴えにより、日本語を変えませんでした。これには日本人の識字率がほぼ100%だったことも原因のようでした。
それを英語にすればかなりの混乱も予想されました。しかし英語も話せだした可能性もあったとはいえます。日本語は難解のようですが、それが日本らしさでもあり残って良かったです。そして民主主義に変えられたことはさらに良かったです。
民主主義でも争いは起きますが、軍国主義などから見れば自由度がまったく違います。自由がゆえにまとまりにくくもありますが、それをまとめるのが人間の知恵と思います。また日本の場合は単一民族ゆえにまとまりよいです。
しかしこれから移民を増やせばまた変わるでしょうが、単一民族でも多様性は必要と感じます。地方ほど多様性が弱いのです。いろんな考えが出にくいのです。とくに関係人口の解釈などは、もっと深めてもらいたいと思います。
ただ関係をつくれば良いのではなく、それが人口増加にどうつながるのか、そこをもっと議論すべきと思います。重光葵の大河ドラマはどこかにいってしまいましたね(笑)。これも大河ドラマにするのが目的ではなく、その精神をだ学ぶのが目的です。
よくある観光目的大河ドラマでは物足りないのです。どこでも考えつくような案ではダメです。あくまでもつくられたブームですからいつまでも続きません。急に重光葵記念館を作ってもダメでしょう(笑)。深みのないものはいずれ飽きられてしまいます。
今のような混迷の時代には、重光葵のような私利私欲で動かない政治家が必要です。裏金問題も起きて良かったと思います。今はそんな流れが来ているチャンスです。のんびりはできませんね。ではまた明日。