「田舎はいやらしい」という名の本 | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

正式名は「田舎はいやらしい、地域活性化は本当に必要か?」です。いいタイトルですね(笑)。わたしは好きです。無駄な延命治療をしているように取られていますが、地方は人とは違い、やり方によってはかなり生き続けられると思います。


しかし今のような税金の使い方では無理ですね。一つは生産性のないところに税金を使い過ぎです。とくに箱物です。箱物は維持費もかかりますし、そこに雇用が生まれたとしてもすべて税金になります。その先に何かプラスになれば良いのですが。


プラスとは税収的なプラスです。また税金に頼らなくなるのもプラスです。そうならなければ税金依存団体のようになります。依存も一時的には良いですが、それが通常になっては困ります。補助金や助成金も、あくまでも一時的なものだと思います。


それをいつまでも期待するようでは、自立からは遠のくと思います。自治は自立があっての自治だと思います。よく東京都は地方交付税をもらっていないといいますが、それは地方のおかげでもあります。地方は人の生産地でもあったからです。


地方の人が東京で頑張って、東京を大きくしてきた側面はかなりあります。結局はお互いさまの関係だと思います。東京都の利益が税金になり地方に還元されても当然と思います。そして地方は「人間の6次産業化」を考えるべきと思います。


地方の人口を増やすにはそれしかありません。情報化社会により、情報の差は都会と地方ではかなり縮まりました。大きくいえば世界とも縮まった感じがします。ですからいろんな「知る」ことはできるようになりました。


問題はその先で、「わかる」そして「できる」までなれるかです。「できる」まで到達しなければ、いつまでも補助金に依存するようになります。そして「田舎はいやらしい」と見られのかもしれません。わたしはこう言ってくれる人に感謝します。


田舎の弱い部分は刺激が少ないところです。穏やかな田舎のままでは衰退を待つのみです。どうかこの本を刺激にして、もっともっと動きたいと思いました。この熱い想いのまま共育塾に突入したいと思います(笑)。ではまた明日。