高校野球での「鶴渡し」禁止に賛成! | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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被災地への千羽鶴と同じで、気持ちはとてもわかるのですがここはやめるべきかと思います。 それだけ千羽鶴には気持ちが入っているということです。 高校野球の場合は、最初にもらった学校が勝つために折ったもので、そこはそこで完結すべきと思います。 もし残したいのであれば、野球部の部室に飾るほうが合っている気がします。 その千羽鶴を見ながら、悔しさを思い出して頑張ったらどうでしょうか。

 

今回の記事は夏の高校野球兵庫大会でのことでした。 今年から敗れたチームが対戦相手に必勝祈願の千羽鶴などを託す「鶴渡し」を禁止にしたのです。 涙をのんだ球児が、自分たちの分まで勝ち上がってほしいとのエールを送るセレモニーだったのですが、預かった側は大会後の処分に頭を悩ませていたのでした。 上位進出校は大量の折り鶴の持ち運びにも苦慮し、特別に車両を用意したチームもありました。

 

兵庫県高校野球連盟は「言葉で思いを伝え、折り鶴ではなく、気持ちを渡してほしい」と理解を求めているそうです。 以前から折り鶴の処分に困っているとの声が出ていました。 選手やマネジャーが願いを込めて手作りした縁起物だけに、大会後は近隣の寺社などで焼却してもらうケースが多かったのです。 兵庫大会の出場校数は全国で5番目に多い161校で、上位進出すれば受け取る数は膨大となります。

今回の規制は学校側の悩みを受けての対応ですが、試合後の折り鶴の受け渡しは、対戦した両校が健闘をたたえ合う場でもありました。 選手からは「鶴渡しは高校野球の象徴で、できなくなるのは寂しい」「相手から思いを託され、戦う気持ちが強まっていたのに…」と落胆の声も漏れているそうです。 簡単に処理できる問題でもなさそうです。 戦った後のお互いを思いあう気持ちも非常に貴重です。

 

その直後まではどうかして叩き潰そうと思ってた相手と、握手をして希望を託すのですからこれも非常に大切なことです。 県内のある高校では、自チームの応援スタンドに飾る用と、対戦相手に渡す用の2種類を準備していた学校もありました。 相手用は小さくして負担を減らすという手もありましたが、女子マネジャーは「対戦相手に渡せなくなり、頑張って作ったのに残念」と胸の内を明かしていました。

 

県外では、兵庫と同じく出場校数が多い福岡や愛知も「鶴渡し」を禁止しているそうです。 地方大会で敗れたチームの折り鶴が甲子園球場に掲げられる光景は見られなくなりますが、ある強豪校の選手は「鶴がなくても、負けたチームの思いを背負って戦うのは当然のこと」と話していました。 形も大事ですが形はいつか変わるので、負けた相手の気持ちを受け継ぐという精神こそは、絶対に残して欲しいですね!