「偏り」と「片寄り」のちがい | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

これまでは考え方や思想のかたよりを、「片寄り」と書いていましたが間違いに気づきました。 この「片寄り」は物や形があるもの対して使うようで、思想などのように形のないものにはこちらの「偏り」が正しいようです。 普段から少し疑問に思っていたのですがスッキリしました。 それを踏まえて、最近は偏った人が世の中に溢れています。 特にネットの中の動画には、本当に煽り動画が多いです。

 

もうかなり前からですが、特にメジャーでもない人たちの講演会がよく目に付いていました。 講師ビジネス・コンサルタントビジネス・講演家ビジネス・ソムリエビジネス・・・などが特に多くなった気がします。 何らかの資格やスキルをお金を出して身につけ、それをビジネスにつなげるパターンですが、全体的にどこか宗教っぽさを感じてしまいます。 

ひとつの例として、同じ動作や言葉をみんなにソフトに強要します。

 

ハードにはしないのですが、周りの空気でせざる終えないようになってきます。 わたしだったら無理してまでは同調しません。 講演会などにしろそれをやってしまうと、その後からが話が入ってこなくなるからです。 何回かそのような経験もしてきました。 講演会などでも知らない隣同士で何かさせたり、それで会場の一体感を出そうとしたり、わたしから見ればやらせの一体感にしか見えないのです。

 

ようは全体が洗脳状態にあると言っても過言ではありません。 もちろん好きで納得してする人は構いません。 しかし、独自性や個性を磨こうとする人には不向きです。 そこで嫌々でも同調してしまうと、せっかくの自分を鍛える時間を無駄にすることになります。 例えばこれが社内で仕事となれば話はまた別です。 そこはわたしでも多少無理してでも合わせようとしますが、セミナーや講演会では目的が違います。

 

自分のスキルアップのために受けているのでしょうから、そこでは自分の本音を出さなければ使ったお金も活きません。 仕事の中でもフリーディスカッションのときであれば、自由に発言してよいと思います。 煽って同調させようとする講師などは、ほとんどが同じようなタイプの著名人を好んでいます。 その人らも同じように煽る手法を使って、

「イエ~イ!」とか「イイネ!」とか言わせてます。

 

これもひとつの手法でしょうから、好きな人もいてよいのですが自分が無理をしてはなりません。 そこは本当に自分の感性が試される場面です。 よくすごく元気な挨拶をする子を褒めますが、それをずっと続けると反動は必ず来ます。 仕事は長く続けるものですから、短期勝負ではありません。 笑顔にしてもいつも出し続けていると、きっと反動は来ます。 とにかく自然で素直に振舞うことが、一番ではないでしょうか。