●「催眠」による心理療法の受け方と注意点 (再公開)
こんにちは。“天とつながるあなたにしてくれる天路Tenro”の小林大三です。
<お断り>
ご紹介させていただく記事は、過去に一度公開したものを
新しく読者になっていただいた方にお読みいただくことによって、
現在公開中の記事をより深くご理解いただくために再公開しております。
予めご了承ください。
これまで心の病を完治させる方法というテーマで
しばらく続けて話してきましたが、
心理療法によって症状をひきおこす原因をみつけて処理し、
症状を解消するためには、まず、催眠に入らなければなりません。
催眠は、超能力者や修行を積んだ人が、
カッコよく「エイ」と気合を入れてかけるものではありません。
催眠は、人間の持っているあたりまえの現象であり、
催眠現象は科学的に証明されていりものです。
ですから、一定の法則にしたがってかければ、うまい、へたの
違いはあっても、だれでも簡単にかけることができます。
浅い催眠なら、自分でも催眠に入ることができます。
これがいわゆる自己催眠、あるいは自律催眠といわれているものです。
また、催眠は機械をつかっても入ることができます。
でもこれら浅い催眠では、原因をみつけだすことができませんので、
症状をとってしまう治療には使えません。
原因をみつけ、それを処理するためには、他者催眠がどうしても必要に
なります。
催眠をかけるというのは、人間の持っているあたりまえの反応を利用
して、より暗示に反応しやすくなるように誘導していくものなのです。
より暗示に反応しやすくなった状態を、催眠が深いと言います。
具体的な催眠誘導法は、たくさん本が出ているのでこのブログでは
述べませんが、人間の持っている、あたりまえの反応のはどんなものが
あるか、少しあげておきます。
まず、両手を合掌して指を組んでください。両手の人差し指をのばし、
それから、できるだけ外に離してください。
そして離れた指と指のまん中をみつめ、
指が「くっつく、くっつく・・・・」と思ってみましょう。
そうすると指はだんだん中に寄ってきて、くっつくはずです。
今度は、五円玉に二十センチくらいの糸を結んだものを用意してください。
そして糸の端を持って、五円玉が目の高さになるくらいに上げてください。
上げたら、五円玉をなんとなく見てください。
そして「前後に動く、前後に動く・・・・・」と何度もくり返し思って
みましょう。そうすると五円玉は、だんだん前後に動いてきます。
動いてきたら、
「今度は大きく動く・・・・・」と思ってみましょう。
だんだん大きく動いてくるはずです。
動いてきた人は、今度は、
「まわる、まわる・・・・・・」と思ってみましょう。
ぐるぐると回ってくるはずです。
このように反応がでてくると、大変不思議に思うでしょう?
これが意識して動かしているのであれば別に不思議ではありませんが、
動くと思っているだけで、動いてくるので不思議に思われてもあたりまえ
なんです。
これは、観念運動と言われるもので、
「動く、動く・・・・・」とくり返し思っていると、それが暗示となり古い脳に
入ります。
古い脳が、前後に動くと受け取ると、五円玉が前後に動くように筋肉の
調整を行ってきます。五円玉が勝手に動くわけではありません。
五円玉が動いている時、そのままの状態で糸を持っている手を見てください。
五円玉が動くように、手が微妙に動いているはずです。
ですからこの反応は、催眠者の超能力や念力などでは決してないんです。
もし五円玉が動かなかった人がいるとすれば、
「五円玉が前後に動くと思ってください」
と言っているのに、
「本当かなぁ、動くわけない」などと思っていて、前後に動くと思ってくれて
いない人です。前後に動くと思っていないのだから、動かないのはあたり
まえです。
あるいは、
「動く、動く・・・・・」と思わないで、「動け!」と五円玉に命令している場合です。
念力でも持っているならともかく、五円玉に命令しても、耳のない五円玉が
聞いてくれるわけはないのです。
同じように、
「動いてくれ」
とお願いしても聞いてくれるわけもありません。
もちろん、
「私には関係ない、知らないよ」とやった人には、当然何の反応もおこらない
のはあたりまえです。
動きがおこらなかった人は、もう一度結果を考えずに、すなおに
「前後に動く、前後に動く・・・・・・」とくり返し思ってみてください。
普通の人であれば必ず動きます。
なぜなら、何度も言うようにこれは人間の持っているあたりまえの反応で
あり、五円玉が動いてビックリした人は、今までこの体験がなく、観念運動
という反応は人にあるということを知らなかっただけです。
催眠は、こういった人間の本来持っている反応を利用しながら、
ゆったり、のんびりした催眠状態にもっていくものです。
ですから、五円玉の時と同様、催眠者の言葉をうまく受け取ってもらわなく
てはいけません。催眠を受けてもらう場合の受け取り方を、特に
受身的注意集中と言います。
受身的注意集中と言うとむつかしく聞こえますが、ほんとうは実に簡単な
ことです。
たとえば、
「三つ数をかぞえると、手がだんだん開いてきますよ」
と暗示すると、
「三つ数をかぞえると、手が開くのか」
と思ってくれさえすればいいわけです。そうすると、五円玉のときと同じように、
手は自然に開いてきます。
すべてに対して、このような受け取り方をしてもらえれば、心理療法の半分は
成功したも同然です。
実際に心理療法に入った場合、一番困るのが、新しい脳の働きである意識を
使いすぎることです。催眠に入っているのだろうか、入っていないのだろうかとか、
前にも説明したように、今自分は催眠に入っているかどうか考えても、
決して確認できないのに、常に確認をとっている人とか、次はどうなるのだろうか
とか、私の原因はたぶんあれだろうとか、いろいろと意識の面で確認をとったり、
考えてくれることです。
心の問題は、理論や理屈では解決できません。症状をつくって、
何年も悩んだ人は、今までにあれこれ理屈をつけてきて、どうにもならなかった
はずです。
わたしのところで、心理療法を受けてもらう場合は、もう意識の面を使うのは
やめてください。そのために催眠をつかっていくわけですから(笑)
また「自分の症状の原因はわかっている」と言う人もいると思いますが、
いったん
「原因が何かわからないから調べてもらうんだ」にしておいてください。
どうしてかというと、自分が原因だと思っていたものが、症状が治ってみて、
案外原因になっていない場合もたくさんあるからです。
あるいは、自分が原因だと思っているものが、単に症状がおこるキッカケにしか
なっておらず、意識では忘れ去られているものが、原因になっていることが
ほとんどだからです。もちろん、自分で思っているものが、原因になっているもの
もあります。
もし、それが原因になっている場合も、ちゃんと出てきますので、意識の面では
いったん、「原因はわからない」にそいておいてください。何歳の原因でもちゃんと
出てきます。
自分の原因はこれだと、最初から決めてかかると、本当の原因が出るのを妨げる
場合があります。ですから、自分で勝手に心理療法をしないで、まかせてしまうのが
一番いい方法です。
普通は、過保護はよくないことですが、私の心理療法に関しては、
催眠に誘導してもらい、原因を探してもらって、それをとってもらうんだ、
という過保護の状態で受けてもらうのが、一番早く治る道です。