きょうは、連載の合間ですが、心理的に引き起こされる症状の
具体的な治癒経過についてご紹介したいと思います。
なお、ここにあげるものは、症例として比較的解説しやすいものばかりだと
いうことを、ひとことおことわりしておきます。
つまり、もうちょっと込み入ったケースも、たくさんあるということです。
1 心臓神経症、不眠(交通事故によるもの) 男性39歳
この方は当初、不眠を訴えられて僕のところへこられました。
夜は眠れないし、奥さんや子供はすぐに眠ってしまうし、それをみていると
腹がたつし、ちょっとした物音にも敏感になり、ビクついたり、救急車の音など
聞くと心臓の動悸がはげしくなる。また胃腸の調子も悪く、すぐ下痢をする、
と言ってこられました。
話によると、数年前に交通事故にあい、前歯四本とあばら骨三本を折り、
左足は切らなくてはいけないかもしれないという大きな事故にあっているとの
ことで、本人もよく生きていた、と言って不思議がっておられました。
それはバックしてきたトラックにひかれたもので、その後一年間入院をした
そうです。
それから16年後に、もう一度交通事故にあっています。
この時は、止まっているところに横からぶつけられたもので、全くけがもなかった
と言っておられました。ところがその事故にあっていら、症状が出始め、苦しんで
いるということでした。
このように最初の事故では症状だ出ず、二回目の事故で症状が出る場合が
あります。
“最初の事故では、死ななくてよかった”ですんでいたものが、小さな事故に
あったために、昔の恐怖感が無意識のうちによみがえり、その恐怖感が交感神経を
刺激しはじめ、症状が出たというわけです。
これはウメボシを食べたときにと同じことになるわけです。初めてウメボシを
見たときは、「これは何ですか」をいうだけで、身体には何の変化もおこりません。
食べてみると「これはすっぱいな」と思うだけで、それで終わりです。
そしてそのことを、その人が覚えているかいないにかかわらず、誰かが「ウメボシ」
と言うとツバが出てくるのと同じ原理でひきおこされた症状ということになります。
そしてそれが、一時的なものではなく持続した状態になっているわけです。
分析をしてみても、やはり最初の交通事故が原因として出てきました。
この場合、原因は最初からわかっているので分析をしなくていいようなものですが、
分析をするまでは、あくまでも想像であって、本当にそれが原因になっているか
どうかは、やってみるまでわからないものなのです。
意識と潜在意識とは別であり、自分ではこれが原因だと思っているものが、
案外、原因になっていない場合はたくさんあります。
事故にあったときは、一瞬のことで、本人は意識の上では恐怖感は持っていないし、
気がついたときには病因にいあたわけですから、現在ひきおこされている症状が、
恐怖感によってひきおこされたものであるとは、本人も思っていないわけなんです。
しかし分析してみると、「痛いよう、痛いよう」という言葉と一緒に、恐怖感も
出てきます。
このように、意識にあがってくるまえに押さえ込まれた感情を抑圧感情と言いますが、
自分では意識していない感情によっても症状はひきおこされてきます。
この恐怖感を処理していくと、不眠と心臓の動悸はとれていきました。
しかしまだ胃腸の調子が悪いためにさらに分析していくと、十八歳のとき、
父親とケンカをして家を出ていることと、
小学生のとき大きな病気をしていることが、原因として出てきました。
父親に対しての怒りの感情と、病気が胃腸の働きを悪くしていました。
このように身体の調子が悪いとき、過去の病気が原因になっていることが、
しばしばあります。
そのとき病気自体は治っても、その後、病気のときの症状のすべて、あるいは一部の
症状をそのまま持ち続けている場合がありますし、そのときの恐れや、
不快感が別の症状をつくている場合もあります。
そして、これらの原因がすべて処理されると、すべての症状は消え去り、
今では子供の野球の相手をしたりして、元気にお過ごしになっておられます。
今後もこのような形で継続的に心理療法による症例の全快例を
ご紹介できればと考えておりますので、よろしければ参考にして下さい。
お電話かスカイプによる、無料相談で天路Tenroとの相性の善し悪し、
パワーのクオリティーをご判断いただくこともできます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
お申し込みはコチラのフォームから