こんばんは。

開発部です。

寺社仏閣の建築様式は、年代ごとで大きく変わります。しかしながら、その時々、当時の職人たちが丹精こめて建ていますので、どの特徴をとってみても感慨深いものがあります。
特に曲線と直線の交わった寺社特有の造形、趣ある佇まいを呈した仏閣、私はそれらを愛してやみません。今風に言えばパワースポットとでもいうのでしょうか。

先日、建築用地の下見に行った際、近くに立派な境内を備えた寺社がありました。



木材の町として有名な木場で、ビルに囲まれた高速道路近くにひっそりと佇んでいます。

「洲崎神社」



洲崎弁天社という旧名だそうで、その歴史は古く、徳川幕府5代将軍綱吉公の生みのお母様が奉った、江戸城にあった弁財天を移して建立したのが始まりだそうです(境内に説明がありました)



震災戦禍を超えてきた建築物で、約48年前に増築されて現在に至っています。

1791には、当時起きた津波の影響で多数の死者が出、幕府は居住禁止区域とした経緯があるそうです。その際に波除碑(津波についての警告文が記された碑)を建て、近隣住民に示したとの事で、その碑は現在、都の指定文化財として認定されています。



津波というと東北の震災を思い出しますが、現代においてあの大惨事であり、1700年代ともなれば如何な防波堤を設けようとも、どんな高床式建築であっても、その被害たるや想像もつかない壮絶な有様だったと思います。


縁あって不動産、建築に携わる者として、災害にあった時でも最小限のダメージで済む、そんな家づくりを推進して参りたいと、改めて心に刻んだ場所でした。

購入され、新しくお住まいになる方の幸せな笑顔を見る事が、我々、プロとしての生きがいだと感じています。

また、ご報告させていただきます。