甲子園大会での頭髪問題に思うこと | 元高校教員のブログ

元高校教員のブログ

定年退職から5年が終わりました。この間1年10ヶ月以外は自由人として旅人生活や地方でのに二拠点生活をしています。

長年高校野球と関わってきたので,この問題の反応が楽しみであった。

 

関東同士の準決勝では坊主頭がいない珍しい光景であった。

こういう時代がもっと早く来るだろうと思っていた。

時間はかかるものだな。

 

監督時代は練習試合を組もうとすると、頭髪が坊主でないと断る学校があった。

相手は公立であった。

その後甲子園に行くこともなかったので、所詮狭い見識の指導者だと内心バカにしていた。

 

監督と同じ出身校でやる学校も多かった。

私は県外出身で、大学体育会野球部出身ではなかったのでので、相手にされないこともあった。

 

力の差がありすぎる学校にはさすがに頼まなかった。

 

監督時代に生徒に言った。

「必ずしも坊主にすることはないから好きにすれば」と言った。

生徒は「やはり高校野球は坊主です」と却下された。

 

ある年、某宗教団体が大きな事件を起こした。

逮捕者に坊主頭が多いかった。

イメージが悪いから坊主にしなくてもいいよと言った。

それでも生徒はやめなかった。

 

でも今は違う。

時代が変わったのだ。

それでいい。

 

明日決勝戦である。

野球学校と名門大学付属校である。

 

名門附属高校ともは一度だけ練習試合をしたことがあった。

まだ甲子園に出るレベルではなかったが、強かった。

当時の監督はその後、「エンジョイベースボール」という新書を出版した。

すぐ買って読んだ。

日本の野球には確かにおかしなところが多かった。

 

いろいろ参考になった。

 

その頃は、若い頃夢見た甲子園などというのは幻想だと自覚した。

 

生徒が人間的に成長すればいいのだと、自分にも言い聞かせた。

 

明日の決勝戦。

楽しみではある。

最初からじっくり見たい。

 

でも音声は聞きたくないなと。

こういう試合は静かに見たい。

 

いつも球場だとスコアブックをつける。

明日はどうしようかなと迷う。