歴史街道編集による「満洲国と日中戦争の真実」を読んだ。

中国東北部に13年間存在した日本の傀儡国家 満州。

日清、日露戦争後 関東軍が駐在し中国東北部を占拠し、謀略の限りを尽くし傀儡国家を設立した。

著書でも触れられているが、日本は満州を計画的に設立したのではなく、中国の権益を保持するために場当たり的に設立したと言える。

 石原莞爾がどう理屈をこねようが、岸信介が産業の実験場と言おうが、十河が「満鉄は新幹線の原型」とほざこうが、甘粕始め、各特務機関がアヘンの利権を確保するために満州を建国したと言われても仕方がない。

 その結果、満州の占拠にとどまらず、日中戦争の泥沼に陥り、太平洋戦争まで日本は破滅の道を進んだ。