森功氏の「バブルの王様 森下安道日本を操った地下金融」を読みました。

文字通り、バブルの経済事件に必ずと言っていい程その影があった。「マムシ」と異名をとった金融業 アイチの森下安道。

 バブルの仕手戦の資金源としてその名を轟かせ「コスモポリタン」の池田などの無節操な株取引の金主であった。その後 池田は消息不明となる。又、イトマン事件に登場する怪しき人物の陰に絶えずその名が取りざたされた。バブル崩壊後、森下も破産するが、絵画ビジネスで何とか息を吹き返すが、最後は田園調布の豪邸も人手に渡る。その人生を氏は本人に直接インタビューし、このノンフィクションを残した。

 今では忘れられたバブル紳士の貴重なノンフィクションである。