宮口幸治氏の「ケーキの切れない非行少年たち」を読みました。

氏は、精神科医であり少年院等で少年の精神治療を担っていました。

 その治療の中で、院に収容されている少年達が、犯罪を犯す以前に知能学習が出来ないことに気づき、その解明と解決を模索する。氏は、もともとIQが一定以下 つまりIQ85以下の知的障害に分類される人が全体の15%いると唱える。その人達は、ケーキを等分に切れない。そのそもケーキを等分に切るには2分の一や3分の一とは、そもそもないかを学習していない。当然、簡単な差数は出来ない。人間は、算数にしろ国語にしろ反復学習をしてこそ学習の基礎ができる。その反復学習を行う環境が与えられずに世の中にで、犯罪を犯すような人間を世に出すことを問題としている。学習の基礎、そもそも学習の方法がわからずに社会に出ること自体が問題である。個人としては、生まれハンディを後の学習と努力で克服できると信じたい。